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「のれそれ」ってどんな食べ物?高知県の代表珍味を詳しく解説!

 

世の中には色々な珍味が存在しています。「一体誰が初めて食べようと思ったのか…」と思うものから、「これを見つけるなんてすごい!」と思うものまでさまざま。

数多くある珍味のなかで、高知県を代表する「のれそれ」という名前の珍味を皆さんはご存じでしょうか。名前だけでは、どんな食べ物なのかなかなか想像しにくいですよね。

今回は珍味「のれそれ」について詳しく解説していきます。

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「のれそれ」ってどんな食べ物?

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どこかのんびりとした響きをもつ「のれそれ」ですが、名前を聞いただけではその姿や味などは想像できませんよね。「のれそれ」というのは、実は正式な名前ではなくあだ名のようなものです。

あまり馴染みのない食べ物のように感じる方が多いと思いますが、その正体は皆さんがよくご存じの魚の稚魚です。ではその魚とは何なのか、さっそく見ていきましょう。

のれそれはアナゴの稚魚


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名前だけではその正体は想像しにくいですが、のれそれは日本人にとっては馴染みの深い「アナゴ(穴子)」の稚魚、すなわち赤ちゃんです。

透き通ったリボンのような見た目を持ち、その見た目が成長した姿と似て似つかないことから、以前は「レプトケファルス」という種類の魚だと思われていました。しかし近年の研究から、のれそれはマアナゴの稚魚であることが判明したのです。

高知県の代表的な珍味


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のれそれの成長した姿であるアナゴは、南日本から朝鮮半島や東シナ海まで幅広く分布しており、日本国内においてその漁獲量のトップ3は島根県、長崎県、宮城県です。

当の高知県は29位とかなり低い順位になります。それではなぜ、漁獲量の少ない高知県でのれそれが代表的な珍味と言われるようになったのでしょうか?その理由について解説していきます。

のれそれは偶然とれたもの


高知県では古くからイワシシラスの漁が盛んに行われてきました。イワシシラスの漁が行われる際に、偶然混ざってとれていたのが「のれそれ」です。

漁の対象はイワシシラスであったため、本来の目的と異なるのれそれは漁師たちによって食べられていました。その珍味が巷に伝わり、高知県では漁師飯のひとつとして親しまれるようになりました。

現在ではその名は広く伝わり、全国に知られるようになったのです。

のれそれの名前の由来


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見た目や味が名前からは想像しにくいのれそれですが、その由来は何なのでしょうか?

明確な由来ははっきりとしていませんが、水揚げされ死んだイワシシラスの中で「のったり、それたり」と動いている姿からその名がとられたという説があります。つまり、漁師から見た印象で名前が付けられたということですね。

のれそれの別称


高知県ではのれそれと呼ばれているアナゴの稚魚ですが、他の地域では別の名前で親しまれています。兵庫県では「ハナタレ」、岡山県では「ベラタ」と呼ばれているようです。

こちらも由来についてはっきりしていませんが、どういう経緯でそう呼ばれるようになったのか想像してみるのも楽しそうですね。また、他にもその透き通った見た目から「南海の妖精」とも表現されることがあります。

のれそれの味や食感は?


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さて、そんな珍味と言われるのれそれですが、どんな味や食感がするのでしょうか。

のれそれの味は、淡泊でありながらほんのり甘みがあるものと言われています。食感はつるんとしており、のど越しのよさはところてんに似ていると表現されることが多いです。

のれそれの旬と入手方法

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希少な珍味と言われると食べてみたくなりますよね。では、どうしたらのれそれを食べることができるのでしょうか。ここでは旬の時期と入手方法について詳しく説明します。

のれそれの旬


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高知県とくに土佐では、とれたイワシシラスの中にのれそれが混ざっているのを見て、漁師たちが春の訪れを知ると言われていました。他にも「梅の花がつぼみをつけたらとれる」などの言葉から、早春が旬であることがわかります。

一般的に高知県産ののれそれの旬は2月から5月となっていますが、地元の方々にとっては旬はもっと短い印象があるようで、土佐料理のお店では「2月から4月」と表記されているところもあります。そのことから、南日本に春がきたらのれそれの時期、と考えるのがよさそうです。

旬の時期以外は食べられない?


のれそれの旬の時期は春と先ほど述べましたが、春を逃してしまうと食べられないというわけではありません。地域よっては、他の季節に提供している場合もあります。

食べられる時期が短いと言われるのれそれですが、地域によって夏から冬が旬、秋が旬、と旬の時期が異なるのです。

のれそれがとれる高知県や東京の市場に出回るのは2月から5月がほとんどですが、この時期を逃したからといって食べられなくなるというわけではなく、他の季節が旬の地域に足を運べばのれそれを食べられる場合もあります。

のれそれの入手方法は?


