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【ブランデーの飲み方】ルールがある?初心者や女性におすすめの割り方

上品で大人の雰囲気があるお酒のひとつ「ブランデー」。アルコール度数が高いお酒ですし、飲み方がよくわからないからこれまで飲んだことがないという方も多いのではないでしょうか。

しかし、その芳醇な香りと味わいは格別で、ブランデーをゆったりと飲む時間は至福のとき。ストレートやオンザロックではなく、飲みやすくソーダなどで割ることで、初心者や女性でも気軽に楽しむことができるお酒です。

今回の記事では、ブランデーというお酒についてまずご紹介し、その飲み方のルールや、初心者・女性におすすめのブランデーの割り方について解説します。

ブランデーを飲んでみたいと思っている方、ぜひ参考にしてみてください。

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■飲み方いろいろのブランデーとは

まずはそもそもブランデーがどのようなお酒なのか、その原料や歴史についてご紹介します。

・ブランデーは格調高い蒸留酒



上品で芳醇な香りが楽しめる格調高いお酒の代表が、ブランデー。果実酒を蒸留することでつくる蒸留酒のひとつです。

ブランデーは香りを味わうお酒といわれており、ビールのようにごくごくと喉越しを楽しむお酒ではありません。アルコール度数も40〜50度程度と、ビールなどに比べてかなり高いお酒ですので、ゆっくりと時間をかけて芳醇な香りを堪能し、少しずつ味わうのがおすすめの飲み方です。

香りや味わいを楽しむのはもちろん、ブランデーを時間をかけて飲むという、贅沢なひとときを楽しむお酒でもあるんです。

・ブランデーの原料


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ブランデーの原料は、主に白ブドウなどの果実。この果実を発酵させてつくった醸造酒、つまりワインを蒸留し、熟成して作られるお酒がブランデーです。

熟成期間は、5〜8年程度。種類によっては、25年以上も熟成させたブランデーも販売されています。このようにブランデーは、完成するまでに長い年月を必要とするお酒です。ちなみにビールの醸造期間は、2〜3ヶ月程度です。

ブランデーの原料に使われる果実は、白ブドウのほかにもりんごやさくらんぼなどがあり、それぞれアップルブランデー 、チェリーブランデーと呼ばれます。ただ「ブランデー」と呼ばれる場合には、その原料には白ぶどうが使われています。

同じく蒸留酒として有名なウイスキーは、大麦やライ麦などの穀類から作られた醸造酒、つまりビールを蒸留し、熟成することで作られています。

・ブランデーはスペイン生まれ 


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ブランデーは、とても長い歴史があるお酒です。7,8世紀ごろのスペインでは、すでにワインを蒸留してブランデーのようなものを作っていました。

15世紀にはフランスのコニャック地方などでブランデーの生産がはじまり、1713年にはルイ14世がフランスのブランデーを保護する法律をつくっています。それ以降ヨーロッパ各国の宮廷で広まり、ブランデーは「王侯や貴族の酒」としての地位を獲得していったのでした。

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ワインを原料にブランデーがつくるため、ワインの産地ではブランデー作りも盛んです。特にフランスは、世界有数のブランデー生産国。銘酒「コニャック」や「アルマニャック」という名前を冠するブランデーは、それぞれフランスのコニャック地方、アルマニャック地方で主に作られ、その品質の高さから高級ブランデーといわれています。

このようにヨーロッパ各地で広まったブランデーが、日本に伝わったのは19世紀末ごろ。オランダに留学をしていた武士の榎本武揚が、日本に帰国したあとにブランデーの作り方を親族に伝えていたそうです。その後、国産ブランデーが作られはじめたのは、1950年代からで、今では複数の国内企業がブランデーを生産しています。

・ブランデーはもともと薬?


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ブランデーは今ではお酒として愛されていますが、13世紀のスペインでは、医師のアルノー・ド・ヴィルヌーブが気つけ薬としてよく使用していたそう。このことからブランデーは命の水とも呼ばれ、各国に広まっていきました。

ほかにも、ブランデーは、お酒として飲まれるだけではなく、肉料理をフランベするときに使われたり、焼き菓子やチョコレート菓子などに芳醇な香りをつけるためにも使われています。

・ブランデーの語源


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ブランデーの語源は、ノルウェー語で「焼いたワイン」の意味である「brandeviin」からきています。

この言葉がオランダ語の「brandewijn(ブランダウェイン)」となり、英語の「brandy-wine」に変化。そしてwineがとれて「brandy(ブランディ)」になったといわれています。

フランス語では、ブランデーを命の水という意味である「eau de vie(オドヴィ)」と呼ぶそうですよ。

・もっとも有名なブランデーブランド


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世界的に有名なブランデーの有名ブランドは、フランスのコニャック地方に本社をおく「ヘネシー」・「レミーマルタン」、フランス・ジャルナックに拠点をおく「クルボアジェ」などがあります。

