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唐辛子の保存方法!冷蔵・冷凍・乾燥のコツとメリット・デメリットも解説

辛いもの好きには欠かすことのできない食材、唐辛子。料理にピリッとアクセントをつけ、素材のうまみを引き出してくれます。唐辛子の魅力である、豊かな風味と辛味を逃さず楽しむためには、正しく保存することが何よりも大切です。この記事では、唐辛子の正しい保存方法やコツについて詳しく解説します。さらに唐辛子を簡単に活用できる調味料、オイル漬けのレシピもご紹介。上手に保存して、風味豊かな唐辛子を、思う存分楽しみましょう。

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■唐辛子の収穫時期

青唐辛子が熟して赤くなると赤唐辛子になります。ここでは、赤唐辛子と青唐辛子の収穫時期について詳しく解説します。また、なかなか目にすることのない葉唐辛子や、唐辛子の家庭菜園についてもご紹介します。

・青唐辛子


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唐辛子が熟して赤くなる前に収穫されたもののことを「青唐辛子」と言います。収穫時期は6~8月で、開花後、およそ20~30日後に収穫されます。収穫された実の大きさは、4~5cm程度で、ヘタの上をハサミで切って収穫されるのが一般的です。

青唐辛子には、さまざまな品種があり、辛味も風味もそれぞれ異なります。たとえば、辛味のない甘味種のししとうや、京都発祥の万願寺唐辛子、メキシコを代表する激辛唐辛子のハラペーニョなども青唐辛子です。加熱すると辛さがやわらぎ、ほんのりと甘くなるのが青唐辛子の特徴です。また、青唐辛子は身近な調味料にも使用されており、柚子胡椒、山椒唐辛子、南蛮味噌などの原料にもなっています。

・赤唐辛子


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青唐辛子が赤く完熟してから収穫したものを、『赤唐辛子』と呼びます。開花後およそ50~60日後の8~10月頃に収穫されます。株ごと引き抜いて収穫されるのが一般的で、辛味成分で肌荒れをおこす恐れがあるため、素手ではなく、手袋などをはめて収穫することが推奨されています。

赤唐辛子の特徴は、辛味が強いこと。青唐辛子同様に多品種で、よくスーパーなどで目にする『鷹の爪』も赤唐辛子です。一味唐辛子や豆板醤、サルサソースなど、さまざまな調味料の原料としても使われています。

・葉唐辛子


葉唐辛子とは、唐辛子の実が未熟な状態のときに株ごと引き抜いたもののことです。収穫時期は、7~9月。花が咲き、青い小さな唐辛子ができ始めた頃に収穫されます。普段あまり見る機会のない葉唐辛子ですが、京都を中心とした一部の近畿地方で流通されています。

唐辛子の葉と小さな若い実を、醤油やみりんで煮詰めた葉唐辛子の佃煮は、京都ではおなじみのご飯のお供です。『おばんざい』としても古くから親しまれており、京都土産としても販売されています。葉にもほんのりと唐辛子の辛味が、感じられるのですよ。

・唐辛子は家庭菜園にもおすすめ


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唐辛子は栽培難易度が低く、家庭菜園初心者向きの野菜とされています。プランターで簡単に育てることができるのでスペースをとることもなく、マンション住まいの人にもおすすめです。苗を植えてから短期間で収穫でき、青唐辛子も赤唐辛子も収穫できるので、それぞれの味わいを楽しむことができますよ。自宅で育てていると、いつでも気軽に使えるので便利です。

■生の唐辛子を冷蔵保存する方法

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乾燥した状態で売られていることの多い唐辛子ですが、生でもおいしく食べられます。ただし、生の状態の唐辛子は意外と傷みやすく、あまり日持ちしません。生の唐辛子は、冷蔵庫で保存するようにしましょう。ここでは、唐辛子を冷蔵保存した場合のメリット・デメリットや保存方法、保存可能期間まで詳しく解説します。上手に保存して、生の状態でしか味わえない貴重なおいしさを楽しみましょう。

