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黒にんにくのおいしい食べ方とは?白にんにくとの違いや栄養素なども紹介

 

にんにくといえば、「匂いがきつい」「食べたあとの口臭が気になる」など、懸念があり、食べるタイミングなど気にされる方は多いのではないでしょうか。しかし、料理の材料ににんにくがあれば、風味もよくパンチの効いた味がクセになり、おいしいですよね。さらに、疲労回復効果も期待できて、健康にも役立つ食品であることは、既にご存知のことでしょう。

「黒にんにく」と聞くと、同じように少し敬遠したい気持ちがあって当たり前です。しかし、「黒い方」のにんにくはちょっと様子が違います。普通のにんにくに比べて、匂いが気にならないとの声もあります。その理由は「熟成」にヒントがあるんです。この記事を読んで、あなたも「黒にんにく健康ライフ」を手に入れてみてはいかがでしょうか。

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■食べ方の前に!黒にんにくの基礎知識

・黒にんにくとは?


そもそも黒にんにくとはどういったものなのでしょうか? 黒にんにくの種を植えてたちまち黒いにんにくが誕生する…というわけではありません。もともとは通常の白いにんにくなのです。その白い生のにんにくを高温高湿で1ヶ月間熟成すると、にんにくの実が黒くなるのです。

黒にんにくは、通常のにんにくに比べても栄養価が高く、健康改善も期待できる食品として注目されています。最近では青森県の「おいらせ黒にんにく」が、機能性表示食品としての販売を消費者庁に認められたと報道もありました。

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健康にも良いとされる黒にんにく。熟成させることによってにんにく独特の匂いがなくなるので、そのまま食べられるお手軽さもあります。しかし、見た目が黒いので、初めての人は抵抗があるかもしれません。

なぜ黒いのか? その黒さの秘密は何なのか?その理由を一つ一つ明らかにしていくとその魅力に虜になってしまうかも…。


・なぜ黒い?


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黒にんにくが黒くなるのは、熟成するときに、にんにくの細胞内でメイラード反応が起きているからです。決して、焼いて焦がした失敗作でもなく、何か悪い物質がくっついて変色したわけでも、腐敗しているわけでもありません。熟成するには不可欠な変色なのです。では、メイラード反応とは具体的にどういう現象によって起こるのでしょうか?

・メイラード反応って?


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メイラード反応とは、簡単に言うと『褐変現象』のひとつで、食材が茶色に変わることです。食品が加熱されたときに、食品中の糖質とアミノ酸やタンパク質が反応して、メラノイジンと呼ばれる褐色物質が生成されることによって起こる現象です。

たとえば、トーストやホットケーキがうまく焼けたときの「こんがりきつね色」も、メイラード反応によって生成されたメラノイジン色素によるものです。ほかにも「ご飯のおこげ」や「揚げたてのとんかつ」「こんがり焼いたステーキ」などもメイラード反応による一例ですよ。

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黒にんにくの黒さには、この褐変現象が大きく関わっています。高い温度が維持された環境で熟成されるため、にんにくに含まれる糖やアミノ酸の旨味成分がゆっくり反応し少しずつ黒く変化していきます。そのため、熟成した黒にんにくには栄養や旨味がしっかりと凝縮されているわけです。


・黒にんにくと白にんにくの違い


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改めて、黒にんにくと白にんにくの違いを解説します。先ほども少し触れましたが、両者は元々は同じものです。褐変現象の結果、熟成し、白ニンニクから黒ニンニクになります。元は同じものでも、熟成したことによってさまざまな特徴の変化が見られます。

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まず、にんにく独特の臭いがほとんどしなくなります。まるでドライフルーツのようなしっとり感と甘い香りも感じられます。甘くて柔らかい食感があり、たとえるなら、プルーンを食べているような感覚になります。普通の白い生にんにくですと匂いも強く、そのままかじるなんてことはとてもできないので、大きな違いですね。

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通常の白いにんにくには『アリシン』という匂い成分が豊富に含まれています。加熱すると食欲のそそる良い香りがするのは、この成分のためです。アリシンは強い殺菌作用を持っていると考えられているため、疲労回復に役立つとされる一方で、生で大量に摂取しすぎると腸内細菌のバランスを崩してしまう見解もあります。ところが、黒にんにくはアリシンの量が大きく減少するため、生で食べることも問題ないと考えられています。

また、黒にんにくにはポリフェノールが多く生成されています。皮を含めた丸ごとで比較すると、白にんにくの10倍以上の量を含んでいます。野菜の中では、含有量がトップと言っていいでしょう。

