【カレイの種類と特徴】おいしい食べ方やおすすめレシピも大公開!
2021年12月10日 00:00
煮つけや揚げ物など、幅広い調理方法ができる白身の魚といえば「カレイ」です。スーパーでもよく見かける魚なので、なじみ深いですよね。
実はカレイには、60もの種類があることをご存じですか?それぞれ異なる特徴を持っており、種類によっておすすめの調理方法も変わります。
今回はカレイの種類や特徴、それぞれのおいしい食べ方などをご紹介します。
カレイとは海底の砂地に生息する海水魚で、九州から北海道まで幅広い範囲で獲られる魚です。日本の周辺だけでも40以上の種類がいて、世界では60以上もの種類が確認されています。
見た目はうちわのように平たく、だ円やへん平の形をしているものが多いです。色は茶色や黒、グレーなど海底でも目立たないような色味をしています。
カレイとヒラメはどちらも海底を這うように泳ぐことから、平べったい形をしていて色もそっくりです。見た目がよく似た両者ですが、その大きな違いは顔の位置あります。「左ヒラメの右カレイ」といわれるように、ヒラメの顔は左側に、カレイの顔は右側に位置しています。
ほかにも、カレイは大人しくヒラメは強暴といった違いもあり、カレイは海底にいる虫などを食べますが、ヒラメは小魚や貝などを捕らえて食べます。見た目はほとんど変わりませんが、性格やエサが異なるのは面白いですよね。
カレイは宮城県が最も漁獲量の多い地域です。宮城県では全体の2割近くの漁獲量があり、次に青森、北海道と続きます。この3県だけでも全体の4割以上の漁獲量を占めています。
カレイの旬は主に夏といわれていますが、種類によっては春や秋がおいしい季節になることもあります。種類別の旬については後ほどご紹介しますので、ぜひそちらも参考にしてくださいね。
すでにお話ししましたが、カレイは60以上もの種類があります。
その中でも
新鮮なカレイを選ぶときのポイントは、表面のぬめりと皮のハリです。ぬめりが残っていてツヤがあり、皮やお腹がピンと張っているものが新鮮な証拠です。
反対にぬめりやツヤがなく、色が濁っていて皮や腹にハリがないカレイは、鮮度が落ちている可能性があるため避けるようにしましょう。
カレイはたんぱくな味と、ほんのりとした甘みが特徴の魚です。さまざまな調理法と相性がよいため、料理のレパートリーも広がりますよ。
甘辛いたれがカレイのふっくらとした身にからむ煮つけは、最もポピュラーなカレイの調理方法です。カレイのたんぱくな味と濃い味付けが相性抜群!ご飯のお供にも最適ですよ。
カレイ全体の食感を楽しむのであれば、天ぷらや唐揚げがおすすめです。しっかり揚げることで皮はカリッと、中はフワッとした食感に仕上がります。揚げ方によっては骨まで食べられるので子どもにもおすすめです。
カレイのおいしさをそのまま味わうのであれば、シンプルに焼くのがおすすめです。干物や塩焼きであれば、余分な水分が出て凝縮されたうま味を味わえます。さっぱりとした味わいのなかにも、脂の甘みを感じられる調理方法です。
ヒラメの代表料理であるポアレやムニエルも、カレイと相性のよい調理方法です。ポアレもムニエルもフライパンで焼くという共通点があり、焼く際にバターを使うことが多いため、たんぱくな味のカレイにコクをプラスしてくれます。
刺身のカレイは食感を楽しめます。火を通すとふんわりとするカレイの身ですが、刺身で食べるとコリコリとした歯ごたえを楽しめますよ。たんぱくな味は変わりませんが、噛むごとににじみ出る甘みは、刺身ならではといってもいいですね。
こちらでは、スーパーなどでよく見かけるカレイの種類について解説します。値段も安く、家庭で食べるのにも最適な種類です。
スーパーなどでよく見かける、カレイの代表的な種類です。
体長は60cmくらいで、茶色い皮が特徴です。表面にはイワシやサンマと同じような丸くて薄いうろこがあります。
