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見た目インパクト大!ヤツメウナギって食べられるの?ウナギとの違いも解説

 

みなさんヤツメウナギを食べたことがありますか。土用の丑の日に食べているウナギではありませんよ!実はヤツメウナギは、ウナギの仲間ではありません。もちろん食用として出回っているものであり、漢方としても利用されるほど栄養価が高いものではありますが、なんだか少し得体の知れないもののような気がしますね。
今回はその生体やウナギとの違いなど、興味深いヤツメウナギについて解説していきましょう。

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■ヤツメウナギってどんな生き物?

・ヤツメウナギの生息場所


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河川で生まれて成長とともに海に下っていくヤツメウナギは、6~8年間海中で過ごし、産卵のために川に戻って産卵後に死んでしまいます。汚れのない大河のみで生息できる生物であるため、養殖は困難であり天然物だけの貴重な生物です。

・ヤツメウナギの種類


ヤツメウナギの中にもさらに種類があるんですよ。日本で生息しているヤツメウナギは、「カワヤツメ」「スナヤツメ「」ミツバヤツメ」「シベリアヤツメ」の4種類です。食用になるのはカワヤツメであり、日本ではカワヤツメ=ヤツメウナギと認識されています。

・ヤツメウナギの名前の由来


見た目はウナギに似ていますが目の後方にくぼみが7つあり、実際の目と合わせて、目が8つあるように見えることから『八目鰻(ヤツメウナギ)』と呼ばれるようになりました。くっきりとしたくぼみが7つあるので、ややグロテスクな見た目をしています。この7つのくぼみは鰓穴(えらあな)と呼ばれるものであり、水呼吸をする生物特有の水の排出口のような作用をします。

・ヤツメウナギの体長


世界中の寒冷水域にも40種類以上生息しており、体長は種類によっても大きく異なりますが、20cmのものから大きいもので100cm程度あるものが存在するんですよ。

・ヤツメウナギの産地


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日本では、北海道や新潟県、山形県、秋田県などの河川で漁獲されています。古くから郷土料理としても食べられており、漁獲量の高い北海道では『ヤツメウナギ祭り』が開催されていましたが、近年の漁獲量激減により2002年以降は、このお祭りもおこなわれなくなってしまいました。

海外でも生息するヤツメウナギはスカンジナビア半島や朝鮮半島、アラスカなどの主に熱帯または寒帯の河川に多くみられます。

・ヤツメウナギの旬


ヤツメウナギの旬は11~2月の寒い時期であり、食用とされるカワヤツメが産卵のために川に戻ってくるころが、いちばんおいしい時期とされています。もともと脂が多いカワヤツメですが、旬のカワヤツメはさらに脂がのっていて身も引きしまっており、新鮮なカワヤツメは刺身としても楽しむことができるんですよ。

■ヤツメウナギの特徴は?

・独特な口の形をしている


円口類とよばれる、顎をもたない生物である無顎類に分類されています。顎がなく口は丸い吸盤上になり、からだの骨がすべて軟骨でできています。海中生活のながいヤツメウナギは、海ではエサを食べずに吸盤上の口でほかの魚に吸着して寄生し続けます。寄生の際に体液や血液や身を吸い取ることで、栄養を確保しているのです。

・ウナギの仲間ではない


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ヤツメウナギは、ヤツメウナギ目ヤツメウナギ科の円口類、ウナギはウナギ科ウナギ属の魚類であり、おなじ『ウナギ』という名前がつけられていますが、実はまったくの別物です。ウナギという名前がついているのに、少しややこしいですよね。

・ヤツメウナギは吸血生物


幼少期のヤツメウナギはプランクトンなどの微生物を食べて成長しますが、大きくなったヤツメウナギはほかの生物に寄生して生きています。吸盤上の口でおもに大きな魚に吸い付き、腺液を使って、栄養分となる血液や体液を溶かして吸収しています。血液を吸い取るため、吸血生物とも呼ばれているんですよ。

■ヤツメウナギとウナギの違い

・構造や生態が違う


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ヤツメウナギは脊椎動物の円口類、ウナギは魚類と種類も違えばその生態はまったくの別物です。

ヤツメウナギ


長さは40~50cmのものが多く、下あごがなく口元は丸い吸盤状で、内骨格はすべて軟骨でできています。体色は暗褐色か暗青色であり、背骨・胸ビレ・腹ビレはありません。目の横にある7つのエラ穴から水をとおすことでおおよその呼吸を行っています。

淡水である河川で生まれ、その後海に入り6~8年海中生活をします。鮭とおなじように産卵のために川にもどります。おもに寒冷地域の川に生息し、前述のとおりカワヤツメ・スナヤツメ・ミツバヤツメ・シベリアヤツメの4種類があります。

ウナギ


長さは雄で1m程度、雌で90cm程度のものが多く、背中の色は灰色で腹部は淡い黄色をしています。下あごが上あごよりも出ていて腹ビレがありません。全身がぬるぬるとした粘液で覆われており、その粘液を利用して呼吸の半分を皮膚呼吸でおこなっているため、地上でも少しの間は生きることができるんです!

