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電気ポットにクエン酸洗浄が効く!取れない汚れもスッキリ落とす方法とは

電気ポットは、手軽にお湯を沸かすことができて、保温もできる便利なアイテムですが、意外と中は汚れています。しかし、なかなか掃除するのが面倒な場所でもあるため、どのようにお手入れすれば良いのかわからない方が多いのではないでしょうか?そこで、今回は電気ポットのお手入れ方法をご紹介します!

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■電気ポットの汚れはクエン酸が効果的

・【白い汚れ】水垢


電気ポットの中にできている白い斑点のような汚れはいったいなんでしょうか?その正体は「水垢」です。水垢とは、水道水に含まれるカルシウムやナトリウムなどのミネラル分が固まったものであり、アルカリ性の汚れです。また、おいしさや安全性にこだわるなら、お湯を沸かすときにもミネラルウォーターを使用するという方も多いでしょう。しかし、ミネラルウォーターも水道水と同様、ミネラル分が多く含まれているため、成分の結晶ができやすくなるという特徴があるので、水垢ができてしまいます。

水垢汚れを取るのを面倒に思うと、そのまま放置してしまうこともあるでしょう。しかし、放置をすると、ミネラル分の塊がどんどん固く大きくなるため、こびりついてしまい、もっと取りにくくなってしまいます。そのため、水垢汚れを見つけたら、汚れが固まってとれなくなる前に、できるだけ早く掃除したほうがよいでしょう。

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水垢とカルキについて


水垢はカルキとも呼ばれますが、それぞれ違うものを指しています。カルキとは、水酸化カルシウムに塩素を吸収させてできる白い粉末状の物質であり、次亜塩素酸カルシウムやさらし粉などと呼ばれています。高い殺菌効果をもつ塩素を原材料につくられたカルキは、過去に水道水の殺菌・消毒するために使用されていました。

しかし、現在では、粉状ではなく液状の次亜塩素酸ナトリウムが水道水に用いられているのが主流となっています。昔の名残から、水道水から水分が蒸発したあとの白い塊が、カルキと呼ばれることもありますが、実際には、水垢とカルキは別物なのです。

・【緑色の汚れ】サビ


電気ケトルの底に緑色の汚れが発生した場合、その汚れの正体は「緑青(りょくしょう)」というサビである可能性が高いです。電気ケトルの底に使われているステンレスは、鉄、クロム、ニッケルなどの金属からなる合金です。このクロムやニッケルがサビてしまうと、緑色のサビが発生してしまいます。

このサビは、基本的に人体には無害です。サビが発生してしまったとしても、普通にポットをお手入れしてつかう分には、問題なく使用することが可能です。しかし、サビが発生しているポットで沸かしたお湯を飲みたいと思う人はいないですよね。しっかり汚れを落としてポットをつかいましょう!

・【茶色の汚れ】カルシウム・鉄


茶色い汚れの原因は、水道に含まれる不純物であるカルシウムや鉄です。ポットを使用したときに発生する熱によって、汚れがポットの内側に付着し、茶色く汚れてしまいます。この汚れは少量であれば、人体には問題ありませんが、赤や濃い茶色のように汚れが悪化してきたら、要注意です。また、ポット内部のステンレスに傷がついてサビている可能性があるので、赤茶けた汚れが出たときは買い替えた方がよいでしょう。

・酸がアルカリ性の汚れを落とす


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汚れには酸性汚れとアルカリ性汚れがあります。酸性汚れとは、台所の油汚れや汗などの皮脂汚れ、 アルカリ性汚れは水アカや石鹸カスなどがこれにあたります。汚れを落とすには、汚れと逆の性質をもつ洗浄成分で中和することが基本です。つまり、酸性の洗浄成分がアルカリ性汚れを落とすのに適しているということです。水垢はアルカリ性汚れなので、クエン酸などの酸性の成分で掃除しましょう。

