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おいしいと感じる塩分濃度は何%? 「ロジカル調理」で誰でも料理上手になれる


■臭くない、水っぽくない「ひじきの煮物」を作るコツ

副菜やお弁当に作っておくと便利なひじきの煮物ですが、臭みを感じたり、水っぽかったりすることも。おいしく仕上げるには、やはり科学的なコツがあります。

1.たっぷりの水で戻すとひじきの臭みが軽減
ひじきは重量比で8~10倍に増えるので、たっぷりの水がないとやわらかく戻りません。水の量は、乾燥ひじきの重さの約50倍(20gで約1リットル)を目安に。たっぷりの水に浸すことで、海藻独特のにおいも軽減されます。戻し時間は20~30分。長すぎると食感が悪くなるので注意。
2.炒めると仕上がりが水っぽくならない
ひじきはとにかくよく炒めることが大切! よく炒めると食材中の水分が抜けて、調味料が中までしみこみやすくなります。逆に炒め方が足りないと、水っぽい仕上がりになります。

■どうして、みそ汁は沸騰直前で火を止めるの?

毎日何気なく作っている人も多いみそ汁。昔からいわれる基本の作り方にもちゃんと科学的根拠がありました。

1.沸騰直前に火を止めるとみその香りが立つ
みその香りの成分はおもにアルコール。熟成中に酵母菌が糖を分解することで、アルコールやエステルなどの香り成分ができます。ただ、これらは90℃以上で揮発してしまう性質が。昔からみそ汁は煮たてずに沸騰直前で火を止めるのがよいといわれるのはこのため。最もみそ汁の香りが立ち、おいしく飲めるのは75℃くらいだそうです。
2.みそ汁の味つけは、15(だし):1(みそ)の割合で
人がちょうどいいと感じる味つけは、塩分濃度約1%。1人分なら、だし150mlにみそ小さじ2が目安(※)。みそは水分が少なくとけにくいので、少量のだしでのばしてから加えるとムラがなくなり、加熱時間も短くて済むので、香りがより引き立ちます。

※一般的なみそ小さじ2の塩分量は1.5g



■理由がわかれば、いろいろな料理にもコツを応用できる!

料理のコツは、ちゃんと科学的根拠を理解しておけば、かんたんにほかの料理にも生かすことができます。

たとえば、豚のしょうが焼きを下味には長くつけ込まないのは、浸透圧で素材の水分が抜け、加熱でさらにかたくなってしまうから。この理由まで理解しておけば、「下味には長くつけ込まない」というコツをから揚げなど肉料理全般に応用できます。

また、誰もがおいしいと感じる塩分濃度は、体液温度に近い約1%。これはほぼすべての料理に応用できます。だしのうま味や酸味が効いている料理であれば減塩もできます。

『誰でも1回で味が決まるロジカル調理』の中では、このほかにも焼く、煮る、炒める、揚げる…などの調味料別のレシピとおいしく作るコツを多数掲載。本に紹介されているのは、ハンバーグや鶏のから揚げなど子どもたちも大好きな家庭の定番料理ばかり。

日頃何気なく作っていたものも、そうだったのか!と腑に落ちるとレシピも忘れないし、作るのも楽しくなります。料理が得意じゃない人はもちろん、料理好きの方にもおすすめの1冊です。

『誰でも1回で味が決まるロジカル調理』
前田 量子監修 (主婦の友社) 1,200円(税別)


肉に火が通る温度、塩分濃度、だしの割合など料理の作り方には、科学的根拠があります。本書では誰でも必ず、おいしく作れるツボを論理的に解説。必要最低限の道具から解説もあり、料理初心者もすぐ真似できます。

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