・冷蔵保存のメリット・デメリット


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唐辛子を冷蔵保存する一番のメリットは、新鮮な生の状態で楽しめることです。生唐辛子は乾燥唐辛子にくらべて風味豊かであり、香り高いことが特徴です。唐辛子本来のやわらかい果肉の食感を楽しめるのも、冷蔵保存のメリット。また、生野菜のように調理もしやすいので、幅広く活用できます。

冷蔵保存した際のデメリットは、日持ちがしないことです。生野菜なので、すぐに食べきれない場合は、早めに冷凍したり加工したりしましょう。

・冷蔵保存の方法


生の唐辛子を冷蔵庫で保存する際は、乾燥しないように保存袋やラップを使用し密閉してください。冷蔵庫では、野菜室に入れるようにしましょう。唐辛子に水分がついている場合は、しっかりとふきとるようにしてくださいね。水分がついていると傷みやすく、カビの原因にもなります。

・保存期間の目安


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生の唐辛子を冷蔵保存した場合、1週間以内には食べきるようにしましょう。保存期間にかかわらず、食べる前には傷んでいないかよく確認してみてくださいね。特に種周りは傷みが進みやすい部分なので、注意してください。

■生の唐辛子を冷凍保存する方法

一度にたくさん消費するのが難しいので、生の唐辛子を長期間保存したいという場合は、冷凍庫で保存することをおすすめします。ここでは、冷凍保存した場合の唐辛子への影響や便利な冷凍方法などを詳しくご紹介します。

・冷凍保存のメリット・デメリット


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生の唐辛子を冷凍保存した場合のメリットは、乾燥唐辛子ほどではありませんが、保存期間が長くなること。生の唐辛子と同じように料理にも幅広く使えます。

ただし、唐辛子の食感や風味は、冷蔵保存した場合にくらべると劣ります。おいしさをできるだけキープするには、鮮度が高い状態の唐辛子を冷凍することです。購入後、できるだけ早く、新鮮なうちに冷凍保存するようにしてくださいね。また、唐辛子を購入する際には、実にハリがあり、鮮やかな色をしているフレッシュなものを選ぶようにしましょう。

・冷凍保存の方法


生の唐辛子を冷凍保存する場合、1つずつラップにくるんでから、冷凍庫に入れるのがおすすめです。少し手間はかかりますが、しっかり密閉することで、冷凍焼けや変色を防ぎ、風味や辛味がなくなってしまうのを阻止してくれます。ただし、冷凍庫の中でも時間がたつにつれ鮮度は落ちていきますので、よりおいしい状態で唐辛子を楽しむのであれば、早めに食べきる方が良いでしょう。

・カットしてから冷凍しても便利


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辛味や食感などのおいしさをできるだけキープしたまま冷凍保存するには、唐辛子を丸ごと1個そのまま冷凍することが理想です。しかし、解凍後の使いやすさを重視するのであれば、唐辛子をカットしてから冷凍する方法もおすすめです。

輪切りなど、使用用途に合わせてカットしてから冷凍しておくと、調理の際にそのまま使えるのでとても便利です。強い辛味が苦手な方は、冷凍前に辛味の強い種や種周りのワタを取り除いておくと良いでしょう。カットして冷凍した唐辛子は、解凍せずにそのまま使えますよ。

ただし、カットすると丸ごと1個冷凍した場合とくらべ、劣化スピードが早くなってしまいます。冷凍する際はできるだけ空気を入れないように、ラップや密閉容器を使用し、丁寧に冷凍するようにしてくださいね。

・保存期間の目安


生の唐辛子を冷凍した場合、保存期間の目安は3ヶ月です。カット後に冷凍した場合の保存期間は、さらに短くなりますので、ご注意ください。

■生の唐辛子を乾燥保存する方法

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生の唐辛子は、乾燥させると保存期間をぐっと伸ばすことができます。まとめ買いしたときや家庭菜園でたくさん収穫できた際は、自家製乾燥唐辛子を作ってみましょう。

・乾燥保存のメリット・デメリット


乾燥保存した場合の最大のメリットは、長持ちすることです。しっかりと乾燥させ、適切に保存できていれば、半年~1年程度、長期間にわたって楽しめます。乾燥させた唐辛子は、傷みの原因となる水分がほとんどない状態ですので、長期間の保存が可能となるんですよ。