日本海側なら福井より北、太平洋側なら福島より北でよく獲れます。水深が50~100mくらいの砂地に生息しています。秋から春が旬で、味にクセがなく食べやすいカレイです。
アサバガレイは、煮つけや唐揚げにするのがおすすめです。サイズが小さいものは干物にして焼くと、味が凝縮されてうま味を強く感じます。
マガレイもカレイの中ではポピュラーな種類です。値段が安いため、総菜用の魚として使われることも多いです。
体長は50cmほどで、淡い茶色をしています。新鮮なものだと、裏側が黄色っぽい色をしているのも特徴です。目と目の間隔が狭く、口が出っ張っています。
北海道や東北、日本海側の水深100mよりも浅い場所で生息しており、旬は秋から春にかけてですが関東では年間通して流通しています。
マガレイはそのまま塩焼きや煮つけするのもよいですし、ムニエルや唐揚げにしてもおいしい万能選手です。一夜干しにして焼いてもおいしく食べられますよ。
スーパーで売られている輸入のカレイのほとんどは、この種類といってもいいでしょう。大型魚のため、そのままの大きさで売られることはなく、切り身になってパックに入っていることが多いです。
別名「ギンガレイ」とも呼ばれるように、濃い銀色をしているのが特徴です。1mを超える大型の種類で、鋭い歯を持っています。ロシアやアメリカなどからの輸入が多く、水深50~2,000mの海底で獲られます。
脂が多く崩れやすいため、シンプルに焼くのがおすすめです。とくにバターを使ったソテーやムニエルがおいしくいただけます。大型であるため、冷凍の総菜用としてもよく使われる種類です。
イシカレイは日本全国で獲れることから、比較的食べる機会の多い種類です。地域によっては「イシモチ」と呼ばれることもあります。
イシカレイは大きさが20~60cmくらいでうろこがなく、石のように見える骨板というものがついています。こげ茶色の表面に白い斑点がついており、地面の色に合わせてカメレオンのように体の色を変えることができます。
日本の各地でよくみられるカレイで、旬は夏。水深50~100mくらいの場所に生息しています。
イシカレイはあっさりとしていて飽きのこない味です。そのため干してもよし、煮ても焼いてもおいしい魚です。身が厚く弾力があるため、刺身でもおいしく食べられますが、皮の部分に臭みがあるため新鮮なものに限られます。
こちらではスーパーなどでは見かける機会の少ない、希少な種類のカレイをご紹介します。料亭や寿司店などでしか見られない種類もありますので、もし鮮魚店などで見かけたらぜひチェックしてみてくださいね。
カレイの中でもおいしいと評判のヤナギムシガレイ。干物で売られていても高価なため、簡単には手が出せない種類です。
カレイの割にはほっそりとした身で、体長は30cmくらいです。表面は赤茶色をしていて目の上にうろこがあり、お腹側が薄いピンク色をしているのが特徴です。
日本各地に分布していて、水深100~200mに生息しています。秋から春が旬です。
ヤナギムシガレイはムニエル、煮物、一夜干しがおいしく食べられます。身はたんぱくでクセがなく、食べやすいのが特徴。骨も柔らかいため、素揚げにして骨ごと食べることもできますよ。
ナメタガレイは、ぶよぶよとした皮の質感が太った老婆に似ていることから、「ババガレイ」と呼ばれることもあります。子持ちのナメタガレイは縁起が良く、三陸地方ではお正月に食べる習慣があります。
ナメタガレイは体長が60cmほどで、表面は薄い茶色の細長いカレイです。全体的にぬめりが強い皮で、細かいうろこがついています。
秋から夏に旬を迎え、北寄りの日本海側の水深50~450mあたりでよく獲られます。春ごろに卵を蓄えるナメタガレイは、高級魚として珍重されています。
