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その箸の持ち方マナー違反かも?子どもから大人まで矯正出来るコツとは

和食を食べるときに必要不可欠な「お箸」。お箸を正しく持つということは、家族や友人と気持ちよく楽しい時間を共有することにも繋がります。ですが、食卓の洋風化に伴い、子どもだけでなく大人まで正しくお箸が使えていない方が増えていると言われています。

今回は、正しいお箸の持ち方からタブーまで、楽しい食卓のためのノウハウをご紹介します。

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■綺麗と言われる正しい箸の持ち方

・1、下の箸(固定箸)を支える


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上の箸は「挟む」というより「支える」という感覚です。

まずは、下側にくる箸を親指の付け根に乗せて、薬指の第一関節で支えます。ぐらつかないようにしっかりとお箸が固定されるところにのせます。

・2、上の箸を3本指で鉛筆持ちをする


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次に、親指、人差し指、中指の3本で上の箸を支えます。このときの指のかたちは、鉛筆の持ち方と同じようになっているはずです。

・3、中指は上下の箸の間に


このとき、中指は箸と箸の間に挟むようにします。中指が箸から離れてしまうとバランスが崩れてしまうので、離れないように感覚をしっかり覚えましょう。

・4、下の箸は動かさず上の箸を上下する


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箸の先と先を揃えたら、上の箸だけを上下に動かします。このとき、つまむのに動かすのは人差し指と中指だけです。また、箸頭がクロスしないように下の箸は動かさないようにします。

・ 5、3本の指の使い方


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箸先を開くとき、親指は2本の箸を支える役割があるので動かさないようにします。残りの人差し指と中指の全体で箸を挟むようにして動かしていきます。中指は箸から動かさないようにするのがコツです。

・ 食材をつまむときの手の向き


遠くにお皿があるときにやってしまいがちですが、手の甲を裏返して食材をつまむのは所作として相応しくありません。自分の手のひらが上を向くように心掛けましょう。

■ 汚く見えてしまう理由と持ち方

・ 人差し指が機能していない


人差し指を使わずに箸から離して持つと、残りの2本の指か小指で動かさなければなりません。支えになる下の箸も大きく動いてしまうのでバランスが大きく崩れてしまいます。また、人差し指は箸使いで一番目立つ部分にあたります。なので、人差し指が宙ぶらりんになってしまうと見た目の大きな違和感を与えてしまいます。

・中指の位置が正しくない


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正しい箸の持ち方では、人差し指と中指で上の箸を動かします。なので、中指の位置が正しくないと箸が開きすぎてしまい上手く食材がつかめなかったり、箸先が交差してしまう「交差箸」の原因になってしまいます。

・親指で動かし箸先が安定しない


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支えの役割がある親指が動いてしまうと、箸先が動いて交差箸になってしまうことがあります。
先ほども紹介した交差箸ですが、箸先がクロスしてしまうため食べ物がつまみにくく、お椀に口を近づけてすくうように食べてしまいます。そうすると、テーブルに口を近づけなければならないので猫背になってしまいがちです。交差箸は手元だけでなく、食事姿までもだらしなく見えてしまうことがあるのです。

・下の箸に薬指が添えられていない


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正しい箸の持ち方では、薬指は軽く曲げ、第一関節に下の箸を添えることで下の箸の重心になります。下に来るはずの薬指が閉じている状態は、箸先が上手く開かず動きが不安定になります。この持ち方は、ペンを持つような持ち姿から「ペン箸」といわれることがあります。

・箸を握るように持っている


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手をグーにして持つ「握り箸」は箸をスプーンのようにして動かすので、そもそも食材を挟むことができません。また、握り箸は古くからの言い伝えで、食事中の握り箸は相手を攻撃する準備とみなされていたと言われています。見た目が美しくないだけでなく、和食の作法としても相応しくないと言えます。

・持つ場所がおかしい


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箸の持ち方は合っているのに違和感がある方は、箸を持つ場所がおかしいのかもしれません。持つ所が極端に長かったり短かったりすると、食材がつまみにくくなるだけでなく、見た目も不自然になりがちです。

■ 持ち方以外にも重要なお箸の「使い方」

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どれから食べようかとお皿の周りをウロウロ、食材を突き刺して口へ運ぶ…。といったお箸の使い方は「忌み箸(いみはし)」と呼ばれ、和食の世界ではタブーとされています。

長い間の習慣で、つい忌み箸が癖になってしまっている方もいるかもしれません。そこで今回は数ある嫌い箸の中でも、「正しくない箸の持ち方が原因でついやってしまう忌み箸」をいくつかピックアップしてみました。箸の持ち方だけでなく使い方も正すことで、気持ちのいい食事を心掛けてみてはいかがでしょうか?

