キャベツのベストな保存方法とは?冷凍のコツやおすすめレシピも紹介
2021年6月19日 00:00
季節を問わず食卓に登場するキャベツ。サラダ・野菜炒め・お好み焼きにと大活躍です。なにかと使い勝手のいいキャベツですが、正しい保存方法をご存知でしょうか?
購入したキャベツは、冷蔵庫に入れる前にすこし手を加えるだけで、鮮度とおいしさをより長く保つことができます。また、冷凍保存を活用すれば、より長い期間おいしいキャベツを楽しむことができますよ。
本記事では、キャベツの正しい冷蔵・冷凍保存の方法をご紹介します!
キャベツのベストな保存方法は、ずばり冷蔵保存! なぜならキャベツは0〜5℃ほどの涼しい温度を好む野菜だからです。
キャベツは地中海沿岸が原産といわれており、寒冷地で広く栽培されています。そのため、涼しい気候には適しており、反対に暑いところは苦手という特性を持つのです。家庭用の冷蔵庫(冷蔵室・野菜室)はおよそ2〜5℃に設定されているため、キャベツにとって快適な環境であるといえますよ。
多めに購入したキャベツがしばらく冷蔵庫を占領してしまい、使い切れずに結局捨ててしまった…なんていう経験はありませんか? そのような失敗をふせぐためには「冷凍保存」を活用することがオススメです。切り方の異なるものを分けて冷凍保存しておけば、作りたい料理にピッタリなキャベツを、好きなタイミングで好きな量だけササッと取り出すことができますよ。
また、キャベツは生の状態でも冷凍保存ができるのも嬉しいポイント。洗ってカットをしたら冷凍用保存袋に詰めて冷凍庫に入れるだけなので、冷凍までの手間が比較的少ないのです。
どんなにキャベツに適した保存方法をおこなったとしても、鮮度をキープできる期間には限りがあります。それぞれ以下の期間を目安に、できるだけはやく使い切るようにしましょう。
【冷蔵保存の場合】
【冷凍保存の場合】
「いつも冷蔵庫に入れているのに3週間ももたない!」という方は、今の保存方法にちょっとひと手間加えるだけで、その悩みが解決するかもしれません。正しく処理をしてから保存をすれば、長い期間鮮度をキープすることができますよ。そのまま冷蔵庫に入れる前にぜひお試しいただきたい、キャベツを日持ちをさせる工夫について紹介します。
包丁やナイフで、芯のまわりからキャベツの中心部に向かって切り込みを入れ、手で芯を引き抜きます。5・6ヶ所ほど切り込みを入れたら、手で芯をぐるぐると回してみると簡単に引き抜くことができますよ。芯をくり抜いたら、水で濡らして軽くしぼったキッチンペーパーを、芯のあった部分に詰めます。この作業により、キャベツに含まれる水分の蒸発・乾燥をふせぎます。
キャベツは収穫後であっても、芯の先端にある「成長点」を取り除かない限り成長をし続けます。この成長点が起点となり、キャベツの葉から水分や栄養を集めるのです。成長点が残ったままだと、キャベツの葉にある水分や栄養がどんどん失われてしまい、傷みや劣化がはやくなってしまいます。そのため「成長点ごと芯をくり抜き成長を止めること」が、キャベツを長持ちさせるポイントの1つとなるのですよ。
芯をくり抜き、湿らせたキッチンペーパーを詰めたら、新聞紙でキャベツをまるごと包みましょう。キャベツのみずみずしさを保つには乾燥は大敵です。新聞紙に包むことでキャベツの乾燥をふせぎ、ほどよい湿度が保たれます。
新聞紙は、キッチンペーパーでも代用することができますよ。新聞紙に包んだあとはポリ袋に入れ、さらに蒸発を防止します。芯(キッチンペーパーを詰めた部分)が下になるように冷蔵庫に入れれば、キャベツを冷蔵保存するための準備は終了です!