黒にんにくは普通のにんにくに比べ、食べやすく栄養価も高いことがわかってきました。そんな黒にんにくは、青森県や三重県などが全国的に有名な産地であることはご存知でしょうか。

・黒にんにくの産地


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黒にんにくは、青森県と三重県が有名な産地です。特に三重県は、黒にんにく発祥の地と言われています。にんにくをおいしく食べられるように試行錯誤して研究者たちが開発したのが始まりです。今では青森も生産、販売していますが、元々は青森県のJAグループの企業が生産したにんにくを、三重県の黒にんにく製造メーカーに提供したものを青森県が購入し、販売していました。

青森県でも黒にんにく協会が発足したことにより、2007年からは青森県産のにんにくを使用した黒にんにくが本格的に生産されるようになりました。


■黒にんにくのおいしい食べ方

・シンプルにそのままで


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黒にんにくは、熟成したことで独特のニオイがほぼ消えてしまっています。甘さもあるため、果物のように皮を剥いてそのまま食べられます。食感はとても柔らかく、初めは甘酸っぱいですが、やがてコクと甘みが口いっぱいに広がります。また、黒にんにくは発酵の過程で植物性乳酸菌も生まれるため、そのまま食べても胃腸にやさしいとされる食品です。

ただ、腸内環境を乱す成分「アリシン」が減っているとはいえ、食べ過ぎには注意しましょう。1日1〜2片で、毎日少しずつ食べることがポイントです。一度にたくさん食べても、体で吸収できない栄養素はすべて体外に出ていってしまいすからね。

・刻んで料理のトッピングに


そのまま食べてもおいしい黒にんにくですが、刻んだり、すり潰したりすることで料理のアクセントにもなります。たとえば、細かく刻んでサラダのトッピングとしても利用することができます。フルーツのような甘酸っぱさが、生野菜サラダのさっぱり感を邪魔することなくマッチングすることでしょう。


・ドレッシングやディップソースにも


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黒にんにく特有の甘酸っぱさを活かして、ドレッシング代わりにアレンジするのも良いでしょう。刻んだにんにくにオリーブオイル、酢、塩コショウを馴染むように混ぜると、洋風なドレッシングとしても活用できます。刻んだにんにくが食感のアクセントになり、食べごたえや風味がアップします。にんにくの「黒」が入ることで彩りも良くなるので、見た目も映えることでしょう。

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ドレッシング以外では、ディップもおすすめです。レモン汁と合わせ、ミキサーなどですりつぶします。滑らかになったら、生クリームやチーズ、ツナなどと練り合わせて完成です。パンやクラッカーなどと一緒に食べると良いですね。

・風味を生かした炒め物




生食でも十分に黒にんにくの魅力を味わうことができますが、炒め物料理にも合わせられますよ。黒にんにくは、ほかの食材と組み合わせて食べることで、より効果的に栄養素を摂取できることもあります。特に豚肉と一緒に食べることでビタミンB1と黒にんにくのアリシンが結びついて、スタミナアップが期待できるようになります。

たとえば、豚肉の生姜焼きのタレに黒にんにくを合わせると、より風味豊かな生姜焼きになります。刻んだ黒ニンニクにおろしリンゴ、おろし生姜、酒、みりん、砂糖、醤油を混ぜ合わせたタレを、炒めた豚肉や玉ねぎと炒め合わせて完成です。夏バテの予防に効果が期待できることでしょう。

・醤油に漬けて調味料に




具材としてだけではなく、醤油と一緒に漬けることで、黒にんにくを調味料として扱うことができます。黒ニンニクと醤油をミキサーに入れてすり潰し、2週間ほど寝かせます。ときどき、中をかき混ぜて馴染ませると良いでしょう。容器を振って攪拌するのも効果的です。

こうしてできた「黒にんにく醤油」は、チャーハンやパスタ、焼きうどんなどの味付けや、煮物などの隠し味にも使えます。うま味が引き立つので、どんな料理にも合う万能醤油と言えるでしょう。

・スムージーに入れても◎




にんにくでスムージー? なんて、意外に思うかもしれませんが、黒にんにくは独特の甘酸っぱさがあります。これによって、フルーツと合わせてスムージーにしてもおいしいのです。バナナやイチゴ、りんご、小松菜を牛乳を入れてミキサーにかけるだけで簡単にできてしまいますね。レモン汁を少々垂らしてもさらに飲みやすくなります。子どもでも手軽ににんにくを摂れる方法ではないでしょうか。

・残った皮はお茶に


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一般的な果実や野菜の「皮」は、実を保護しているもので、剥いたら捨ててしまいますよね。ゆずの皮などは風味付けに使用することはありますが、基本的には料理に活用できない場合のことの方が多いことでしょう。

