カット野菜に栄養がないのは嘘!危険性からおいしい食べ方まで徹底解説
2020年9月5日 11:00©https://www.photo-ac.com/
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■カット野菜に栄養はある?
カット野菜は、今ではコンビニでも売られていて、手軽に使えるところが便利ですよね。しかし栄養に関しては、さまざまな噂があるのも事実です。ここではカット野菜に含まれる栄養素について、詳しくお伝えしていきます。・カット野菜と気になる噂
カット野菜には、「栄養価がほとんどない」「殺菌するために薬品がたっぷり使われている」など、あまり良くない噂があります。そして、冷凍状態で販売されている野菜に関しても、「製造過程で栄養が失われている」などの噂を耳にしますよね。このような噂を聞くと、カット野菜や冷凍野菜を食べるのはやめておこう…と思われるかもしれません。ですが、実際はしっかりと栄養素は含まれていますし、殺菌に使用する成分もきちんと洗浄されているのです。
では、カット野菜や冷凍野菜には、どのような栄養素が含まれているのか?順番に、詳しく見ていきましょう。
・カット野菜の栄養
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実は、カット野菜と生の野菜に含まれている栄養素には、ほとんど違いはありません。しいて言うなら、水に溶けだしてしまう水溶性ビタミン関しては、カット野菜の製造過程で流れ出てしまいます。
しかし、水溶性ビタミンが流れ出てしまうのは、カット野菜に限った話ではないのです。ご家庭で生の野菜を食べる場合にも、一度水洗いをしますよね。カット野菜ほどではないですが、生の野菜を食べる場合も、水に溶け出す栄養素が多少は失われているのです。ただし、栄養価の違いは大きくないにしろ、味そのものや食感などは、カット野菜よりも生の野菜の方が良いと言えるでしょう。
・冷凍野菜の栄養
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カット野菜の栄養価は、生の場合とほとんど違いがないことは分かりました。では、冷凍野菜の栄養価はどうなのでしょうか。結論をいうと、冷凍野菜の場合でも含まれる栄養素はほとんど減少しなことが分かっています。冷凍野菜は、野菜の下処理(蒸す、茹でるなど)を行った後に、急速に冷凍されます。そのため、野菜の鮮度や栄養価を保ったまま、長期間保存することができるのです。冷凍野菜は栄養価がもっとも高くなる旬の時期に栽培された野菜を使用している点も、嬉しいですよね。
■カット野菜の製造過程
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・洗浄によって流れるのは水溶性のビタミンだけ
カット野菜を製造する際は、もちろん、工場内でしっかりと洗浄をします。野菜の汚れなどが残らないように、入念に洗浄するため、その分栄養素もたくさん失われてしまいそうな気もしますが、洗浄で流れるのは水溶性ビタミンだけです。
洗浄によって失われる水溶性のビタミンは、具体的には以下の栄養素です。
- ビタミンC
- ビタミンB1
- ビタミンB2
・殺菌に使う成分は再び洗浄される
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カット野菜の殺菌には、次亜塩素酸ナトリウム、電解次亜水、熱処理の3つの方法が採用されています。その成分が野菜に残っていないのか気になるところですが、殺菌をした後には、もう一度しっかりと野菜を洗浄するので、成分が残る心配はありません。
以下に、カット野菜の製造過程を簡単にまとめました。
- 野菜が工場に運ばれ、冷蔵保存される
- 使用する野菜と使用しない野菜選別し、洗浄と殺菌をする
- 野菜をカットする
- 再び、殺菌と洗浄をする
- 野菜の脱水をする
- 梱包され、出荷
・カット野菜は安全に食べられる!