芯のかわりに詰めたキッチンペーパーは、2〜3日に一度を目安に交換することも、キャベツの鮮度をキープするポイント。キャベツの葉の水分を保ち、シャキシャキした食感を残すために、水で濡らしたキッチンペーパーを芯をくり抜いた穴に詰めるという作業をします。
キッチンペーパーの水分は時間が経つとともに乾いてしまい、さらにキャベツの中心部分から水分が蒸発してキャベツの葉自体も乾燥してしまいますので、これをふせぐためにも、キッチンペーパーは定期的に交換をしましょう。
多く買い過ぎたり、献立が合わなかったり、「冷蔵保存しても使い切れなさそう」という場合には、冷蔵保存よりも長持ちする「冷凍保存」がオススメです。
キャベツを冷凍保存する場合には、あらかじめ使いやすい大きさにカットしてから冷凍すると良いでしょう。カットせずまるまる1玉冷凍することもできますが、
そのため、冷凍保存する場合には、洗ったキャベツをお好みの切り方でカットしましょう。
カットした後のキャベツは、しっかりと水気を拭き取りましょう。水気を拭き取らないと冷凍中に霜がつく原因となり、おいしさが損なわれることも。洗ったキャベツの水気を丁寧に拭き取ることが、解凍後のおいしさにつながりますよ。
水気を拭き取ったキャベツは、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。その際、袋の空気はできる限り抜き、薄く平らにしてからチャックをしめましょう。カットしたキャベツは、空気に触れると、切り口から酸化し、おいしさが低下しまいます。
また、薄く平らな形状にすることで、冷凍庫から出したばかりのキャベツでも、袋の上から軽くボキボキと割るだけですぐに料理に使うことができ、料理の効率アップにつながりますよ。
解凍したキャベツは水っぽくなるため、事前に解凍せずそのまま加熱調理に使う「加熱解凍」がオススメです。スープや味噌汁だけでなく、煮込み料理や炒め物など幅広い料理に活用できます。すでにカットした状態で冷凍をしているので、下ごしらえの手間が省け、料理の時短につながる嬉しい面も。
また、キャベツは冷凍することによって、少なからず細胞内の組織が壊れるため、生のキャベツと比較して味がしみ込みやすい・火が通りやすいというメリットもあります。この点も、料理の負担をグッと軽減してくれるポイントですね。
サラダのキャベツといえばシャキシャキとした食感。しかし、冷凍保存をしたキャベツは水分が抜けるため、しんなりとした食感に変化します。そのため冷凍キャベツをサラダとして食べると、生キャベツの食感とのギャップにビックリするかもしれません。
冷凍したキャベツをサラダとして食べたいという場合には、事前に冷蔵庫に移してゆっくりと解凍してから使いましょう。サイズや量にもよりますが、冷蔵庫での解凍時間は6時間から半日ほどです。意外と時間がかかるので、解凍のし忘れには気をつけましょう。
ちなみに、冷蔵庫の外に出して解凍する「常温解凍」や電子レンジでの解凍は、水気がより多く出ることで水っぽい仕上がりになってしまうため、サラダに使う際の解凍方法としてはあまりオススメできません。
長期保存ができ、調理の時短にもなる冷凍保存。解凍後もおいしく食べるために押さえておきたいポイントをお伝えします!
