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玉ねぎを水にさらすのはもったいない!辛みを除いて栄養丸ごと取る方法

煮たり焼いたりすると甘くなる玉ねぎですが、生は辛くて食べにくいですよね。その場合水にさらして辛みを抜いていませんか。実はそれ、必要な栄養素も抜けてしまいますよ。しかし、これが一番ポピュラーな方法であることは確かですよね。今回は、水にさらす以外の、玉ねぎの辛みを除く方法をご紹介します。

お料理の手間や手順によって、水にさらす方法で辛みを取るのか、ほかの方法にするのか、選ぶためのレパートリーを覚えると、お料理の手際も変わってくるのではないでしょうか。

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■玉ねぎを水にさらす方法と時間

玉ねぎの辛みを除くには水にさらすのが基本の方法です。まずは、玉ねぎを水にさらす場合の方法をおさらいしてみましょう。。

・たっぷりの水に玉ねぎを入れて約5分


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まず玉ねぎをスライスし、塩を少々加え揉みます。玉ねぎはスライスでなくても、みじん切りでも同様の方法ができます。塩を加えることで、辛みを抜けやすくします。ここで2~3分放置。その後たっぷりの水を加え、玉ねぎを水にさらします。
シャキッとさせるには、冷水にさらすのがおすすめです。水にさらす時間は5分程度。長い時間水にさらしてしまうと、玉ねぎ自体の風味がなくなってしまうので注意しましょう。長くても10分までにします。水にさらし終わったら、軽く水気を絞り完成です。

・辛みを抜くなら繊維に対して垂直にカット


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玉ねぎをスライスする際、繊維に対して垂直にカットすると、辛みが抜けやすくなります。垂直にカットすると、玉ねぎの空気に触れる面積が大きくなります。辛み成分の硫化アリルが、空気に触れることで、蒸発して抜けやすくなるためです。
またカットするときは薄めにスライスするようにしましょう。このまま食べても辛みを感じにくくなりますが、水にさらすことでより辛みが抜けやすくなります。薄くスライスするため、生でも食べやすくなります。辛みを抜きたいときは繊維に対して垂直にカットし、辛みを残したい場合は繊維に沿ってカットします。

・シャッキリ食感を残したいなら繊維に沿ってカット


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食感を残したい場合は繊維に沿ってカットしましょう。しかし先ほどとは違い、繊維に沿ってカットするため、辛みは残ってしまいます。辛みを活かしたサラダなどのレシピや、加熱する場合におすすめのカット方法です。サラダだけでなく、加熱しても煮くずれしにくいため炒めるなどの加熱向きの切り方。
この切り方は辛みやシャッキリとした食感がお好みの方にもおすすめのカット方法です。ちなみに玉ねぎを切ったとき、涙が出るのもこの硫化アリルという辛みの成分。口から呼吸をすると、涙が出てつらいのも軽減されますよ。それでも軽減されない場合は、冷蔵庫に顔を入れて冷やすといいでしょう。

■玉ねぎを水にさらすのはなぜ?

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玉ねぎを生で食べる場合、水にさらすのが基本です。でもそもそもなぜ生の玉ねぎを水にさらすのでしょうか。その理由は2つあります。それは玉ねぎの辛み成分を取ること、そして玉ねぎの食感をシャキっとさせるためです。それぞれみていきましょう。

・玉ねぎの辛みを取る


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まず玉ねぎを水にさらすことで、玉ねぎの辛み成分をとることができるためです。玉ねぎの辛み成分のアリシンは、水に溶けやすい性質を持っています。アリシンは硫化アリルの一種で、玉ねぎの辛みの元の成分です。水にさらすと、この辛み成分であるアリシンが溶けだし結果的に辛み成分を取ることができます。
また辛み成分を取るだけではなく、えぐみや臭みも取れ、また変色も防ぐことができるのが、玉ねぎを水にさらすメリットです。またこのアリシンは熱にも弱いため、加熱しても辛み成分が抜けやすくなります。玉ねぎを加熱すると甘くなるのはこのためです。

・玉ねぎの食感をシャキっとさせる


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玉ねぎを水にさらすもう一つの理由は、玉ねぎを水にさらすと、玉ねぎの食感をシャキっとさせることができるためです。玉ねぎに限らず野菜を水にさらすと、シャキっとしますよね。
なぜ玉ねぎを水にさらすとシャキッとするかというと、玉ねぎの細胞と水圧が同じ圧力になろうとするため、細胞に水が入ろうとするので、細胞がピンとしシャキっとするというわけです。
また玉ねぎに限らず野菜を水にさらすことで、玉ねぎや野菜自体がおいしくなるともいわれています。ただ長時間水にさらすと風味が損なわれるため、おすすめしません。長くても10分程度にしましょう。

■新常識☆玉ねぎを水にさらすのはNG

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玉ねぎを生で食べるには、水にさらすのが基本でしたが、最近は水にさらすことがNGともいわれています。その理由は水にさらすことで、必要な栄養素が抜けてしまうという新常識。辛くない玉ねぎもあるといいます。詳しくみていきましょう。

・水にさらすと栄養素が抜ける


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水にさらすと辛み成分であるアリシンが抜けますが、それと同時に栄養素も、水にさらすことで抜け落ちてしまいます。玉ねぎには、水溶性食物繊維、余分な水分や塩分を外へ排出するカリウムなど、これらの成分はすべて水にさらすと抜けてしまうのです。
またビタミン類も玉ねぎに含まれているため、これらも水に溶けて抜けてしまうことに。これらは私たちに必要な栄養成分ですよね。意外と玉ねぎは栄養豊富なので、これらが水にさらすとなくなってしまうのは、ちょっともったいないです。

