カレーに合う肉はコレ!牛肉・豚肉・鶏肉のおすすめ部位を紹介!
2021年7月9日 00:00
スパイスの香りとたくさんの具材をたのしむことができるカレー。世代を問わず大人気メニューで、最近では、アレンジをきかせた変わりだねカレーも人気になっていますよ。
みなさんはカレーを作るときに、お肉はどの種類、どの部位を使用されているでしょうか。豚肉や牛肉、鶏肉など種類によってさまざまな部位がありますよね。こだわりのカレーをつくるときにも、お肉は味の決め手になる重要な材料です。
今回は、普段のカレーがさらにおいしくなる、おすすめのお肉の種類や部位を紹介します。お肉の部位の特性によって、食感や味わいも異なり、煮込む時間なども変わると、またさらに違った風味となり、カレーを一段とたのしむことができますよ。カレーのおすすめレシピもご紹介します。ぜひ、作ってみてくださいね!
カレーを作るときは、牛バラ肉をよく使うことが多いという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 牛バラ肉は、赤身と脂肪がうすい層が交互に重なっているのが特徴で、三枚肉ともよばれています。肉質はやわらかく、脂肪分が多いため脂のうまみを味わうことができますよね。煮込み料理に元々向いている部位のため、カレーの部位として牛バラ肉はおすすめです。
牛バラ肉は、薄切り、角切りの場合も、おいしく濃厚なビーフカレーに仕上がりますよ!
牛肩肉は、牛がよく動かす部位であり、肉の質感はかたく、脂肪分が少ないです。そのため、タンパク質やコラーゲンが豊富です。牛肩肉を使うときは、薄切りにしてカレーにすると良いですよ。うまみ成分が凝縮されているため、煮込むとさらに濃厚な味わいを楽しむことができます。
牛のふくらはぎの部位のため、すじが多く、お肉全体の質感としても硬いですが、長時間煮込むことでホロホロと柔らかいカレーに仕上がりますよ! ポトフやシチューなどのだしにとるためにも使われる牛すね肉。カレーの味にもプラスになるため、おすすめの部位です。
煮込む時間が長いことが懸念されますが、1時間ほど煮込むと噛める硬さになるでしょう。2時間ほど煮込むとほどよい柔らかさになるため、圧力鍋などを使用して、牛すね肉でカレーを作るとすじがコラーゲンに変わり、口当たりの良いカレーに仕上がりますよ!
牛すじ肉は、おでんや牛すじの煮込みなどが人気ですよね。おいしいけれど、臭みなどが気になって、カレーを作るときにはあまり登場しないかもしれませんね。カレーに使用する牛すじ肉は、下処理をしっかりしておくことがポイントです。
牛すじ肉は非常に硬い部位ですが、下処理をしっかり行うことによって、コラーゲンがゲル化して、プルプルとしたやわらかい食感をたのしむことができますよ。特別な日にはぜひ、牛すじカレー作ってみてくださいね!
首の部位は、よく動く部分のため筋肉質で、脂肪分が少なく、赤身が多いことが特徴です。きめが粗い肉質ですが、風味と味わいは濃厚で、カレーなどの煮込み料理にはもってこいなのです。煮込む時間が長いほど、うまみエキスがたっぷり出るため、ネックを購入したときは、カレーを作るのがおすすめですよ。
牛肉の種類や部位によって、やわらかさや硬さは異なります。特に、ステーキによく使用される部位のサーロインなどは、肉質がやわらかいため、調理するときは、加熱をしすぎてしまうことは避けたほうが良いです。
牛もも肉はローストビーフなど、かたまりで調理することが多く、カレーに使用すると食感がパサパサになってしまうため、あまりおすすめできません。
煮込み料理であるカレーには、肉質が硬い牛肉の部位のほうがが、カレーのダシになって、おいしさを増す作用をもっていると言えます。
豚の肩の部位は、最もよく動く部位ですので、肉質はやや硬めです。脂肪分が少しあるため、長時間煮込むと肉の質感がやわらかくなり、ポークカレーには大変おすすめです。
ヒレ肉は、ヒレカツやポークステーキに使う方が多いのではないでしょうか。豚ヒレ肉は万能な部位で、鉄や亜鉛など、わたしたちに不足しがちであるミネラル成分が豊富に含まれており、ビタミンB1の含有量はもっとも多く、栄養価の高い部位なのです。豚ヒレ肉は、淡白な味わいのため、カレーに必要なコクを引き出してくれる作用がありますよ! 脂っぽさが気になる方は豚ヒレ肉がおすすめです。
豚もも肉は、豚のお尻の部位で、赤身が多くキメが細かいことが特徴です。スーパーに並んでいるものは、ブロックや角切り、ひき肉などさまざまなかたちに加工されていますよね。
部位の種類の中でも、高タンパク・低脂肪で、調理の幅が広い豚のもも肉は、カレーにもおすすめです。ボンレスハムやトンカツなどによく使われますが、カレーにもあっさりした味わいをプラスしてくれるので、魅力的ですね!