■クエン酸を使った電気ポット内部の洗浄方法

・洗浄に必要なクエン酸の量


洗浄に必要なクエン酸の量は、水1Lに対して大さじ1程のクエン酸を加えます。ポットのの大きさによって、加える水の量が異なると思うので、うまく調整してください。

・ポット洗浄の手順


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ここでは、実際のポットの洗浄手順をご紹介します。
【用意するもの】
・クエン酸 大さじ2(ぬるま湯で先に溶かしておく)
・水
・スポンジ
【手順】
1.ポットに溶かしたクエン酸を入れて、満水ラインまで水を加えます。
2.スイッチを入れて、お湯を沸かします。
3.お湯が沸いた後は、2~3時間ほど、そのまま保温にしておきます。
4.中身を確認し、まだ汚れが残ってる場合は、お湯を捨てて、スポンジで内側をやさしくこすります。
5.水ですすいだら、しっかり乾燥させて、完成です!
注意として、4でお湯を捨てるときは、フタを開けっ放しにして少し冷ましてから捨てるなどして、やけどに気を付けましょう。また、塩素系洗剤とは混ぜてはけません。有害ガスが発生する恐れがありますので、十分注意してください。

・掃除の頻度はどれくらいがいい?


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電気ポットのお手入れ頻度は、少なくとも3ヶ月に1回程度はクエン酸でお手入れを行ったほうが良いでしょう。ただし、電気ポットの汚れというのは日々使用するごとに少しずつ蓄積していくものです。また、大量についてしまうとなかなか1度の洗浄では完璧に落とすことが難しくなってしまうことも少なくありません。なので、汚れが付く前に1ヶ月に1回程度、定期的にお手入れしておくと汚れがついていても簡単に落とせますので、安心です。お手入れの手間をかなり省くことが可能です。

・雑菌の繁殖にも注意


ポットで沸かす前の水道水は、塩素の力で殺菌されている状態ですが、ポットで水を沸騰させることで、塩素は除去されてしまいます。そのため、沸かしたあとの、塩素が失われたお湯をポット内へ放置してしまうと、雑菌が繁殖しやすくなります。定期的なお掃除はもちろんですが、つかい終わったらポット内の水をきちんと捨てて、ポットの中を乾燥させる習慣もつけておきましょう。

■電気ポット洗浄のおすすめ3選【クエン酸以外】

・クエン酸の代用「レモン」


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クエン酸はレモンなどの柑橘類に含まれている、自然由来の成分です。そのためレモン果汁も、クエン酸の代わりになります。ポット掃除の手順はクエン酸のときと同様です。クエン酸の代わりにレモン1~2個の絞り汁か市販のレモン100%の果汁を大さじ2入れてつかいます。

・調味料無添加の「酢」


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電気ポットの掃除につかえるのは、クエン酸だけではありません。クエン酸と同じ酸性である酢をクエン酸の代わりにつかえます。掃除手順はクエン酸のときと同じです。掃除するときの酢の分量ですが、クエン酸の代わりに水1Lあたり酢100~200mlを入れてつかいます。

注意点としては、砂糖や調味料が入った酢(すし酢など)はつかえません。また、酢の独特なニオイが残るので、ニオイが消えるまで、何回か水ですすぐ必要があります。

・市販の洗浄剤


ポットの掃除には、市販のポット専用洗浄剤もおすすめです。クエン酸が汚れを中和させて落とすのに対して、ポット専用洗浄剤はイオンの力と強い発泡力で、汚れを落とすという違いがあります。クエン酸などの酸性成分をつかうよりも、洗浄効果が高いです。

現在は、さまざまなメーカーからポット専用洗浄剤が発売されています。お酢やレモン汁をつかうのが面倒な方は、ぜひ買ってみてはいかがでしょうか。

・「メラミンスポンジ」や「重曹」がおすすめ出来ない理由


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電気ポットの内側をこするときは、必ずやわらかいスポンジをつかいましょう。メラミンスポンジはキズが付く恐れがありますので、おすすめできません。

