たけのこの栄養素と効能!正しい保存方法とおいしい食べ方も紹介!
2021年3月2日 11:00多くの人が誤解している保存方法や、おいしく食べるコツ一緒にご紹介しますので、みんなで春の味覚を思う存分味わいましょう。
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■たけのこのカロリーと糖質
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最近では「糖質制限」が流行していることもあり、食材に糖質が含まれているかを気にしている方も少なくありません。
400gサイズのたけのこ一本あたりに含まれている糖質の量は、6gです。実際にたけのこを料理に使うときの量は大体100g程度であることを考えても、かなりヘルシーな食材だとわかりますね。カロリー量は400gあたり104kcalとされており、カロリー制限の観点で見てもとてもおすすめの食材です。
・生たけのこ1本あたり
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春先のフレッシュなたけのこには、豊富な栄養が詰まっています。カロリー量は100gあたり約26kcalと少なく、ダイエット向けの食材としてとてもおすすめ。ただ、たけのこは生で食べられる食材ではない点には注意しておきましょう。
たけのこは、茹でて下処理をすると、栄養分が変わってしまいます。しかし、生の状態だとアクが強く、食味が悪いです。生のたけのこは栄養が詰まっていますが、その分アクもたくさん詰まってます。栄養面で見ても、味の面で見ても、一度湯がいて下処理をしておきましょう。
・茹でたたけのこ1袋あたり
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アク抜きのために一度湯がいたたけのこの栄養は、100gあたり約30kcalとされています。水煮パックのものもほとんど同じカロリー量です。
茹でたたけのこは、甘みを感じるほどおいしいですが、その中に糖質はほとんど含まれていません。また、茹でたたけのこは、食物繊維を豊富に含んでいます。腸内環境を整える効果に期待が持てますので、糖質制限中の方や、便秘に悩んでいる方にとてもおすすめ。
■たけのこの主な栄養素と効能
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たけのこに含まれている主な栄養素には「チロシン」「カリウム」「食物繊維」の3つが挙げられます。それぞれの栄養素について、どんな効果があるのかを掘り下げていきましょう。たけのこという食材が、すごい力を持っていることがとてもよく分かります。
野菜嫌いな方でも、たけのこだけは食べられる、という人も多いです。ほかの野菜と違い、野菜特有の苦みが少ない分、たべやすさがあるのです。さらに、たけのこに含まれる栄養成分は、茹でても失われないのも魅力。手軽においしく栄養を摂取できるたけのこは、万人向け野菜といっても過言ではありませんね。
・たけのこが旬の時期
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その前に、たけのこが採れる時期や特徴などの基本的な情報について、まずはご紹介しましょう。たけのこは、竹の若い芽のことなのです。一般的に食用とされる竹の芽を「筍」と呼び、何層にもなる表皮を取り除いた後の中心部を食します。
旬は3月から5月の間で、その間にしか収穫することができません。水煮パックなら年中売っていますが、少量の割に値段が高めなのがネックですね。都会の方では、たけのこは、一本で大体1,000円くらいする高い野菜ですが、田舎だとほとんどタダ同然で手に入る食材だったりします。
・食物繊維
たけのこの一番の特徴は、「食物繊維」が多いところです。実は、食物繊維は炭水化物の一種です。整腸作用や、血糖値上昇の抑制、血中コレステロールの濃度を下げる効果が期待できます。以上のことから、便秘解消や大腸がんの予防が期待できる食品としてとてもおすすめなのです。
・カリウム
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カリウムは野菜全般に含まれているミネラルで、たけのこにも多く含まれています。カリウムには、塩分の吸収を抑制する効果があると言われており、高血圧予防への効果が望まれています。体内の水分バランスを整えてくれるので、むくみ改善にも役立つことがあります。
・チロシン
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「チロシン」とは、アミノ酸の一種で、たけのこに含まれる代表的な旨味成分です。このチロシンには、脳を活性化させて、やる気を出させる効果があると言われていますよ。具体的には、満足感や興奮作用を起こす脳内物質である、ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質を生成するのぞみがある材料なのです。
プラス思考になったり、集中力をアップさせてくれる成分として期待されています。
・疲労回復
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たけのこには、疲労回復に高い効果があるという説もあります。先ほど紹介した「チロシン」には、実はブドウ糖と一緒にすると疲労回復効果が高まることが注目されているのです。
特に「たけのこご飯」はとても理にかなった料理。たけのこのチロシンと、ご飯のブドウ糖の組み合わせで、相乗効果が起きるのだとか。
チロシンを含む食品は、ほかにはバナナやアボカド、リンゴなど。たけのこだけが持つ成分ではないですが、たけのこは、特にブドウ糖と組み合わせての摂取がしやすい食品かもしれませんね。
・便秘解消
たけのこの持つ食物繊維は「セルロース」と呼ばれる不溶性食物繊維です。実は、食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に部類され、それぞれで期待される効能が違います。
セルロースには、腸内で水分を含んで膨らむ性質があります。これにより、腸内にある有害物質を絡めとって一緒に排出してくれる効果が見られることがあります。結果、排便を促し、便秘解消にも有用だと期待できますね。
・美肌効果
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たけのこに含まれる栄養素は、主にデトックス効果が期待できる成分が多いです。便秘解消や整腸作用により、栄養の吸収バランスが整い、美肌効果も期待できるかもしれません。ダイエットにも有用なので、これから痩せたいという方にとっても、たけのこはありがたい食材です。
■たけのこを食べ過ぎると身体にどんな影響がある?
