米の水の量は種類で変わる!いろんな量り方から炊く時のコツまで徹底紹介
2020年9月2日 11:00今回は、お米の種類別に、1合あたりの水の量は何倍程度が良いのか?そして、炊飯器の目盛なしで水の量を量る方法や、お米をよりおいしく炊くための、炊き方のポイントについてもお伝えしていきます。
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■1合あたりの水の量は米の何倍?
「いつも炊飯器の目盛に合わせているけど、水の量ってどのくらいが良いのかな」こんな風に思った経験は、一度はあるのではないでしょうか?せっかくご飯を食べるなら、一番おいしく炊くことができる水の量で、お米を炊きたいですよね。ここでは、お米の種類別に、お米1合に対して何倍程度の水の量が必要になるのかお伝えします。
・普通精米の場合
一般的に、普通精米(白米)を炊く場合の水の量は、お米1合の1.2倍程度とすることが基本です。
具体的に計算をすれば、普通精米の1合は約180mlなので、
1合から5合までの、普通精米を炊く場合の水の量を以下にまとめました。
- 1合・・・180ml×1.2=216ml
- 2合・・・360ml×1.2=432ml
- 3合・・・540ml×1.2=648ml
- 4合・・・720ml×1.2=864ml
- 5合・・・900ml×1.2=1,080ml
・新米の場合
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新米を炊く場合、1合あたりに必要な水の量は、お米の量の1.1倍程度です。普通精米は、お米の1.2倍の水の量が必要ですので、新米は気持ち少なめということになります。
新米の1合は約180mlなので、
そもそも新米とは、秋頃に収穫されてから、その収穫された年の12月31日を迎えるまでに精米・包装されたお米のことを指します。つまり、収穫されてからの時間があまり経っていないので、その分水分を多く含んでいるのです。
そのため、新米を炊く場合は、普通精米のときよりも少し水の量を減らすことで、美味しく炊くことができるわけですね。
・古米の場合
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古米を炊く場合は、お米の量の1.3倍程度の水の量が必要になります。普通精米のときよりも、少し多めの水の量で炊くことが大切です。
古米の1合も約180mlなので、
古米は、新米とは逆に、前年に収穫され包装されたお米のことを指します。つまり、時間が経っている分お米から水分が抜けているのです。
そのため古米の美味しい炊き方としては、水の量をお米の量の1.3倍程度にして、気持ち多めにすることが大切ですよ。
・無洗米の場合
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無洗米のときも、普通精米のときと同量の水の量で良いのか疑問に思われたことがあるのではないでしょうか?実は、無洗米を炊く場合は、お米の量の14.~1.5倍程度の水の量が必要になります。
というのも、無洗米は米ぬかがあらかじめ取り除いてあるためです。米ぬかがない分、軽量カップに入れたときに、お米1合に対する量が増えてしまうわけですね。
そして、お米自体の量が増えれば、もちろんその分の水の量を増やす必要があります。
無洗米は、米を研ぐ必要がないためすごく便利ですが、炊くときに水の量を間違えないように気をつけてくださいね。
・玄米の場合
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玄米を炊く場合は、お米の量の1.7倍程度の水の量を入れるようにしましょう。
玄米の1合は約180mlなので、
ちなみに、玄米は種皮に覆われているため、たくさんの水を含むまでに時間がかかります。そのため、玄米の理想的な炊き方としては、6~8時間水に浸してから炊き上げることです。少し炊くのに手間がかかりますが、玄米は栄養も豊富なので、積極的に取り入れていきたいですね。
・もち米の場合
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もち米を炊く場合に必要な水の量は、お米と同量となります。つまり、もち米を1合分炊く場合は、1号は180mlなので、水も同量の180mlを入れるようにしましょう。
もち米には、普通精米にはほとんど含まれていない、水溶性食物繊維というネバネバした成分が豊富に含まれています。そのネバネバした成分が水分の代わりになるため、水分は比較的少なめで良いわけですね。
炊飯器にセットした際は、水の量が少なく感じることもありますが、多くしすぎると炊きあがりがベタベタになってしまうので、気をつけてくださいね。
・炊き込みご飯を作る場合
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炊き込みご飯を炊く場合の水の量は、水と調味料などを加えた後の量が、通常の炊飯をするときと同量になるようにすることが大切です。
炊き込みご飯にしたときによくあるのが、予想より水分が多くなってしまってベタベタした食感になってしまうことですよね。
調味料にも水分はあるため、それも水分の一部として考えることが大切です。
具体的な手順としては、
- 炊飯器にお米を入れる
- 必要な調味料を全て入れる
- 最後に水を入れて量を調整する
