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パスタとスパゲッティは違う?たくさんある種類についても詳しく解説!

イタリア料理と聞いて思いうかべる料理に、スパゲッティがありますね。お子さまから大人まで、どなたにも人気のあるメニューです。茹でてソースにあえるだけで簡単に調理でき、和風、洋風とさまざまな味が楽しめるので、日常的によく召し上がる方も多いことでしょう。

ところで、「スパゲッティ」と同じく「パスタ」という言葉もよく耳にしますが、「スパゲッティ」と「パスタ」の違いをご存知ですか?この記事では「スパゲッティ」と「パスタ」の違いをはじめ、たくさんある「パスタ」の種類についてご紹介します。

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■パスタとスパゲッティは違う?

・パスタはイタリア語


スパゲッティがイタリア発祥であることはよく知られていますね。「パスタ」は、イタリア語で「こねる」という意味の「impastare(インパスターレ)」が語源です。つまり「パスタ」とは小麦と水を混ぜて、手でこねて作る食べ物全般のことを意味します。

・パスタは総称


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「パスタ」とは小麦を使った食べ物の総称ですから、スパゲッティに限らずマカロニやペンネなど、どんな形状のものも「パスタ」と呼ばれます。さらにイタリアでは、朝食に食べるクロワッサンや菓子パンのことも「パスタ」と呼びます。「パスタ」=「食事」と考えると意外な感じがしますが、小麦生地で作った食べ物全般を意味するので、「パスタ」と呼ばれる食品の種類も多いのです。

また、かつては「デュラムセモリナ」と呼ばれる小麦を使ったものが「パスタ」と呼ばれていましたが、近頃では麦芽小麦や玄米などを主原料とするものも売られており、同様に「パスタ」と呼ばれています。

・パスタの種類は650種以上


「パスタ」とは総称であるとご紹介しましたが、スパゲッティやマカロニなどパスタの仲間は実に多彩です。パスタの本場・イタリアではその地方独自のパスタも存在するので、その数は650種類以上にもなるといわれています。

パスタは形状、太さなどによって実に細かく細分化されています。私たちのよく知るスパゲッティのように長細いものもあれば、長く平べったいもの、1cm角程度の小さいものなどさまざまな種類が存在しているのです。

・スパゲッティとは


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スパゲッティは、イタリア語で「細い紐」を意味する「spago(スパーゴ)」が名前の由来です。パスタの生地を麺棒で薄く伸ばしてカットし乾燥させたもので、乾燥した状態での長さは25cm程度、直径約1.7〜1.9cmの円柱形で、スパゲッティはパスタの中でももっともスタンダードなサイズ感です。

オイルソースや濃厚なクリームソース、ボロニェーゼなどのミートソースにも良く合います。

・スパゲッティもパスタの一種


すでにお分かりの通り、スパゲッティは数ある「パスタ」の中の1種。「パスタ」という大きな分野の中に、「スパゲッティ」「マカロニ」「ペンネ」などの無数の種類が存在しているのです。

パスタは沸騰したお湯に塩を入れ、茹でて柔らかく戻してから調理します。種類によって茹で時間が変わるので、商品のパケージに記載されているメーカー指定の茹で時間を守るようにしましょう。指定の茹で時間を超えると、ふにゃふにゃした食感になってしまいます。特に「アルデンテ」といって歯ごたえを残したい方は、茹で時間に注意です!

■パスタは長さによって2種類に分けられる

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650種類ともいわれるパスタの種類ですが、長めの「ロングパスタ」と短めの「ショートパスタ」に分けられます。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

・ロングパスタ


スパゲッティに代表されるように、ロングパスタは25cmぐらいの長さがある棒状のパスタのこと。ただしスパゲッティのような円柱形だけでなく、切り口の四角い「リングイネ」や、きし麺のようにやや太めの「フィットチーネ」など種類は豊富です。

・ショートパスタ



ショートパスタは長さが短く、形状のバリエーションが多いのが特徴です。それぞれの名称は、その独特の形が由来となっているものも多く、形状によって異なる調理法や食感が楽しめます。

