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梅酒は腐らないってホント?賞味期限や長持ちさせる保存のコツを紹介!

健康維持のために飲んでいる方から、単純においしいから飲んでいるという方まで、多くの方に親しまれている梅酒。スーパーなどで買える市販のものもあれば、家庭で手作りしたものもありますが、賞味期限や取り扱い方などは同じでいいのでしょうか?

また、そんな梅酒に腐りにくいイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか?今回は、市販のものから手作りのものまで、梅酒の賞味期限や長持ちさせるコツなどをくわしくまとめてみました。これを読めば、いまよりもっと梅酒を楽しむことができるかもしれませんよ!

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■梅酒に賞味期限はある?

・市販の梅酒には賞味期限が書かれていないものが多い


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じつは市販の梅酒には、賞味期限の記載がないことが多いんです。口にするものに賞味期限がないということに、すこし不安を感じてしまう方もいるのではないでしょうか?

ですが、そこは安心してください。賞味期限の記載がない市販の梅酒は、徹底した衛生管理のもとで作られているため、品質の低下が非常にゆるやかなんです。そのため、長期保存に向いており、賞味期限の記載がなくてもよいとされています。ただし、未開封であることが長期保存の条件になりますので、ご注意ください。

・未開封なら2年程度が目安


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さきほど、未開封の市販の梅酒は長期保存に向いているとご説明しましたが、未開封ならどんな状態でもいいというわけではありません。市販の梅酒を長期保存するためには、未開封であることのほかにも条件があります。それは、冷暗所に保管するということです。いくら市販の梅酒でも、直射日光があたるような暑い場所に保管していれば、品質の低下を避けるのはむずかしいと考えられるからです。

また、冷暗所に保管してる場合でも、製造時のままの風味を楽しみたいという方は2年程度を目安に飲むことをおすすめします。2年を過ぎた頃から、熟成による風味の変化を感じやすくなるからです。状態がよければ、2年を過ぎても飲むことができますよ。

・梅酒は腐りにくい


冒頭の「梅酒は腐らないのか?」という疑問の正しい答えは、「腐りにくい」です。市販であっても手作りであっても、梅酒は基本的に腐りにくいとされているんですね。市販の場合は、上記でご説明したように、製造環境の良さがおもな理由になります。そして手作りの場合は、梅酒のアルコール度数の高さが理由になるんです。

梅酒を手作りするとき、よく使われているのがホワイトリカーというお酒です。梅の季節になると、梅酒の容器・氷砂糖と一緒によく店頭に並んでいますよね。ホワイトリカーのアルコール度数は35%のものがほとんどで、これが梅酒作りにピッタリなんです。アルコール度数が高いほど、菌は繁殖しにくくなるとされていますので、長期保存しても梅酒が腐りにくいというわけです。

腐りにくいということは、腐ることもありえるということです。あまりに悪い環境のもとでは、いくらタフな梅酒でも、耐えきれなくなるかもしれませんね。

■開封後の梅酒の賞味期限

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・紙パックの場合


開封後の紙パックの梅酒の賞味期限は、半年~10ヶ月程度を目安にしてください。飲み物全体でみれば決して短くはないのですが、じつはビンの梅酒と比べると少し短いんです。

紙パックは軽くて、持ち運びやコップにそそぐときに便利ですが、その性能上、なかの梅酒が空気に触れやすくなっているんです。空気に触れるぶん品質が低下してしまい、賞味期限が短くなってしまいます。そのため、ビンより短い賞味期限になっているんですね。

・ビンの場合


開封後のビンの梅酒の賞味期限は、1~2年程度を目安にしてください。これはビン自体が空気を通しにくい性質をもっていることと、ふたが密閉できるという理由からです。

・開封後は冷蔵庫で保管


紙パックでもビンでも、開封後は冷蔵庫での保管がおすすめです。品質の低下をある程度おさえることができますよ。また、アルコール度数は低いほど賞味期限が短くなります。アルコール度数が10%以下の梅酒は、上記の目安の短いほうを参考にしてください。

そして賞味期限内であっても、味や香りに異変を感じたときは、飲むのをやめておきましょう。なんらかの原因で梅酒が劣化している可能性があります。

■手作り梅酒に賞味期限はある?

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・作り方次第で長期間楽しめる


手作りした梅酒に賞味期限はあるのでしょうか?答えは「作り方による」です。きちんと正しい作り方をしていれば、2年程度はもちます。この場合の正しい作り方とは、清潔な作り方ともいえます。

つまり、消毒した容器と傷のない新鮮な梅、そしてアルコール度数の高いお酒を使って、清潔な手で作るということです。面倒だからと、この条件を満たさずに作ってしまうと、雑菌やカビが繁殖する可能性が高くなり、賞味期限はグッと短くなるでしょう。梅酒を長く楽しむためには、ていねいに作ることが大事なんですね。

・熟成がもたらす味と風味の変化


手作り梅酒の賞味期限は2年程度とご説明しましたが、じつは2年をこえても楽しむことはできるんです。梅酒は熟成がすすむと、味にまろやかさやコクが増し、風味も深くなります。2年どころか、5年ものや10年ものの梅酒をお持ちの方もめずらしくなく、その楽しみ方はまるでワインのようです。もちろん、長期保存には梅酒の状態がいいということが条件になりますよ。

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・定期的に様子を見て品質に問題がないか確認する


手作り梅酒を長く楽しむためには、放置したままではいけません。定期的に梅酒の様子を見なくてはいけないんです。そのときに大事なのは、品質に問題がないかチェックすることです。

