生わかめは冷凍保存が正解?保存期間や解凍方法もあわせて紹介
2021年7月21日 00:00
生わかめをご家庭で調理したことはありますか? 乾燥わかめや塩蔵わかめなど、加工品として、1年中食べることができるわかめですが、実はわかめの旬は春です。旬の時期にしか出回らない生わかめは、加工品にはない、歯ごたえのよさとおいしさがあるんですよ。
しかし、生わかめはパックにどっさり入って売っているので、食べきれるか不安。また、下処理の仕方がわからないと、買うのを躊躇してしまいますよね。
今回は生わかめの正しい保存法を下処理から徹底解説。さらに、生わかめを使ったおすすめレシピもご紹介します。ぜひ、旬ならではの味を楽しんでください。生わかめのよさを知れば、買わないのはもったいない! と思えるようになりますよ。
生わかめが市場に出回るのは3~6月の短い期間。旬が春先ということもあり、代表的な料理に旬の柔らかい筍といっしょに食べる若竹煮が有名ですね。
生わかめは、茹でる前は茶色。鮮やかな緑色のものは、すでに下処理をしてありすぐに食べることができます。
生わかめとして売られているものには、緑色の下茹でされているものと、されていない茶色のものがあります。緑色のものは流水で洗うだけで食べることができますが、茶色のものは下処理をする必要があります。茶色の生わかめを保存するには、まず下茹でが必要です。
生わかめの下茹では、食感や味を良くする意味もありますが、海水中に存在する腸炎ビブリオによる食中毒を予防する目的もあります。必ず行ってください。
食べきれない分はすぐに、冷凍保存してしまいましょう。
傷んだ生わかめは、ほかの生ものと同様、食中毒の原因になります。以下の特徴が見られたら、食べるのはやめておきましょう。
茹でる前に、ボウルに氷水を用意しておきましょう。
まず、生わかめの茎の部分だけを入れて20秒ほど茹で、続けて残りの生わかめを加えます。鮮やかな緑色に変わったら、すぐにざるにあけます。茹ですぎは、色や食感が悪くなる原因に。さっと茹でるのがポイントです。
ここまでで生わかめの下処理が完了です。すぐに食べる場合は、このまま冷蔵庫へ。冷凍保存するときは、以下の手順に進みます。
材料は、生わかめの半分の重量の塩のみ。漬け物容器か、重しをご用意下さい。
もちろん、市販の塩蔵わかめ同様に冷蔵保存もできますが、冷凍しておくとかなり日持ちします。
それぞれの保存方法での保存期間は以下の通りです。
生わかめで作るみそ汁は、磯の香りが楽しめます。
だし汁800ml
みそ大さじ3~4
ワカメ15g
麩12個
刻みネギ大さじ2
生ワカメは熱湯に通して水に取り、粗熱が取れれば水気をきり、食べやすい長さに切る。麩は水で戻し、水気を絞っておく。
手順1:鍋にだし汁を入れて火にかける。煮立てば麩を入れ、みそを溶き入れる。
手順2:最後にワカメ、刻みネギを加えて火を止め、器によそう。わかめを加えたあとは、食感を残すためにすぐに火を止めてくださいね。
生わかめをさっぱりとたっぷり食べられます。
生ワカメは熱湯に通し、鮮やかな緑色になれば水に取る。水気を絞り、食べやすい大きさに切る。
キュウリは縦しま目に皮をむき、輪切りにし塩少々でもむ。しんなりすれば水洗いして水気を絞っておく。
ニンジンは皮をむき、イチョウ切りにする。ショウガは皮をむいてすりおろす。
<合わせ酢>の材料を合わせておく。
手順1:ワカメ、キュウリ、ニンジン、<合わせ酢>をサッと混ぜ合わせ、器に盛り付ける。お酢で和えてから時間がたつとわかめが変色してしまうため、食べる直前に混ぜ合わせましょう。