ちなみに、忌み箸という呼び方が現代では多くなっていますが、「嫌い箸」「禁じ箸」とも呼ばれ、すべて同意義です。

・ 食材を突き刺して食べる「刺し箸」


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「刺し箸」は見た目が悪いだけでなく、火の通り具合を疑っているとも捉えられるので、食事を作った側にも非常に失礼な所作です。「突き箸」と言う場合もあります。

・1本の箸で食材を刺す「楊枝箸」


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1本の箸を爪楊枝の代わりに刺して使う所作を「楊枝箸」といい、悪い所作とされています。また、箸を楊枝代わりにして歯の間をほじる所作も同じ意味があります。

・口に料理をかき込む「かき箸」


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食器に口をあてて料理をかき込む所作は「犬食い」とも呼ばれ、不潔な印象を与えます。また、箸を2本揃えてスプーンのようにすくいあげる所作は「横箸」と呼ばれます。

・両手で箸を使う「ちぎり箸」


焼き魚や、大きな食材を2つに分けるときに、箸を両手に1本ずつ持ってナイフやフォークのように食材をちぎる所作をさします。ちなみに、食材を一口で食べられない場合は、食べかけを皿に戻さずに、箸で持ったまま食べきるのが基本とされています。

・正しくない箸使いは嫌い箸にも繋がる


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箸を正しく持てないと、箸本来の細かい動きができなくなります。そうすると、今回ご紹介した「嫌い箸」が癖ついてしまう方が多いのです。

また、嫌い箸は昔から伝わる箸使いのマナー違反にあたり、42種類ほど定められています。正しく箸が使えていても気づかないうちに癖ついている方もいるかもしれません。今回、嫌い箸について全てをご紹介しきれませんでしたが、箸使いのルールや決まりは「人を不快にさせないようにするため」でもあるので、自分の箸の使い方が気になった方はぜひ調べてみて下さいね。


■ 正しい箸の持ち方のポイント

・箸の上から『3分の1』を持つ


箸を持つときは指の形だけでなく、箸を持つ場所も大事です。箸は箸頭の「3分の1」を目安と覚えます。これは「箸先五寸、長くて一寸」という昔からの教えがもとになっています。これはおちょぼ口で少しずつ食べ物を口にしたときの目安とされており、現在は箸先4cm程までは良いとされています。

・ 動かすのは「人差し指」と「中指」だけ


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正しく箸を持つ時、動かすのは人差し指と中指の2本です。そして、食材をつまむときに動かすのは、人差し指と中指のある上の箸だけです。

・ 中指は『箸の間』と『上の箸』から離さない


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正しく箸を持つとき、中指の位置がとても大事になります。中指は箸の間に添えて、動かすときは上の箸にぴったり寄せるようにして浮かさないようにします。また、ここで離さないようにと意識しすぎてしまうと、指全体に変な力が加わり手が疲れてしまうので自然に力が入れられるようにするのもポイントです。

・2本の箸で三角形を作る


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箸を閉じているとき、箸先が揃っており、箸頭はくっつかずに開いているのが正しいかたちです。ここで箸先がクロスしてしまう人は交差箸になっているので、指の位置などを見直してみて下さいね。このときのお箸全体の形は三角形になるはずなのでチェックしましょう。

・ 左利きは矯正するべき?


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和食では、箸は右手で使いやすいように配膳されています。そのほか、日常生活の中で右利きを想定された場面が多く、幼いときに家族や親戚の方から左利きから右利きに矯正された方もいるのではないでしょうか?