また、もし炊きあがりに芯が残っている場合は、ラップをして水を少し入れてレンジで温めるようにしましょう。逆にベタベタになってしまった場合は、ラップなしでレンジで温めてみるとおいしく食べることができますよ。
・好みの固さによっても量を調節出来る
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「お米を少し固めに炊きたいけど、水の量はどのくらいが良いのかな?」こんな風に思われたことはないでしょうか。酢飯など、少し固めにお米を炊きたいときもありますよね。
そんなときは、基本の水の量に対して、0.1~0.2程度水の量を減らすようにしましょう。
例えば、普通精米であれば基本はお米に対して1.2倍なので、1倍~1.1倍の水の量を入れて炊き上げれば良いのです。逆に、柔らかめに炊きたいときは、基本の水の量から0.1程度増やしましょう。
ただし、固めに炊く場合も、柔らかめに炊く場合も、基本であるお米の1.2倍の水の量からはできるだけ離れないようにすることが大切です。いきなり水の量を大きく変えるのではなく、少しずつ変えてみてちょうど良い量を見つけてくださいね。
■たくさんある!炊飯器の目盛無しで米の水の量を量る方法
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お米を炊く際の水の量は、炊飯器の目盛りに合わせるのが一般的ですよね。しかし、実は、水の量を量るには、炊飯器の目盛り以外にもたくさんの方法があることをご存知でしょうか?ここでは、炊飯器の目盛無しで、お米に対する適切な水の量を量る方法を、5つご紹介します。
・「指」で量る
炊飯器の目盛無しで、水の量を量る方法の1つ目は、「指」を使います。以下に、お米の水の量を、指を使って量る手順をまとめました。
- お米を研ぎ、洗います
- 炊飯器にお米を入れ、水を目分量で入れます
- お米を平らにならします
- 中指を垂直に入れて、第一関節に触れる程度に水の量を調節します
・「手首」を使う
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お米の水の量を量る2つめの方法は、「手首」を使って行います。指の場合と同様に、手首を使ってお米の水の量を量る手順も見ていきましょう。
- お米を研ぎ、洗います
- 炊飯器にお米を入れ、水を目分量で入れます
- お米を平らにならします
- 炊飯器の下に手のひらをつけます
- 手首のくるぶしの下辺りを目安に、水の量を調節します
・「重さ」を量る
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3つ目は、お米の重さを量り、そこから水の量を定める方法です。
例えば、普通精米の場合、お米の1合分は180mlですが、その重量は約150gとなります。
そして、「ml」表記の場合は、お米1合分に対して必要な水の量は、1.2倍が基本とお伝えしましたが、「g」表記の場合は、1.4倍程度が基本となります。
1合から5合までの、普通精米を炊く場合の水の量を以下にまとめました。
- 1合・・・150g×1.4=210g
- 2合・・・300g×1.4=420g
- 3合・・・450g×1.4=630g
- 4合・・・600g×1.4=840g
- 5合・・・750g×1.4=1,050g
・「計量カップ」か「計量スプーン」を使う
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計量カップ、もしくは計量スプーンを使用することで、お米の水の量を量ることも可能です。
計量カップの1杯分は、お米の量が200mlとなります。そのため、一般的なお米の1合分よりも少し増える点に注意しなければいけません。必要な水の量としては、お米200mlに対して1.2倍をすれば良いので、200ml×1.2=240mlの水を入れて炊くようにしましょう。
計量スプーンの場合は、大さじ1杯分が15mlとなっています。つまり、計量スプーン大さじ1杯の12回分が、一般的なお米1合分の180mlと同量になります。そのため、計量スプーンの大さじ12杯分のお米に対し、計量スプーン14杯分(約216ml)の水の量を入れて炊き上げれば良いのです。
・「米専用計量カップ」を使う
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米専用の計量カップは、その1杯分が180mlとなります。
つまり、米専用の計量カップ1杯分のお米に対して必要な水の量は、180ml×1.2=216mlです。
そして、米専用の計量カップの目盛りには、「3/4」「1/2」「1/4」の表記があります。
180mlの1/4は、45mlですので、まずは米専用の計量カップの1杯分を入れ、その後に「1/4」目盛りより気持ち少なめの水の量を入れれば、合計で約216mlの水を入れることができますよ。
■米を炊くのにおすすめの水とは
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お米が炊きあがるときには、たっぷりの水を含んでいますよね。つまり、お米を炊くときの水の種類によって、その美味しさや味に、違いが出てくるのです。せっかくなら、一番美味しく炊くことができる水で、お米を炊きたいですよね。
・カルシウム含量の少ない水がおすすめ
お米を炊くときは、カルシウムやマグネシウムなど、ミネラル分の含有量が少ない水を選ぶようにしましょう。
というのも、ミネラル分が多い水を使用すると、そのミネラル分がお米の周りに付着してしまい、水分の吸収を阻害してしまうためです。
