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【かいわれ大根の育て方】栽培のポイントや種まきと収穫方法も徹底解説!

かいわれ大根と言えば、サラダに入れたり、薬味として料理に添えたりすると、ピリッとした辛みが加わり、見た目もよくなるため、あると便利ですよね。

スーパーなどでも買うことはできますが、昨今では家庭菜園がはやってきていて、中でも、家の中で手軽にできる水耕栽培がおすすめです。豆苗と同じように、家庭菜園での収穫が可能な野菜として、かいわれ大根が注目されているのです。

興味はあるけれど家庭菜園の経験がなく、水耕栽培も初耳という人のために、今回は、かいわれ大根の育て方を詳しく解説していきます。家の中で手軽に栽培を楽しむことができ、料理にもさっと使うことができるため、ぜひ参考にしてください。

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■かいわれ大根とは

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まずはじめに、かいわれ大根とはどのような野菜か説明していきます。そもそも、かいわれ大根について詳しくい知らないという人もいますよね。

・大根の種から育った茎や葉を収穫したもの



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かいわれ大根とは、大根の種が発芽して出てくる、1番はじめの茎や双葉のことです。もともと、芽を食用とするために、通常の大根の種とは別に、かいわれ大根専用の種があります。芽を食べることを目的としているため、通常の大根の芽よりも茎がかなり長くなっているということなのです。

かいわれ大根は、種子に含まれている栄養と、発芽してから光合成によってつくられる栄養のいいとこどりをできるため、昨今では、栄養価の高い野菜としても注目を集めているのです。

・スプラウト食材の一種


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かいわれ大根という言葉よりも、最近ではスプラウトという言葉の方がよく耳にすするかもしれませんね。かいわれ大根もスプラウト食材の一種ですが、スプラウトとはどれも、種から出てくる最初の芽を食べる食材に変わりはありません。

ただ、スプラウトを栽培するときに、用いる種の種類によって呼び名が変わってくることがあります。ブロッコリースプラウト、マスタードスプラウト、レッドキャベツスプラウトなどがあり、大根の種子からつくるスプラウトのことをかいわれ大根と呼んでいるのです。

・名前の由来


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かいわれ大根と呼ばれるようになった由来は、種から発芽して出てくる双葉が二枚貝を開いたときのかたちに似ていたことで、「貝割れ」からきているようです。現在では「かいわれ大根」と言うようにひらがな標記で親しまれていますね。

・シャキシャキ食感とピリッとした辛みがある


かいわれ大根はどんぶり料理のトッピングとして添えられたり、サラダに入れられたりすることが多いですが、食感がシャキシャキとしていて、ピリッとした辛みが料理のアクセントとなります。ほかの食材と比べたら分量を多く使うわけではありませんが、少し添えるだけでも、存在感のある食材と言えるのではないでしょうか。

■かいわれ大根の育て方は水耕栽培が主流

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かいわれ大根を育てる場合は、水耕栽培が主流となっています。では、水耕栽培とは一体どのような栽培方法か見ていきましょう。

・水耕栽培とは?



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一般的によく知られている野菜の栽培と言えば、畑の土に種をまいて育てる方法ではないでしょうか。土を使う方法は土耕栽培と呼ばれ、その一方で、土を使わずに、水と液体肥料をつかって育てる方法を、水耕栽培と呼んでいます。

・水耕栽培のメリット


畑で栽培をする場合は、まず畑用の土地を借りる、作る必要があり、屋内のため雨や風などの天候にも左右されてしまいます。また、畑の土質は地域の気候によって違うため、栽培にかかるノウハウをつかむのがとても難しいのです。一方、水耕栽培は、屋内で天候に左右されることもなく、水と液体肥料など必要なものも少なくてすみます。家庭菜園未経験の人や初心者の人でも手軽に行うことができるのが、水耕栽培ということなのです。

・かいわれ大根の他に水耕栽培ができる野菜


かいわれ大根の育て方はほとんどが水耕栽培というほど、定番な野菜なのですが、水耕栽培ではかいわれ大根以外の野菜も育てることができるのです。それぞれ、難易度は異なりますが、リーフレタス、バジル、ラディッシュ、パセリ、ミニトマトも水耕栽培ができると言われています。

■かいわれ大根の育て方~栽培方法~

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それではいよいよ、かいわれ大根の育て方を見ていきましょう。それぞれの工程について詳しく解説していきます。

