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塩が固まるのはなぜ?予防法・対処法を大公開!これでサラサラ使いやすい

人が生きるために絶対に欠かすことのできない塩。毎日の料理にも必要なアイテムのため、誰もがキッチンに常備していることでしょう。しかし、使っているうちに塩が固まり、その大きさも雪だるま式に大きくなって、砕くのに一苦労した経験を持つ人も少なくないはずです。そこで本記事では、塩が固まる理由を徹底解説します。

また、塩が固まらないための予防法や固まったときの対処法についてもお伝えします。ぜひ参考にしてみてください!

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■塩が固まる原因とは

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買ったばかりのときはサラサラとしている塩が、使っている間に固まるのは何故なのでしょうか?その原因が分かれば対処法も見えてきます。塩が固まる理由を知って、その条件に当てはまっていないか確かめてみましょう。日ごろ、何の疑いもなしに行っていることに大きな落とし穴が隠れているかもしれません。

・『湿気』が原因


塩が固まる原因は、湿気です。湿度が高まると、塩の表面には人に見えないほど小さい水分が付着します。その瞬間から塩の表面が少しだけ溶け出し、次に湿度が下がったとき、今度は乾燥して塩の表面に結晶が現れます。

日本はモンスーン気候のため一年を通してかなり多くの雨が降る一方、梅雨が明けたあとや寒い時期はあまり雨が降りません。そのため、高いときは湿度100%のこともあれば、低い場合は20%を下回ることもあり、湿度の変化も激しくなる傾向が強いといえます。一旦袋を開封して空気にさらされた塩も、この湿度の変化に影響を受けて固まってしまうのです。

・『再結晶』を繰り返す


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厳密にいうと一日のうちでも湿度は何度も変化を繰り返します。たとえば、早朝や深夜に比べて昼間は気温が高く、場所によっては陽の光が直接差し込みます。キッチンのコンロ周辺なら、火を使っていない時間帯と、煮込み料理などで長時間火をつけている時間帯では大きく湿度に開きがでます。塩の状態は、湿度が上がって結晶が溶けたり、湿度が下がると再結晶化されたりしています。

この再結晶を繰り返すことで、小さかった塊がやがて雪だるま式に大きくなっていくのです。そのため、湿度の変化が激しい環境で長期間消費されずに放置された塩ほど、気づかないうちに大きな塊になっていることが多いといえるでしょう。

■塩が固まるのを予防する方法

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塩が固まると、いざ使おうとしたときに思っている分量を上手く取り出せないことがありませんか?塩は少し分量が違うだけでも料理の味が変化してしまうので、固まった塩は非常に厄介といえるでしょう。そこで、塩が固まるのを予防する方法を知っておけばとても役立ちます。具体的な方法を紹介するので、ぜひすぐにでも活用してください。

・袋のままはNG


塩を買って開封したあと、入っていた袋のまま使い続けるのはおすすめしません。袋のままだと開閉時にどうしても空気が入りやすくなり、たとえきっちりと封をしているつもりでも、その空気が袋内に残ってしまいます。すると塩が湿気の影響を強く受けて固まってしまうのです。必ず保存容器に移し替えてから使うようにしましょう。

・保存容器は密閉できるもの


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塩が固まるのを予防するためには、密閉可能な蓋付きの保存容器がおすすめです。できれば臭いがつきにくいガラス製の瓶タイプが良いでしょう。透明なら中身が良く見えて残量もひと目で把握できます。

また、ガラス瓶は密閉性も高いのが特徴です。密閉することで湿度の影響を最小限に抑え、塩が固まるのを予防することが可能になりますよ。

・煎った米を使う


レストランなどにある塩の瓶に、米が入っているのを見たことがないでしょうか?実は煎った米を使っても塩が固まるのを予防することができるのです。米を煎ることで水分が抜けて、その分だけ湿気を吸うようになります。

やり方は簡単です。米を洗ったあと、水気を切ったらフライパンで揺すりながら煎ってください。薄黄色に変色して来たら取り出して冷まし、塩の入った瓶などに入れましょう。

・パスタやマカロニを使う


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塩が固まるのを予防するためにパスタを活用するのも良いでしょう。パスタは湿気を吸収するので、塩の入った容器の中に入れておくと固まるのを防いでくれます。マカロニやペンネなどのショートパスタがコンパクトで使いやすいでしょう。