ショートパスタの種類も豊富で、ソースにからめやすい形状や、サラダやスープにもできるタイプなど、メニューやお好みの食感に合わせて選ぶことができるでしょう。

■ロングパスタの種類と特徴

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ロングパスタは長くて細く、それぞれ色もよく似ていることから見分けがつかないことも多いですが、特徴や茹で時間、合うソースが異なるのでメニューに合わせて選ぶと良いでしょう。

ここでは代表的なロングパスタの種類についてご紹介します。

・スパゲッティーニ


イタリア語で「細いスパゲッティ」を意味する「スパゲッティーニ」。直径が1.6〜1.7mmの程度とスパゲッティよりも細いパスタです。一見スパゲッティと違いがないように見えるのですが、並べて比べてみると細さの違いは一目で分かるでしょう。

通常のスパゲッティよりも茹で時間がやや短く、口当たりが良いのが特徴。トマトを使ったソースやジェノベーゼ、クリームパスタなど、ほとんどのソースとの相性が良く、フォークにも巻きつけやすく食べやすいパスタです。たくさんあるパスタの中で、どれを選んで良いか分からない場合は、スパゲッティーニを選んでおけば安心でしょう。

・フェデリーニ


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「フェデリーニ」は、フランスとの国境のあるイタリア北部・リグーリア地方が発祥のロングパスタ。断面が長く薄い形をしているのが特徴です。

フェデリーニにはデュラムセモリナ粉と水を混ぜて作られた乾麺と、小麦粉と卵を主な原料とする生麺の2種類があります。メーカーによりますが、茹で時間は乾麺で5〜7分程度、生麺で2〜3分程度と、スパゲッティと比べてかなり短めです。

パスタは細いほど軽い味付けのソースとの相性が良くなりますが、フェデリーニもトマトソースや、野菜や魚介などを使いあっさり味に仕上げたソースとよく合います。また、夏場などは、冷たいソースと合わせた冷製パスタにしてもおいしくお召し上がりいただけますよ。

・カッペリーニ


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「カッペリーニ」とはイタリア語で「細い髪の毛」を意味します。0.8〜1.3mm程度の極細のパスタで、茹でるとそうめんのような柔らかな食感になります。茹で過ぎるとふにゃふにゃになるので、メーカー指定の茹で時間を守るようにしましょう。

カッペリーニは味が濃厚なソースよりも、シンプルな味の食材との相性が良く、トマトとモッツァレラ、バジル、シーフードを使った調理法が多く見られます。また、つるっと軽い口当たりは冷製パスタにも最適です。

・ヴェルミチェッリ


「ヴェルミチェッリ」はナポリのあるカンパーニャ州が発祥で、イタリア南部やシチリアなどで多く食されています。スパゲッティよりもやや直径が大きいことから、イタリアでは「大きいスパゲッティ」を意味する「スパゲットーニ」という呼び方をする地方もあるそうです。

ヴェルミチェッリはスパゲッティとサイズ感が似ているため、メーカーにもよりますが茹で時間は11〜13分程度でアルデンテに仕上がります。濃い味付けのソースとの相性が良く、トマトソースはもちろん、こってりとしたクリームソースやカルボナーラにもぴったりです。

■ショートパスタの種類と特徴

ショートパスタは、長いロングパスタに対して短くカットされているパスタのことです。形に特徴があり、種類も実にたくさんあります。ソースと混ぜるだけでなくサラダやスープに入れることもできるため、レシピのバリエーションが楽しめます。

・マカロニ


「マカロニ」はサラダやグラタンなどのメニューでおなじみの、円筒上でクルッとカールした形状のパスタです。一般的なマカロニの直径は2mm〜5mmほど、円周部は1mm程度の厚みがあります。

あっさりした味付けから濃いめのソースまで、さまざまな調理法に合うパスタです。

・ペンネ


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イタリア語で「ペン」を意味する「ペンネ」は、円筒状の両端をペン先のように斜めにカットした形状をしています。表面に縞模様のついたペンネもあり、縞模様を意味する「pennne rigate(ペンネ リガーテ)」と呼ばれています。長さは4mm〜6mm程度が一般的です。