カット野菜の製造過程で使用される薬品について、果たして危険性はないのか気になりますが、国にも認められた薬品を使用しているため、安全と言えます。
カット野菜の加工で使用する主な薬品は、上記でも少し触れた、次亜塩素酸ナトリウムと呼ばれる消毒剤です。消毒剤と聞くと、食べたら危険なのではないか...と思われたかもしれませんが、次亜塩素酸ナトリウムは、食品添加物として認められており、食べても健康に害を及ぼすことはありません。むしろ次亜塩素酸ナトリウムを使用してしっかりと除菌をしているからこそ、安全性が保証されていると言えるでしょう。
薬品というと少し危険なイメージもありますが、国が認めた食品添加物を使用しているのであれば、安心して食べることができそうですね。
・変色しないのは窒素のおかげ
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「生の野菜を切るとすぐに変色するのに、カット野菜はなんで変色しないの?」そう思われた経験があるかもしれませんが、カット野菜が変色しないのは、袋の中に窒素が入っているからです。そもそも野菜が変色してしまう理由は、野菜が空気中の酸素に触れ、その酸素と野菜の成分が化学反応を起こすためです。カット野菜を梱包する際に袋の中を窒素で満たし、野菜が酸素に触れないようにすることで、変色を防止をしているのです。
・生より冷凍野菜の方が栄養価が高い
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今は技術の進歩によって、旬の時期ではなくてもスーパーには色々な種類の生野菜が売られています。しかし、旬ではない時期に栽培された野菜は、やはり旬の時期と比べると含まれる栄養素は減少してしまいます。冷凍野菜は栄養価がもっとも高くなる旬の野菜を使用していることが多いので、時期によっては冷凍野菜の方が栄養価が高い場合があるのです。
■コンビニでも買える!カット野菜で得られるメリット
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・時短調理に活躍
カット野菜のメリットは何?と聞かれたら、やはり一番に思いつくのは、その使い勝手の良さではないでしょうか。野菜を切る時間を大幅にカットできるため、時短調理に大活躍します。
カット野菜は、色々な野菜がさまざまなカット方法で売られています。中には、玉ねぎやネギのみじん切りなど、ご家庭で切るのは少し手間がかかるものまであります。忙しくて時間がないときや、手間をできるだけかけたくないときは、便利なカット野菜を使用してみてください。
・低コストでいろんな野菜を摂取出来る
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カット野菜は、その便利さだけでなく低価格で色々な野菜の栄養を摂取できるところもメリットと言えます。数種類の野菜を一度に摂取しようとすると、どうしても値段が高くなりますし、それを期限内に食べきれるかも不安ですよね。その点カット野菜であれば、いろいろな種類の野菜が適度な量で梱包されているため、必要な分だけを使用することができます。使い切れないような野菜を買うよりも、カット野菜で必要な分だけを購入すれば、その分費用も安くできますよね。
・持ち運びにも保存にも適したサイズ
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カット野菜のメリット3つ目は、持ち運びをしやすい点です。バーベキューなど、屋外で野菜が必要な場合にカット野菜を使用することもあるかと思います。生の野菜を持ち運ぼうとすると、すぐに変色してしまう可能性がありますし、何よりサイズが大きいです。カット野菜であれば、生野菜よりも変色しにくいですし、持ち運びにも適したサイズになっています。また、包丁を持っていく必要もないので、屋外で野菜が必要な場合は、カット野菜も活用しましょう。
■開封後も栄養を逃がさないカット野菜の保存方法
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種類によって多少の違いはありますが、基本的にはカット野菜は冷蔵保存をするようにしましょう。どうしても使い切れない場合は、冷凍保存をすることも可能です。ここでは、カット野菜の栄養を逃さないための、適切な保存方法についてお伝えします。
・冷蔵庫なら外気を防いで3日ほど日持ち
カット野菜を冷蔵保存する場合は、基本的に3日以内に食べ切るようにしましょう。ただし、根菜類の野菜に関しては、1週間以内であれば大丈夫です。
カット野菜の冷蔵保存可能期間
- 葉物野菜・・・3日程度
- 根菜類・・・1週間程度
・冷凍すれば1ヶ月保存可能
カット野菜をどうしても使い切れない場合は、冷凍保存も可能です。ただし、葉物野菜を冷凍保存する場合は、シャキシャキした食感が失われてしまうため、あまりおすすめはできません。冷凍保存ができる期間は、どのカット野菜でも共通して1ヶ月程度が目安です。もし葉物野菜を冷凍保存した場合は、食感が大切なサラダなどではなく、煮物やスープなどに活用すると良いでしょう。
■カット野菜の栄養を逃がさずおいしく食べるには?