・準備するもの


まずは、かいわれ大根の水耕栽培に必要なものを確認しましょう。必要なものを下記にまとめました。


  • かいわれ大根の種
  • 容器
    ※高さ5cm程度で水がこぼれないもの
  • 脱脂綿
  • アルミホイル
かいわれ大根の種は200円ほどで買うことができ、容器はスーパーで肉や魚が入っている白色のプラスチックトレーでも代用ができるため、すべてそろえても500円以内で栽培をはじめることができます。また、おしゃれな容器を使うことでインテリアとしても楽しめるでしょう。

・種まき


最初の工程は種まきです。野菜ですから、種をまかないことにははじまりませんね。脱脂綿を軽く湿らせるように水で濡らしてからトレーに置きます。脱脂綿の上にかいわれ大根の種をだいたい均一になるように並べていきますが、種どうしが重ならないように注意しましょう。

・発芽させる


種が発芽するまでは、日光に当たらないようにトレーをアルミホイルでふたをします。その状態のまま暗い場所で数日間保管しましょう。

・日光に当てる


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かいわれ大根が発芽して、5cmほど成長したら、光合成ができるようにアルミホイルをはずして日光の当たる場所に移します。植物は日光の当たる方向に伸びていこうとする習性があり、日の当たり方によっては、茎が曲がっていってしまいます。かいわれ大根がまっすぐ上に伸びていくように、置く場所や容器の向きを工夫してみましょう。

日光に当てると脱脂綿が乾きやすくなるため、湿った状態をキープできるように水を与えてください。

・収穫する


双葉が開き、茎が10cmほどに伸びたら収穫です。種まきしてから、約1週間~2週間で収穫できるほどの大きさに成長します。

・かいわれ大根は1年中栽培が楽しめる


かいわれ大根は屋内での水耕栽培で育てるということもあり、1年を通してどのタイミングでも育てることができます。栽培期間も長くて2週間程度のため、育てたいと思ったときに手軽に栽培することができますね。

■かいわれ大根の育て方~収穫時期と方法~

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かいわれ大根の収穫時期と収穫方法を詳しく見ていきましょう。

・種まきから7~10日後が収穫の適期


かいわれ大根の収穫適期は、種まきをしてから7~10日前後だと言われています。長くても2週間で収穫できるほどの栽培期間のため、適期に収穫できるよう、種まきのタイミングも調整してくださいね。成長の様子を見ながら、かいわれ大根を使った献立を考えるのも楽しいですよね。

・草丈が10cmほどに伸びたら株元から切り取る


背丈が10cmほどに成長したら根っこを残して、株元からはさみなどで切り取ります。あとは、お好きな料理に使うだけです。また、収穫は短めでも長めでも問題ないため、数日間に分けて、使う分だけを少しずつ収穫していくのも1つの手です。

■かいわれ大根の育て方~再生栽培は可能?~

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かいわれ大根の水耕栽培よりももっと手軽にできる、再生栽培について紹介していきます。

・再生栽培とは?


まず再生栽培とは、野菜の根元を残して利用し、根元を水につけておくだけで、再び成長してきた葉などを収穫する栽培方法です。かいわれ大根の場合、スーパーなどで買ってきたものを根元を2cm程度残して切り取り、根元を水につけておくことが再生栽培のやり方です。

・かいわれ大根は再生する可能性が低い


再生栽培は非常に簡単ですが、かいわれ大根の場合、残念ながら、再生する可能性は非常に低いと言われています。かいわれ大根は、種に含まれていた養分と水だけで大きくなるため、一度収穫すると、再び成長するだけの栄養が足りないというのが理由にあると言われています。

まれに成長して双葉をつける場合もありますが、それは、まだ発芽していなかった種が再生栽培のタイミングで発芽して成長しただけだという可能性が高いです。

・新たに生育しても栄養は望めない


かいわれ大根は、種に含まれる養分と水で発芽して成長するため、1回目の成長でほとんどの養分を使い切ってしまいます。そのため、仮に再生栽培で再び成長したとしても、人間が摂取できる栄養は望めないと言われています。発芽しなかった種が新たに発芽して成長したとしても、少ない本数のため、あまり期待できないですよね。

かいわれ大根は再生栽培が期待できない分、種に含まれていた栄養を1回の収穫で、しっかり摂取できるということではないでしょうか。養分をフルに使いきって成長してくれたかいわれ大根だからこそ、大切に食べたいですよね。