瓶の中に数個入れて行くだけで十分です。パスタは1ヶ月ほど経つとふやけてくるので、柔らかくなってきたら交換しましょう。

・珪藻土を入れる


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塩が固まるのを予防するには、珪藻土を活用するのもおすすめです。珪藻土は吸水性に優れているため、しばしば乾燥材代わりに使用されます。タブレット状のものやコンパクトなスティック状の商品が市販されており、塩を入れている瓶などに入れておくだけで固まるのを防いでくれます。

・爪楊枝で予防


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レストランなどに行くと塩の入った小瓶に爪楊枝が入っていることがあります。いたずらや塩を砕くために入れていると勘違いする人もいるようですが、これも塩が固まるのを防ぐれっきとした予防策なのです。爪楊枝は水分を吸収するため塩が固まりにくくなります。

ストック用の密閉容器で使用しても良いですが、食卓で使う小瓶に入れておくと役立つでしょう。

・保管場所にも注意


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塩は、高温多湿や風通しの悪い場所を避けて保管することが大切です。温度変化が激しく湿度も頻繁に変化する場所では、再結晶化が繰り返されてどうしても塩が固まりやすくなってしまいます。蒸気が発生しやすいコンロ周りや炊飯器の近く、シンクの下なども避けましょう。

風通しの良い吊り棚などがおすすめです。ちなみに塩は湿気とともに臭いも吸収しやすいので、臭いがきつい食材の近くに保管しないように注意して下さい。

■塩が固まったときの対処法

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上記のような予防法を講じたとしても塩が固まってしまうことがあります。すでに塩が固まって、どうしたものかと頭を悩ませている人もいるでしょう。でも心配ありません。固まった塩をサラサラにする対処法を紹介するので、ぜひ試してみてください。

・『水分を飛ばす』のがポイント


塩が固まった場合は水分を飛ばすことを考えましょう。塩に含まれている湿気を取り除くことで、もとのサラサラの状態に戻すことが可能になります。

・フライパンで煎る


固まった塩をフライパンで煎るとサラサラになります。ただし気をつけないと、塩が焦げて茶色くなってしまうため、へらなどを使って塩を混ぜながら煎るようにしてください。

・電子レンジで加熱


電子レンジで加熱するのも手っ取り早いおすすめの方法です。耐熱容器に塩を入れて、500Wで1分前後加熱します。加熱直後はとても熱くなっているので、冷ましてからほぐすようにしてください。

■塩の賞味期限

塩に賞味期限はあるのでしょうか?塩は人類にとっての生命線ともいえる重要な調味料で、世界中のあらゆる保存食に多用されています。買ったものの最後まで使いきれずに何年も同じ場所に置いたまま…という人も少なくないでしょう。

見た目もさほど変わらず、味にも目立った変化のない塩ですが、その賞味期限について詳しく掘り下げていきましょう。

・塩に賞味期限はない


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結論からいうと塩には賞味期限がありません。つまり腐ることがないのです。そのため、食品衛生法でも塩の賞味期限を表示することは義務づけられていません。

塩そのものが腐らないというだけでなく、しっかりと塩漬けした発酵食品や保存食もかなりの期間腐らせることなく維持することが可能になります。後述しますが、これは塩の持つ特有の性質によるものといえます。

・ブレンド塩は例外


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塩が腐らないのは、純粋な塩だけの製品に限ります。市販されている塩の中には、ブレンド塩として人気を博しているものもあります。ブレンド塩には主にハーブが配合されており、バーブは植物の一種のため腐ります。つまりブレンド塩には賞味期限があるのです。

ちなみに、味付き塩コショウの類いも滅多と腐ることはないものの、厳密には賞味期限が存在します。保管方法によってはカビが生えることも考えられるので気をつけましょう。

・塩が腐らない理由とは


塩が腐らないのは浸透圧によります。浸透圧とは、濃度の違う2つの液体が一定の濃度を保とうとして、低い濃度の方から高い濃度の方へと水分が移動する圧力のことをいいます。たとえば生肉に塩をまぶすと肉汁がしみ出てきますし、野菜に塩をふっても水分がしみ出てきてしんなりします。これが塩の持つ浸透圧の効果です。