しかし、現代は育児の中での無理な矯正は、子どもの「できた!」という成功体験を減らしてしまい、自己否定感を招くのではないかという観点から、育児用品の矯正箸でも左利き用のものが売られるようになりました。育児用品以外にもキッチン用品やハサミも左利き用のものが増えていますね。

少しずつではあるものの、1人1人の個性を尊重する時代になってきたことから「左利きは矯正しなくてもよい」という考え方に見直されてきています。

・箸を右手で持つという文化


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そもそも箸を右手で持つようになったのは諸説あります。その昔、箸は中国からの修行を終えた僧侶が日本へ持ち帰り、聖徳太子が食事の作法として全国へ広めていったとされています。

その際、今以上に太陽のパワーが強く信仰されていたので「太陽の力を箸先に宿す」という意味で、南向きに座ったときに太陽の上がる東に箸先が来るように右手に持つようにしたという説や、右手は清浄で左手が不浄という昔の考え方に元付いたという説があります。

このような歴史から「箸は右手で持つ」という文化が根付いたのです。


■箸の持ち方を矯正する方法

・自分に合った長さの箸を用意する


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一般的に、お箸を持った際に一番美しく使いやすい長さを「一咫半(ひとあたはん)」といいます。一咫半は江戸時代に作り出され、当時の男女の平均サイズを基にされています。

親指と人差し指を直角に開き、指先を直線で結んだ長さを「一咫」といい、それを1.5倍にしたものが一咫半となり、理想の長さになるとされています。ほかにも、足のサイズや身長を目安に考えられることもあります。しかし、あくまで目安です。サイズには個性があるので実際に手にとってみて自分に合ったサイズの箸を使うのが大事といえます。

・ 鉛筆を正しい持ち方で持つ練習をする


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鉛筆の正しい持ち方は、お箸の正しい指使いにも通ずるところがあります。なので、箸の矯正には鉛筆を用いた方法があります。ここで、わかりやすい手順をご紹介します。

・鉛筆の先が自分に向くように机に置きます。
・上から鉛筆を親指と人差し指でつまみます。
・ゆっくりと自分側に鉛筆の先が見えるまで曲げます。

これで完了です。このときの親指、人差し指、中指は、正しく上の箸を持つときと同じかたちになっているはずです。

鉛筆は「握る」ではなく「挟む」ことで、力を使わずにより繊細で細かい動きができるようになります。これは、食材を挟んだりつまんだりと細かい動きのある箸にも同じことが言えますね。この指のかたちのまま下の箸と指の位置を適切な位置で挟めば、正しい箸の持ち方になります。

・輪ゴムで指を固定して指の形を覚える


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8字にクロスさせた輪ゴムに親指と人差し指を通す方法です。

親指側の輪っかに下の箸を通します。上の箸は輪ゴムに通さずそのまま持ちましょう。こうすると、下の箸が固定されるので自然と上の箸も安定します。

もう一つが、薬指に輪ゴムをゆるく撒いた状態で下の箸を輪ゴムに通します。この方法でも下の箸が安定するので、自分の指のクセや安定しない指などに合せて変えてみて下さいね。

この方法は、力の弱いお子さまでも輪ゴムで固定することでしっかりと持つことができるのでおすすめです。しかし、輪ゴムを無理にきつくしてしまうとうっ血してしまうので注意して下さいね。

・ 矯正グッズを活用する


途中、輪ゴムで指が痛くなってしまうなど、「うまく矯正ができなかった…」という方は「矯正箸」を取り入れてみてはいかがでしょうか?

指を置くところに印がされている種類や、指が動かないように指にはめて使うタイプなどさまざまです。左利き用や子ども用までバリエーション豊かなのも大きな魅力です。


■正しい箸使いで和食を楽しむ

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食卓の洋風化に伴い、お箸自体使うことが少なくなっています。ですが、日本特有の「箸文化」は和食を楽しむ上で必要不可欠なものです。

また、日本ではその昔全ての物に命が宿っているという考えから、食材と人との命を繋ぐ「橋渡し(はしわたし)」から「箸(はし)」と名付けたという説もあります。こういった歴史をもつ日本独自の文化を継承するためにも、正しい箸の使い方を取得してみてはいかがでしょうか?

この記事を読んで「自分のお箸の持ち方おかしいかも…」と思った方は、この機会に見直してみて下さいね!
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