・再生栽培ができる野菜


逆に再生栽培ができることで知られている野菜には、ネギが挙げられます。長ネギ、葉ネギともに再生栽培ができるのです。スーパーなどでネギを買ってきて、根元を5cmほど残してカットし、根元を水につけておきます。しばらくすると、ネギの根元から緑色の葉が成長してくるのが分かるかと思います。成長した緑色の葉を収穫するのが、再生栽培の主流のため、葉ネギの方が向いているかもしれませんね。

ネギが再生栽培できる理由としては、ネギは白い部分もほとんどが葉にあたり、根元を長めに切れば、根と茎は残っている状態のため、水につけておくと、葉が再び成長するだけのエネルギーをつくり出せるからなのです。かいわれ大根の場合は、大部分が茎のため、野菜の構造を比較しても、再生栽培のしやすさが違うということがわかりますよね。

■かいわれ大根の失敗しない栽培方法

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かいわれ大根の栽培は短い期間に比較的手軽におこなうことができますが、失敗しないために押さえておきたいポイントがいくつかあります。ひとつずつ見ていきましょう。

・風通しを良くする


屋内の空気がこもっている場所で栽培をすると、湿度が高く、種が腐ってしまう恐れがあります。また、植物は風にある程度あたることで、茎が強く成長していきます。逆に、突風をあててしまうと、成長した茎が折れてしまうこともあるため、心地よいそよ風が当たる程度に風通しをよくすることを心がけましょう。

・毎日水を与える


土で植物を栽培する場合は、根を張ることで土に含まれる水分や栄養を吸収することができますが、水耕栽培の場合は、容器にそそがれた水だけが頼りになります。成長するには水が必要で、水が乾いている状態が続くと、かいわれ大根は干からびてしまいます。

朝と晩に様子を見て、脱脂綿が乾燥してきた場合には、霧吹きなどで水を優しく与えてくださいね。

・直射日光を避ける


窓際など直射日光の当たる場所は避けるようにしましょう。特に、夏場の高温期の直射日光はエネルギーが非常に高く、昼間の暑い時間帯に数時間でもあたっていると枯れてしまうこともあります。直射日光が当たる場所では、栽培に使っている容器や水の温度も高くなり、水が蒸発して、かいわれ大根が干からびてしまうことも考えられます。

窓際から遠ざたり、適度に遮光できるカーテンをつかったり、直射日光が当たらないように工夫してみてください。

・日当たりと適温に気を付ける


直射日光は避けるものの、かいわれ大根が種から発芽したあとには、日光を浴びて光合成をすることで、栄養をつくり出してさらに成長します。なので、適度な日当たりがあり、明るい場所を選ぶようにしましょう。また、かいわれ大根を栽培するときの適温は20~25℃と言われています。夏場は暑すぎたり、冬は寒くなりすぎたりするため、部屋の中でも季節によって置く場所を変えて、適温で栽培できるようにしましょう。

■かいわれ大根の保存方法

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栽培期間が短いため、様子を見ながら料理に使っていくのがベストですが、どうしても使い切れない場合もありますよね。かいわれ大根はどのように保存すればよいかを紹介していきます。

・あまり日持ちはしない


先に言いますと、かいわれ大根は短期間で成長することもあり、あまり日持ちはしません。そのことを知った上で、栽培または購入するようにしてくださいね。

・栽培中と似た環境を保つことがポイント


かいわれ大根をできる限り日持ちさせるには、栽培中と同じような環境を保つことが大切です。つまり、根元付近を濡らした脱脂綿で保湿して保存するようにしましょう。

・保存方法


スーパーで買ってきたかいわれ大根の場合は、透明なパックをそのまま保存用として使うことができます。また、かいわれ大根を料理に使う場合も、パックのフタの透明フィルムは完全にはがさないようにしましょう。あとは、下記に保存方法をまとめます。

  1. 根元にある脱脂綿またはスポンジが乾いている場合は、水を少量加えて濡らすようにします。
  2. パックに入れ、フタをかぶせた状態で、パックごとラップで覆います。
  3. 冷蔵庫の野菜室に水がこぼれないように立てて保存します。
かいわれ大根を栽培した場合は、スーパーで買ってきたときについていたパックを残しておけば、それをそのまま使うことができます。もし、専用のパックがない場合は、2Lのペットボトルを、かいわれ大根が収まるくらいの高さでカットして、そこに、脱脂綿と一緒にかいわれ大根を入れて、保存しましょう。上記保存方法と同様に、脱脂綿を水で濡らし、ラップでフタをして、冷蔵庫の野菜室で保存してください。