冷凍保存用袋に入れる前には、キッチンペーパーや清潔なふきんなどを使用して、かならず丁寧に水気を切ってください。余分な水分が残っていると劣化の原因となったり、解凍したときに水っぽくなったりするので、風味が落ちてしまいます。
解凍後のキャベツをおいしく食べるためにも「細すぎる千切り」の状態で保存することは避けましょう。切り口が多い分、解凍したときに水分が多く出すぎてしまい、べちゃべちゃとした仕上がりになってしまいます。
冷凍保存をする場合には、1cm幅より太い千切り(細切り)・ざく切り・くし切りなどがオススメですよ。数種類の切り方のキャベツを冷凍しておけば、のちのち料理をするときに適した切り方のキャベツを選ぶことができるのでとても便利です。
冷凍保存をするときは、できるだけはやく凍らせる「急速冷凍」がとても大切。素早く凍らせることでキャベツへのダメージを少なくし、風味や栄養を保ちながら保存することができます。
急速冷凍をする場合に便利なのがアルミトレイです。アルミトレイは熱伝導率が良いので、トレイにのせたキャベツをスピーディーに凍らせることができます。もしもおうちにあるようであれば、ぜひ使用してみてくださいね。
先ほども説明したように、風味と栄養を損なわないためには、スピーディーに凍らせることがポイントです。袋に入れたキャベツは均一な薄さになるようにかたちを整えましょう。適当にガサッと入れたときよりも、素早くキャベツを凍らせることができ、解凍してもおいしく食べることができますよ。
冷凍するキャベツは新鮮なものを選びましょう。購入してから日にちが経ってしまったキャベツはすでに鮮度が落ちてしまっているため、冷凍してもおいしさは復活しません。多めにキャベツを購入した場合など、食べきれないと思った際には、できるだけはやめに上記の方法で冷凍保存をしてくださいね。
1cm以上の細切りやざく切りにして冷凍したキャベツをみそ汁の具材として使うのはいかがでしょうか。水に溶けやすいビタミンなどの栄養も汁ごと摂ることができますよ。
キャベツ1枚
油揚げ1/4枚
豆腐60g
だし汁400ml
みそ大さじ1.5~2
ネギ(刻み)大さじ1
キャベツは食べやすい大きさに刻む。油揚げは熱湯をかけ、細切りにする。豆腐は食べやすい大きさに切る。
手順1:鍋にだし汁を中火で熱し、煮たったらキャベツ、油揚げを加える。キャベツがしんなりしたら、みそを溶き入れて豆腐を加え、煮たつ直前に火を止める。
手順2:最後にネギを加えてひと混ぜし、器によそう。
千切りキャベツは冷凍に向かないため、1cm以上の幅で細切りにした冷凍キャベツを使うことをオススメします。こちらのポタージュも『キャベツのみそ汁』と同様に、水に溶けやすい栄養素なども無駄なく摂ることができますよ。
キャベツ1/8個
玉ネギ1/4個
バター10g
小麦粉大さじ1
<スープ>
固形スープの素1個
水200ml
牛乳100ml
塩コショウ少々
ドライパセリ少々
キャベツは太めのせん切りにする。玉ネギは横薄切りにする。
手順1:鍋にバターを中火で煮溶かし、キャベツ、玉ネギを入れてしんなりするまで炒め合わせる。
手順2:小麦粉を加え、粉っぽさがなくなるまで炒め合わせ、<スープ>の材料を加える。煮たったら火を少し弱め、蓋をして3~4分煮て粗熱を取る。
ざく切りの冷凍キャベツは焼きそばの具材にもピッタリ。キャベツはすでにカットしているので、その分時短にもつながります。
中華麺(蒸し)1玉
<下味>
しょうゆ小さじ2
塩少々
ゴマ油小さじ2
シイタケ(干し)1~2個
白ネギ1/2本
ニンジン1/4本
玉ネギ1/4個
太モヤシ1/2袋
ニラ1/2束
キャベツ2枚
<調味料>
紹興酒大さじ1.5
塩小さじ1/2~1
コショウ少々
オイスターソース大さじ1
顆粒チキンスープの素小さじ2
水大さじ3
サラダ油大さじ4
中華麺はサッと水でぬらし、しっかり水気をきって耐熱ボウルに入れ、ラップをかけて電子レンジで温まる程度に加熱(ここでは2分加熱)する。余分な水分は捨て、<下味>の材料をからめ10分置く。(ヒント)電子レンジは600Wを使用しています。