肉厚で身がふっくらとしているため、煮つけで食べるとおいしいです。刺身や唐揚げもおすすめですが、卵がついているものは煮つけが間違いないおいしさです。特にエンガワの部分のとろける感じは絶品ですよ。
マコガレイは年間通して獲られる魚ですが、季節によって値段が大きく変わります。旬を外れた季節は入手しやすいですが、旬の時期は高級魚へと変化します。
体長は45~50cmくらいの比較的大きめの種類です。表面は黒褐色ではっきりしない模様が見られます。
九州から北海道南部の、水深100mくらいの砂地に生息しています。卵を抱えた子持ちのマコガレイは冬でも食べられますが、身の旬は脂がのる夏です。
脂がのった時期のマコガレイは、刺身が最もおいしい食べ方です。カレイは砂地にいながら泥臭さはないため、刺身でもおいしく食べられます。白身魚ならではのたんぱくな味の中に甘みがあり、上品な味わいをしています。
マツカワガレイは、ヒラメよりもおいしいといわれている超高級魚です。近年養殖されるようになり、以前よりは見かける機会が増えましたが、それでも鮮魚は高級料理店や寿司店などへ回ってしまい、なかなか一般の人が買うことはできません。
体長は35~70cmほどで、目のある皮側はグレーに白い帯状の斑点がついています。腹側はメスは白色ですが、オスは鮮やかな黄色い色をしています。
主に東北から北海道でよく獲られる種類で、産卵に向けて養分を蓄えている秋から冬にかけてが旬の時期です。
マツカワガレイのおいしさを存分に楽しむなら刺身がおすすめです。お店で食べるのであればベストな状態で提供してくれますが、自分で獲った場合は2日間熟成させるとさらにおいしくなります。
これはマツカワガレイに含まれるアミノ酸の成分が、魚の死後48時間で最大になるといわれるため。食感はしっかりとした歯ごたえが特徴です。
ホシガレイは、マツカワガレイと同じくらいの超高級魚です。北のマツカワガレイ南のホシガレイと呼ばれるほど、肩を並べるおいしさといえます。お店で買うことはほとんどできない希少な種類です。
体長は60cmにもなる大型の種類です。目のない腹側は白いですが黒の斑点がついており、身が厚く表面は硬く細かいうろこで覆われています。
本州中部より南側で獲られる魚です。旬は夏から冬にかけてですが、産卵期の冬を迎えると身の脂が抜けてさっぱりした味に変わります。
マツカワガレイ同様、刺身で食べるのがおすすめです。寿司店でも最上級の白身魚として出されることもあるくらいで、上品な甘みはヒラメよりもおいしいと感じる人も多いようです。
煮魚に挑戦するならこのレシピ。身はふっくら、甘辛のタレが染み込んでごはんがすすむこと間違いなしの人気レシピ!
色よくカラッと揚げましょう。魚が苦手な人にもおすすめです。
淡白なカレイにバターの風味をきかせたムニエル。レモンを絞ってさっぱりといただきます。
柔らかくて淡白な味の白身魚。粒マスタードを塗って、サクサクの香りパン粉をのっけてオーブンで焼いたら食感も変わって美味しい!白ワインにあわせてもよさそうですね。
バターでソテーしたカレイを、甘めの照り焼き味に。パンにも、ご飯にも合う一品です。
今回は、カレイの種類や特徴をご紹介しました。カレイと一口にいってもさまざまな種類があり、見た目や味、値段も大きく変わってきます。中には、スーパーや鮮魚店ではなかなか見かける機会の少ない希少な種類もいます。
脂の乗り方や旬なども、種類によって違いがあるカレイ。それぞれに合った食べ方で、カレイのおいしさを存分に楽しんでくださいね。
実はカレイには、60もの種類があることをご存じですか?それぞれ異なる特徴を持っており、種類によっておすすめの調理方法も変わります。
今回はカレイの種類や特徴、それぞれのおいしい食べ方などをご紹介します。
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■カレイの基本を解説!ヒラメとどう違う?
