【ステンレス包丁の研ぎ方】砥石で切れ味長持ち!手軽さなら研ぎ器でOK
2021年3月28日 10:00実は、包丁研ぎは簡単な作業で誰でもできるものなのです。切れなくなってきたとしても、新しい包丁を買わずに、まずは研いでみましょう!
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■ステンレス包丁の特徴
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ステンレス包丁を使っているという方はかなり多いことでしょう。「サビない」「丈夫」で知られるステンレス包丁ですが、それでも使っていけば切れ味が落ちてきてしまうものです。
まずはステンレス包丁の持つ特徴についてご紹介します。ステンレス包丁は、ほかの素材の包丁とは圧倒的に違う特徴を持っています。特性を知ることで、どれくらいの頻度で研げばいいのかも分かってきますよ。
・丈夫で欠けにくい
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ステンレス包丁の特徴は、なんといっても「丈夫で欠けにくい」ことです。ステンレス包丁は今や、世界の標準的な包丁としての地位を築くほどのシェアを誇っています。みんながこれほどにステンレス包丁を選ぶのは「丈夫で長持ちするから」といえるでしょう。
昔から、包丁のメンテナンスは家庭の悩みの種でした。しかしステンレス包丁はほかの包丁に比べて、メンテナンスが格段に楽なのです。なぜ楽なのかというと「刃持ちがいい」からです。刃持ちがいいということは、つまり切れ味が落ちにくいということです。
その分、包丁を研ぐときは時間がかかりますが、包丁研ぎをする頻度はほかの包丁よりも圧倒的に少なく済むのです。
・サビにくい
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包丁の天敵は「サビ」です。食材を切ったり、水洗いする包丁は、キッチンでも一番水に触れている調理器具と言えます。使ったあとにしっかりと水気を拭き取ってあげないとすぐに錆びてしまいますし、高い湿気にも弱い…案外包丁ってデリケートな道具なのです。
しかし、ステンレス包丁はサビにくいという特性を持っています。ある程度雑に扱っても、ステンレス包丁ならすぐにサビてしまう心配がありません。また、サビは衛生的にもよくないので、サビにくいステンレス包丁は衛生面で見てもとてもおすすめです。
・1か月に1~2回の頻度で研ぐとよい
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では、ステンレス包丁は、どれくらいの頻度で研げばいいのでしょうか。ステンレス包丁は、おおよそ月に1回から2回程度の頻度で十分機能してくれます。先ほども説明した通り、ステンレス包丁は「丈夫で刃持ちがいい」という特徴を持っていることが功を奏していますね。
なので、一日使った程度で切れ味が落ちることはありません。硬い食材をたくさん切っていればその限りではありませんが、日常の料理に使う程度であればたまに研いであげるくらいで丁度いいです。
■ステンレス包丁にはどんな研ぎ方がある?
包丁研ぎはプロがやるイメージがあって難しそうに思いますよね。けれど実はそんなことはありません。一般的な砥石を使った研ぎ方でも案外簡単。さらに最近ではシャープナーなどの研ぎ器が100均でも売られており、誰でも簡単に包丁研ぎができます。包丁研ぎに使う道具は大きく分けて「研ぎ器」「砥石」の2種類に分類されます。そのほか、陶器の底面を使って研ぐことも可能です。それぞれで使い勝手や効果の持続性などが大きく違ってくるので、自分に合った道具を使いましょう。
・研ぎ器のメリット・デメリット
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まずは「研ぎ器」です。研ぎ器にはたくさんの種類があり、どんどん新しいタイプのものがでてきているという特徴があります。シャープナータイプのものや、電動式の研ぎ器、研ぎ棒などが主要でよく使われています。一般的な家庭ではシャープナーを使っていることが多く、電動式や研ぎ棒は、レストランでプロの方が使うことが多いです。
研ぎ器のメリットは、なんといっても「技術が要らない」という点です。誰でも簡単に包丁研ぎができるので、初心者の方にとてもおすすめといえます。しかしデメリットとして、砥石と比べて切れ味が持続しにくいという点があります。
・砥石のメリット・デメリット
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最もメジャーな「砥石」は、一般家庭でなく、レストランなどのプロのコックが使う道具というイメージが強いです。しかしステンレス包丁を研ぐ場合は難易度がグッと下がります。詳しい研ぎ方は下記で説明していきますね。
砥石を使うことのメリットは「切れ味が持続しやすい」「技術が上がれば高い切れ味を実現できる」点にあります。デメリットを挙げるとすると「ほかの包丁だと技術が要る」ことでしょう。
・陶器のメリット・デメリット
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実は陶器の裏の平らな部分を使って包丁を研ぐことができます。いちいち砥石や研ぎ器を購入するほど切れ味を気にしないという方にはおすすめです。