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たけのこに限った話ではありませんが、たけのこは健康に良いからといって、いくらたべてもいいという訳ではありません。
もちろん、たけのこ一本分くらいの少量で体調が悪くなるということはありません。あくまで「食べ過ぎ」の場合の話です。
・便秘の原因になる
先ほどたけのこに含まれるセルロースには、便秘解消の力があると説明しましたが、逆に食べ過ぎてはいけません。
実は、セルロースは多量に摂取すると、体内に長く留まってしまい、かえって便秘の原因にもなってしまうことがあるのです。また、どんな食べものでも、食べ過ぎは下痢や腹痛の原因にもなる点には注意しておきましょう。
体に良い食物繊維も、摂りすぎると体に毒です。なにごとも適量だということを覚えておきましょう。余らせてしまうのはもったいない、と思う方は冷凍保存するのもおすすめです。
・胃もたれに注意
たけのこは食物繊維が多い分、ほかの食材と比べて、消化するのに時間がかかります。なので、たけのこをお腹いっぱい食べ過ぎると、胃もたれになってしまうことも…。
逆に言えば、たけのこは満腹感を満たしやすくしてくれるので、ほかの料理と合わせると食べ過ぎ防止に役立ちます。適量であれば、食事制限系のダイエットにも効果てきめんと言って良いでしょう。
・シミやそばかすの原因になる?
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たけのこには強いアクがあります。一度湯がいてアク抜きをしますが、それでも一定量のアクは残ってしまうのが難点。もちろん少量なら気にするほどではありません。しかし、タケノコの旬は、同じくアクの強い春野菜と同じ時期であることから、一緒に食べることもあり得ます。
たけのこを食べる量は少なくても、ほかに一緒に食べる食材に気を付けておきましょう。アクの強い食材は、にきびやシミ、そばかすが発生する原因になると言われることもありますよ。
・小鉢に一盛りが適量
では、たけのこを食べるときの「適量」はどれくらいがベストでしょうか。一般的には、副菜として小鉢にちょこんと盛る程度がベストと言われています。若竹煮や木の芽和えなど、ちょっとした軽い副菜として使うのがおすすめ。
■たけのこは糖質制限中なら食べ方に注意
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たけのこには糖質がほとんど含まれていないので、糖質制限ダイエットに最適な食材です。しかし、そんなたけのこであっても、糖質制限にとってNGな食べ方があります。ここでは、糖質制限の観点から伝える、たけのこの食べ方についてご紹介します。
・調味料による糖質に気を付ける
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そのままのたけのこには、それ自体にほとんど味がありません。たけのこ特有の春らしい香りはありますが、基本的に味を含ませて食べるのが一般的です。味を含ませるのに砂糖を使ったりする場合は、調味料分の糖質が加算される点には要注意。
糖質制限中のたけのこの食べ方で、ベストなのは「若竹煮」です。若竹煮は、たけのことワカメを、出汁と醤油のみで炊いた料理で、低糖質、低カロリーが特徴。食事の糖質が気になる方の強い味方となります。
・食材の組み合わせに気を付ける
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低糖質なたけのこでも「たけのこご飯」にしてしまっては、糖質制限の意味がありませんよね。糖質制限中は、料理の食材の組み合わせにも注意が必要です。いくらヘルシーだからといって、一緒に食べる食材のカロリーを減らしてくれる訳ではありません。
■たけのこのアク抜き方法
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有効なたけのこのアク抜き方法には諸説あり、実は未だに決定的な方法が見つかっていないのです。一番有効だと言われているのが「米ぬかと一緒に炊く」という方法。しかしこれも、皮つき派と皮を剥く派に分かれており、どちらがよいのかという答えは未だでていません。
実は、たけのこという食材は、堀ってから時間が経つごとにアクが強くなっていくという衝撃の事実が存在します。堀りたてなのか、日数が経っているのかで、ベストなアク抜きが違ってくるのです。
たけのこを買ってきたときは、すぐに茹でてあく抜きをすることをおすすめします。一度茹でることでアクがそれ以上増えるのを防ぐことができるのです。また、下処理することで、余計な皮を取り除いて小さくできます。冷蔵庫の場所を圧迫する心配もなくなるので、すぐに下処理を行いましょう。
・米ぬかを使う
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最も有効だと言われているのが「米ぬかといっしょに炊く」という方法です。
- たけのこの皮目に切り込みを入れる。
- タカの爪と米ぬか、たっぷりの水で、たけのこを30分から1時間湯がく。
- そのまま汁が冷めるまで置いておく。
- たけのこを半分に切って皮を全て剥く。
- タカの爪と米ぬか、たっぷりの水で30分湯がく。
- 湯がき終わったらすぐに取り出し流水してゆっくり冷ます。
・米のとぎ汁を使う