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・カレイとは
カレイとは海底の砂地に生息する海水魚で、九州から北海道まで幅広い範囲で獲られる魚です。日本の周辺だけでも40以上の種類がいて、世界では60以上もの種類が確認されています。
見た目はうちわのように平たく、だ円やへん平の形をしているものが多いです。色は茶色や黒、グレーなど海底でも目立たないような色味をしています。
・カレイとヒラメの違い
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カレイとヒラメはどちらも海底を這うように泳ぐことから、平べったい形をしていて色もそっくりです。見た目がよく似た両者ですが、その大きな違いは顔の位置あります。「左ヒラメの右カレイ」といわれるように、ヒラメの顔は左側に、カレイの顔は右側に位置しています。
ほかにも、カレイは大人しくヒラメは強暴といった違いもあり、カレイは海底にいる虫などを食べますが、ヒラメは小魚や貝などを捕らえて食べます。見た目はほとんど変わりませんが、性格やエサが異なるのは面白いですよね。
・カレイの主な産地と旬
カレイは宮城県が最も漁獲量の多い地域です。宮城県では全体の2割近くの漁獲量があり、次に青森、北海道と続きます。この3県だけでも全体の4割以上の漁獲量を占めています。
カレイの旬は主に夏といわれていますが、種類によっては春や秋がおいしい季節になることもあります。種類別の旬については後ほどご紹介しますので、ぜひそちらも参考にしてくださいね。
・カレイの種類
すでにお話ししましたが、カレイは60以上もの種類があります。
その中でも
- アサバカレイ
- マガレイ
- カラスガレイ
・カレイを選ぶときのポイント
新鮮なカレイを選ぶときのポイントは、表面のぬめりと皮のハリです。ぬめりが残っていてツヤがあり、皮やお腹がピンと張っているものが新鮮な証拠です。
反対にぬめりやツヤがなく、色が濁っていて皮や腹にハリがないカレイは、鮮度が落ちている可能性があるため避けるようにしましょう。
・カレイの食べ方は?
カレイはたんぱくな味と、ほんのりとした甘みが特徴の魚です。さまざまな調理法と相性がよいため、料理のレパートリーも広がりますよ。
煮つけ
甘辛いたれがカレイのふっくらとした身にからむ煮つけは、最もポピュラーなカレイの調理方法です。カレイのたんぱくな味と濃い味付けが相性抜群!ご飯のお供にも最適ですよ。
天ぷら・唐揚げ
カレイ全体の食感を楽しむのであれば、天ぷらや唐揚げがおすすめです。しっかり揚げることで皮はカリッと、中はフワッとした食感に仕上がります。揚げ方によっては骨まで食べられるので子どもにもおすすめです。
干物・塩焼き
カレイのおいしさをそのまま味わうのであれば、シンプルに焼くのがおすすめです。干物や塩焼きであれば、余分な水分が出て凝縮されたうま味を味わえます。さっぱりとした味わいのなかにも、脂の甘みを感じられる調理方法です。
ポアレ・ムニエル
ヒラメの代表料理であるポアレやムニエルも、カレイと相性のよい調理方法です。ポアレもムニエルもフライパンで焼くという共通点があり、焼く際にバターを使うことが多いため、たんぱくな味のカレイにコクをプラスしてくれます。
刺身
刺身のカレイは食感を楽しめます。火を通すとふんわりとするカレイの身ですが、刺身で食べるとコリコリとした歯ごたえを楽しめますよ。たんぱくな味は変わりませんが、噛むごとににじみ出る甘みは、刺身ならではといってもいいですね。
■一般的なカレイの種類と特徴
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こちらでは、スーパーなどでよく見かけるカレイの種類について解説します。値段も安く、家庭で食べるのにも最適な種類です。
・アサバガレイ
スーパーなどでよく見かける、カレイの代表的な種類です。
特徴
体長は60cmくらいで、茶色い皮が特徴です。表面にはイワシやサンマと同じような丸くて薄いうろこがあります。
