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くるみの摂取で大学生のストレスが軽減し、 睡眠の質や腸内細菌叢が改善する可能性が判明

このことから、大学生のストレス軽減のため、健康や生活習慣などの指導・介入が重要視されています。

【研究の概要】
この研究は18歳から35歳の大学生を対象に、介入群(くるみの摂取群)、または対照群(くるみを摂取しない非介入群)のいずれかに無作為に振り分け、16週間にわたって行われました。介入群には、あらかじめ分包されたくるみを提供し、1日に1包(約56g)を摂取してもらいました。
対照群には、試験期間中はあらゆる種類のナッツ類や脂肪分の多い魚の摂取を控えてもらいました。

参加者は、研究期間中、血液と唾液の検体を3回提出し、メンタルヘルス、気分、一般的な健康状態、睡眠習慣に関する自記式質問票に回答しました。また、参加者の一部は糞便検体も提出しました。各群30名、合計60名の参加者が研究を完了し解析対象とされました。

【くるみの摂取に有望な結果】
介入群と対照群との間にいくつかの評価指標に有意差が認められ、介入群の学生はくるみの摂取によって、学業ストレスにより生ずるメンタルヘルスへの悪影響が軽減されたと感じていたことがわかりました。研究結果の概要を、以下にまとめます。

【くるみの摂取が大学生のメンタルヘルスおよび一般的な健康状態に及ぼす影響】
・毎日くるみを食べることで、メンタルヘルス関連のスコアとストレス・うつ病のスコアの有意な変化が抑制されたことから、大学生の学業ストレスがメンタルヘルスに及ぼす悪影響がくるみの摂取によって軽減されたと考えられる。

・毎日くるみを食べることで、総タンパク質とアルブミンレベルが上昇したことから、学業ストレスが代謝物バイオマーカーに及ぼす悪影響が軽減されたと考えられる。

・コルチゾールやα-アミラーゼなどのストレスバイオマーカーの値が、学業ストレスによって変化することはなかったが、毎日くるみを食べることでα-アミラーゼが低下した。このことからも、くるみの摂取によってストレスの影響が軽減されたと考えられる。

・学業ストレスは、女性における腸内細菌叢の多様性の低下と関連していた。学業ストレスによるこの悪影響は、毎日くるみを食べることで軽減されたと考えられる。

・くるみの摂取は長期的な睡眠の改善につながったと考えられる。

上記のほかに、観察研究と臨床研究から得られている知見と今回の研究結果から、くるみの摂取には心身の健康と以下のような関連性があることが示唆されています※5-7。

・抑うつ症状のある人の有病率や罹患率の低下(米国の成人を対象とした研究)
・健康な若年成人での気分状態の改善
・メンタルヘルスを含む総合的健康指標の加齢に伴う低下の抑制

これらの研究で見られたメンタルヘルスに対する有益な効果は、くるみに含まれる生理活性作用を持つ栄養素とファイトケミカル(植物性化学物質)のユニークなマトリックスによるものと考えられます※8。
次ページ :  この点について、Bobrovskaya氏は次のように説… >>
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