  1. 目で見て、不審なものが入ってないかを確認します。
  2. ふたを開けて、今までと違うにおいがしないかを確認します。
  3. 少しだけ飲んでみて、変な味がしないかを確認します。
少しでも異変を感じたら、賞味期限が過ぎていると判断してもいいでしょう。

■梅酒の賞味期限を見極める方法

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・酸っぱいにおいがする


梅酒をにおってみて、酸っぱいにおいがしたときは要注意です。梅酒のなかに雑菌が繁殖している可能性があるからです。繁殖した雑菌は、酸味やえぐみを発生させ、梅酒の味をいちじるしく低下させることがあります。また、梅の実を長い間入れたままにしていた場合にも、同じようなことが起こりかねません。ですので、梅の実は1年~1年半頃までに取り出すことをおすすめします。

・浮遊物や沈殿物がある


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梅酒のなかに、浮遊物や沈殿物があるのを見つけたときは、飲むのをやめたほうがいいでしょう。それらは、カビである可能性が高いからです。カビが発生した原因として考えられるのは、梅を洗ったあとに水気をしっかりふき取れていなかったり、傷んだ梅を使ってしまっていたりすることです。さらに、不衛生な状態で作ることも原因の1つになりますよ。

・下層部にあるにごりは問題ない


梅酒の下層部に、にごりがみられることがありますが、この場合は問題ありません。このにごりは澱(おり)とよばれるものであることが多く、梅などから出ている成分である可能性が高いんです。

飲んでも問題はないのですが、気になる方はガーゼなどでこしてみると、きれいな透明の梅酒を飲むことができるでしょう。しかし、味に違和感を感じた場合は、飲むのをやめてください。澱ではない可能性があります。

■梅酒の賞味期限を延ばす保存方法

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・冷暗所に置く


梅酒の賞味期限には、保管場所も大きく関係してきます。梅酒を入れている容器は、透明のため光を通しやすく、直射日光があたってしまうと梅酒の温度の上昇につながります。梅酒の温度が上昇してしまうと、保存状態がわるくなってしまい、結果的に賞味期限を縮めることになってしまうんです。

そのため、梅酒はかならず冷暗所に置いて保管してください。冷暗所というのは、直射日光があたらず、風通しがよく、温度変化の少ない、常温で比較的すずしい場所のことです。ご家庭によっては、季節ごとに冷暗所が変わるという場合もあるかもしれませんね。

・開封後は容器の口を密閉する


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梅酒にはもちろん、アルコールが含まれていますよね。梅酒は、そのアルコールのおかげで長期保存が可能になっているんです。ところが、梅酒を入れている容器の口が少しでもあいてしまうと、アルコールが空気に触れて蒸発し、度数がさがってしまうんです。

アルコールの度数がさがるということは、梅酒に含まれるアルコール量が減るということなので、賞味期限が短くなる原因になります。また、雑菌が混入するおそれもありますので、開封後はしっかりと容器の口を密閉するよう、心がけてくださいね。

・直接口をつけて飲まない


梅酒を長く楽しむためには、衛生面でもしっかり気をつけましょう。一番よくないのは、梅酒の容器に直接口をつけて飲むことです。飲むたびに唾液が梅酒に入ることになってしまい、不衛生です。そして容器の口の部分を手でさわることも、あまり良いとはいえません。雑菌が混入するおそれがあるからです。

さわらずに済むのなら、さわらずに。どうしてもさわる必要がある場合は、さわったあとに消毒液などで拭きとっておくと安心でしょう。雑菌の混入は、梅酒の劣化の原因になります。自分しか飲まないから大丈夫と思わずに、少しだけ気をつけてみてください。

・手作り梅酒には殺菌消毒された道具を使う


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梅酒を手作りするときにも、衛生面には気を使いましょう。梅酒を入れる容器を用意したら、食器用洗剤でよく洗ってください。つぎに、容器の性質に合った方法で殺菌消毒していきます。

耐熱性の高い容器であれば、熱湯をかけて殺菌消毒する方法があります。耐熱性がそれほど高くない容器であれば、消毒用のアルコールで拭きとって殺菌消毒する方法があります。耐熱温度を無視して熱湯をかけると、容器が変形したり、割れてしまうかもしれません。梅酒作りを安全におこなうためにも、あらかじめ容器の耐熱温度を確認しておきましょう。

・長期保存にはガラス製の容器がおすすめ


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手作りした梅酒を保存するには、どんな容器を選べばいいのでしょうか?容器選びのポイントは、「どれくらい保存する予定なのか」です。少量だから1年くらいで飲み切れそうだな、という場合は、軽くて取り扱いやすいプラスチック製の容器でも大丈夫です。

量が多かったり、2~3年じっくりと漬け込みたいという場合には、ガラス製の容器がいいでしょう。プラスチック製のものに比べると重さはありますが、梅酒を空気からしっかりと守ってくれるので、長期保存にピッタリなんです。そしてどの容器を使うにせよ、ふたが密閉できるものを選んでくださいね。

■奥が深い梅酒の世界

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梅酒の保存についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?梅酒の奥深さを、はじめて知った方もいらしたのではないでしょうか?梅酒の楽しみ方はさまざまですが、やはり自分で作ってみるというのが、梅酒の醍醐味といえるかもしれません。

いろんな条件を変えながら作ってみるのも、楽しみの1つになりそうですね。そんな手作り梅酒を楽しむのに欠かせないのが、今回ご紹介した保存のコツの数々です。梅酒作りの際には、ぜひお役立てください。
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