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【コーヒー粉の保存】ポイントをおさえて最後までおいしく飲み切ろう!

コーヒーは、いつまでも常温保存できるもの、と思っていませんか?コーヒーはもともと、植物の種を焙煎しているもの。そのため、乾物と勘違いされることも多いのですが、実は生鮮食品と同じで鮮度を保つように上手に保存しないと、風味や香りを保つことできないのです。ちょっとした保存ポイントをおさえて、おいしく飲み切るポイントをまとめてみました。

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■コーヒーのおいしさを保つために知っておきたい4つのポイント

コーヒーが嫌うものが4つあります。それが、酸素、紫外線、高温、湿気。これらがダメージを与える理由をまとめてみました。

・酸素に触れる量を減らす


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コーヒー豆は、「コーヒーノキ」という植物の実の種を焙煎して作られます。この種には、私たちがよく知るごま油やなたね油などと同様に油脂が含まれており、この油が新鮮なほど芳醇な香りや味わい深いコクを楽しむことができます。

ところが、油は酸素にふれると酸化してしまい、香りも味も落ちてしまいます。とくに挽いた状態の粉は、豆と比べて空気に触れる面積が増え、酸化の速度も増すことに。なるべく空気に触れないように、保存することを心がけましょう。

・紫外線や日光を避ける


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コーヒー豆は、紫外線を嫌います。これは、日光が酸化の進むスピードをアップさせてしまうから。紫外線だけでなく日光にも敏感なので、保存する場合は、光をシャットアウトできる瓶や袋、缶に保存したり、光の当たらない場所に保存したりしましょう。

・高温を避ける


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新鮮なコーヒー豆ほど、表面がツヤツヤしています。このツヤは、豆自体が持つ油脂成分が表面に出てきたもので、この油の鮮度を保つには高温は大敵です。たとえば、サラダ油など調理油を温度の高いところに保存しておくとニオイがしてくるのは、酸化が原因です。同様にコーヒーも高温のところに置いておくと、酸化が進み鮮度が落ちてしまいます。

ガスコンロの脇やオーブンレンジの横など、高温になるところには保存しないようにしましょう。

・多湿を避け湿度を一定に保つ


コーヒー豆は、目に見えない穴がたくさん開いている多孔質の構造になっています。そのため、湿度やニオイを吸収しやすい性質です。湿気に触れると、豆本来の風味が損なわれ雑味が増えることになってしまいます。ひどい場合には、カビが生える原因にもなるので注意しましょう。

また、湿度が変わりやすい場所も要注意。温度だけでなく湿度の変化にも敏感に反応する食材なので、一定の湿度が保てる冷蔵庫などがおすすめの保存場所になります。ただし、ニオイを吸収しやすいので、ニンニクやショウガ、キムチなどニオイの強い食材と同じ場所には保存しないでください。

■コーヒー粉の保存方法【未開封編】

コーヒー粉は、コーヒー豆よりも鮮度の保ち方に注意が必要です。鮮度を保つ具体的な方法をまとめてみました。

・基本は15度以下の常温保存で


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苦手な日光、湿気、高温さえ避けられれば、未開封のものは常温保存でも問題ありません。かならず、高温多湿、紫外線は避けられるような冷暗所を選んでください。具体的には15度ぐらいの場所がベストです。夏のキッチンや、暖房器具のそばは温かくなりすぎるので避けるようにして、風通しのいい場所を選びましょう。未開封の状態なら、だいたい製造日から12か月ぐらいはおいしく飲めると考えていいでしょう。

・開封後は1週間ぐらいで飲み切ろう


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コーヒーの粉を開封したら、鮮度が落ちないうちに飲み切ることを心がけましょう。保存期間は、目安として1週間。鮮度の落ちてきたコーヒーの粉は、香りがぬけてきて、コクも感じられません。鮮度の見分けるには、お湯を注ぐときに注視しましょう。

ドリップすると、コーヒーの粉は泡が立ちもこもこと膨らんでくるのですが、鮮度が落ちると膨らまない状態になってしまいます。お湯を注いだときに、粉が膨らんで山状になってくるのが新鮮なコーヒー粉の証拠です。

また、開封後は温度や湿度の影響をより受けるので、できるだけ冷蔵庫に入れて保存するほうが安心です。

・必ず密閉できる容器で保存を


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開封したあとは、袋のままではなく、空気に触れないようにかならず密閉容器に入れて保存しましょう。このとき、袋の口をしっかりテープや輪ゴムでとめてから密閉容器に入れると、より安心です。常温で保存する場合は、紫外線をさけるため、さらに遮光性のある容器を選ぶようにしましょう。

