ミネラルはなぜ大事なの?便利食材「乾物」を味方にするコツ「いろいろ乾物の黒酢和え」【金丸利恵のダイエットレッスン Vol.31】
2023年4月17日 00:00
自分にあう痩せ方を見つける『マイダイエットメソッド』を主宰しています、管理栄養士で、おうちごはん研究家の金丸利恵です。
代謝を正常に保つために、ビタミンやミネラルが必要、ということは、漠然と理解してるものの、どんな食品を食べたらいいの?と迷うことはありませんか?
また「普通に3食食べてれば大丈夫でしょ」と思うかもしれませんが何を食べるかによって、含有量は大きく変わります。特に水煮野菜やレトルト、冷凍食品、販売している総菜、弁当、ファーストフードなどを多く利用してる方は要注意。食品の加工度が高ければ高いほどミネラルは失われていきます。
また、商品として一定の品質を保つために添加物を使用しますが、その中に腸内でミネラルの吸収を阻害するものもあります。フワフワ、もっちり、ジューシーなどの表現がされている食品にはリン酸塩が多く使われており、微量ミネラルを吸着し体外に排出させてしまうのです。
さらに加工食品は「小麦粉」「白米」「白砂糖」など、精製されている食材を使っていることが多いです。米や小麦は外皮にミネラルが多く含まれるため、精製度が高いものを食べ続けると、ミネラルが不足します。これは加工品や外食に限ったことでなく、おうちでも食材選びによっては不足するので、米は分づき米や雑穀を混ぜたり、砂糖や塩はミネラル含有量の多いものに切り替えていくことが大切です。
ミネラルは体で作り出すことができないため、食品から摂取する必要があります。カルシウムが足りないと骨粗しょう症になる、鉄が足りないと貧血になる、などは有名ですが、それだけではありません。
各種ミネラルが不足すると肩こり、腰痛、神経痛、疲労感、動悸、うつ病、抜け毛、皮膚炎、肌荒れなど、不定愁訴が現れてきます。目元のぴくぴくした痙攣や足のつりなどはマグネシウム不足によることが多く、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。ミネラル不足が長期化すると、高血圧や糖尿病、動脈硬化など、大きな病気を引き起こすリスクが高まります。
イライラしがち、疲れやすい、肌あれが治らない、髪の毛が抜けやすい、熟睡できないなど、なんだか調理がいまいち・・と感じられる方は、まずはお食事から見直してみませんか?
加工度の高いコンビニランチやレトルト食品を減らし、自炊をする・・のがベストですが、仕事が終わり、夜遅くに食材を購入し、帰宅してからお料理・・となると余計に疲れてしまいそう。
まずは効率よくミネラルが補給できる食材をストックすることから始めましょう。
ミネラルは、カルシウムやカリウム、マグネシウムなど多種類ありますが、バランスよく含むのは「野菜」「豆類」「ナッツ類」「海藻」「小魚類」です。それらを乾燥させ、水分を除いてある「乾物」は常温で長期保存可能。かつミネラルが凝縮されていて素晴らしい補給源になります。「切干大根」「干しシイタケ」「桜えび」「ちりめんじゃこ」「高野豆腐」「ひじき」「あおさ」「ワカメ」「昆布」「ゴマ」「海苔」などですね。
ごはんに「ちりめんじゃこ」や「小エビ」「ゴマ」「海苔」などを振りかける
味噌汁に「ワカメ」や「あおさ」「切干大根」を足す
間食に「ナッツ」や「炒り大豆」を食べる
ヨーグルトに「きなこ」と「すりゴマ」をかける
このように「ちょい足し」するだけで、ミネラルが補給できます。
乾物は作り置きにも向きます。いったん干してあるので料理した後に冷凍しても劣化せず美味しく食べられるからです。「ひじき」や「切干」「刻み昆布」など、まとめて作って小分けして冷凍しておくといいですね。
今回は、乾物の中でもあまり日常的に使用しないであろう「かんぴょう」を食材に取り入れてみました。「かんぴょう」はユウガオの果実を紐状に剥いて乾燥させた食品です。カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルと不溶性食物繊維が豊富。
