日本酒一合の量って?カロリーからアルコール度数の強さまで徹底比較
2021年2月12日 13:00でも、よくよく考えてみると日本酒の原料はお米。お米といえば炭水化物なので、糖分に分類されますし、ダイエットの際には減らしたり避けたりする栄養素のひとつです。気になるのは、カロリーではないでしょうか。
では、日本酒一合のカロリーはどれくらいあるのでしょうか? 日本酒をおいしく楽しむために、さまざまな角度から見てみましょう!
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■日本酒一合の量とは
飲食店で日本酒を頼むと、とっくりとおちょこで提供されることが多いですが、グラスに注がれた状態で提供され、メニューには一合、と表示されている場合もありますよね。この、一合ってどれくらいの量なのでしょう?「合」という単位はあまりなじみのない方も多いかもしれません。
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・一合の量は何ml?
日本酒を測る単位は「合=ごう」です。計量カップで測ると180mlなので1カップ弱ということですね。
日本酒の原料であるお米も一合、二合と測りますが、最近では、お米以外であまり使われないので、ピンと来ない方も多いかもしれませんね。
・日本酒のその他の単位は一合の何倍?
一合の10倍となる十合は一升と呼びます。日本酒の大きな瓶のことを『一升瓶』というのは聞いたことがあるのではないでしょうか?内容量は180mlの10倍で1800mlです。
そして、そのさらに10倍である十升、すなわち18Lにあたるのが「一斗」です。油などを業務用サイズで販売するときなどに用いる銀色の缶を『一斗缶』と呼びます。
この一斗をさらに10倍すると「石=こく」という単位です。量は180Lとなり、一升瓶だと100本分にあたいします。規模が大きいので、一般消費者はあまり使用することのない単位かもしれません。
・日本酒一合はおちょこ何杯分?
日本酒はおちょこで飲むことが多いと思いますが、一合はおちょこ何杯分なのでしょうか?
おちょこには一勺おちょこ、二勺おちょこ、と大きさの種類があります。さらに、「勺=しゃく」という単位があり、これは「合」より小さな単位で一合の10分の1にあたる18mlです。ということは、一合の日本酒は一勺おちょこでなら10杯分ですね。
おちょこで10杯あればまったり楽しむにはじゅうぶんな量といえるのではないでしょうか。
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・日本酒の種類によって何が変わる?
ひとくちに日本酒といってもいくつかの種類があります。文部科学省が発信する、『日本食品標準成分表』で見るだけでも、普通酒・純米酒・本醸造酒・吟醸酒・純米吟醸酒とあるのです。ひいては、酒蔵メーカーによってはさらに細分化した種類にわけられていることもあるようです。
原料や精米歩合、製法などに違いがあり、香りや口あたりに差ができると同時に、カロリーにも多少の違いがありますよ。
・日本酒一合は厚生労働省が薦める1日の量
口あたりの良いものだとさらりと飲めてしまう日本酒ですが、そこはやはり限度が必要です。飲みすぎは健康を損なう恐れがありますので適量はきちんと守りたいところでもありますね。
■日本酒一合とほかのお酒との比較
食事の内容に合わせて飲みものを変える方もいらっしゃるのではないでしょうか?日本酒と、原料も製法も違うほかのアルコール類ではどのような違いがあるのか比べてみましょう。©https://www.photo-ac.com/
・カロリー比較
まずは、気になるカロリーの違いを比較してみましょう。
- 日本酒 40kcal
- ウィスキー 237kcal
- 焼酎 146kcal
- ワイン 73kcal
- ビール 40kcal
・糖質量比較
糖質量も健康を考えるときに大事な数値といえます。
- 日本酒 3.6g
- ウィスキー 0g
- 焼酎 0g
- ワイン 1.5g
- ビール 3.1g
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・純アルコール量に対するアルコール度数比較
厚生労働省がすすめる、純アルコール量は20gでしたね。しかし、この数字だけ見ると、実際に自分が飲む場合なにをどれくらい飲むといいのか少しわかりにくいはず。各アルコール飲料の適量と度数で比較してみましょう。
- 日本酒 アルコール度数15度なら180ml
- ウィスキー アルコール度数43度なら 60ml
- 焼酎 アルコール度数25度なら約110ml
- ワイン アルコール度数14度なら約180ml
- ビール アルコール度数5度なら500ml
■日本酒は一合でも酔いやすい?