お米をふっくらと炊き上げるには、お米が水分をしっかりと吸収する必要がありますよね。
そのため、カルシウムやマグネシウムなど、できるだけミネラルが入っていない水でお米を炊くのがおすすめです。
・軟水のミネラルウォーター
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続いてオススメするのは軟水のミネラルウォーターです。
ミネラルウォーターには「軟水」と「硬水」の2種類がありますが、軟水の方はミネラルの含有量が少なく、硬水は多いという特徴があります。
上記でもお伝えしたとおり、ミネラル分が多い水でお米を炊いてしまうと、吸水が阻害され、パサパサの炊きあがりになってしまいます。そのため、ミネラルウォーターでお米を炊く場合は、硬水ではなく軟水を使用するようにしてくださいね。
・浄水器の水
水道水をそのまま使用してお米を炊くと、カルキ臭や鉄さびの臭いなど、お米本来の香りを消してしまう可能性がありますが、浄水器を使用することでそれらを除去しお米本来の香りを楽しむことができます。
いつも水道水の水を使用してお米を炊いていた場合は、一度浄水器の水を試してみてはいかかでしょうか。
・ウォーターサーバーの水
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ウォーターサーバーの水を使用する方法も、美味しいお米を炊くためのひとつの手段です。ウォーターサーバーであれば、軟水か、硬水か、水の種類を選ぶことができますし、もちろんカルキ臭さなどの心配もありません。また、毎回ミネラルウォーターを購入するよりも気兼ねなく使うことができるのではないでしょうか。
・炭酸水
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「え!?炭酸水を使うの!?」と思われたかもしれませんが、炭酸水でお米を炊くことで、お米の中に気泡ができ、よりふっくらとおいしく炊くことができるのです。
普通の水を使用してもお米を美味しく炊くことはできますが、もし興味があれば、一度炭酸水も使用してみてくださいね。
■おいしいお米を炊く為に水の量以外で意識すべきポイント
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美味しいお米を炊くためには、水の量はもちろん、水の種類も大切なことはご理解いただけたでしょうか?実は、お米を美味しく炊くためには、水の量や種類以外にも大切なポイントがあるのです。
・初回のすすぎは手早く
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お米を研ぐ際は、お米に付いた汚れやホコリを取り除くために、ついつい入念にすすいでしまいますよね。しかし、初回のすすぎは、水の中にあるお米が汚れやホコリをもう一度吸収してしまうため、とにかく手早く終わらせることが大切なんです。
まずはさっと水を流してから、2回目以降にしっかり研ぐようにしましょう。
・『ボール』や『ザル』を使う
お米を研いだりすすぐ際は、あらかじめボールに水を用意しておくか、ザルを使用しましょう。
乾燥しているお米は、最初に水に触れたときから、ものすごい早さで水を吸収していきます。つまり、ボウルや炊飯器にお米を入れた状態で、上から水を注いでしまうと、下の方のお米が長時間水に浸されることになり、汚れなどを再吸収してしまう可能性があるのです。
そのため、ボウルにあらかじめたっぷりの水を用意しておいて、一度に全てのお米をすすぐか、ザルにお米を入れて、水の中に一気に入れるなど、全てのお米を手早くすすぐようにしましょう。
・30~60分吸水させる
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お米を炊く前に、30~60分水に浸すようにすると、より美味しくお米を炊き上げることができます。お米を、一定の時間水に浸すことで、しっかりと芯部まで水を吸収させることができ、ふっくらと炊き上げることができるのです。
また、それぞれの季節ごとに、お米を浸しておく時間も異なります。
- 夏・・・30分
- 春や秋・・・45分
- 冬・・・60分
・粒を潰さないよう切り混ぜる
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お米をより美味しく食べるには、お米を炊いた後にもポイントがあります。せっかくお米が美味しく炊きあがっても、混ぜるときに潰してしまったら、ふっくらした食感がなくなってしまいますよね。
炊きあがったお米を混ぜるときは、まずしゃもじを立てて十字に切り、それぞれのブロックごとに、底からふんわりと持ち上げるように混ぜましょう。
また、時間が経つと、お米同士がくっついてしまうため、炊きあがった後はできるだけ早くほぐすことも大切ですよ。
■お米は適切な水の量で美味しく炊きましょう!
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今回は、お米を炊く際の適切な水の量や、美味しく炊くための水の種類やポイントについてもお伝えしました。今まで、水道水を入れてお米を炊いていた方は、一度炭酸水やミネラルウォーターなども試してみてくださいね。
また、お米をより美味しく食べるために、お米のすすぎ方や、炊きあがった後のご飯の混ぜ方も意識していきましょう!
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