また、重曹には研磨作用があります。ポットの内側にはサビ防止などのコーティングがしてあるため、研磨作用のある重曹をつかうと、内側にキズが付く恐れがあります。くわえて、重曹を水に溶かして加熱すると、炭酸ガスが発生します。この炭酸ガスが、注ぎ口や蒸気口から吹きこぼれる恐れがあるので、非常に危険です。

水垢はアルカリ性汚れ。つまり、汚れ落としには酸性の洗浄成分が必要です。ところが重曹はアルカリ性なので、水垢と同じ性質です。そのため、重曹で水垢は落とせないので、電気ポットの内側のお手入れには不向きなのです。

■電気ポットの外側の掃除もクエン酸は使える?

・ポット外部の汚れの原因


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電気ポットは内側だけでなく、外側もしっかりと汚れていきます。電気ポットはキッチンに置いておくことが多いため、調理の影響によるベタベタした油汚れや飛び散った調味料もつきやすくなります。また、料理の延長でさまざまなものが付着した手で触ることで手垢も付きます。

特に、ポットの注ぎ口は、お湯を注いだ時の跳ね返りのコーヒーやスープなどでも汚れてしまいます。

・アルカリ電解水


アルカリ電解水とは、液性が中性である水を電気分解し、アルカリ性にしたものです。洗浄力が高まり、主に電気ポットの外側に付いた油汚れや手垢を落とす場合に使用できます。

食器洗い用や浴室用などの一般的な洗剤と異なり、洗剤成分が入っていないため、二度拭きが不要です。洗剤が残る不安もないので、電気ポットのお掃除に適していますよ。

・市販のアルカリ性洗剤


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手垢や皮脂汚れ、キッチンの油汚れ、食べこぼしなど、おうちのなかの汚れのほとんどは油でできています。そのため、アルカリ性洗剤は相性がよく、さまざまな場所にあわせたアルカリ性洗剤が販売されています。電気ポットのお手入れにも市販で販売されているアルカリ性洗剤が効果的です!

注意点として、アルカリ性洗剤は、肌に必要な油分なども落としてしまうので肌荒れを起こす可能性があります。とくに肌が敏感な人はゴム手袋などをつけて、触れないように注意しましょう。

・重曹水


重曹(じゅうそう)は、掃除の際に洗剤の代わりにつかわれたり、お菓子をつくるときには、ふくらし粉として使用されます。重曹には、重炭酸ソーダやベーキングソーダなどいくつか呼び方がありますが、化学名は炭酸水素ナトリウムです。

重曹は、食品から薬、掃除用など幅広い用途があり、天然のミネラルであるため環境にも優しい、大変な優れものです。汚れに吸着する性質があり、研磨作用や脱臭作用もあります。弱アルカリ性のため、油汚れや手垢などの酸性の汚れを落とすときにつかうと効果的です。スーパーマーケットやドラッグストアなどでお手軽に購入できます!

下記に重曹をつかったお手入れの方法の手順をご紹介します!
【手順】
1.水100mLと重曹小さじ1を入れて、よく混ぜます。
2.布(またはキッチンペーパー)に含ませ、外側全体を拭きます。
3.2でつかった布を水洗いし、または新しい布(またはキッチンペーパー)で、2で拭いた場所を水拭きします。
4.もう1枚の布(またはキッチンペーパー)で乾拭きします。
汚れがひどい場合は重曹の量を増やすと、汚れが落ちやすくなります。注意点は、電源との接触部分は拭かないように気を付けましょう。また、万が一、重曹水が目に入ってしまった場合は、すぐに水で洗い流しましょう。

■電気ポットは定期的にお手入れしよう!

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今回は電気ポットのお手入れ方法を紹介しました。今までは電気ポットの掃除が面倒と思っていた方も、意外と簡単に感じたのではないでしょうか?ポットは普通の食器と違って、毎日洗う必要はありません。定期的なお手入れをしていれば、きれいな電気ポットをキープできます。

今回紹介したお手入れ方法を参考にして、ぜひチャレンジしてみてください!
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