日本海側なら福井より北、太平洋側なら福島より北でよく獲れます。水深が50~100mくらいの砂地に生息しています。秋から春が旬で、味にクセがなく食べやすいカレイです。
おいしい食べ方
アサバガレイは、煮つけや唐揚げにするのがおすすめです。サイズが小さいものは干物にして焼くと、味が凝縮されてうま味を強く感じます。
・マガレイ
マガレイもカレイの中ではポピュラーな種類です。値段が安いため、総菜用の魚として使われることも多いです。
特徴
体長は50cmほどで、淡い茶色をしています。新鮮なものだと、裏側が黄色っぽい色をしているのも特徴です。目と目の間隔が狭く、口が出っ張っています。
北海道や東北、日本海側の水深100mよりも浅い場所で生息しており、旬は秋から春にかけてですが関東では年間通して流通しています。
おいしい食べ方
マガレイはそのまま塩焼きや煮つけするのもよいですし、ムニエルや唐揚げにしてもおいしい万能選手です。一夜干しにして焼いてもおいしく食べられますよ。
・カラスガレイ
スーパーで売られている輸入のカレイのほとんどは、この種類といってもいいでしょう。大型魚のため、そのままの大きさで売られることはなく、切り身になってパックに入っていることが多いです。
特徴
別名「ギンガレイ」とも呼ばれるように、濃い銀色をしているのが特徴です。1mを超える大型の種類で、鋭い歯を持っています。ロシアやアメリカなどからの輸入が多く、水深50~2,000mの海底で獲られます。
おいしい食べ方
脂が多く崩れやすいため、シンプルに焼くのがおすすめです。とくにバターを使ったソテーやムニエルがおいしくいただけます。大型であるため、冷凍の総菜用としてもよく使われる種類です。
・イシカレイ
イシカレイは日本全国で獲れることから、比較的食べる機会の多い種類です。地域によっては「イシモチ」と呼ばれることもあります。
特徴
イシカレイは大きさが20~60cmくらいでうろこがなく、石のように見える骨板というものがついています。こげ茶色の表面に白い斑点がついており、地面の色に合わせてカメレオンのように体の色を変えることができます。
日本の各地でよくみられるカレイで、旬は夏。水深50~100mくらいの場所に生息しています。
おいしい食べ方
イシカレイはあっさりとしていて飽きのこない味です。そのため干してもよし、煮ても焼いてもおいしい魚です。身が厚く弾力があるため、刺身でもおいしく食べられますが、皮の部分に臭みがあるため新鮮なものに限られます。
■高級なカレイの種類と特徴
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こちらではスーパーなどでは見かける機会の少ない、希少な種類のカレイをご紹介します。料亭や寿司店などでしか見られない種類もありますので、もし鮮魚店などで見かけたらぜひチェックしてみてくださいね。
・ヤナギムシガレイ
カレイの中でもおいしいと評判のヤナギムシガレイ。干物で売られていても高価なため、簡単には手が出せない種類です。
特徴
カレイの割にはほっそりとした身で、体長は30cmくらいです。表面は赤茶色をしていて目の上にうろこがあり、お腹側が薄いピンク色をしているのが特徴です。
日本各地に分布していて、水深100~200mに生息しています。秋から春が旬です。
おいしい食べ方
ヤナギムシガレイはムニエル、煮物、一夜干しがおいしく食べられます。身はたんぱくでクセがなく、食べやすいのが特徴。骨も柔らかいため、素揚げにして骨ごと食べることもできますよ。
・ナメタガレイ
ナメタガレイは、ぶよぶよとした皮の質感が太った老婆に似ていることから、「ババガレイ」と呼ばれることもあります。子持ちのナメタガレイは縁起が良く、三陸地方ではお正月に食べる習慣があります。
特徴
ナメタガレイは体長が60cmほどで、表面は薄い茶色の細長いカレイです。全体的にぬめりが強い皮で、細かいうろこがついています。
秋から夏に旬を迎え、北寄りの日本海側の水深50~450mあたりでよく獲られます。春ごろに卵を蓄えるナメタガレイは、高級魚として珍重されています。
おいしい食べ方