・すぐに飲まない場合は冷蔵か冷凍する


どうしても1週間で飲み切れない場合は、冷蔵庫や冷凍庫で保存をしましょう。ほかの生鮮食品と同様に、常温保存より風味を保ちながら保存することが可能です。

ただし、温度変化には注意を。冷蔵でも冷凍でも、冷たいものを常温に出し入れすると粉が汗をかいてしまいます。この汗は湿気のもと。使用したらすぐ保存容器ごと元通り冷やすことを心掛けてください。

■コーヒー粉の保存期間【開封後編】

開封したあとはどれぐらいで飲み切るのがいいのでしょうか。保存状態に合わせて、期間の目安を調べてみました。

・常温保存の場合


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常温保存の場合は、約1週間。袋に記載されている賞味期限にもよりますが、コーヒー豆は焙煎したあと2週間ぐらいで風味や香りが抜けてきます。粉にすると酸化が進むので、2週間よりも早めに飲み切ることがおすすめ。ドリップして不快な酸味や苦みを感じるなら、酸化が進んでいる証拠です。無理して飲み切ることはやめましょう。自宅にミルがある場合は、毎回飲みたい量だけ豆を挽くようにすれば、風味を保つができますよ。

・冷蔵保存の場合


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冷蔵保存の場合は、開封後2~3週間で飲み切るようにしましょう。特に保存場所の指定はありませんが、扉部分よりも、開け閉めの影響をあまり受けず温度の変化の少ない、奥の方に保存することがおすすめです。

・冷凍保存の場合


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冷凍保存の場合は、約1か月を目安に。温度の影響を冷蔵より受けやすいので、できるだけ小分けにして保存するといいでしょう。このとき役立つのがジッパー付き保存袋。100gぐらいずつ小さなジッパー付き保存袋に入れて保存をすれば、あまり温度の変化をうけず風味を保てます。自然解凍させてから、ドリップして飲むようにしましょう。

・コーヒー粉は豆よりも酸化のスピードが速い


コーヒーの粉は、コーヒーの豆を砕いたものですよね。粉にすると、豆に比べて酸素に触れる面積が増え、温度や湿気の影響を受けやすくなってしまいます。そのため豆よりも粉のほうが、保存の仕方に注意が必要です。

豆のほうが、粉よりも倍ぐらい保存期間が延びるので、可能なら豆を買ってきて保存をすることがおすすめです。ただし、豆も粉と同様に、高温、多湿、紫外線、空気になるべくふれないように保存してください。

■コーヒー粉を冷蔵・冷凍保存する際のポイント

・小分けにして保存する


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最近では、大規模なスーパーで業務用の大容量パックが販売されています。これをおいしく飲み切るには、小分けにして保存することが必須です。ジッパー付き袋にもいろいろな大きさのものがあるので、100gずつぐらい小分けにできる大きさのものを選び、保存するようにしましょう。このとき、空気をできるだけ抜いて、空気に触れないように保存することを忘れずに。

・必ず密閉する


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粉を買うと、店頭で遮光性のアルミパックなどに入れてくれます。ワイヤーでしっかり密閉できるようになっているものも多いので、空気をぬくようにして口を折り込み、しっかり密閉するようにしましょう。

袋の口があまくなってきたら、密閉できるクリップなどを利用して、空気をシャットアウト。ニオイが気になる食材が冷蔵庫に一緒に入っている場合は、アルミパックのままジッパー付き袋などに入れて保存することもおすすめです。

・冷凍した場合は冷蔵庫で自然解凍する


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冷凍保存したコーヒーの粉は、少しずつ冷蔵庫で自然解凍してからドリップしましょう。冷凍保存した粉を使ってすぐドリップすることもできるのですが、香りの立ち方や酸味や苦みのまろやかさが、一旦自然解凍してからのほうが引き立ちます。1杯ずつ小分けする必要はありませんが、100gを目安に小分けして冷凍し、一つずつ冷蔵庫で自然解凍する方がおいしく飲み切ることができますよ。

■コーヒー粉を保存するときに使える密閉容器

密閉容器と一口に言っても、種類はさまざまです。機能性も気になりますが、見た目もインテリアに合わせて考えたいですよね。いくつかまとめてみましたので、ぜひご参考にしてください。