塩は、このようにあらゆるものから水分を奪う性質があるので、雑菌などが付着したとしても見事に死滅させてしまいます。そのため、たとえ100年経っても1000年経ってもまったく腐ることはありません。ゆえに塩を使った梅干しや味噌などの保存食も大変傷みにくく、長期間を経ても腐りにくいといえるのです。

■塩と砂糖では固まる理由が違う

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塩と同じく、砂糖もいつの間にか固まって使いにくくなる経験をしたことがありませんか?砂糖も塩も色や形が似ていて固まった様子も同じように見えますが、実は固まる理由が違います。砂糖が固まる理由を知っておくと、塩と同じように予防策を講じたり元に戻すことが可能になります。ぜひ参考にしてくださいね。

・砂糖が固まる理由は『乾燥』


砂糖が固まる理由は、乾燥にあります。塩は湿気を帯びることで固まりやすくなりますが、砂糖はその逆で乾燥することで固まります。砂糖の多くは、サトウキビが原料ですが、具体的には茎の搾り汁を精製して作られます。その多くはショ糖という成分からなり、これが結晶化して砂糖ができるのです。

ただし、このままだと結晶どうしがひっつきやすいため、糖蜜でコーティングをほどこしてサラサラの状態にします。ところが乾燥して湿度が下がった場合、糖蜜に含まれた水分が奪われると同時に糖蜜中にある糖分が結晶化します。この結晶化によって砂糖がくっついて塊となってしまうのです。

・霧吹きで水分補給


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固まってしまった砂糖は乾燥状態にあるため、水分補給することでもとに戻すことが可能です。そのためには霧吹きが有効です。密閉容器に砂糖を入れ、霧吹きで水を吹きかけてから蓋をしておきます。ただしあまり多く吹きかけると砂糖が溶けてしまうので最初は様子を見ながら少しずつにしましょう。

ちなみに、水で湿らしたキッチンペーパーを容器の中に入れると砂糖が水を吸収してサラサラになります。もとに戻ったらキッチンペーパーは取り除いてください。

・食パンを使う


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食パンを容器に入れておくのも有効な方法です。トーストする前の柔らかい食パンには水分がしっとりと含まれており、砂糖が吸収すると元に戻ってサラサラになります。ずっと入れておくとパンが固くなったりカビてしまうため、水分がなくなってきたと思ったら取り除いてください。

・生キャベツを使う


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先ほどの食パンの代わりに生キャベツを使う方法もあります。普段捨ててしまう葉の部分で構わないので、砂糖が入っている容器の中に数枚しのばせておくのです。キャベツの水分を砂糖が吸収して元通りサラサラになります。ただし、生キャベツはすぐにふやけて傷みやすいため様子を見ながら新しいものと入れ替えるようにしましょう。

・電子レンジで加熱



霧吹きや食パンなどで水分を補給する方法とは真逆の理屈になりますが、電子レンジで水分を飛ばしてもサラサラにすることができます。砂糖の粒どうしが、水分によってくっついてしまっているため、電子レンジで加熱して飛ばせばサラサラになります。ただし、連続で何分も加熱するのではなく、様子を見ながら数十秒ずつ加熱しましょう。

過度に加熱しすぎると、砂糖はドロドロに溶けてしまいます。真っ黒に焦げてしまってまったく使いものにならなくなる恐れがあるので注意しましょう。

■塩が固まらないように予防して上手に活用しよう!

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塩は、湿気の変化によって再結晶化が進み、固まってしまうことがわかりました。ところが、塩はキッチンで使用することが多いため、どうしても湿気の影響を強く受けます。そこで密閉容器に入れて保管したり、風通しの良い温度変化の少ない場所で管理するなどひと工夫することが大切ですね。

塩に劣らず大切な砂糖についても固まる理由を知って、上手く保管したいものです。塩も砂糖も一旦購入すると使いきるのに時間がかかります。賢く管理して、いつもサラサラの状態で使えるように心掛けましょう。
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