生わかめと根菜の食感がよい、和風サラダです。
材料 ( 2 人分 )
ワカメ(ゆで:生)50g
大根1.5~2cm
ニンジン1/8本
貝われ菜1/4パック
かつお節2g
<ドレッシング>
作り置き甘酢小さじ1 作り方 >>
しょうゆ小さじ1
サラダ油小さじ2
塩コショウ少々
練りからし小さじ1/2
ワカメは水洗いし、水気を絞ってザク切りにする。
大根は皮をむき、縦せん切りにして冷水に放ち、パリッとしたらザルに上げてしっかり水気をきる。ニンジンは皮をむき、縦せん切りにして熱湯をかけ、水に取って大根と合わせる。
貝われ菜は水洗いして根元を切り落とし、長さを半分に切る。
<ドレッシング>の材料を混ぜ合わせる。
手順1:器にワカメ、ニンジンと合わせた大根、貝われ菜を盛り、<ドレッシング>をかけてかつお節を振りかける。
どちらも春が旬の、生わかめとウドを使ったきんぴらです。
ワカメ(生)70g
ウド1/2本
シメジ1/2パック
ショウガ(せん切り)大さじ1
ゴマ油大さじ1
しょうゆ小さじ2
白ゴマ小さじ1
手順1:ワカメは水洗いして水気をきり、食べやすい大きさに切る。ウドは長さ4cmに切って厚めに皮をむき、斜め薄切りにして水に放ち、ザルに上げる。シメジは石づきを切り落とし、小房に分ける。
手順2:フライパンにゴマ油を熱し、ウドとシメジを炒める。しんなりとしてきたら、ショウガを加えてさらに炒め、香りが出てきたらワカメを加える。
手順3:ワカメを入れたらサッと炒め合わせ、しょうゆを回しかけ、火を止める。器に盛ったら白ゴマを振る。ウドも生わかめも食感が大事。炒めすぎないようにしましょう。
活用法も、汁物、サラダ、和え物と料理のバリエーションも加工されたわかめと同じように使えます。
日持ちしないからと言って、買うのを躊躇しているのはもったいないですよ。旬ならではの生のおいしさを楽しんでくださいね。
例)
《参考》
・東京都福祉保健局 食品衛生の窓「腸炎ビブリオ」
しかし、生わかめはパックにどっさり入って売っているので、食べきれるか不安。また、下処理の仕方がわからないと、買うのを躊躇してしまいますよね。
今回は生わかめの正しい保存法を下処理から徹底解説。さらに、生わかめを使ったおすすめレシピもご紹介します。ぜひ、旬ならではの味を楽しんでください。生わかめのよさを知れば、買わないのはもったいない! と思えるようになりますよ。
@https://www.photo-ac.com/
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目次 [閉じる]
■生わかめの正しい保存方法とは?
・生わかめの旬と特徴
生わかめの旬
私たちがスーパーで買うことができるわかめは、塩漬けされた塩蔵わかめや、乾燥された乾燥わかめとして加工されたものがほとんどです。旬の時期のみ生で流通されています。生わかめが市場に出回るのは3~6月の短い期間。旬が春先ということもあり、代表的な料理に旬の柔らかい筍といっしょに食べる若竹煮が有名ですね。
生わかめは、茹でる前は茶色。鮮やかな緑色のものは、すでに下処理をしてありすぐに食べることができます。
生わかめのおいしさとは
シャキシャキとした歯ごたえと、さわやかな磯の香りがおいしさの特徴です。乾燥わかめや塩蔵わかめと同様、サラダ、酢の物、味噌汁とアレンジの幅が広く旬の味をいろいろな料理で楽しめます。・生わかめの保存の基本
生わかめは日持ちしない?