肉厚で身がふっくらとしているため、煮つけで食べるとおいしいです。刺身や唐揚げもおすすめですが、卵がついているものは煮つけが間違いないおいしさです。特にエンガワの部分のとろける感じは絶品ですよ。
・マコガレイ
マコガレイは年間通して獲られる魚ですが、季節によって値段が大きく変わります。旬を外れた季節は入手しやすいですが、旬の時期は高級魚へと変化します。
特徴
体長は45~50cmくらいの比較的大きめの種類です。表面は黒褐色ではっきりしない模様が見られます。
九州から北海道南部の、水深100mくらいの砂地に生息しています。卵を抱えた子持ちのマコガレイは冬でも食べられますが、身の旬は脂がのる夏です。
おいしい食べ方
脂がのった時期のマコガレイは、刺身が最もおいしい食べ方です。カレイは砂地にいながら泥臭さはないため、刺身でもおいしく食べられます。白身魚ならではのたんぱくな味の中に甘みがあり、上品な味わいをしています。
・マツカワガレイ
マツカワガレイは、ヒラメよりもおいしいといわれている超高級魚です。近年養殖されるようになり、以前よりは見かける機会が増えましたが、それでも鮮魚は高級料理店や寿司店などへ回ってしまい、なかなか一般の人が買うことはできません。
特徴
体長は35~70cmほどで、目のある皮側はグレーに白い帯状の斑点がついています。腹側はメスは白色ですが、オスは鮮やかな黄色い色をしています。
主に東北から北海道でよく獲られる種類で、産卵に向けて養分を蓄えている秋から冬にかけてが旬の時期です。
おいしい食べ方
マツカワガレイのおいしさを存分に楽しむなら刺身がおすすめです。お店で食べるのであればベストな状態で提供してくれますが、自分で獲った場合は2日間熟成させるとさらにおいしくなります。
これはマツカワガレイに含まれるアミノ酸の成分が、魚の死後48時間で最大になるといわれるため。食感はしっかりとした歯ごたえが特徴です。
・ホシガレイ
ホシガレイは、マツカワガレイと同じくらいの超高級魚です。北のマツカワガレイ南のホシガレイと呼ばれるほど、肩を並べるおいしさといえます。お店で買うことはほとんどできない希少な種類です。
特徴
体長は60cmにもなる大型の種類です。目のない腹側は白いですが黒の斑点がついており、身が厚く表面は硬く細かいうろこで覆われています。
本州中部より南側で獲られる魚です。旬は夏から冬にかけてですが、産卵期の冬を迎えると身の脂が抜けてさっぱりした味に変わります。
おいしい食べ方
マツカワガレイ同様、刺身で食べるのがおすすめです。寿司店でも最上級の白身魚として出されることもあるくらいで、上品な甘みはヒラメよりもおいしいと感じる人も多いようです。
■カレイを使った絶品レシピ集
定番のカレイ料理から、おしゃれに食卓を彩るカレイ料理まで厳選してご紹介します。さまざまな調理方法でカレイのおいしさを楽しんでくださいね。・簡単で美味しい!人気の定番 ふっくらカレイの煮付け
煮魚に挑戦するならこのレシピ。身はふっくら、甘辛のタレが染み込んでごはんがすすむこと間違いなしの人気レシピ!
材料(2人分)
- カレイ(切り身) 2切れ
- 小松菜 1/2束
- ショウガ(薄切り) 1片分
- 酒 80ml
- 水 100ml
- みりん 大さじ2
- 砂糖 大さじ1.5
- しょうゆ 大さじ2
下準備
- カレイは黒い皮側に十字に切り込みを入れる。
- 小松菜は熱湯でサッとゆでて水に取り、粗熱が取れたらしっかり水気を絞り、根元を切り落として長さ4cmに切る。
作り方
- 鍋、またはフライパンに<煮汁>の材料を入れて強火で加熱する。煮たったらショウガ、カレイ(黒い皮側を上にして)を並べ入れる。
- 落とし蓋をし、煮たったら火を少し弱めて12分煮る。火をいったん止めて10分置き、味を含ませる。
- 再び中火で熱し、煮たったら小松菜を加えて温める程度に煮る。煮汁が少ない時は、分量外の酒を加えて下さい。器に盛り、煮汁をかける。
・カレイの唐揚げ
色よくカラッと揚げましょう。魚が苦手な人にもおすすめです。
材料(2人分)
- カレイ 2切れ
- 塩コショウ 少々
- 片栗粉 大さじ1~2
- 大根おろし 1カップ