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珍味であり旬の時期が短く、提供している場所も限られているのれそれは、なかなか手軽に食べられるものではありませんよね。それでも一度でいいから食べてみたい、と思う方もいらっしゃるかと思います。

そこでこちらでは、のれそれを食べるための方法を3パターンご紹介します。

お店で食べる


1つ目は提供しているお店で食べる方法です。高知県内では旬の時期に提供されているため、時期を見計らって訪れると食べることができるでしょう。高知県内の市場から直送されているため、のれそれ本来のおいしさを味わうことができるはずです。

しかし、高知県まで足を運ぶことが難しい方もいらっしゃるかと思います。そんな方もご安心ください。現在では流通の発達により、日本全国の土佐料理のお店、穴子料理のお店、魚料理のお店などでのれそれを食べることができます。

お店を訪れる前に、その地域ののれそれの旬がいつなのか調べておきましょう。また、入荷の有無によっては食べられない場合もあるので、事前にお店に確認することをおすすめします。

通販で手に入れる


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2つ目は通販で手に入れる方法です。大手通販サイトでは、冷凍されたのれそれの通販の取り扱いがあります。自宅でゆっくりお酒と味わいたい、という方におすすめです。

冷凍されたのれそれを食べるときに注意する点としては、解凍後にすぐに食べるということです。のれそれは鮮度が良いほどおいしくいただくことができます。解凍後は時間をおいてしまうとせっかくの旨味が逃げてしまうため、早めにお召し上がりください。

卸売市場で手に入れる


3つ目は実際に卸売市場に足を運んで手に入れるという方法です。卸売市場はバイヤーの人たちが買う場所というイメージがありますが、一般の観光客向けに商品を販売しているお店も多くあります。

一部の店舗では旬の時期のみ少量販売しており、運が良ければ買うことができます。卸売店のホームページなどで入荷のお知らせを見ることができますので、チェックして足を運んでみるのはいかがでしょうか。

のれそれのオススメの食べ方

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せっかくのれそれを食べるならおいしくいただきたいですよね。アナゴの稚魚であるのれそれは、どのように調理したらおいしくなるのでしょうか。

こちらでは代表的なのれそれのおすすめの食べ方をご紹介します。

そのまま生で食べる


日本で馴染みの深い魚のいただき方といえば「生で食べる」ではないでしょうか。あっさりとした甘みとところてんのようなのど越しをもつのれそれは、そのまま生で食べるのが一般的です。

主にわさび醤油や味噌、ポン酢などをつけて食べます。のれそれは鮮度のよさがそのままおいしさに影響します。貴重な珍味をおいしくいただくためにも、入手したらなるべく早く食べるようにしましょう。

卵とじ




新鮮なうちはそのまま生で食べるのがおすすめですが、少し時間が経ってしまった場合はきぬさやと一緒に卵とじにするのはいかがでしょうか。

出汁をたっぷり入れた卵でとじると、つるんとしたのれそれとシャキシャキのきぬさやの食感がマッチして、ほっとする味に仕上がります。

茶碗蒸し


卵とじと同じ卵料理である茶碗蒸しにものれそれは合います。白身魚のタラやシラスなどを茶碗蒸しに使用する方も多いかと思いますが、タラやシラスほど香りや味の強さがないのれそれの茶碗蒸しは、あっさりとした仕上がりになります。

かき揚げ




季節の野菜と一緒にかき揚げにしていただくのもおすすめです。つるっとした食感ののれそれがかき揚げに合うの?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、サクサクとしたかき揚げのなかにもっちりとしたのれそれがアクセントをだしてくれます。

ご自宅でつくる場合はてんぷら粉を気持ち多めにいれることで、サクサク感を損なわずにのれそれの食感を味わうことができますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

スープ・汁物


あっさりとしてクセのない味が特徴であるのれそれは、スープや汁物に具のひとつとしていれるのにもぴったりです。卵を入れたすまし汁やあさりなどの貝汁といったあっさり系の汁物はもちろん、中華スープにいれるのもおすすめです。

珍味のれそれで春の訪れを味わう

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高知の代表的な珍味であるのれそれは、人によっては春の訪れを告げる食べ物です。あっさりとした甘みとのど越しのよい食感から多くの人々に愛されてきました。

昔は漁師や地元の人しか食べられなかったのれそれも、現在では流通の発達により、どこでも手軽に味わうことができます。こちらの記事で初めてのれそれを知ったという方は、ぜひ一度その魅力を味わってみて下さいね。

《参考》
高知県庁ホームページ「水産試験場のれそれ」
環境省「瀬戸内海の代表的な生き物」
水産省「海面漁業生産統計調査」
瓢喜銀座三丁目店「のれそれという南海の妖精」
土佐料理司「のれそれ」
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