戻すと7倍に膨らみ、かさましにもなります。かんぴょう巻きのイメージが強いですが、甘辛く煮るだけでなく、酢の物や煮物、味噌汁に入れても、味が染みやすいので美味しいです。独特の食感があり、咀嚼回数が増えるのでダイエットにもおすすめです。
かんぴょう、ワカメ、桜えびなど、乾物は味付けに「酢」を使うことで、ミネラルの吸収率が高まります。また「レモン汁」をプラスすると、特融の乾物臭さが緩和され、スッキリとした味わいになります。「かぼす」や「柚子」など柑橘系果汁なら何でもOKです。食事の一番最初に、良く噛んで食べると、消化が促進され、腸内環境の改善にも役立ちます。
「乾物はお料理が難しい」というイメージがあるかもしれませんが、実際はお湯をかける、煮るだけで簡単に食べられるフリーズドライ食品です。多忙で購入総菜や外食が増えたときほど、お食事にちょい足ししてみてくださいね。
【材 料】(2人分)
カットワカメ…大さじ1(4g)
キュウリ…1/2本(40g)
ニンジン…1~2㎝(15g)
かんぴょう(乾燥)… 10g
桜エビ…大さじ2(3.5g)
<A>
黒酢…大さじ1
てんさい糖…大さじ1/2
しょうゆ…大さじ1/2
レモン汁…小さじ1
【下準備】
・ワカメは水で戻したら、絞って水気を切る。
・キュウリとニンジンは1㎝×4㎝の短冊切りにする。キュウリは分量外の塩少々をふり、しんなりさせる。
・ニンジンは熱湯でサッとゆでるか、600Wの電子レンジでラップをして30秒~1分加熱する。
【作り方】
1、かんぴょうはサッと水洗いした後、塩で揉む。塩を洗い流したら、熱湯で10分程度ゆでる。ザルにあけて水気を切ったら1㎝幅に切り、さらに絞って水気をよく切る。
2、桜エビはフライパンに入れ、弱火で乾煎りする。
3、ボウルに<A>を入れて混ぜ合わせたら、材料を加えてサッとあえて器に盛る。
▶︎【金丸利恵のダイエットレッスン】バックナンバー一覧はこちら>>
代謝を正常に保つために、ビタミンやミネラルが必要、ということは、漠然と理解してるものの、どんな食品を食べたらいいの?と迷うことはありませんか?
また「普通に3食食べてれば大丈夫でしょ」と思うかもしれませんが何を食べるかによって、含有量は大きく変わります。特に水煮野菜やレトルト、冷凍食品、販売している総菜、弁当、ファーストフードなどを多く利用してる方は要注意。食品の加工度が高ければ高いほどミネラルは失われていきます。
目次 [閉じる]
■加工食品はなぜミネラルが少なくなるの?
ミネラルは水に溶けだす性質があるため、加工度が高いとミネラルが減ってしまいます。加工品は消費者に食中毒の危険なく、安全に届けるために、洗浄や消毒を万全に行っています。調理過程を省略できるカット済みの水煮野菜は便利ですが、あく抜き、漂白、下茹でなどの下処理を行っており、ミネラル含有量は、通常の野菜をご家庭で料理するよりは少なくなります。・添加物がミネラルの吸収をブロック?
また、商品として一定の品質を保つために添加物を使用しますが、その中に腸内でミネラルの吸収を阻害するものもあります。フワフワ、もっちり、ジューシーなどの表現がされている食品にはリン酸塩が多く使われており、微量ミネラルを吸着し体外に排出させてしまうのです。
・精製されるとミネラルは減ってしまう
さらに加工食品は「小麦粉」「白米」「白砂糖」など、精製されている食材を使っていることが多いです。米や小麦は外皮にミネラルが多く含まれるため、精製度が高いものを食べ続けると、ミネラルが不足します。これは加工品や外食に限ったことでなく、おうちでも食材選びによっては不足するので、米は分づき米や雑穀を混ぜたり、砂糖や塩はミネラル含有量の多いものに切り替えていくことが大切です。
■ミネラルはどうしてカラダに必要なの?
