秋の味覚・マツタケと雷の意外な関係って？

秋の味覚・マツタケと雷の意外な関係って？

秋の味覚の王様、マツタケ。香りといい、シャキシャキとした食感といい、高価だけれど、秋になったら食べてみたくなるものの一つでは？

マツタケは、赤松の木の根もとに生えることから「松茸」とネーミングされたよう。赤松の根っこに寄生して、そこから養分をもらいながら成長、秋になると地上に姿を現します。

実は、雷が多い年にはキノコが豊作になる、という話があります。日本だけでなく、外国でも言い伝えとして残るところがあり、どうやら万国共通の事実のよう。このウワサを基に、雷が落ちたときのような電気ショックを菌床に与えたところ、なんとキノコの数が大幅に増えたという実験結果も出ています。

雷が起こり、電気が地上に到達すると、その刺激によってキノコの菌糸がひび割れたように傷付きます。すると菌糸は、その傷を修復しようと盛んに成長力を高め、結果としてキノコの量が増えるのだとか！

自然の持つチカラもすごいけれど、それを科学的な根拠もなく実感として伝承した昔の人の知恵もすごいですよね。

いくつかの企業では、すでに、キノコの菌床に電気刺激を人工的に与える技術を研究開発中。マツタケにも応用できるようになれば、高価な秋の味覚の王様がもっと身近なものになるかもしれませんね。