ただ、陶器を使った包丁研ぎは、応急処置のようなもので、陶器だけでしっかりと切れ味が戻ることはありません。一瞬だけ鋭い切れ味が欲しい、というときに使うのがよいでしょう。
陶器のメリットは「即席で研ぐことができる」点です。しかし「切れ味が持続しない」というデメリットがあるので、シャープナーや砥石があるならそちらを使う方がおすすめです。
■ステンレス包丁の研ぎ方【研ぎ器】
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実際に、シャープナーを使ったステンレス包丁の研ぎ方をご紹介します。シャープナーは使い方が簡単で初心者向けです。操作もとても簡単で、即席で研ぐことも可能。「料理にそこまでこだわらないけど包丁は切れる方がいい」というくらいの方におてもおすすめのアイテムです。
・用意するもの
用意するものはとてもシンプル。
ステンレス包丁
布巾
・研ぎ器を水でぬらす
砥石でもシャープナーでも、研ぎ器を水で濡らすのはとても大事な工程です。乾燥した研ぎ器は、包丁の滑りが悪くなるため刃こぼれの原因になります。水に浸けるか、水で濡らしてから使うようにしましょう。
・包丁を差し込む
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研ぎ器を濡らしたら、包丁を差し込みましょう。入れるポイントは、包丁の根本がしっかりおさまる所です。このあと、奥から手前に引いて包丁を研いでいきます。なので、しっかりと根本まで研ぎ器にセットしましょう。
・奥から手前に引く
通常、砥石を使った研ぎ方では、奥に押す動作と、手前に引く動作があります。しかしシャープナーなどの研ぎ器では、基本的に手前に引く動作しかしません。研ぎ器に包丁をセットしたら、奥から手前に引いて研ぎましょう。
家庭用のステンレス包丁は、先が曲線のように鋭くなっています。刃先を研ぐ場合は、持ち手を少しだけ上げて、刃先がちゃんと研ぎ器に当たるようにしてあげましょう。
■ステンレス包丁の研ぎ方【砥石】
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砥石を使ったオーソドックスな包丁の研ぎ方をご紹介します。ステンレス包丁は、ほかの包丁の材質よりも固い素材でできているので、研ぐ時間は少し長め。大体5分程度を目安にするとよいでしょう。
・用意するもの
ステンレス包丁
布巾2枚
・砥石を水に浸す
砥石は水に浸けて水分を含ませておく必要があります。浸け時間は砥石の大きさにもよりますが、一般的なサイズの砥石なら大体20分程度浸しておけば十分です。砥石が十分に水を含んでいるかは、水から引き揚げたときに、砥石表面がすぐに乾くかどうかで判断します。
表面がすぐに乾いてカラカラになってしまうようであれば、まだ十分に水を含んでいないサインです。水から上げたときもちゃんとしっとりとしている状態にしましょう。
・表面を研ぐ
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包丁の刃の部分を手前にして、刃の部分を砥石にぴったりくっつけます。このとき、刃がついていない部分と砥石との隙間を、10円玉2枚から3枚分にキープするのが上手に研ぐポイントです。
これ以上隙間を広くすると、切れ味がかえって悪くなってしまいます。逆に狭すぎると、今度は刃の部分まで浮いてしまって、いつまで経っても研げません。
持ち手は、片手は柄の部分をしっかり握って、親指だけ、包丁の根本に添えます。もう片方の手は、人差し指と中指を、包丁の刃先よりちょっと手前の部分を押さえておきましょう。こうすると安定します。
それでは実際に研いでいきましょう。先ほどの10円玉2枚から3枚分の角度をキープして、包丁の前後に動かします。このとき、心地よい「シュッシュ」という爽やかな金属音が鳴っていれば、きちんと刃が研げている証拠です。力加減は「押す動作を少し強く、引く動作は少し優しく」がポイント。
・裏面を研ぐ
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一般的な万能包丁型のステンレス包丁は「両刃」といって、両面に刃がついているタイプです。なので、表と裏、両面を均等に研ぐ必要があります。
裏面を研ぐときも、表面を研ぐときと要領は変わりません。ただ、表面を研いだときと同じ回数、時間で研いであげるようにしましょう。
包丁を研ぐときは、包丁の刃全体を、バランスよく研いであげるのがポイントです。ステンレスの万能包丁は、刃元から刃先にかけて、ゆっくり曲線を描くような広い刃渡りになっています。なので研ぐときは、刃先、刃のお腹、刃元の3つに分けて研ぎましょう。
刃先を研ぐ回数は一番多く、刃元を研ぐ回数は一番少なくするのが大切。「刃先10回→刃のお腹5回→刃元3回」の倍数で研いでいくと、元のかたちをキープしやすいです。
・布巾で拭いて乾燥させる
研ぎ終わったあとの包丁には「かえり」と呼ばれる、バリのようなものがついています。最後に刃全体を、何回か奥から優しく引いてあげて、この「かえり」をとってしまいましょう。これで研ぐ動作は完了です。
研いだあとの包丁には、砥石くずがたくさんついているので、洗剤で洗いましょう。キレイに洗ったら、乾いた布巾で水分を拭き取って、終わりです。