- 揚げ油 適量
- ネギ(刻み) 適量
- ポン酢しょうゆ 適量
下準備
- カレイは水洗いし、キッチンペーパーではさんで水気を取る。大根おろしはザルに上げ、軽く汁気をきる。揚げ油を170℃に予熱し始める。
作り方
- カレイに塩コショウし、全体に片栗粉をまぶす。170℃の揚げ油で、表面がカリッとするまでじっくり揚げる。
- 器に盛り、大根おろしとネギをのせ、ポン酢しょうゆをかける。
・さっぱり!カレイのレモンバタームニエル
淡白なカレイにバターの風味をきかせたムニエル。レモンを絞ってさっぱりといただきます。
材料(2人分)
- カレイ 2切れ
- 塩 0.5g
- 小麦粉 大さじ1.5
- バター 大さじ1
- オリーブ油 小さじ2
- レモン 1/2個
- ジャガイモ 2個
下準備
- カレイは洗って水気をよく拭く。ジャガイモは、皮をむいて厚さ1cmに切る。
作り方
- ジャガイモは水からゆで、湯で上がったら、水を捨てて火にかけて粉をふかせる。
- カレイに塩をし、小麦粉を薄くまぶす。
- フライパンを熱し、オリーブ油とバターを温め、(2)のカレイを盛り付ける方を下にしてこんがり焼く。
- きれいな焼き色がついたら、上下を返す。両面焼けたら、身に竹串をさしてすっと通れば火が入っているので器に盛る。
- ジャガイモとレモンを添える。
・カレイのパン粉焼き
柔らかくて淡白な味の白身魚。粒マスタードを塗って、サクサクの香りパン粉をのっけてオーブンで焼いたら食感も変わって美味しい!白ワインにあわせてもよさそうですね。
材料(2人分)
- カレイ(切り身) 2切れ
- 塩コショウ 少々
- 粒マスタード 大2
- マイタケ 1パック
- ピーマン 2個
- プチトマト 4個
- サニーレタス 2枚
- レモン 1/4個
- オリーブ油 大5
- パン粉大4
- 粉チーズ大2
- ドライパセリ小1
作り方
- カレイに塩コショウを振り掛けて10分置き、オーブンを220℃、8~9分に予熱する。マイタケは石づきを切り落として小房に分け、ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取り、食べやすい大きさに切る。
- カレイの水分をキッチンペーパー等で拭き取り、薄くオリーブ油を塗った天板に並べ、粒マスタードを塗り、<合わせパン粉>をのせ、オリーブ油を全体にかける。200℃に予熱したオーブンに入れ、表面が美味しそうなキツネ色になるまで8~9分焼く。
- フライパンに残りのオリーブ油を強火で熱し、マイタケ、ピーマンを炒め、塩コショウを振り掛ける。器に水洗いし食べやすい大きさにちぎったサニーレタス、炒め野菜、カレイのパン粉焼きを盛り、水洗いしたプチトマト、2等分に切ったレモンを添える。
・カレイのバター照り焼き
バターでソテーしたカレイを、甘めの照り焼き味に。パンにも、ご飯にも合う一品です。
材料(2人分)
- カレイ(切り身) 2切れ
- スナップエンドウ 1/2袋
- レモン 1/4個
- バター 10g
- 酒 大さじ1.5
- 砂糖 大さじ1.5
- しょうゆ 大さじ1.5
下準備
- スナップエンドウはヘタと筋を取り、沸騰した湯に分量外の塩を入れ、1分30秒程ゆでて冷水に取り、斜め半分に切る。
- レモンはくし形に切る。
- <調味料>を混ぜ合わせる。
作り方
- フライパンにバターを熱してカレイを入れ、両面焼き色がつくようにフライパンに蓋をしながら焼く。
- <調味料>を加えて全体にからめ、器に盛ってスナップエンドウとレモンを添える。
■和食でも洋食でもおいしいカレイは食卓の味方
今回は、カレイの種類や特徴をご紹介しました。カレイと一口にいってもさまざまな種類があり、見た目や味、値段も大きく変わってきます。中には、スーパーや鮮魚店ではなかなか見かける機会の少ない希少な種類もいます。
脂の乗り方や旬なども、種類によって違いがあるカレイ。それぞれに合った食べ方で、カレイのおいしさを存分に楽しんでくださいね。
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