シイタケはぬるま湯で柔らかくもどし、軸を切り落として水気を軽く絞り、細切りにする。白ネギは縦半分に切りさらに斜め薄切りにし、ニンジンは皮をむき縦せん切りにする。玉ネギは縦薄切りにする。太モヤシは根と芽を取って水に放ち、シャキッとすればザルに上げしっかり水気をきる。ニラは水洗いして根元を少し切り落とし、長さ3~4cmに切る。キャベツはせん切りにする。
手順1:中華鍋を強火にかけ、サラダ油の半量を加えて中華麺を加え、焼き色がつくまでそのままの状態で焼き、ひっくり返し同様に焼き色がつけば取り出して油をきる。
手順2:中華鍋に残りのサラダ油を加えて強火にかけ、白ネギ、ニンジン、玉ネギを炒め、少ししんなりしたら、シイタケ、太モヤシ、ニラ、キャベツを炒め合わせる。
手順3:<調味料>の材料を加えて炒め合わせ、(1)の中華麺を加えてほぐしながら炒め合わせ、器に盛り分ける。凍った状態で入れたキャベツが水っぽくならないように、炒めるときに出る水分をしっかり飛ばすことがポイントです。
私たちの食卓になじみ深いキャベツ。せっかく購入したのであれば、できるだけ長く、おいしく保存したいものですよね。しかもキャベツは1玉買いをした方がコスパも良い場合が多く、上手にやりくりすれば家計にも嬉しい野菜です。
冷蔵保存・冷凍保存をかしこく使いわけ、最後までおいしくいただきましょう! 今回ご紹介した方法をぜひお試しください。
購入したキャベツは、冷蔵庫に入れる前にすこし手を加えるだけで、鮮度とおいしさをより長く保つことができます。また、冷凍保存を活用すれば、より長い期間おいしいキャベツを楽しむことができますよ。
本記事では、キャベツの正しい冷蔵・冷凍保存の方法をご紹介します!
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目次 [開く]
■キャベツ保存の基礎知識!
・キャベツは冷蔵保存がベスト
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キャベツのベストな保存方法は、ずばり冷蔵保存! なぜならキャベツは0〜5℃ほどの涼しい温度を好む野菜だからです。
キャベツは地中海沿岸が原産といわれており、寒冷地で広く栽培されています。そのため、涼しい気候には適しており、反対に暑いところは苦手という特性を持つのです。家庭用の冷蔵庫(冷蔵室・野菜室)はおよそ2〜5℃に設定されているため、キャベツにとって快適な環境であるといえますよ。
・生のまま冷凍保存も可能
多めに購入したキャベツがしばらく冷蔵庫を占領してしまい、使い切れずに結局捨ててしまった…なんていう経験はありませんか? そのような失敗をふせぐためには「冷凍保存」を活用することがオススメです。切り方の異なるものを分けて冷凍保存しておけば、作りたい料理にピッタリなキャベツを、好きなタイミングで好きな量だけササッと取り出すことができますよ。
また、キャベツは生の状態でも冷凍保存ができるのも嬉しいポイント。洗ってカットをしたら冷凍用保存袋に詰めて冷凍庫に入れるだけなので、冷凍までの手間が比較的少ないのです。
・キャベツの保存期間の目安
©︎https://unsplash.com/
どんなにキャベツに適した保存方法をおこなったとしても、鮮度をキープできる期間には限りがあります。それぞれ以下の期間を目安に、できるだけはやく使い切るようにしましょう。
【冷蔵保存の場合】
- 1玉…3週間から1ヶ月ほど
- 1/2カットや1/4カットしたもの…1週間ほど
- 千切りやざく切りなど細かくカットしたもの…2~3日ほど
【冷凍保存の場合】
- 1ヶ月ほど
■キャベツを冷蔵保存する方法
©︎https://www.photo-ac.com/