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家に米ぬかなんてないし、わざわざ買いたくない…という方は米のとぎ汁もおすすめです。米のとぎ汁は、米ぬかよりもあアクを抜く力が弱いですが、今からご紹介する手順ならば、米のとぎ汁でもしっかりとアク抜きが可能となります。
- たけのこを半分に切って皮を剥く。
- タカの爪、たっぷりの米のとぎ汁でたけのこを30分程湯がく。
- そのまま鍋ごと流水してゆっくりと冷ます。
■栄養を損なわない!たけのこの保存方法
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湯がいたあとのたけのこをおいしく長持ちさせるポイントをご紹介します。たけのこの保存は、ほかの野菜と同じようにはいかないのが難点です。しかも、一個のサイズが大きいため、食べきるのに時間がかかるご家庭も多いでしょう。
ちょっとしたポイントを抑えてあげるだけでおいしく長持ちさせることができます。作り置きおかずとして調理して置いておくというのも、後々の調理の手間が省けるのでおすすめ。
・冷蔵で保存する
米のとぎ汁に浸かった状態で、タッパーや袋に詰め冷蔵保存するのがベストです。保存期間はそのままだと3日間くらいですが、毎日中の汁を入れ替えれば、1週間くらいは持ちます。
もし、生のたけのこを保存するのであれば、あまりおすすめはしません。生のたけのこをそのまま置いておくと、時間の経過と共にあくがどんどん強くなってしまいます。それでも生のたけのこを保存するのであれば、堀りたてのものをただちに冷蔵庫で冷やす必要があります。
・煮汁と一緒に冷凍で保存する
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冷凍する場合でも、米のとぎ汁と一緒に保存するのがおすすめです。この時注意したいのは、たけのこを湯がいた煮汁は使わないというところ。この煮汁にはたけのこのアクが溶け出ているので一緒に保存するには適していません。新しく煮汁を作るか、米のとぎ汁を使うのがベターと言えます。
■栄養を逃さず食べる!たけのこのおいしい食べ方
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たけのこの持つ栄養を存分に活かすにはシンプルな料理に使うのが一番です。ここでは、栄養を逃さずに、おいしくたけのこを食べる方法をご紹介します。せっかくの春の味覚ですから、おいしく食べたいですよね。
たけのこの食べ方はバリエーションが豊富にあるので、これから紹介する方法以外にも、いろんな食べ方や料理に使ってみましょう。
・スープ
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たけのこをお好みのサイズにカットして、スープの具材に使ってみましょう。たけのこの持つシャキシャキとした食感はスープの味のアクセントになります。また、香りに深みが増すので、スープ自体の味わいにも貢献してくれる点も優秀。
しかし、たけのこをペースト状にしてポタージュにするのはおすすめできません。ペースト状にしたたけのこは、エグみ成分が解放されて飲みづらいスープになってします。
・煮物
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たけのこを使った料理の代表格は、やはり煮物や煮込み料理です。「若竹煮」や「土佐煮」等、たけのこに味を含ませる煮物は、たけのこの持つ風味や味、栄養を思う存分楽しむことができます。板状にカットして甘辛く炊けば、ラーメンに使う「メンマ」にもなりますね。
また、煮物ならば、煮汁にも溶け出した栄養も余すことなく味わえます。置いておいても食感が変わらないので、作り置きができる所も魅力。いつもの食卓に一品足したいというとき、たけのこを使った煮物はとてもおすすめです。
・サラダ
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たけのこの持つシャキシャキとした食感は、サラダにもうってつけです。好きなかたちにカットして、いつものサラダに加えてみましょう。和風ドレッシングや、玉ねぎドレッシングなどの、和食と相性のよいドレッシングがとてもマッチします。
たけのこはダイエットの強い味方!
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たけのこを食べることによって期待できる効果の数は実にたくさんあります。整腸作用に有用な食物繊維。集中力アップに欠かせないチロシン。体内の塩分、水分調整を助けるカリウム。食べ過ぎを防止してくれる腹持ちのよさ。
たけのこは、栄養面だけで見ても、とても魅力的な食材であることが分かります。しかしたけのこの魅力はそれだけではありません。たけのこはどんな料理にも合わせられる万能さを持った食材でもあります。主張の少ない味わいと、特有のシャキシャキとした食感は、みんなが大好きです。
春になったら、生のたけのこを買って、思うぞんぶん味わいましょう!
《参考》
・文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)PDF
・厚生労働省「e-ヘルスネット」食物繊維の必要性と健康
・公益財団法人長寿科学振興財団「健康長寿ネット」カリウムの働きと1日の摂取量
・わかさ生活「わかさの秘密」チロシン
・医療法人錦秀会「腸の喜ぶ食品を知ろう!」
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