すき焼き用の肉はどの部位がおすすめ?選び方から美味しい食べ方まで紹介!
2020年8月22日 11:00©https://pixabay.com/
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■すき焼きにおすすめの肉質とその選び方
・霜降りの入り方
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すき焼きのお肉には、ほどよく脂肪がついている霜降りのお肉がおすすめです。適度に脂身を含んでいるものは、煮込む過程で脂身が溶け出し旨味が出ます。一方、脂肪の少ない部位のお肉は、火を通すと固くなってしまいます。そのため、お肉を煮込むすき焼きには、脂身の多い部位のお肉がおすすめです。
・肉の鮮度
すき焼きのお肉を購入するときは、肉の鮮度がよいものを選ぶようにしましょう。鮮度のよいお肉を選ぶポイントをご紹介します。ひとつ目は、霜降りの入り方を見ることです。肉の表面に出ている脂肪の白い部分がはっきりと浮かびあがって見えるもののほうが鮮度がよいので、お肉を購入する際は、よく観察してみてください。
もうひとつの選び方は、肉の色を見ることです。赤身肉は、鮮度が落ちると徐々に茶色くなってしまい、変色している場合があります。一部分だけ変色していることもあるので、パック詰めされているものは隅々まで見るようにしましょう。
・1人当たりの肉の量
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スーパーにお肉を買いに行った際に、「どのくらいお肉を買えばいいのだろう?」と迷うことはないでしょうか。すき焼きにおすすめのお肉の量は、1人あたり、100g~200gが適量だといわれています。男性、女性、子供で食べる量は変わります。
・女性:150g
・子供:100g
■好みで選ぶ!すき焼きに最適な肉の部位
・安くたっぷり食べたいなら『バラ肉』
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バラ肉は、価格帯を部位別に見たときに、最も手ごろに手に入る部位の肉です。予算を抑えてすき焼きをしたいという人には、バラ肉をおすすめします。
バラ肉とは、牛肉、豚肉などの肉の部位で、アバラ骨の周囲の肉を指し、赤身と脂肪が層になったいわゆる三枚肉といわれています。どちらも濃厚な風味が特徴で、焼肉や牛丼、すき焼のほか、煮込み料理にも向いています。ただし、煮込みすぎると肉が硬くなり、おいしさが半減してしまうため、火の通り具合には気をつけなくてはならなりません。
・ヘルシーな赤身肉が好きなら『モモ肉』
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モモ肉は、名前の通りモモにあたるお肉で、脂身が少なくヘルシーな赤身肉です。しかし、脂肪分が少ない分、煮込みすぎると硬くなってしまうので、柔らかいお肉が好きな方は、煮込む時間を短くするなど注意が必要です。ローストビーフやたたきなど、かたまりで調理する料理に向いています。
・霜降りも旨味も味わいたいなら『肩ロース』
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肩ロースは、きめの細かい肉質で柔らかい部位であり、脂肪がほどよく霜降り状に分散し、牛肉特有のコクのある風味が楽しめます。味が濃いのが特徴であり、薄切りにして、しゃぶしゃぶ、すき焼、焼肉などにするほか、角切りにして煮込み料理にもつかえます。
よく「ミスジステーキ」などレストランで出ているものがありますが、これは肩の部分であり、希少部位も多く含まれています。
・とろけるきめの細かさを楽しむなら『リブロース』
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リブロースは牛肉を部位別に見たときに、とくに上等とされる部位です。赤身と脂身のバランスがよく、コクがあって風味がよいです。きめが細かく、肉本来のおいしさを味わうローストビーフやステーキに向いています。霜降りのものは、すき焼に最適であり、すき焼きにすることで霜降り部分の脂身が出汁に溶け出し、肉の旨みを感じることができます。
肉自体も柔らかく煮込んでも硬くなりにくいことから、最もすき焼き向きの部位といえます。すき焼きならではの高級感や、牛肉の上質な旨みを味わうことができます。
■すき焼き肉は代用出来る!?
・しゃぶしゃぶ用の肉
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結論からいうと、しゃぶしゃぶ用のお肉でもすき焼きはつくれます。
「すき焼き用」と「しゃぶしゃぶ用」のお肉はどこが違うのでしょうか。どちらも薄切りで売られていますし、見た目から見ても判断しずらいですよね。答えは「肉の厚さ」です。
一般的にしゃぶしゃぶ用は厚さ約0.15cm~0.2cmに、すき焼き用は約0.18cm~約0.2cmにスライスされていることが多いようです。もちろんはっきりした定義があるわけではなく、お店によって厚さはそれぞれ違うのですが、どのお店でもすき焼き用の肉の方がしゃぶしゃぶ用の肉よりも厚くスライスされているようです。ではなぜ厚さが違うのでしょうか?