「いつも冷蔵庫に入れているのに3週間ももたない!」という方は、今の保存方法にちょっとひと手間加えるだけで、その悩みが解決するかもしれません。正しく処理をしてから保存をすれば、長い期間鮮度をキープすることができますよ。そのまま冷蔵庫に入れる前にぜひお試しいただきたい、キャベツを日持ちをさせる工夫について紹介します。
・芯をくり抜きキッチンペーパーを詰める
包丁やナイフで、芯のまわりからキャベツの中心部に向かって切り込みを入れ、手で芯を引き抜きます。5・6ヶ所ほど切り込みを入れたら、手で芯をぐるぐると回してみると簡単に引き抜くことができますよ。芯をくり抜いたら、水で濡らして軽くしぼったキッチンペーパーを、芯のあった部分に詰めます。この作業により、キャベツに含まれる水分の蒸発・乾燥をふせぎます。
キャベツは収穫後であっても、芯の先端にある「成長点」を取り除かない限り成長をし続けます。この成長点が起点となり、キャベツの葉から水分や栄養を集めるのです。成長点が残ったままだと、キャベツの葉にある水分や栄養がどんどん失われてしまい、傷みや劣化がはやくなってしまいます。そのため「成長点ごと芯をくり抜き成長を止めること」が、キャベツを長持ちさせるポイントの1つとなるのですよ。
・新聞紙で包みポリ袋に入れる
芯をくり抜き、湿らせたキッチンペーパーを詰めたら、新聞紙でキャベツをまるごと包みましょう。キャベツのみずみずしさを保つには乾燥は大敵です。新聞紙に包むことでキャベツの乾燥をふせぎ、ほどよい湿度が保たれます。
新聞紙は、キッチンペーパーでも代用することができますよ。新聞紙に包んだあとはポリ袋に入れ、さらに蒸発を防止します。芯(キッチンペーパーを詰めた部分)が下になるように冷蔵庫に入れれば、キャベツを冷蔵保存するための準備は終了です!
・定期的にキッチンペーパーを交換する
芯のかわりに詰めたキッチンペーパーは、2〜3日に一度を目安に交換することも、キャベツの鮮度をキープするポイント。キャベツの葉の水分を保ち、シャキシャキした食感を残すために、水で濡らしたキッチンペーパーを芯をくり抜いた穴に詰めるという作業をします。
キッチンペーパーの水分は時間が経つとともに乾いてしまい、さらにキャベツの中心部分から水分が蒸発してキャベツの葉自体も乾燥してしまいますので、これをふせぐためにも、キッチンペーパーは定期的に交換をしましょう。
■キャベツを冷凍保存する方法
©︎https://www.pexels.com/
多く買い過ぎたり、献立が合わなかったり、「冷蔵保存しても使い切れなさそう」という場合には、冷蔵保存よりも長持ちする「冷凍保存」がオススメです。
・使いやすい大きさにカットする
キャベツを冷凍保存する場合には、あらかじめ使いやすい大きさにカットしてから冷凍すると良いでしょう。カットせずまるまる1玉冷凍することもできますが、
- 完全に凍るまでに時間がかかるため、キャベツの組織が壊れてしまい食感や風味の低下につながる
- 解凍するのにも時間がかかるので、使いたいと思ったときにすぐ使えない
- 解凍時に水分が出て食感が悪くなりやすい
- 冷凍庫のスペースを取ってしまう
そのため、冷凍保存する場合には、洗ったキャベツをお好みの切り方でカットしましょう。
・丁寧に水気を拭き取る
カットした後のキャベツは、しっかりと水気を拭き取りましょう。水気を拭き取らないと冷凍中に霜がつく原因となり、おいしさが損なわれることも。洗ったキャベツの水気を丁寧に拭き取ることが、解凍後のおいしさにつながりますよ。
・冷凍用保存袋に入れしっかり空気を抜く
水気を拭き取ったキャベツは、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。その際、袋の空気はできる限り抜き、薄く平らにしてからチャックをしめましょう。カットしたキャベツは、空気に触れると、切り口から酸化し、おいしさが低下しまいます。
また、薄く平らな形状にすることで、冷凍庫から出したばかりのキャベツでも、袋の上から軽くボキボキと割るだけですぐに料理に使うことができ、料理の効率アップにつながりますよ。
■冷凍保存したキャベツの解凍方法