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コンビニでも買えて使い勝手が良いカット野菜ですが、せっかくならその栄養素をできるだけ逃さずに取り入れたいですよね。ここからは、カット野菜の栄養をしっかりと摂取するための、オススメの食べ方を5つご紹介します。
・ぬるま湯で食感を復活させる
1つ目は、カット野菜をぬるめのお湯に入れる方法です。そうすることで、カット野菜の食感をシャキシャキとさせることができますよ。
具体的には、
- 水を50度程度に温める
- カット野菜を温めた水に30~60秒浸す
- 最後に、カット野菜を冷水に10秒程度浸す
・『野菜ミックス』で具沢山野菜のミルクスープ
材料(2人分)
ジャガイモ1個
ニンジン1/4本
玉ネギ1/4個
白ネギ1/4本
ベーコン2枚
バター10g
<スープ>
・顆粒スープの素大さじ1
・水200ml
牛乳200ml
塩コショウ少々
ドライパセリ小さじ1
下準備
ジャガイモ、ニンジンは皮をむき、1cm角に切る。玉ネギは粗めのみじん切りにする。白ネギは幅1cmに切る。ベーコンは幅2cmに切る。
作り方
手順1:鍋にバターを溶かしてベーコンを炒め、ベーコンから脂が出てきたら、ジャガイモ、ニンジン、玉ネギ、白ネギを加えて炒め合わせ、塩コショウをする
手順2:<スープ>の材料を加えて15分煮、牛乳を加えて再び煮たったら火を止める。器に注ぎ分け、ドライパセリを散らす
・『千切りキャベツ』でお好み焼
ふたつ目にオススメするのは、カット野菜の『千切りキャベツ』を使ったお好み焼きです。ご家庭でお好み焼きを作ろうとすると、キャベツを千切りにするのに少し手間がかかります。カット野菜を使えば、その手間を省くことができますよ。
材料(2人分)
豚バラ肉(薄切り)4枚(100g)
キャベツ2~3枚
白ネギ1/2本
干し桜エビ5g
天かす20g
<生地>
・水100ml
・卵1個
・長芋(すりおろし)50g
・かつお節(小)1/2パック
・塩小さじ1/2
・小麦粉80g
サラダ油大さじ2
お好み焼きソース大さじ3
マヨネーズ適量
かつお節(小)1/2パック
青のり小さじ2
下準備
豚バラ肉は2枚を粗みじん切りにし、2枚は長さを半分に切る。キャベツと白ネギは粗みじん切りにする。小麦粉は1度振るう。
作り方
手順1:ボウルに<生地>の小麦粉以外の材料を入れ、泡立て器でよく混ぜる。均一になったら、少しずつ小麦粉を加え、ダマにならないよう混ぜ合わせる
手順2:(1)に粗みじん切りにした豚バラ肉、キャベツ、白ネギ、干し桜エビ、天かすを入れ、混ぜ合わせる
手順3:フライパンに半量のサラダ油を入れ、中火にかける。(2)の生地を半量流し、15~18cmくらいの円形に整える
手順4:上に半分に切った豚バラ肉を2枚並べる。焼き色がついたらひっくり返して蓋をする。弱火で3~5分程度、中心まで火が通るまで焼く。同様にもう1枚焼く
手順5:器にのせ、お好み焼きソースを表面にぬり、マヨネーズをかける。かつお節と青のりを散らす
・『ミックスもやし』で焼きそば
数あるカット野菜の中でも、『ミックスもやし』を活用したことはありますでしょうか?『ミックスもやし』は、もやしだけでなく人参やニラなども入っていて、焼きそばの具材にピッタリです。
材料(1人分)
焼きそば用中華麺1玉
豚バラ肉50g
ショウガ1片
ニンジン(縦半分に切った物)3cm
モヤシ1/10袋
キャベツ1/16個
サラダ油大さじ1
卵1個
焼きそばソース適量
塩コショウ少々
青のり少々
紅ショウガ適量
白ゴマ適量
下準備
豚バラ肉は幅2cmに切っておく。ショウガはみじん切りにしておく。卵は半熟の目玉焼きにする。ニンジンはせん切りにしておく。モヤシは水に放ち、パリッとしたらザルに上げて水気をきっておく。キャベツは1.5cm角に切っておく。
作り方
手順1:麺は袋に少しはさみを入れて、袋ごとレンジで温める
手順2:大きいフライパンにサラダ油を熱し、麺を平らに入れて焼く
手順3:麺の底がパリッと焼けたら、麺を返して裏面も焼く。裏面もパリッと焼けたらいったん取り出す
手順4:フライパンに豚バラ肉、ショウガ、ニンジン、モヤシ、キャベツを入れて炒め、塩コショウをする
手順5:フライパンに(3)の麺をもどし、焼きそばソース、塩コショウで味を調える
手順6:器に盛って、半熟の目玉焼きをのせ、紅ショウガと青のり、白ゴマを振る
・『レタスミックス』でお洒落サラダ
最後は『レタスミックス』を使った彩りのあるサラダです。サラダを作ろうとレタスを買っておいたのに、知らぬ間に変色していた…という経験をお持ちの方もいるかと思いますが、レタスミックスを使えば、生ほど変色の心配はありません。
材料(4人分)
レタス1/2個
ホウレン草(サラダ用)1袋
ポテトチップス8~10枚
<ドレッシング>
・塩少々
・粒マスタード少々
・EVオリーブ油大さじ1
バルサミコ酢適量
下準備
レタスは食べやすい大きさに手でちぎって水に放つ。ホウレン草は根元を切り落とし、きれいに水洗いして長さ3~4cmに切る。
作り方
手順1:レタス、ホウレン草を合わせて<ドレッシング>の材料を加え、手でよく混ぜ合わせる。器に盛ってポテトチップを崩しながら散らし、お好みでバルサミコ酢をかける
■カット野菜を上手に使って色々な栄養を摂取しよう!
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カット野菜には、栄養がしっかりと入っていて、殺菌成分などの危険性もないことが分かりました。特に時間がないときは、上手に活用したいですね。生野菜だけでなくカット野菜も使って、栄養を手軽に取り入れながら健康的に食事を楽しみましょう!
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