「ミネラル」は無機質と呼ばれ、人間にとって必要な元素です。カルシウム、ナトリウム、マグネシウムといった主要ミネラルと、鉄や亜鉛、セレンなど微量ミネラルがあり16種類が必須ミネラルとされてますが、実際はもっと多くの元素が代謝に関わっています。ミネラルは体で作り出すことができないため、食品から摂取する必要があります。カルシウムが足りないと骨粗しょう症になる、鉄が足りないと貧血になる、などは有名ですが、それだけではありません。
・ミネラル不足で起きること
各種ミネラルが不足すると肩こり、腰痛、神経痛、疲労感、動悸、うつ病、抜け毛、皮膚炎、肌荒れなど、不定愁訴が現れてきます。目元のぴくぴくした痙攣や足のつりなどはマグネシウム不足によることが多く、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。ミネラル不足が長期化すると、高血圧や糖尿病、動脈硬化など、大きな病気を引き起こすリスクが高まります。
イライラしがち、疲れやすい、肌あれが治らない、髪の毛が抜けやすい、熟睡できないなど、なんだか調理がいまいち・・と感じられる方は、まずはお食事から見直してみませんか?
■「乾物」はミネラルリッチなお助け保存食材!
加工度の高いコンビニランチやレトルト食品を減らし、自炊をする・・のがベストですが、仕事が終わり、夜遅くに食材を購入し、帰宅してからお料理・・となると余計に疲れてしまいそう。
まずは効率よくミネラルが補給できる食材をストックすることから始めましょう。
・何をストックすればいいの?
ミネラルは、カルシウムやカリウム、マグネシウムなど多種類ありますが、バランスよく含むのは「野菜」「豆類」「ナッツ類」「海藻」「小魚類」です。それらを乾燥させ、水分を除いてある「乾物」は常温で長期保存可能。かつミネラルが凝縮されていて素晴らしい補給源になります。「切干大根」「干しシイタケ」「桜えび」「ちりめんじゃこ」「高野豆腐」「ひじき」「あおさ」「ワカメ」「昆布」「ゴマ」「海苔」などですね。
・ちょい足しのコツ
ごはんに「ちりめんじゃこ」や「小エビ」「ゴマ」「海苔」などを振りかける
味噌汁に「ワカメ」や「あおさ」「切干大根」を足す
間食に「ナッツ」や「炒り大豆」を食べる
ヨーグルトに「きなこ」と「すりゴマ」をかける
このように「ちょい足し」するだけで、ミネラルが補給できます。
・冷凍しても劣化しない!
乾物は作り置きにも向きます。いったん干してあるので料理した後に冷凍しても劣化せず美味しく食べられるからです。「ひじき」や「切干」「刻み昆布」など、まとめて作って小分けして冷凍しておくといいですね。
・「かんぴょう」の栄養的特徴は
今回は、乾物の中でもあまり日常的に使用しないであろう「かんぴょう」を食材に取り入れてみました。「かんぴょう」はユウガオの果実を紐状に剥いて乾燥させた食品です。カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルと不溶性食物繊維が豊富。
・酢の物や煮物、味噌汁に加えても◎
戻すと7倍に膨らみ、かさましにもなります。かんぴょう巻きのイメージが強いですが、甘辛く煮るだけでなく、酢の物や煮物、味噌汁に入れても、味が染みやすいので美味しいです。独特の食感があり、咀嚼回数が増えるのでダイエットにもおすすめです。
・お酢を組み合せて吸収率アップ
かんぴょう、ワカメ、桜えびなど、乾物は味付けに「酢」を使うことで、ミネラルの吸収率が高まります。また「レモン汁」をプラスすると、特融の乾物臭さが緩和され、スッキリとした味わいになります。「かぼす」や「柚子」など柑橘系果汁なら何でもOKです。食事の一番最初に、良く噛んで食べると、消化が促進され、腸内環境の改善にも役立ちます。
・乾物は手軽で便利なフリーズドライ
「乾物はお料理が難しい」というイメージがあるかもしれませんが、実際はお湯をかける、煮るだけで簡単に食べられるフリーズドライ食品です。多忙で購入総菜や外食が増えたときほど、お食事にちょい足ししてみてくださいね。