冷凍キャベツは、解凍をするときにどうしても水分が出るため、冷蔵保存したものと比べるとしんなりとした食感になります。冷蔵保存したシャキシャキとした生のキャベツとは食感が変わってしまう冷凍キャベツを、おいしく解凍する方法についてご紹介します。・冷凍のまま加熱調理
解凍したキャベツは水っぽくなるため、事前に解凍せずそのまま加熱調理に使う「加熱解凍」がオススメです。スープや味噌汁だけでなく、煮込み料理や炒め物など幅広い料理に活用できます。すでにカットした状態で冷凍をしているので、下ごしらえの手間が省け、料理の時短につながる嬉しい面も。
また、キャベツは冷凍することによって、少なからず細胞内の組織が壊れるため、生のキャベツと比較して味がしみ込みやすい・火が通りやすいというメリットもあります。この点も、料理の負担をグッと軽減してくれるポイントですね。
・サラダに使うなら冷蔵庫でゆっくり解凍
サラダのキャベツといえばシャキシャキとした食感。しかし、冷凍保存をしたキャベツは水分が抜けるため、しんなりとした食感に変化します。そのため冷凍キャベツをサラダとして食べると、生キャベツの食感とのギャップにビックリするかもしれません。
冷凍したキャベツをサラダとして食べたいという場合には、事前に冷蔵庫に移してゆっくりと解凍してから使いましょう。サイズや量にもよりますが、冷蔵庫での解凍時間は6時間から半日ほどです。意外と時間がかかるので、解凍のし忘れには気をつけましょう。
ちなみに、冷蔵庫の外に出して解凍する「常温解凍」や電子レンジでの解凍は、水気がより多く出ることで水っぽい仕上がりになってしまうため、サラダに使う際の解凍方法としてはあまりオススメできません。
■キャベツの冷凍保存のコツと注意点
©︎https://www.photo-ac.com/
長期保存ができ、調理の時短にもなる冷凍保存。解凍後もおいしく食べるために押さえておきたいポイントをお伝えします!
・冷凍前に水気はしっかり切る
冷凍保存用袋に入れる前には、キッチンペーパーや清潔なふきんなどを使用して、かならず丁寧に水気を切ってください。余分な水分が残っていると劣化の原因となったり、解凍したときに水っぽくなったりするので、風味が落ちてしまいます。
・しんなりするので細すぎる千切りは不向き
解凍後のキャベツをおいしく食べるためにも「細すぎる千切り」の状態で保存することは避けましょう。切り口が多い分、解凍したときに水分が多く出すぎてしまい、べちゃべちゃとした仕上がりになってしまいます。
冷凍保存をする場合には、1cm幅より太い千切り(細切り)・ざく切り・くし切りなどがオススメですよ。数種類の切り方のキャベツを冷凍しておけば、のちのち料理をするときに適した切り方のキャベツを選ぶことができるのでとても便利です。
・アルミトレイで急速冷凍
冷凍保存をするときは、できるだけはやく凍らせる「急速冷凍」がとても大切。素早く凍らせることでキャベツへのダメージを少なくし、風味や栄養を保ちながら保存することができます。
急速冷凍をする場合に便利なのがアルミトレイです。アルミトレイは熱伝導率が良いので、トレイにのせたキャベツをスピーディーに凍らせることができます。もしもおうちにあるようであれば、ぜひ使用してみてくださいね。
・均一な厚みになるように袋に入れる
先ほども説明したように、風味と栄養を損なわないためには、スピーディーに凍らせることがポイントです。袋に入れたキャベツは均一な薄さになるようにかたちを整えましょう。適当にガサッと入れたときよりも、素早くキャベツを凍らせることができ、解凍してもおいしく食べることができますよ。
・新鮮なキャベツを冷凍する
冷凍するキャベツは新鮮なものを選びましょう。購入してから日にちが経ってしまったキャベツはすでに鮮度が落ちてしまっているため、冷凍してもおいしさは復活しません。多めにキャベツを購入した場合など、食べきれないと思った際には、できるだけはやめに上記の方法で冷凍保存をしてくださいね。