ただし、唐辛子をしっかり乾燥させるまでには、時間と手間がかかります。季節によっては、乾燥が完了するまでに1ヶ月以上かかることもあります。上手く乾燥できていないと、中にカビが生えてしまうこともあるので、せっかくの唐辛子を無駄にしないように、じっくりと適切に乾燥作業を行うようにしましょう。

・唐辛子の乾燥方法


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株付きの唐辛子を乾燥させる場合、根本を数本ずつ縛り、ドライフラワーのように逆さにつるして、乾燥させてください。実だけになっている唐辛子の場合は、乾燥ネットやザルを活用しましょう。できるだけ重ならないように並べて置くようにしてくださいね。

風通しの良い場所で、乾燥が完了するまで自然乾燥させます。直射日光が当たると変色してしまう可能性があるので、日陰に置くようにしましょう。乾燥完了の目安は、実の表面にシワがたくさんでき、実を振ると、中で種が転がるのがわかる状態です。カラカラと乾いた種が転がる音を確認できるまで、しっかりと乾燥させましょう。種までしっかりと乾燥していないと、カビの原因となってしまいます。

・シワのより具合を確認する


自宅で自然乾燥させた唐辛子の表面には、たくさんのシワが確認できます。市販の唐辛子にはシワがなく、つるんとした実をしているのは、特殊な乾燥方法で乾燥させているからです。シワが乾燥完了のひとつの目安にもなるので、表面がシワシワになっていることが確認できてから、容器に入れ保存するようにしてください。

・乾燥した唐辛子の保存方法


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乾燥唐辛子の大敵は、湿気です。湿気が入らないように密閉容器で保存しましょう。乾燥剤を一緒に保存容器に入れるのもおすすめですよ。直射日光の当たらない冷暗所で保存するようにしてください。

・保存期間の目安


乾燥させた唐辛子の保存期間は、半年~1年です。保存状態が悪ければ、唐辛子の風味や辛味も変化してしまうので、適切な環境で保存するようにしてくださいね。風味の劣化を気にしなければ、1年以上乾燥唐辛子を楽しむこともできます。

・乾燥させるのが難しい種類もある


自宅で乾燥唐辛子を作る場合は、できるだけ果肉の薄い品種を選ぶようにしてください。「鷹の爪」という品種がおすすめです。果肉の分厚い品種を選んでしまうと、水分を多く含んでいるため、完全に乾燥させることが難しくなります。乾燥不足はカビの原因となり、乾燥唐辛子作りの失敗を招いてしまいますので、乾燥させる場合の唐辛子選びは慎重にしましょう。

・乾燥唐辛子には虫よけ効果も


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乾燥させた唐辛子を米びつに入れておくと、防虫効果を発揮します。唐辛子には、虫よけに非常に有効な成分が含まれているためです。湿気の多い温かい春や夏には、乾燥唐辛子を数個、お米に入れてみましょう。虫よけ効果は1ヶ月程度続くと言われているので、1ヶ月を目安に唐辛子を取り換えてください。

生の唐辛子をお米にいれるのはNGです。水分はお米にカビを生やす原因にもなりますので、必ずしっかりと乾燥させた唐辛子を入れるようにしてくださいね。

■粉の唐辛子の保存方法と注意点

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粉の状態の唐辛子の保存方法をご紹介します。スーパーなどでよくみかける「一味」などが粉の唐辛子です。乾燥させた唐辛子をミルやフードプロセッサーなどで粉砕して粉末状にすれば、自家製一味も簡単に作ることができますよ。

・冷暗所で保存する


光に弱い粉の唐辛子は、冷暗所での保存が基本です。また、温度の高い場所で保存すると、辛味成分が低下し、劣化も進みます。温度が低いほど、風味も長持ちしますので、冷蔵庫で保存するのが理想的です。長期保存する場合は、さらに温度の低い冷凍庫で保存するようにしましょう。

・火のそばに置かない


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一味などの粉唐辛子の小瓶を、キッチンや食卓に置きっぱなしにしているという人は多いのではないでしょうか? 粉の唐辛子は、高温多湿の環境に弱い食材です。火の気や湿気の多いキッチンや食卓での保存は控えるようにしましょう。涼しい場所や冷蔵庫で保存すると、唐辛子のおいしさを長持ちさせることができますよ。