マリアナ諸島の海域で生まれ、4~6ヶ月で体長5cmほどのシラスウナギになり河口に入ります。その後川で5~10年生活して産卵のために川に下ります。インド洋、太平洋の熱帯地方に生息する熱帯種と呼ばれるものは18種類ほどであり、温帯種と呼ばれるものはニホンウナギ・アメリカウナギ・ヨーロッパウナギの3種類です。あたたかい地域である南米大陸にはうなぎの生息が確認されていません。

・同じ食べ方でも食感が違う


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食感に関してもまったく違うヤツメウナギとウナギ。おなじみのかば焼きにすると、食感の違いがよくわかります。

ヤツメウナギ


ヤツメウナギはコリコリとしたホルモンのような食感であり、やわらかい中にも歯ごたえがしっかりとある食感がクセになります。

ウナギ


ふんわりとしたやわらかさがあり、ジューシーで肉厚のある食感が魅力の食材です。蒸したウナギのやわらかさを好む人もいれば、表面をカリっと焼き上げた香ばしさを好む人もいますよね。

・タモ網で獲る


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ヤツメウナギ


ヤツメウナギ漁は、タモ縄とよばれる円すい形のカゴですくう漁をいいます。一般的なタモ縄の漁は、夜間にともしびやエサによって漁船の近くに魚を集め、大きなタモですくいあげる漁法です。おもにサバ漁に使われる漁法ですが、ヤツメウナギもこのタモ漁で捕獲されています。

ウナギ


ウナギ漁の方法はいくつかありますが、代表的なものは『延縄(はえなわ)漁法』です。延縄漁法は、1本の糸から何本もの針が枝分かれしている道具を使用し、針にウナギのエサとなるアナジャコを仕掛けてウナギが針にかかるのを待ちます。どの針にかかっているかわからないためゆっくりと糸を引き上げ、針先にかかっているウナギをヤツメウナギ漁でも使用するタモ縄で慎重にすくいます。

・漁がおこなわれている場所



ヤツメウナギ


漁獲量は北海道がもっとも多く、北海道の江別市にある石狩川水系と後志管内尻別川でほとんどのヤツメウナギ漁がおこなわれています。石狩川の河川改修工事により、残念ながら漁獲量は年々減少してしまっており、環境破壊がここでも問題視されていますね。

ウナギ


ヤツメウナギと違い、おおくの地域で漁がおこなわれています。淡水と海水が混ざり合う川の下流域が最適な場所であり、茨木県や岡山県、愛媛県など多く漁獲されています。

■ヤツメウナギは効能たっぷり!

・目の健康


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ヤツメウナギには目の健康に役立つレチノールが多く含まれています。レチノールとは動物性食品に含まれるビタミンAのことであり、目の角膜にはたらきかけることで、粘膜を健康にたもつ効果が期待されています。また、光の明暗を感じる感覚や、色を見るちからにも関係することで注目されています。

レチノールは豚や鶏のレバーに多く含まれていますが、ヤツメウナギもレチノール含有量ベスト5に入る食品のひとつです。ウナギのレチノール含有量が100g当たり2400μgに対し、ヤツメウナギは100g当たり8200μgと、なんとうなぎの3.5倍ものレチノールを含有しているんですよ!

日本人の1日当たりのレチノール推奨量は650~900μgですので、ヤツメウナギのレチノール含有量が爆発的に多いのがお分かりいただけますでしょうか。レチノールには、「許容上限量」とよばれる健康障害にリスクがないとみなされる、習慣的な摂取量の上限が設定されているので、摂り過ぎには十分注意しましょう。

・脂質代謝を上げる


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ヤツメウナギの脂は、脂質の代謝を促進する効果が見込まれています。体内に取り込まれた余分な脂質を燃焼することで、肥満の解消へと導いてくれる可能性があります。

■ヤツメウナギは食べられるの?