■冷凍キャベツを使ったおすすめレシピ
・キャベツのみそ汁
1cm以上の細切りやざく切りにして冷凍したキャベツをみそ汁の具材として使うのはいかがでしょうか。水に溶けやすいビタミンなどの栄養も汁ごと摂ることができますよ。
材料(2人分)
キャベツ1枚
油揚げ1/4枚
豆腐60g
だし汁400ml
みそ大さじ1.5~2
ネギ(刻み)大さじ1
下準備
キャベツは食べやすい大きさに刻む。油揚げは熱湯をかけ、細切りにする。豆腐は食べやすい大きさに切る。
作り方
手順1:鍋にだし汁を中火で熱し、煮たったらキャベツ、油揚げを加える。キャベツがしんなりしたら、みそを溶き入れて豆腐を加え、煮たつ直前に火を止める。
手順2:最後にネギを加えてひと混ぜし、器によそう。
・キャベツのポタージュ
千切りキャベツは冷凍に向かないため、1cm以上の幅で細切りにした冷凍キャベツを使うことをオススメします。こちらのポタージュも『キャベツのみそ汁』と同様に、水に溶けやすい栄養素なども無駄なく摂ることができますよ。
材料(2人分)
キャベツ1/8個
玉ネギ1/4個
バター10g
小麦粉大さじ1
<スープ>
固形スープの素1個
水200ml
牛乳100ml
塩コショウ少々
ドライパセリ少々
下準備
キャベツは太めのせん切りにする。玉ネギは横薄切りにする。
作り方
手順1:鍋にバターを中火で煮溶かし、キャベツ、玉ネギを入れてしんなりするまで炒め合わせる。
手順2:小麦粉を加え、粉っぽさがなくなるまで炒め合わせ、<スープ>の材料を加える。煮たったら火を少し弱め、蓋をして3~4分煮て粗熱を取る。
・塩焼きそば
ざく切りの冷凍キャベツは焼きそばの具材にもピッタリ。キャベツはすでにカットしているので、その分時短にもつながります。
材料(2人分)
中華麺(蒸し)1玉
<下味>
しょうゆ小さじ2
塩少々
ゴマ油小さじ2
シイタケ(干し)1~2個
白ネギ1/2本
ニンジン1/4本
玉ネギ1/4個
太モヤシ1/2袋
ニラ1/2束
キャベツ2枚
<調味料>
紹興酒大さじ1.5
塩小さじ1/2~1
コショウ少々
オイスターソース大さじ1
顆粒チキンスープの素小さじ2
水大さじ3
サラダ油大さじ4
下準備
中華麺はサッと水でぬらし、しっかり水気をきって耐熱ボウルに入れ、ラップをかけて電子レンジで温まる程度に加熱(ここでは2分加熱)する。余分な水分は捨て、<下味>の材料をからめ10分置く。(ヒント)電子レンジは600Wを使用しています。
シイタケはぬるま湯で柔らかくもどし、軸を切り落として水気を軽く絞り、細切りにする。白ネギは縦半分に切りさらに斜め薄切りにし、ニンジンは皮をむき縦せん切りにする。玉ネギは縦薄切りにする。太モヤシは根と芽を取って水に放ち、シャキッとすればザルに上げしっかり水気をきる。ニラは水洗いして根元を少し切り落とし、長さ3~4cmに切る。キャベツはせん切りにする。
作り方
手順1:中華鍋を強火にかけ、サラダ油の半量を加えて中華麺を加え、焼き色がつくまでそのままの状態で焼き、ひっくり返し同様に焼き色がつけば取り出して油をきる。
手順2:中華鍋に残りのサラダ油を加えて強火にかけ、白ネギ、ニンジン、玉ネギを炒め、少ししんなりしたら、シイタケ、太モヤシ、ニラ、キャベツを炒め合わせる。
手順3:<調味料>の材料を加えて炒め合わせ、(1)の中華麺を加えてほぐしながら炒め合わせ、器に盛り分ける。
■キャベツは保存方法を選んでかしこく使い切ろう!
©︎https://pixabay.com/
私たちの食卓になじみ深いキャベツ。せっかく購入したのであれば、できるだけ長く、おいしく保存したいものですよね。しかもキャベツは1玉買いをした方がコスパも良い場合が多く、上手にやりくりすれば家計にも嬉しい野菜です。
冷蔵保存・冷凍保存をかしこく使いわけ、最後までおいしくいただきましょう! 今回ご紹介した方法をぜひお試しください。
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