・鍋の上で直接振り入れない


粉の唐辛子を調理に使う際には、注意が必要です。調理中の鍋やフライパンの上で粉唐辛子の容器のフタを開けてしまうと、湯気や蒸気の湿気が容器の中に入り込んでしまいます。湿気は、粉唐辛子の大敵です。傷みや風味を損なう原因となりますので、粉唐辛子を使う際は、スプーンを利用して鍋に入れるなど、火の気から離れたところで容器のフタを開けるようにしてください。

■唐辛子の楽しみ方!オイルの作り方

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唐辛子のオイル漬けをご存じですか? 唐辛子のオイル漬けは、幅広く料理に使えて、長期保存できるので、いいこと尽くしの万能調味料です。ここでは、唐辛子のオイル漬けの作り方や活用方法をご紹介します。とても簡単に作れる調味料なので、ぜひお気軽にお試しください。辛いもの好きの人には手放せない調味料になること間違いなしですよ。

・オイル漬けの作り方


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唐辛子のオイル漬けの作り方はとても簡単、唐辛子をオイルに漬けるだけです。生の唐辛子でも乾燥唐辛子でもどちらを使用してもOKです。ただし、生の唐辛子を使用する場合は、水分量が多いとカビの原因となってしまうので、鷹の爪などの果肉の薄い品種を使いましょう。

唐辛子を漬け込むオイルも、オリーブオイルやサラダ油、ゴマ油など何でもお好みのものでOKです。唐辛子の風味をより感じられるオイルにするのであれば、香りやクセの少ないこめ油やサラダ油を使うのがおすすめ。数種類のオイルに唐辛子を漬け込んでおき、料理によって使う唐辛子オイルを変えてみるのも楽しいですよ。

作り方


  1. お好みのオイルを準備する
  2. 唐辛子はきれいに洗って水気をしっかりとふき取り、つまようじで数か所穴をあける
  3. 清潔な空き瓶に、オイルと唐辛子を入れる
  4. 一晩程度、置けば完成!
辛味を強くしたい場合は、唐辛子を刻んで入れてみてください。お好みでニンニクやハーブをオイルに一緒に漬け込み、香りづけするのもおすすめです。漬け込んだ唐辛子やニンニクは、薬味としてもそのまま使えますよ。

・料理にかけて楽しむ


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唐辛子オイルを、料理の仕上げにかけて食べてみてください。ピリッとスパイシーな唐辛子オイルが料理のアクセントとなり、素材の味を引き立てます。パスタやピザはもちろん、冷奴にかけたり、トーストにかけたりと、唐辛子オイルは料理を選びません。

唐辛子オイルは、ドレッシングとして活用するのもおすすめです。お酢や塩などの調味料と合わせれば、スパイシーな大人味のドレッシングが完成。和風や洋風、中華など、調味料を変えればさまざまな味わいのドレッシングに変身します。ぜひお好みの調味料と合わせて、スパイシーな自家製ドレッシングを楽しんでみてくださいね。

・調理に使用するのもおすすめ


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唐辛子オイルは、普通の油と同じように調理の際にも使用できます。肉や魚を焼くときの引き油にすると、唐辛子が香ばしく香るスパイシーなソテーが完成。チャーハンを炒めるときに使えば、食欲をそそるスパイシーチャーハンができあがります。

下味として、調理前のお肉や魚に唐辛子オイルを和えておくのもおすすめ。唐辛子には、肉や魚の臭みを消してくれる効果があり、オイルには肉や魚を柔らかくするはたらきがあります。そのほかにもアヒージョやペペロンチーノに使用するなど、唐辛子オイルは幅広い料理に使える万能調味料なのです。

■唐辛子のおいしさを逃がさないように、上手に保存しましょう

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いかがでしたか? 唐辛子のおいしさをキープする保存方法について、詳しくご紹介しました。唐辛子は、料理に使ったり、オイル漬けにして調味料として使ったりと、幅広く使える食材です。ぜひ唐辛子を正しく保存して、唐辛子の辛味や風味を存分に楽しんでみてくださいね。ただし、刺激の強い野菜なので、くれぐれも食べ過ぎには注意してください。
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