特にヘネシーは、コニャックの世界市場で40%ものシェアを獲得していて、世界最大のコニャックブランドです。

最近では、国内ワインの有数な原料である甲州ブドウを使用した国産ブランデーなども人気になりつつあります。しかし、日本の気候はブランデー用のブドウの栽培には適していないといわれており、国産ブランデーのほとんどは、海外から輸入したブランデーの原酒をブレンドしながら日本人の味覚に合うように調整し、生産されています。

■ブランデーの飲み方のルール

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ブランデーをどうやって飲むのが正解なのかがわからないという方に向けて、ブランデーをストレートで飲むときの飲み方のルールを簡単にご紹介します。

ブランデーのアルコール度数は、40〜50度程度。ビールのようにグビグビと飲まずに、ゆっくりと時間をかけて楽しみながら飲みましょう。

・30分かけて飲む


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まず飲み方のルールで大切なのが、30分かけて一杯のブランデーを飲むこと。これは厳密に30分をはかって飲むという意味ではなく、ゆったりと時間をかけて味わうお酒であるという意味合いです。

ブランデーが作られるまでの長い時間に思いを馳せながら、ゆったりとそして少しずつその味を優雅に味わうのがブランデーの醍醐味です。

ブランデーの味や香りを楽しむのはもちろんですが、このゆったりとグラスを傾ける時間自体を楽しみましょう。自分のこれまでの人生やこれからの未来のことについて、ゆっくりと考えてみる時間にしても良さそうですね。

・『ブランデーグラス』で香りを楽しむ


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ブランデーの香りを強く楽しむためには、飲むときに使うグラスにもこだわることをおすすめします。

日本では、脚が短く大きなボウル型のグラスを用いて、ブランデーを飲むことが主流でした。手でボウル部分を持ち上げることで、体温でブランデーを温め、その香りを立たせて飲むスタイルが人気だったんですね。

しかしヨーロッパのブランデー・メーカーは、脚が長く、グラスの口部分がチューリップのよう細くなっているグラスでブランデーを飲むことをおすすめしています。このグラスを使うと、アルコールの刺激を抑えつつも、ブランデーの繊細な香りを楽しむことができるそう。最近日本では、こちらのタイプのブランデーグラスも使われるようになってきています。

・ブランデーを飲むときの適温


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ブランデーを飲むときには、その温度についても気にかけると、おいしい香りが楽しめます。

ビールなどの場合には、冷えている方が喉越しが爽快でおいしいですが、ブランデーの場合には、その香りを楽しむお酒なので温度がとても大切なんです。

おいしくブランデーを飲める温度は、18〜20度。ブランデーを熟成する温度よりも少し高いこの温度で飲むと、その豊かな香りが際立つんです。

・ブランデーとおすすめのチェイサー



ブランデーのアルコール度数は40〜50程度とかなり高いので、チェイサーを準備して飲むことをおすすめします。

チェイサーは、ブランデーの香りをあまり邪魔しないように、水・もしくは炭酸水がおすすめです。そのほか、ビールやジンジャーエールを、チェイサーとして好んで飲まれる方もいらっしゃいます。ぜひお気に入りのチェイサーを探してみてください。

■ブランデーの飲み方や割り方

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次にブランデーのおすすめの飲み方、そして初心者の方にも飲みやすいブランデーの割り方についてご紹介します。

・基本は『ストレート』



ブランデーの飲み方の基本は、ストレートです。氷を入れずに、適温になったブランデーをゆったりと、少しずつ時間をかけて飲む飲み方がおすすめです。

・『オンザロック』


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ストレートの次におすすめなのは、オンザロック。ブランデーのグラスにロックを入れて、ゆっくりと液体をころがしながら少しずつその香りを楽しみます。

おうちで楽しむ場合でも、やはり大きな氷を作り、グラスにひとつ入れてゆっくりと氷がブランデーに溶けていく様子を楽しみたいですね。

しかしオンザロックだと、ブランデーが冷えてしまうので、本来の芳醇な香りが立ちません。特に、上質なブランデーを飲むときには、ストレートで飲む飲み方がおすすめであるとされています。

・初心者も飲みやすい『水割り・ソーダ割』


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ストレートやロックで飲むとブランデーのアルコールが強すぎるという場合には、水割りやソーダ割りで飲むのもおすすめです。

ブランデーの香りは、ロックに比べて少なくなりますが、アルコール度数が低くなる分、ブランデー初心者でも飲みやすい飲み方です。

初めてブランデーを飲む場合には、まず水割りやソーダ割りでその香りを楽しんでから、ストレートやオンザロックにも挑戦してみるといいですね。

・ホットブランデーも人気


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ブランデーのお湯割り、ホットブランデーも人気の飲み方です。

ブランデーは温めると、香りや味わいが増します。お湯割りにすると、芳醇な香りがふわっと鼻に広がるんです。特にほっと一息つきたいときや、冬の寒い時期に身体を温めるには、ぴったりの飲み方です。