しゃぶしゃぶは、沸騰したダシに、お肉をさらっとくぐらせて食べます。あまり長い時間煮てしまうとお肉が固くなってしまいますし、かといって、生で食べるわけにもいきません。そこで、さらっと肉をくぐらせただけでも、ちゃんと火が通るように薄目の厚さでスライスしているわけです。
しゃぶしゃぶ用のお肉ですき焼きを作ることはできるのですが、すき焼き用のお肉を使用した方が、よりすき焼きらしいお肉の味を楽しめるようです。
あまりお肉本来が持つ肉々しさが苦手で、もう少しあっさりとすき焼きを楽しみたいという方は、あえて、すき焼き用ではなく、しゃぶしゃぶ用の肉を使ってすき焼きをつくってみるのもよいでしょう。好みやその日の気分で、部位だけではなく、お肉の厚みにもこだわって材料選びをしてみると、新しい発見や牛肉の楽しみ方が見つかるかもしれません。ぜひ、チャレンジしてみてください!
・豚肉
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すき焼きといえば、牛肉をつかうのが当たり前と思っている人が多いかもしれませんが、豚肉をつかうのもありです。すき焼きの肉を牛肉から豚肉に変えることで何が違うのでしょうか?
・豚肉の脂のおかげで甘みを感じやすく、おいしくできあがる。
・豚肉はしっかり火を通す必要があるため、肉質が固くなりがちですが、柔らかい部位をつかうことで解消できる。
■美味しいすき焼き肉を味わう為に必要な知識
・こだわるべきは“割り下”
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割り下には、バランスのよい調味料の割合があります。黄金比率と言われるのは、「酒:醤油:みりん=1:1:1」です。これにざらめを加えるのですが、量は酒の3割ほどがベストです。酒とみりんは強火でしっかり煮切って、アルコールを飛ばしましょう。十分に煮立ったら、醤油とざらめを加え、ざらめが溶けたら割り下の完成です。
ここでポイントなのが、お肉を焼き始めてから色が変わりきる前の赤い部分がまだ少し残っている状態で割り下を入れましょう。
・肉が固くなるのはしらたきのせいじゃない
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「肉が硬くなるから、しらたきは肉から離した方がよい」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?その理由は、しらたきに含まれる凝固剤の「水酸化カルシウム」が、肉をかたくしたり、肉を変色させたりするからだといわれていました。
しかし、実際にしらたきに含まれるカルシウム成分は、100gあたり0.075gです。同じくすき焼きの具材としても定番の焼き豆腐の100gあたり0.15gと、しらたきのカルシウム成分は焼き豆腐の半分程度です。実はそばに置いても問題ないので安心してください!
■通販で購入出来る!人気のあるすき焼き肉
・黒毛和牛
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すき焼きには、国産の黒毛和牛がおすすめです。
和牛の中でも特に有名な牛が黒毛和牛です。国産の黒毛和牛の肉質はキメ細かく、ほどよく締まった赤身が柔らかで、口の中に入れると、とろけるような食感となっています。食肉牛として追求された至高の牛として扱われています。
黒毛和牛の特徴は「サシ」にあります。サシとは、霜降り肉にまばらにある脂肪分の俗称です。サシは肉質評価の基準ともなっており、最高峰のランク5ともなると肉の断面には、きめの細かいサシが入っています。見た目では、サシの中に赤身がある状態となっています。
おいしい和牛を堪能したいなら、ぜひ綺麗なサシの入った国産の黒毛和牛を選びましょう。すき焼きはもちろん、さっぱりと楽しめるしゃぶしゃぶや鉄板での焼肉に焼き肉しゃぶもおすすめです。
・松阪牛
松坂牛は、深みのある甘く上品な香り(和牛香=霜降り肉である黒毛和牛の牛肉独特の香り)が特徴です。また、一般的な和牛より不飽和脂肪酸を豊富に含むため、脂肪の溶け出す融点が低く、舌触りがよく滑らかな口当たりです。「舌触りが良い=脂肪の質がよい」と考えられるので、不飽和脂肪酸の豊富な松阪牛のとろけるような食感は、松阪牛のおいしさの秘密ともいえまし、すき焼きには抜群に合います!
・神戸牛
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神戸牛は、サシが他の和牛と比べ、人肌で溶けるほど融点が低く、あっさりとして胃もたれしにくいといわれています。この特徴的な細かい霜降りは血統により生み出され、その味は餌によって決まります。血統の純潔性と高度な肥育技術が神戸牛のおいしさの決め手です。
すき焼きは濃い味の料理ですが、「肉質の違い」が顕著に現れます。よい肉は鍋全体をしっかりとおいしくしてくれるので、迷ったら、まずは定番の「すき焼き」で、至福の時間を味わいましょう!
■すき焼き用の肉は、特徴に合わせて部位をつかい分けよう!
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すき焼きのおししさを左右するのは、やはり肉だといっていいでしょう。最適な部位、鮮度のよい肉、正しい食べ方を覚えておけば、最高のすき焼きが味わえます。肉の部位や種類によって、それぞれ特徴があるので、上手につかいわけてみましょう! お肉の選び方やつくり方のコツをしっかり覚えておくことで、家族や友人と囲む食卓もより楽しいものになるはずです!
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