・キャニスター【瓶型】


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キャニスターとは、密閉性の優れた保存容器のこと。ふたの裏側にシリコンパッキンがついていたり、つまみがついて中の空気を抜けるようになったりしているものもあります。

一番多いのが瓶のタイプです。丈夫で、ふたをワイヤーのばねで閉めるタイプのものや、ねじ式のふたのものがあり取り扱いに便利です。ほかの食材を保存するにも向いているので、さまざまな大きさのものがそろっています。口が広く、スプーンで粉を計量しやすいものを選ぶといいでしょう。

ガラス製のものは、中味の容量が見えて便利ですが、遮光性はありません。冷蔵庫の中に置くならガラス製でもいいですが、常温保存するのであれば、陶器やホーローのような素材でできたものを選んだほうがいいでしょう。

粉がなくなったら、必ず洗って乾かしてから新しい粉を保存するようにしてください。コーヒーの粉の油分が残っていたり、酸化してしまった古い粉が残っていたりすると、新しい粉の風味を損ないます。ジャムやピクルスのように長期保存をするわけでないので、保存容器を熱湯消毒する必要はありませんが、必ず洗うようにしましょう。

・キャニスター【缶型】


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瓶型よりも比較的軽くて扱いやすいのが缶型のキャニスターです。フタが密着するのに、簡単に開け閉めができる利点があります。コーヒー専門店以外でも最近では100円均一ショップなどでも、さまざまな大きさや色のものがあり、インテリアの一部としても使いやすいでしょう。また、遮光性もあるので、常温保存にはぴったりです。

・保存袋【アルミバッグ】


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コーヒーショップでコーヒーの粉を買うと、ワイヤーやジップがついたアルミバッグに入れてくれます。アルミでコーティングされたアルミバッグは、遮光性もあり、かさばらず使い勝手がいいのですが、耐久性がなく再利用できないところが残念なところ。お店で買ってきたアルミバッグをそのまま使い、密閉容器に入れるのはおすすめですが、再利用するのはさけましょう。

・保存袋【ジッパー付き保存袋】


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ジッパー付き保存袋は、実は汁物にも耐えられる密閉容器。食材の保存に向いており、どこでも簡単に買うことができるので、コーヒーの保存にもぜひ活用してください。大きさもたくさん種類があり小分けにも便利ですから、コーヒーを飲む量に合わせて小分け保存しましょう。ただし、再利用は避けてください。

■保存の際に一工夫してコーヒー粉を長持ちさせよう

・乾燥剤を使う


コーヒーの湿気が気になる場合は、乾燥剤(シリカゲル)を一緒に入れておくこともおすすめ。乾燥剤は、100円均一ショップでも売っているので、新しいものを一緒にいれておくようにしましょう。乾燥剤の使用期限は約6か月。袋の中の粒の色(青やピンク)がなくなると、使用期限が切れたことをしらせてくれるタイプもあります。使用期限に注意しながら、利用してみてください。

・容器についた水滴はしっかりと拭く


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コーヒー粉にとって、水気は大敵です。粉を入れ替えるときに、古いコーヒーの粉やコーヒーの油脂成分が残っている密閉容器は、しっかり洗う必要があります。このとき、水気をしっかりふきとり、乾燥させてから使用するようにしましょう。

・まとめ買いをせずこまめに買う


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コーヒー豆は、乾物ではなく野菜と同じ生鮮物。腐って飲めなくなる…ということはありませんが、おいしく飲むためには、こまめに買う事がおすすめです。

ちなみに、1杯分に必要なコーヒーの粉の量は、約10~12グラム。毎朝1杯飲むなら、10日ぐらいで100g消費するペース。毎日1杯だけ飲むなら10日に1回、2杯飲むなら1週間ぐらい…というペースで、こまめに100gずつ買うほうがいいでしょう。

■おいしさは、保存状態の良さで全く違う

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コーヒーは、意外とデリケートな食品です。おいしいコーヒーを飲む近道は、上手に保存すること。どんなに高級で珍しくおいしいコーヒーでも、保存状態が良くなければ、おいしさは台無しになります。

目に見える腐敗や劣化はなくても、日本酒やワインと同様に、保存の仕方を間違えるとまったく違った味になってしまいます。保存の仕方に注意して、おいしく飲み切るようにしましょう。
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