・体に良い辛み成分「アリシン」とは


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辛みのあるやっかいな成分であるアリシンですが、辛みだけではなく実は、体にいい成分を持っているんです。アリシンは玉ねぎを切ると、同じく玉ねぎからできる「アリイナーゼ」という酵素からできるもので、殺菌作用や抗酸化作用もあります。
また血流をよくする効果があり、玉ねぎは血液をさらさらにするというのは、アリシンから来ているといわれています。それだけにとどまらず、風邪の予防や抗ガン効果、そしてビタミンB1と結合することで、疲労回復効果も期待できるということです。
こんなにすばらしい効果が期待できるのに、水にさらすことで抜いてしまっているなんてもったいないですね。

・水にさらすことなく玉ねぎの辛みは取れる


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アリシン含め、玉ねぎにはすばらしい栄養成分が含まれているのに、水にさらすことでそのほとんどが抜けてしまいます。生で食べるときは、できれば水にさらすことなく食べたいですよね。でもそのままでは辛くて食べられない!という方も多いのではないでしょうか。
実は水にさらさなくても、玉ねぎの辛みは取れるんです。先ほどもご紹介したとおり、玉ねぎの切り方1つとっても、辛みを抑えられますし、誰でも簡単に辛みをとることができるんです。玉ねぎを水にさらすことなく辛みを取る方法は次にご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

・辛くないサラダ玉ねぎもある!


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玉ねぎの中でも次の2つの玉ねぎは、普通の玉ねぎに比べて辛みが少ないといわれています。辛みが少ないとはいえ、アリシンはどの玉ねぎにも含まれていますので、安心してくださいね。この2つの玉ねぎは、辛みよりも甘みがあるので、サラダなどの生食でもそのままでも食べられますよ。

新玉ねぎ


玉ねぎにも旬があり、主に3月~4月ごろの春といわれています。中でも新玉ねぎは、実がやわらかく普通の玉ねぎよりも甘いです。またみずみずしいのも特徴。
白玉ねぎともいわれ、佐賀県や兵庫県淡路島産が有名ですね。甘いのでサラダなどの生食はもちろん、炒め物などの加熱をしても、とろとろとしたジューシーな食感を味わえます。

紫玉ねぎ


紫玉ねぎは赤玉ねぎやレッドオニオンともいわれ、「アーリーレッド」や「湘南レッド」という名前で知られていますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。旬は初夏ごろといわれ、外見のイメージとはうって変わって、新玉ねぎと同様に甘みやみずみずしさがあるのが特徴です。
紫色の実が映えるので、サラダはもちろんマリネなどの酢の物、またはカルパッチョなどにもおすすめの玉ねぎです。

■玉ねぎを水にさらさないで辛みを除去する方法

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できれば栄養成分を損なわずに玉ねぎをとりたい、けれども辛みは苦手。という方も多いのでは?次は玉ねぎを水にさらさずに辛みを除去する方法をご紹介します。簡単にできるものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。

・レンジでチン♪


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まずはなんとレンジでチンして玉ねぎの辛みを除去する方法。レンジの加熱で玉ねぎの辛みをとるものです。スライスした玉ねぎをレンジで2分ほど加熱します。そして加熱した玉ねぎを水ですすいで、水分をペーパーなどで取れば完成です。
レンジでチンするときは加熱時間を守りましょう。長くても2分。それ以上加熱してしまうと、玉ねぎの食感を損ねてしまうことに。それさえ注意すれば、簡単に辛みを除去することができますよ。

・広げて空気にさらす


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辛み成分のアリシンは、水だけではなく空気に溶けやすい性質を持っています。広げて空気にさらすだけでも、辛みをとることができますよ。まず玉ねぎをスライスし、スライスしたものを皿に広げて15分程度さらします。
ただ空気にさらすだけなので、栄養を損なわずに辛みが取れます。ちなみにしっかりと辛みを抜きたいときは、ラップをかけて冷蔵庫に1時間ほど入れておくと十分に辛みが取れておすすめです。

・塩揉み


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キッチンペーパーにスライスした玉ねぎと塩をのせ、包んでもみます。塩は小さじ半分の量。ジッパーバックやポリ袋だと水が出てきてしまうので、包むのはキッチンペーパーや清潔な手ぬぐいにするのがおすすめです。
よくもんだら水でよく洗い、水を切って完成です。見た目ではあまり分かりませんが、意外とシャキッとしていて食べやすくなります。

・砂糖揉み


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意外だったのが、砂糖をもんで玉ねぎの辛みを取る方法。こちらは玉ねぎをスライスしたものに玉ねぎよりも多い量の砂糖をまぜ、よくもみます。しんなりしてきたら、よく水で洗い水気を絞ります。
塩に比べて辛みが少しなくなった程度ですが、塩がないときなどにおすすめの方法です。

■玉ねぎは水にさらさない方法で栄養を丸ごととろう

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今回は玉ねぎを水にさらさない方法についてご紹介しました。玉ねぎの辛み成分、玉ねぎの栄養素についてもお分かりいただけたかと思います。
玉ねぎは血液をさらさらにする成分が含まれており、大変健康にいい野菜として知られています。ですが玉ねぎは辛みがあるから嫌いという方も多いのではないでしょうか。そんなときは今回の方法をぜひ参考にしてみてください。

《参考》
文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
アリシン|成分情報|わかさの秘密
公益財団法人長寿科学振興財団「健康長寿ネット カリウムの働きと1日の摂取量」
厚生労働省「e-ヘルスネット ビタミン」
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