ペンネは両端が斜めにカットされていることから、ソースが中に入りやすく、味が染み込みやすくなっています。そのため、ひき肉を使ったボロニェーゼソースや、ソースをすくいやすいことからトマトソース、クリームソースとも相性が良いようです。また、フォークでさして食べやすいため、グラタンに使われることもあります。

・シェル


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貝のような形から「シェル」と呼ばれるショートパスタ。大きさは乾燥した状態で3cm〜4cm程度のものが一般的ですが、中に詰め物ができる大きなサイズのものもあります。

シェルの表面の縞には凸凹があるため、ソースに絡みやすいのが特徴。トマトソースやクリームソースと良く合い、スープと一緒に煮込んで食べることもあります。

・カール


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くるくると巻いた形の「カール」は、イタリアでは「らせん状」を意味する「フジッリ」と呼ばれています。長さは4mm〜5mm程度のものが多いようです。

カールした溝にソースがからみやすいので、どんな種類のソースともよく合います。冷製パスタや、サラダやスープなどに使われることもあるようです。

・シート状のラザニアもパスタの一種


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イタリア料理に「ラザニア」というお料理がありますね。「パスタ」というとスパゲッティやマカロニのようなものを思い浮かべがちですが、実はラザニアもパスタ料理の一種なのです!

ラザニアは薄く伸ばして板状にカットしたパスタと、ミートソースやホワイトソースを重ね、最後にチーズをたっぷりかけてオーブンで焼き上げて作ります。

■スパゲッティをパスタと呼ぶようになったのはいつ?

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スパゲッティのことを私たちは自然に「パスタ」と呼んでいますが、いったいいつ頃から「パスタ」という言葉は広まったのでしょうか?少し前までは、スパゲッティのことを「パスタ」と呼ぶなんて恥ずかしい、という人もいましたが、今ではすっかり「パスタ」という言葉が浸透していますよね。

ここでは、スパゲッティを「パスタ」と呼ぶようになった経緯についてご紹介します。

・スパゲッティとマカロニの登場は昭和30年代


日本の一般家庭にスパゲッティやマカロニが登場したのは、昭和30年代からです。当時はスパゲッティとマカロニ以外のパスタは紹介されておらず、もちろん「パスタ」という言葉も使われていませんでした。

その頃のスパゲッティは、「ナポリタン」と「ミートソース」の2種類が主なメニューでした。今ではあまり目にすることのない「ナポリタン」は、茹でた麺をサラダ油で炒めて、薄切りハムやピーマン、玉ねぎ、トマトケチャップで味付けしたもの。火を通す時間が長いので、食感はうどんのように柔らかく、粉チーズやタバスコをかけて食べる人も多かったそうです。

マカロニは「マカロニサラダ」か「マカロニグラタン」が一般的でした。マヨネーズと和えたマカロニサラダ、ミートソースやホワイトソースと混ぜてオーブンで焼いたマカロニグラタンは、当時はまだ少ない「家庭でできる洋風のレシピ」だったのです。

・パスタは平成から登場


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「パスタ」という言葉が使われ始めたのは、平成の時代になってからです。イタリア料理は当時は「イタ飯(いためし)」と呼ばれ、バブル景気と共に、日本全国でイタリアンレストランが流行しました。スパゲッティとマカロニ以外の「パスタ」が日本に紹介されたのも、イタリアンブームの影響が大きいといえるでしょう。

バブル景気の影響で、スーパーなどでも手頃な価格でさまざまな「パスタ」が手に入るようになり、一般の家庭でもパスタの使用が広まっていきました。

ちなみに昭和47年に発足した「日本マカロニ協会」は平成14年に「日本パスタ協会」と改名していることから、平成の間に「パスタ」という言葉が定着したことは間違いないでしょう。

■スパゲッティはパスタの一種!

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スパゲッティとパスタの違いについてご紹介してきました。「パスタ」の豊富な種類をご覧いただいて、スパゲッティは650種類以上もある「パスタ」の一種である、ということが分かりましたね。

現在では多くのパスタメーカーからさまざまな種類のパスタが販売され、私たちの身近な場所でも簡単に手に入るようになりました。この記事でご紹介した相性の良いソース例などを参考に、レシピやお好みの食感に合わせてパスタを選んでみてくださいね。
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