少し甘みを足したいときには、はちみつや生姜を加えると、より飲みやすくおいしいブランデーの香りを楽しめます。

■ブランデーカクテルもおすすめ

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いろいろな飲み物とマッチするブランデーは、さまざまなカクテルにも使われています。カクテルにすると飲みやすいので、ブランデー初心者の方や女性にもおすすめのお酒です。ここからは、ブランデーを使ったカクテルをご紹介します。

・サイドカー



サイドカーは、口当たりが優しく飲みやすいカクテル。ブランデーにオレンジ果皮のリキュールであるホワイトキュラソー 、そしてレモンジュースを加えて作ります。

飲みやすさとは反対にアルコール度数は高く、その酔いやすさから「女殺し」という異名も持ちます。スイスイと飲まずに、こちらもゆっくりと少しずつ飲むといいですね。

・アレキサンダー



お次に紹介するカクテルは、アレキサンダー。ブランデーに生クリームと、カカオリキュールを加えて作ります。

お好みでナツメグのパウダーをふりかけて、楽しみます。 カカオの深いコクが味わえる甘いデザートカクテルです。

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・カフェロワイヤル



カフェロワイヤルは、ちょっと変わったカクテル。カップに注いだコーヒーの上に、スプーンをのせ、その上に角砂糖とブランデーをのせて火をつけます。

角砂糖が炎で溶けたらコーヒーに入れてよくかき混ぜ、ブランデーとコーヒーの香りを楽しむ飲み物です。

部屋を少し暗くすると、青い炎の色がよく見えてとても美しいです。大切な方と一緒に、炎の妖艶さを楽しみたいカクテルですね。カフェロワイヤルは、ナポレオンが好んで飲んでいたことでも有名です。

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・クリスマスカクテル『エッグノック』



エッグノックは、ブランデーに砂糖・卵黄を加えて温かい牛乳で割ったカクテル。まろやかな味で、甘さも感じられる飲みやすいお酒です。

アメリカの南部では、クリスマスパーティーのときによく飲まれる飲み物なんだそう。寒い時期に飲むと、心も身体も暖かくなります。

■女性におすすめ『フルーツブランデー』



・フルーツブランデーとは



ブランデーはそもそも果実から作られたお酒なので、フルーツとの相性がぴったりです。ブランデーにフルーツを漬け込むことでつくる「フルーツブランデー」というブランデーの飲み方は、女性にとても人気があります。

フルーツを切って、ブランデーにつけるだけで簡単に作れるため、自宅でも自分好みのフルーツブランデーをつくることができますよ。

フルーツの種類によってその漬け込み期間は異なりますが、オレンジの場合には1日程度で飲み頃に。梅酒を家で作ろうとすると月日がかかりますが、フルーツブランデーの場合は、手軽につくることができるんです。

また砂糖も不要なので、さっぱりとした味わいが楽しめます。

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・『ブランデースプリッツァー』とも呼ばれる



もともとスプリッツァーというお酒は、白ワインをソーダで割ったカクテルのこと。ブランデースプリッツァーとは、フルーツブランデーを炭酸水で割ったお酒です。

カクテル風の飲み方で、フルーツの香りとシュワシュワの炭酸のおかげで、さっぱりと飲みやすい口当たりになっています。

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・おすすめのフルーツ



カットオレンジがまずおすすめですが、レモンやりんご、パイン、グレープフルーツなどもブランデーによくマッチします。

いろいろと試してみると、お気に入りのフルーツブランデーに出会えますので、自宅でフルーツブランデー作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

・割るソーダのおすすめ


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ブランデースプリッツァーをつくるときに使うソーダは、どんなものでもおいしく楽しめますが、トニックウォーターで割るのがおすすめです。

トニックウォーターには、柑橘類のエキスや砂糖が含まれているため、より飲みやすいお酒になりますよ。

・おうちでブランデースプリッツァーをつくる方法


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オレンジを使って、自宅で簡単にブランデースプリッツァーをつくる方法をご紹介します。

  1. オレンジの皮をむき、果実をスライスする。皮も使うのでとっておく。
  2. ガラス瓶にブランデーとオレンジの皮・スライスしたオレンジの果肉を入れる。
  3. 一日熟成させたら、自家製のフルーツブランデーが完成
  4. フルーツブランデーを、氷を入れて冷やしたグラスに注ぐ
  5. 冷えたソーダを静かに注ぎ、マドラーで軽く混ぜる
たった1日でおいしく飲みやすいお酒ができますので、ぜひ試してみてください。

■ブランデーを飲む時間を楽しもう

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ブランデーは、上品で芳醇な香りが楽しめる格調高いお酒の代表格。

アルコール度数が高いお酒ですが、ストレートやオンザロックで、ゆっくりと時間をかけて、その香りや味わいを楽しむ飲み方がおすすめです。ゆったりとしたブランデーを味わう時間自体を、楽しみたいですね。

また、果実を原料としたお酒であることから、フルーツ・炭酸と合わせやすいお酒でもあります。さまざまな方法で、ぜひブランデーの上品な香りを楽しんでみてください。
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