「日本酒は酔いやすい」「悪酔いしやすい」というような話を聞いたことはありませんか? 日本酒は、ビールと比べればたしかにアルコールの度数は高めですが、ウィスキーや焼酎よりは低く、ワインなどとは同じくらいのアルコール度数です。そう考えると、日本酒だけが酔いやすいということはないようにも思えます。「日本酒が酔いやすい」というよりは飲み方がポイントなのではないでしょうか。どのような点に気をつけて飲むとよいのか調べてみましょう。
・アルコールが抜けるまでの時間
一般的に、純アルコール量20gを分解するのにかかる時間は、体格や年齢、体質によって個人差があると考えられています。あくまでも目安にはなってしまいますが、男性がおよそ4時間、女性や高齢者はおよそ5時間かかるといわれています。
日本酒だと一合、ビールだと中瓶一本分の量にあたります。ただし、睡眠中はこれよりももっと長い時間がかかるといわれています。お酒を飲む時間帯としては、一般的には夜が多いので、寝しなにアルコールを摂取する際はさらに量に気をつけた方がいいかもしれません。
そして、アルコール分解能力には個人差があると考えられるので、自分の場合はどうなのか、しっかり把握しておくことも大事です。
・アルコールを減らしたいなら『純米酒』
日本酒のアルコール度数は15度前後のものが多く、高くても22度未満です。また、酒税法で定められているので「日本酒(清酒)」と明記されているものはすべて22度未満です。ただし、その日本酒の中には、製造の過程でアルコールの添加がされているものがあります。
一方で、アルコールの添加がされておらず米、米麹、水だけで作られているものもあり、それが「純米酒」です。旨味やコクを味わえ、熱燗、ぬる燗、冷やなどさまざまな温度を楽しめる日本酒のひとつです。
酔いにくいのは、アルコールが加えられていない「純米酒」といえますね。
・「和らぎ水」の摂取がおすすめ
ウィスキーをたしなむ人なら一緒に「チェイサー」を飲む人も多いのではないでしょうか。「チェイサー」とは、アルコールを楽しむときに一緒に飲む水のことをいいます。
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日本酒を楽しむときにも、お水を一緒に摂取することはおすすめされており「和らぎ水」と呼びます。「チェイサー」や「和らぎ水」と呼ばれるようなお水を合間に飲むことによって、体内のアルコールを中和してくれますし、口の中がさっぱりとすることで次のひとくちや食事もおいしくいただくことができそうですね。
■日本酒一合の飲み方【マナー編】
目上の方と同席することも多いお酒の席では、マナーも気になるところです。日本酒を頼んだとき、お店によって提供方法が違うことがありますよね。提供方法によって違う、注ぎ方や受けかたのマナーをご紹介します。
・盛り切りの場合
盛り切りは、「盛りこぼし」「もっきり」という場合もあるようです。枡や小皿の上にのせられたグラスになみなみと日本酒が注がれるスタイルです。
グラスの下には、お店によって枡や小皿が受け皿としておかれており、あえてグラスからあふれるように注いでもそちらに溜まるようになっています。
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飲み方としては、まずグラスの日本酒がこぼれないようひとくちふたくち、口から迎えに行くようなかたちで飲みます。そのあとは、グラスの中身を先に飲み干してから枡のお酒をグラスに注ぐも良し、枡から飲むのもよし。
こうでなくては、という決まりはないようですので、好みの順で飲めばよいでしょう。しかしあまりにもテーブルに日本酒をこぼしてしまうのはスマートに見えませんし、何より日本酒がもったいないので気をつけたいですね。
・とっくりの場合
熱燗に多いのは、とっくりとおちょこの組み合わせで提供されるパターンです。この場合「お酌」をする必要性が出てくることもありますよね。
相手に日本酒を注ぐときにはとっくりを両手でもちます。右手で真ん中ほどをもち、左手は注ぎ口の近くに添えるようにしましょう。最後に注ぎ口を回しながら注ぎ終えるようにすると、こぼれにくくなります。
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・おちょこの場合
おちょこで受ける場合には、テーブルに置いたままではなくきちんと手に持ちます。このとき、片手で受けるのではなくおちょこを持つ手にもう片方の手も添えるようにすると、相手から見たときに丁寧な印象に見えるのではないでしょうか。
■適量を守り日本酒を楽しみましょう
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日本には、古来より四季折々の行事があります。それらに合わせたおいしいお料理、そしておいしい日本酒をたしなむのは、大人の楽しみでもありますよね。お店でみんなでワイワイと、おうちで家族や友人とにぎやかに、ひとりでまったりと。日本酒の楽しみ方は多種多様です。
どんな場面でも、適量や飲み方のコツ、マナーなど、心から楽しむために知っておいて損はないはず。お酒を楽しむのなら、自分に合った銘柄を見つけるのも大事ですが、飲み方を知ることも大切ですよ。
《参考文献》
・文部科学省「 日本食品標準成分表2015年版(七訂)PDF」
・特定非営利活動法人アスク「アルコールが体から抜けるまでの時間」
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