・使い終わった砥石は水洗いして陰干しする
使ったあとの砥石も、水洗いして陰干ししておきましょう。そのままだと残った水分からカビが発生する恐れがあります。どこか涼しい場所に立てかけてしっかりと乾燥させるのが大切です。
・砥石で研ぐと切れ味が長持ちする
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砥石で研いだ包丁は、シャープナーよりも切れ味が長持ちします。というのも、シャープナーや陶器、そのほかの研ぎ器は、どちらかというと「切れ味の応急処置」に近い道具。すぐに切れ味が戻りますが長持ちはしません。砥石を使った包丁研ぎは、これから長く愛用していくつもりの包丁におすすめです。
■ステンレス包丁の研ぎ方【陶器】
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陶器を使ったステンレス包丁の研ぎ方は至ってシンプルなのが特徴です。陶器での包丁研ぎは「研ぐ」というよりは「応急措置」のようなものと思った方がよいでしょう。ここでは自宅にある陶器を使ったステンレス包丁の研ぎ方をご紹介します。
・用意するもの
包丁
・包丁を当て手前に引く
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陶器を逆さにして固定し、包丁の刃先をあてて研いでいきます。要領はシャープナーを使うときと同じで、根本から手前に引くようにして研ぎます。このとき、包丁をあまり立て過ぎないようにすると失敗しません。角度は、砥石のときと同じ、10円玉2枚から3枚くらいの隙間が丁度いいです。
・陶器と包丁を洗う
陶器での包丁研ぎは応急処置のようなものなので、何分も研ぐ必要はありません。大体30秒から1分くらい研げば十分。研ぎ終わった陶器と包丁はスポンジで洗ってキレイにしておきましょう。
■ステンレス包丁を長く使うコツ
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最近では100均でもステンレス包丁が売られており、切れ味が悪くなったらすぐに買い換えるという方も少なくないでしょう。しかし長い目で見ると、少しいいステンレス包丁を買って、研いで使い続ける方が実はコスパがいいのです。
ここでは、購入したステンレス包丁を少しでも長く使っていくためのコツを伝授します。
・冷凍した食材は解凍してから切る
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ステンレス包丁は丈夫ですが、刃が薄いため、硬い食材を切るのには不向きです。冷凍のお肉や野菜などを切る場合、半解凍か完全解凍した状態で切るようにしましょう。
それでも硬い食材を切る場合は、出刃包丁などの「刃が厚い包丁」を使うのがおすすめです。刃の薄い包丁は切れ味が高い分、刃こぼれしやすいという特徴を持っています。
・魚の骨を切る場合は出刃包丁を使う
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魚を一匹さばいて料理するときは、ステンレス包丁は使わないようにしましょう。真鯛やスズキ、ブリなどの骨が大きくて固い魚は、刃こぼれの原因になります。そのような大型魚は出刃包丁を使うのがベター。しかし、サンマやイワシ、アジなどのサイズが小さくて骨が柔らかい魚なら大丈夫です。
・洗ったあとは水分をよく拭き取る
サビにくいステンレス包丁といえど、絶対にサビつかないわけではありません。包丁に残った水分はサビの原因になるほか、雑菌の温床にもなります。包丁を使い終わったら、洗剤で洗って、乾いた布巾で水分をしっかりと拭き取ってからしまいましょう。
・刃に水分がついた状態でほかの金属に触れさせない
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刃に水分が残ったまま、ほかの金属類と触れさせると、サビが進行しやすくなります。金属同士を密着させた状態では、水分が飛びにくく、そのまま残りやすくなってしまいます。なので結果として早いスピードでサビが進行してしまうのです。
しっかり水分を拭き取り、乾燥させましょう。
■上手なメンテナンスでステンレス包丁を長く使っていこう!
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切れ味が鋭い包丁は便利な反面、ケガをしやすいので、むしろ敬遠している方もいるかもしれません。しかし、切れ味が悪い包丁も、同じくらい怖いものです。切れ味が悪いと、食材を切るときに力をいれないといけない場合があります。手を滑らせてしまうと、いくら切れ味が悪くても、人間の肌は切れてしまうかもしれません…。
やはり、包丁は適度なメンテナンスが必要です。とても鋭い包丁でなくても、ある程度切れ味が確保できていればいいという方は、自宅でできる研ぎ方を実践してみてください。それでも満足できない方のみ、プロに依頼するのが一番ではないでしょうか。
食材の切り方で料理の味が変わるとも言われますので、包丁のメンテナンスも適度に行いましょう!
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