・食用として使われるヤツメウナギの種類


食用として利用されるほとんどがカワヤツメであり、茨城や島根あたりから北に分布しており、日本海側の北海道に多く生息しています。

・コリコリとした食感


ウナギのふわふわと柔らかい食感と違い、ヤツメウナギにはホルモンに似たコリコリ感があります。これは内骨格が軟骨でできているために味わえる食感なのです。ヤツメウナギ愛好者のほとんどは、どうもこの食感がクセになるんらしいですよ。

・かば焼きにするのがおすすめ


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新鮮なヤツメウナギは臭みも少ないですが、やはり独特の臭みが多少はあるので濃いめの味付けが魅力のかば焼きが食べやすいでしょう。ヤツメウナギを提供しているお店でも、かば焼きが人気のようですね。酒の肴に最高です!

・サプリメントの材料や漢方にも使われている


ヤツメウナギに多量に含まれるレチノールを利用した、サプリメントや漢方が注目されています。疲れ目やかすみ目、ドライアイなどの目のトラブルに有効であるということで、ヤツメウナギの脂はさまざまな医薬品やサプリメントの原料となっています。レチノールだけでなく、ヤツメウナギに多く含まれるDHAやEPAも利用されているようです。

DHAには中性脂肪の低下や高脂血症・高血圧・心疾患・認知症予防への効果、EPAには脳血管障害や抗血栓作用、中性脂肪の低下や皮膚炎予防への効果が期待されています。人のからだのなかでは作られない成分であるため、これらが豊富に含まれるヤツメウナギが利用されているのでしょう。

・産地では珍味として購入できる


産地となる地域では、ヤツメウナギのかば焼きやキモ焼きを購入でき、食べ歩きもできますよ。『少しクセがあります』と念押しするお店もあるみたいです。お店によっては、おみやげ用のかば焼きや佃煮も販売しています。地域や時期も限定されるので、機会があれば一度食べてみてはいかがでしょうか。

■ヤツメウナギのおすすめレシピ

・かば焼き


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ヤツメウナギもウナギのかば焼きも作り方はほぼ同じです。なかなか料理することはないかもしれませんが、手に入ったらぜひかば焼きにしてみてください!

【材料】
ヤツメウナギ 1尾
酒 200ml
本みりん 大さじ3
砂糖 大さじ1
醤油 大さじ4
山椒
  1. 鍋に酒・本みりん・砂糖を入れてよくかきまぜる
  2. 火にかけて沸騰させ、アルコールをとばす
  3. 火を止めてから醤油を加えてタレのできあがり
  4. 生きたヤツメウナギの場合は釘で頭を固定してからさばく
  5. 腹に包丁を入れて内臓をすべて取り出す
  6. よく洗ってからしっかりと湯通しする
  7. 氷水につけて身を締める
  8. 食べやすい大きさに切ってから、グリルの弱火でゆっくりと焼く
  9. 途中4~5回程度タレをかけながらこんがりと焼き、山椒を散らしてできあがり

・味噌汁


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ウナギの肝吸いなど、クセの強いものを吸い物にする習慣がありますが、ヤツメウナギの場合は味噌汁に適しています。魚のあら汁などと同じような感じですね。

下処理後、しっかりと湯通ししたヤツメウナギの身を味噌汁に入れるだけです。グリルで少し表面を焼くと、香ばしさがありうま味が増します。臭みをとるためにも湯通しはしっかりしておきましょう。

・刺身


新鮮なヤツメウナギは刺身としても食べられます。少々抵抗がありますよね!?見た目はインパクトの強いヤツメウナギの刺身ですが、弾力感や歯ごたえを好むかたにはたまらなくおいしいのではないでしょうか。

臭みが出やすいので、とれたてのヤツメウナギを使いましょう。素早くさばいたら、食べやすい大きさにそぎ切りにします。ヤツメウナギにはわさび醤油よりもしょうが醤油がおすすめです。

■産地で食べるヤツメウナギ

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なかなか食べる機会のないヤツメウナギですが、旬の時期になると北海道をはじめ、産地となっている地域で食べることができます。かば焼きや寿司、どんぶりなどさまざまな料理を楽しむことができるお店がいくつかあるようですね。旅行などで訪れた際には一度食べてみてください!

国産のヤツメウナギは旬の時期になると通販でも購入できます。アラスカ産など外国産のヤツメウナギは、国産に比べると比較的手に入りやすいようです。年々希少なものになりつつあるので、興味のあるかたは多くの効能をもつ希少なヤツメウナギをぜひ食べてみてくださいね。

≪参考≫
・「最新栄養キーワード事典」監修:五十嵐 脩(池田書店)
・「七訂食品成分表2020」監修:女子栄養大学学長:香川 明夫(女子栄養大学出版部)
八ツ目鰻の紹介(八ツ目製薬)
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