■新鮮なかいわれ大根の見分け方

かいわれ大根は家の中でも手軽に栽培できるとわかりましたが、最近ではスーパーなどでも当たり前のように買うことができます。自分で栽培する場合は、料理に使う直前に収穫すれば、まさに新鮮とれたてですが、スーパーで買うときには、新鮮なかいわれ大根を見分ける必要がありますね。

新鮮なかいわれ大根の見分け方を紹介していきます。

・葉は鮮やかな緑色


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葉が鮮やかできれいな緑色のものを選ぶようにしましょう。かいわれ大根が成長する過程でも、元気な場合は、きれいな緑色になっています。そのため、収穫されたあとも、できる限り鮮やかな緑色でハリやツヤがあるものが、新鮮な状態が保たれている証なのです。

葉のフチが茶色くなっているものや、しおれてしまっているものは、傷んできているため、避けるようにしましょう。

・茎は白くまっすぐ


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茎が白くまっすぐ伸びているかいわれ大根は、ストレスなく元気に育っていて、鮮度もいい証拠です。逆に茶色くなりかかっているものや、折れ曲がっているものは、傷んでいるため避けることをおすすめします。

・大きくなりすぎていない


かいわれ大根がパックのフタを破りそうなくらい大きいものは、成長しきっているということと、パックにパンパンに入っている状態でストレスを感じていることにより、傷みやすくなっている可能性があります。パックの大きさよりも余裕のあるものを選ぶようにしましょう。

スポンジが乾いていない


スポンジが乾いているということは、かいわれ大根が水を吸収することができないため、傷みやすくなっています。スポンジがしっかりと濡れていて、かいわれ大根がいきいきとしているものを選ぶことをおすすめします。

■かいわれ大根の活用方法

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かいわれ大根を普段あまり食べないという人は、どのような料理に使ったらよいかもあまり詳しくは知らないのではないでしょうか。活用方法が分かれば、かいわれ大根がもっと身近な野菜となり、自分で育てるところからやってみたくなりませんか。

ここでは、かいわれ大根の活用方法を紹介していきます。

・どんぶりの薬味


かいわれ大根の定番な活用方法は、どんぶりの薬味としてトッピングすることです。親子丼やかつ丼など、いろいろなどんぶりにかいわれ大根のシャキシャキ感とピリッとした味が合うのです。ぜひ、試してみてください。

サラダ


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かいわれ大根に、長いもと梅ドレッシングを使ったサラダを紹介します。

かいわれ大根と長いもの梅サラダ


材料(2人分)
・かいわれ大根: 1/2パック
・長いも: 200g
<梅ドレッシング>
・梅干し: 1個
・はちみつ: 小さじ1
・りんご酢: 大さじ1
・しょうゆ: 小さじ1
・ごま油:小さじ1

  1. 長いもの皮をむき、縦細切りにする。
  2. かいわれ大根の根元を切り、半分の長さにカットする。
  3. 梅干しの種を取り、ペースト状になるまで果肉を包丁でたたく。
  4. 3と梅干し以外の<梅ドレッシング>の材料を混ぜる。
  5. 1、2、4をボウルに入れてもみ込み、冷蔵庫で10分程度冷やし、盛りつけたら完成。
かいわれ大根の辛みと、梅干しの酸味が合わさり、長いものサクサク感が特徴的なさっぱりとしたサラダです。かいわれ大根がたくさんある場合は、サラダにすることで、かいわれ大根が主役の料理もつくることができますよ。

■かいわれ大根は手軽に栽培できる!楽しく栽培しておいしく食べよう!

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かいわれ大根は、家の中でも意外と手軽に栽培できるということがわかりましたね。自分で栽培することにより、成長したら、料理にサッと使うことができ、スーパーで買ってくるかいわれ大根とはまたひと味違った感動を覚えるのではないのでしょうか。

成長の様子は、なんとも可愛らしく、インテリアとしてもお部屋に緑の彩を演出してくれます。ぜひ、この記事を参考に、かいわれ大根の栽培に挑戦し、おいしく食べてみてください!
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