しかし、黒にんにくの皮は特別なのです。お湯を注いで蒸らすだけで「お茶」として生まれ変わることができるのです。皮にはポリフェノールがたくさん含まれているので、抗酸化作用による健康効果も十分に見込めることでしょう。皮はポリフェノールが豊富なので、捨てずにお茶として活用すると良いですね。

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お茶の入れ方も難しくありません。急須を使うと簡単に入れることができます。2〜3粒分の皮を集め、茶こしに入れ、熱湯を250cc注いだあと、5分ほど蒸らしたら完成です。お好みで梅こぶ茶などを入れると、より一層おいしくいただけます。ぜひ、皮茶を試してみてはいかがでしょうか?

■黒にんにくの保存方法

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・常温


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黒にんにくは、常温であれば1〜2ヶ月の保存が可能です。しかし、高温多湿な場所や密閉容器などに保存すると、すぐにカビの発生や腐敗の原因となってしまいます。それを防ぐためには、新聞紙に包んだ状態で風通しのよい冷暗所で保存するのが良いでしょう。新聞紙に包むことで余分な水分を吸収してくれます。

パックから出したままのまるごとの黒にんにくをそのまま包んだり、容器に入れてしまったりすると、にんにく自体の水分で湿気が蓄積してしまうので、ある程度バラした状態で保存するのが良いでしょう。朝晩の気温差が激しい季節では、結露によるカビが発生してしまう恐れがあるので、冷蔵庫保存も活用すると良いでしょう。

・冷蔵


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季節に左右されずに保存できる場所は、冷蔵庫です。冷蔵保管の場合はおよそ2〜3ヶ月の保管が可能でしょう。常温保存同様に、湿気がこもらないように密閉容器での保管は避け、新聞紙やキッチンペーパーなどに包みましょう。容器に入れて保存する場合でも、蓋を少し開けて乾燥させながら保存すると、湿気が充満することなく腐敗を防止できます。にんにくをバラして保存する場合でもジッパー付き袋で保存すると良いでしょう。

・冷凍


冷凍保存は最も長く保存が効き、半年〜1年の程の保存が可能です。そのままでも皮を剥いた状態でも保存が可能です。冷凍すると乾燥するので、ベタつきもなくなり皮が剥きやすくなります。黒にんにくは水分量が少ないので、冷凍した場合でも硬くならず、そのまま食べることができます。バラして保存する場合は容器に入れるだけで大丈夫です。常温解凍して食べるのもいいですし、そのまま加熱調理に加えても良いでしょう。

■黒にんにくに含まれる栄養素

・SAC


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SACとは、S−アリルシステインの略です。これはアミノ酸の一種で、にんにくに含まれる酵素によって生成されます。生にんにくには少量しか含まれないアミノ酸ですが、にんにくを切ったり、すりおろしたり、つぶしたり、または熟成させたときににんにく内の酵素によって生成されます。このS−アリルシステインには強い抗酸化作用があると考えられています。

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活性酸素は、体内に侵入した細菌やウィルスの攻撃から細胞から守る役割を持っていますが、過剰に発生してしまうことで、自身の細胞も傷つけてしまうのです。ストレスや喫煙、有酸素運動でも増加しやすくなると言われています。

このように過剰に活性酸素が増えすぎてしまうのを防御するはたらきが「抗酸化作用」です。S−アリルシステインやポリフェノールは抗酸化作用が強いと望まれている成分ですね。


■黒にんにくを毎日の生活にプラスワン

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黒にんにくの食べ方には、さまざまな方法がありました。そのまま食べられるのは意外性があったかもしれませんが、料理のアクセントからスムージー、お茶に至るまで、非常に幅広い可能性を持っていそうな食材です。


《参考》
青森県庁サイト「黒にんにく機能性表示食品の販売開始に伴う知事表敬について」
日本メイラード学会「メイラード学会の趣旨」
「メイラード反応と着色・褐変糖とアミノ酸が反応すると茶色くなる化学」
三健食品株式会社「黒にんにく、生にんにくの主成分とアミノ酸、ポリフェノール含有量比較」
日本薬学会環境衛生部会「ニンニクと健康」
一般財団法人京都工場保健会「暑い夏を乗り越える!栄養素と料理のコツ」
湧永製薬株式会社「ニンニクの化学」
田子かわむらアグリサービス有限会社「成分について ~ S-アリルシステイン・シクロアリイン・アミノ酸 ~」
「GABA経口摂取による自律神経活動の活性化」
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