生わかめは、冷蔵で流通されています。ご家庭でも、買ってきたらすぐに冷蔵庫に保管してください。さらに、とても傷みやすい食材です。冷蔵庫では、2~3日しか日持ちしません。生わかめの保存は下茹でしてから
生わかめとして売られているものには、緑色の下茹でされているものと、されていない茶色のものがあります。緑色のものは流水で洗うだけで食べることができますが、茶色のものは下処理をする必要があります。茶色の生わかめを保存するには、まず下茹でが必要です。
生わかめの下茹では、食感や味を良くする意味もありますが、海水中に存在する腸炎ビブリオによる食中毒を予防する目的もあります。必ず行ってください。
・生わかめのおすすめの保存法
@https://www.photo-ac.com/
生わかめは冷凍保存がおすすめ
生わかめは、冷凍しても食感がそんなには変わらないという、うれしい特徴があります。しかも、保存期間も格段に長くなります。食べきれない分はすぐに、冷凍保存してしまいましょう。
塩蔵わかめにしても◎
冷凍より少し手間はかかりますが、自家製の塩蔵わかめもおすすめです。実は、冷凍より塩蔵わかめの方が保存できる期間が長く、この塩蔵わかめを冷凍保存することで、さらに保存期間を長くすることができるんですよ。すぐに食べるときは冷蔵でもOK
もちろん、香りも食感もよく食べられる方法は、冷蔵で早めに食べきってしまうことです。2~3日で食べきれるときは冷蔵でOKですが、下茹ではできるだけ早く行っておきましょう。・生わかめは傷むとこうなる!
傷んだ生わかめは、ほかの生ものと同様、食中毒の原因になります。以下の特徴が見られたら、食べるのはやめておきましょう。
- ぬめりがでてきた
- 溶けている
- 茶色っぽく変色している
- 異臭がする
■生わかめの冷凍保存のやり方
・下茹でして冷凍する場合
下茹で済みの生わかめは、そのまま冷凍してOKです。ここでは、生わかめの下処理から冷凍保存までの手順をご紹介します。茹でる前に、ボウルに氷水を用意しておきましょう。
①茎の部分を切る
生わかめは、茎の部分がまだついた状態で売られています。茎も食べられるのですが、火が通りにくいので、時間差で茹でるので切り分けておきます。②固めに下茹でする
鍋にたっぷりの湯を沸騰させます。塩などを入れる必要はありません。まず、生わかめの茎の部分だけを入れて20秒ほど茹で、続けて残りの生わかめを加えます。鮮やかな緑色に変わったら、すぐにざるにあけます。茹ですぎは、色や食感が悪くなる原因に。さっと茹でるのがポイントです。
③流水で洗い氷水で締める
用意しておいた氷水に、お湯を切った生わかめを入れて素早く冷やします。こうすることで、食感がよりよくなります。ここまでで生わかめの下処理が完了です。すぐに食べる場合は、このまま冷蔵庫へ。冷凍保存するときは、以下の手順に進みます。
④好みのサイズに切る
用途に合わせ、食べやすいサイズに切ります。⑤小分けでラップに包み保存袋へ
ラップで小分けし、冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫へ。・塩蔵わかめにして冷凍する場合
さらに長持ちする、自家製塩蔵わかめの作り方を紹介します。市販の塩蔵わかめと同じように調理できますよ。材料は、生わかめの半分の重量の塩のみ。漬け物容器か、重しをご用意下さい。
@https://www.photo-ac.com/
①茎を切ってさっと下茹でする
冷凍保存の時と同様の方法で、下茹でします。塩蔵わかめにする場合も、あくまで素早くさっと茹でます。②塩をまぶして一晩おく
下茹で後の生わかめの半分ほどの重量の塩をまぶす。漬け物容器に入れるか、ボールに入れて重しをして一晩おきます。③水分をすててさらに一晩おく
一晩おくと、水がたくさん出てきます。水を捨て、さらに一晩重しをしておいておきます。④ふり塩をして保存袋へ
しっかり水分が抜けた生わかめを、乾いたボールに移します。全体が白くなるくらいの量の塩をまぶし、口が閉まる保存袋に入れて保存します。もちろん、市販の塩蔵わかめ同様に冷蔵保存もできますが、冷凍しておくとかなり日持ちします。