■「いろいろ乾物の黒酢和え」の作り方
調理時間25分
レシピ制作:金丸利恵
【材 料】(2人分)
カットワカメ…大さじ1(4g)
キュウリ…1/2本(40g)
ニンジン…1~2㎝(15g)
かんぴょう(乾燥)… 10g
桜エビ…大さじ2(3.5g)
<A>
黒酢…大さじ1
てんさい糖…大さじ1/2
しょうゆ…大さじ1/2
レモン汁…小さじ1
【下準備】
・ワカメは水で戻したら、絞って水気を切る。
・キュウリとニンジンは1㎝×4㎝の短冊切りにする。キュウリは分量外の塩少々をふり、しんなりさせる。
・ニンジンは熱湯でサッとゆでるか、600Wの電子レンジでラップをして30秒~1分加熱する。
【作り方】
1、かんぴょうはサッと水洗いした後、塩で揉む。塩を洗い流したら、熱湯で10分程度ゆでる。ザルにあけて水気を切ったら1㎝幅に切り、さらに絞って水気をよく切る。
2、桜エビはフライパンに入れ、弱火で乾煎りする。
3、ボウルに<A>を入れて混ぜ合わせたら、材料を加えてサッとあえて器に盛る。
栄養成分 1人分
エネルギー 64kcal
たんぱく質 3.2g
脂質 0.2g
炭水化物 13.6g
食塩相当量 1.9g
参考文献:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』、食品成分データベース https://fooddb.mext.go.jp/ 小若順一、国光美佳、食品と暮らしの安全基金・著 食べなきゃ危険!新装版
▶︎【金丸利恵のダイエットレッスン】バックナンバー一覧はこちら>>
食コラム記事ランキング
- 1 鉄分いっぱい【いりこレシピ10選】 煮物から韓国料理まで万能煮干し!使い方に悩んだらこれで決まり
- 2 【11/19 ファミマ新作】どれにする?Afternoon Tea監修「紅茶スイーツ4種」実食レポを紹介!
- 3 【肉厚で食べ応え抜群!】エリンギの優秀レシピ3選~切り方次第でコリコリもモッチリも楽しめる
- 4 手作り派におすすめ【シュトーレン レシピ4選】~王道・ショコラ・マロン~アレンジのパウンドケーキも!
- 5 【おでんの具材 35選】 定番から変わり種まで!下処理方法も必見
- 6 【殿堂入り】レンコンの注目レシピ3選!まんじゅう、おやき、もちと絶品ぞろい
- 7 【殿堂入り】ひき肉の珠玉レシピ3選!今夜にでも食べたい「卵炒め」や「丼」がそろう♪
- 8 【今日の献立】2024年11月20日(水)「カリッとから揚げ」
- 9 【殿堂入り】厚揚げの珠玉レシピ〜たった5分で作れるのに絶品!厚揚げの栄養や保存方法も紹介
- 10 これ、ハマります! やみつき「ジャーマンポテトチキン」 【もあいかすみの一品で大満足「働楽ごはん」35】
食コラム記事ランキング
最新のおいしい!
-
マッシュルームのバターソテー がおいしい!
ゲストさん 19:32
-
イカリング がおいしい!
ゲストさん 19:32
-
シラスピザ がおいしい!
ゲストさん 19:32
-
カブとハムのマリネ がおいしい!
ゲストさん 19:32
-
豆乳でマイルド!絶品キムチ鍋 がおいしい!
ゲストさん 19:32
-
カップトマトのアボカドサラダ がおいしい!
ゲストさん 19:32
-
カレー風味のひとくちコロッケ がおいしい!
ゲストさん 19:32
-
バター香る!シーフードピラフ がおいしい!
ゲストさん 19:32
-
ニンジンのゴマ揚げ がおいしい!
ゲストさん 19:31
-
厚揚げのカブのおろし和え がおいしい!
ゲストさん 19:31
-
卵とマイタケのトロミスープ がおいしい!
ゲストさん 19:31
-
ルッコラのサラダ がおいしい!
ゲストさん 19:31
-
大葉入りシイタケバーグ がおいしい!
ゲストさん 19:31
-
味噌が決め手!和風スンドゥブ by もあいかすみさん がおいしい!
ゲストさん 18:34
-
レンコンの甜麺醤炒め がおいしい!
ゲストさん 17:43
ウーマンエキサイト特集