・保存期間
それぞれの保存方法での保存期間は以下の通りです。
- 常温:適さない
- 下茹で後冷蔵:2~3日
- 下茹で後冷凍:2~3週間
- 塩蔵わかめにして冷蔵:2~3ヶ月
- 塩蔵わかめにして冷凍:約6ヶ月
・解凍方法
解凍してから調理
料理に使う前に、ザルに出して熱湯を回しかけて解凍します。一度冷凍した生わかめを召し上がるときは、加熱調理がおすすめです。凍ったまま調理
汁物や煮物には、凍ったまま入れてもOKです。■生わかめのおすすめレシピ
・生ワカメのみそ汁
生わかめで作るみそ汁は、磯の香りが楽しめます。
材料(4人分)
だし汁800ml
みそ大さじ3~4
ワカメ15g
麩12個
刻みネギ大さじ2
下準備
生ワカメは熱湯に通して水に取り、粗熱が取れれば水気をきり、食べやすい長さに切る。麩は水で戻し、水気を絞っておく。
作り方
手順1:鍋にだし汁を入れて火にかける。煮立てば麩を入れ、みそを溶き入れる。
手順2:最後にワカメ、刻みネギを加えて火を止め、器によそう。
・生ワカメの酢の物
生わかめをさっぱりとたっぷり食べられます。
下準備
生ワカメは熱湯に通し、鮮やかな緑色になれば水に取る。水気を絞り、食べやすい大きさに切る。
キュウリは縦しま目に皮をむき、輪切りにし塩少々でもむ。しんなりすれば水洗いして水気を絞っておく。
ニンジンは皮をむき、イチョウ切りにする。ショウガは皮をむいてすりおろす。
<合わせ酢>の材料を合わせておく。
作り方
手順1:ワカメ、キュウリ、ニンジン、<合わせ酢>をサッと混ぜ合わせ、器に盛り付ける。
・ワカメと大根のサラダ
生わかめと根菜の食感がよい、和風サラダです。
材料(2人分)
材料 ( 2 人分 )
ワカメ(ゆで:生)50g
大根1.5~2cm
ニンジン1/8本
貝われ菜1/4パック
かつお節2g
<ドレッシング>
作り置き甘酢小さじ1 作り方 >>
しょうゆ小さじ1
サラダ油小さじ2
塩コショウ少々
練りからし小さじ1/2
下準備
ワカメは水洗いし、水気を絞ってザク切りにする。
大根は皮をむき、縦せん切りにして冷水に放ち、パリッとしたらザルに上げてしっかり水気をきる。ニンジンは皮をむき、縦せん切りにして熱湯をかけ、水に取って大根と合わせる。
貝われ菜は水洗いして根元を切り落とし、長さを半分に切る。
<ドレッシング>の材料を混ぜ合わせる。
作り方
手順1:器にワカメ、ニンジンと合わせた大根、貝われ菜を盛り、<ドレッシング>をかけてかつお節を振りかける。
・ワカメとウドのショウガきんぴら
どちらも春が旬の、生わかめとウドを使ったきんぴらです。
材料(2人分)
ワカメ(生)70g
ウド1/2本
シメジ1/2パック
ショウガ(せん切り)大さじ1
ゴマ油大さじ1
しょうゆ小さじ2
白ゴマ小さじ1
作り方
手順1:ワカメは水洗いして水気をきり、食べやすい大きさに切る。ウドは長さ4cmに切って厚めに皮をむき、斜め薄切りにして水に放ち、ザルに上げる。シメジは石づきを切り落とし、小房に分ける。
手順2:フライパンにゴマ油を熱し、ウドとシメジを炒める。しんなりとしてきたら、ショウガを加えてさらに炒め、香りが出てきたらワカメを加える。
手順3:ワカメを入れたらサッと炒め合わせ、しょうゆを回しかけ、火を止める。器に盛ったら白ゴマを振る。
■生わかめは冷凍保存が正解!旬の味を長く楽しめます
生わかめは、冷蔵庫では2~3日しか保存できません。でも、下処理をして冷凍するとなんと、半年も旬の味を楽しむことができるんですね。また、下処理のポイントは素早くさっと茹でること。活用法も、汁物、サラダ、和え物と料理のバリエーションも加工されたわかめと同じように使えます。
日持ちしないからと言って、買うのを躊躇しているのはもったいないですよ。旬ならではの生のおいしさを楽しんでくださいね。
例)
《参考》
・東京都福祉保健局 食品衛生の窓「腸炎ビブリオ」
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