全体的な肉質感としては、牛肉と同様に硬めの部位がカレーにはおすすめです。肉質がやわらかく、脂肪分が多い豚バラは、カレーに加えるとコッテリ感が増し、脂っぽさを感じてしまうかもしれません。
本格的なインドカレーを作りたいと思ったとき、真っ先に思い浮かぶ鶏肉の部位は鶏むね肉ではないでしょうか。鶏むね肉は食感があっさりしており、脂肪分も少ないため、さっぱりとした味わいのカレーに仕上がります。
しかし、カレーに鶏むね肉を使うときは、硬くなりすぎないように注意が必要です。煮込むときは、低温でじっくりコトコト煮込むことがポイントです。
カレーのカロリーを抑えたい方は、お好みのスパイスと組み合わせて、鶏むね肉で作ってみてくださいね!
肉類のなかでは安価で、食卓に並ぶことが多い鶏もも肉。非常に肉厚でうまみとコクのある部位です。食感をやわらかくしたい場合は、スジの部分を切って、フォークなどでぷすぷすと穴をあけ、ヨーグルトやはちみつを塗って30分ほど冷蔵庫に入れます。お店で味わえるようなやわらかさを味わうことができますよ!
手羽元は、手羽先よりも淡白な味わいが特徴です。煮込み料理であるカレーにつかうと、良いダシが出るんです。食べごたえも抜群で、贅沢感を味わうことができる手羽元。こだわりのあるカレーを作りたいなと思ったときは、ぜひ手羽元を使ってみてくださいね。
手羽中はスペアリブと呼ばれることが多い、手羽先の先端を取り除いた部位のことです。肉質はよく引き締まっており、骨についたお肉にはうまみがあります。カレーに入れると濃厚なうまみエキスをたっぷり味わうことができます。
「カレーに鶏肉はパサパサして合わない」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。鶏肉の部位によっては、カレーに入れるとコクが出て良いダシが取れます。香辛料が効いたカレーを作るときは、鶏肉のどの部位でも使うことができるのですが、煮込むタイプのカレーにはあまり合わない部位があります。
それは、低カロリーであっさりとしているささみです。蒸したり茹でたりするときはおいしく調理ができますが、カレーには少し物足りないと感じるかもしれません。
カレールウを使った基本のカレーライスです。隠し味やライスへの簡単なひと手間で家庭でもおいしいカレーが作れます。
<ビーフカレー>
牛肉(ブロック)200g
塩コショウ少々
玉ネギ1個
ジャガイモ2個
ニンジン1/2本
サラダ油大さじ2
バター10g
水450~500ml
カレールウ(市販品)3皿分
しょうゆ大さじ1
チョコレート(板チョコレート)10g
<バターライス>
ご飯(炊きたて)茶碗3杯分
バター10g
ドライパセリ小さじ1
レーズン適量
ピクルス(薬味用)適量
手順1:牛肉に塩コショウをもみ込む。玉ネギは薄切りにする。ジャガイモは皮をむき、4~6つに切る。ニンジンは皮をむき、すりおろす。
手順2:フライパンにサラダ油(半量)、バターを入れて中火で熱し、玉ネギを炒める。ジャガイモを加えてサッと炒め合わせ、鍋に入れる。(ポイント)全体に油がまわるようにフライパンを大きく振って、手前に引いて!
手順3:(2)のフライパンに残りのサラダ油を熱し、牛肉を強火で炒める。焼き色がついたら、鍋に入れる。
手順4:フライパンに水を加えて木ベラで混ぜ、鍋に加えて強火にかける。アクを取り、蓋をして弱めの中火で約12~15分煮込む。
手順5:いったん火を止め、ニンジン、しょうゆ、カレールウを加えてルウを溶かす。弱めの中火で7~8分煮込む。さらにチョコレートを加え、1~2分煮て火を止める。
手順6:ご飯にバター、ドライパセリを加え、混ぜ合わせる。
手順7:器にバターライスを型抜きしてのせ、ビーフカレーを盛る。レーズンを散らし、ピクルスを添える。(ヒント)型がない場合はお茶碗等で代用して下さい!
お店で大人気のバターチキンカレーをおうちで手軽に。コクがあってクリーミー、辛すぎないため、お子さまにも食べやすいでしょう。カレーパウダーで本格的な濃厚バターチキンカレーのできあがり!
鶏もも肉1枚
<マリネ用>
ヨーグルト100g
カレーパウダー大さじ1/2
塩ふたつまみ
コショウ少々
バター大さじ2
ニンニク(みじん切り)1片分
ショウガ(みじん切り)1片分
カレーパウダー大さじ1/2
カットトマト缶400g
砂糖大さじ1/2
塩小さじ1/2
生クリーム100ml
ピーナッツバター(無糖)大さじ1
手順1:深めのフライパンにバターを入れ、弱火で熱し、ニンニク、ショウガを加える。
手順2:カレーパウダーを入れ、弱火で香りが立ってくるまで炒める。
手順3:カットトマトを加え、中火で5分ほど煮る。
手順4:マリネ液に漬けていた鶏肉を液ごと加え、10分ほど煮込む。
手順5:鶏肉に火が入り、とろみが付いてきたら、ピーナッツバター、生クリーム、砂糖、塩の順に加えて、ひと煮立ちさせる。
水を使わずに、トマト缶1缶(400ml)で作るバターチキンカレー。マリネでしっかり時間をおけば鶏むね肉でも柔らかくなります。
最初にクミンシードを炒めることで、本格的な風味を楽しめますよ!
豚肉(こま切れ)200g
ホウレン草1束
玉ネギ1/2個
サラダ油大さじ1
クミンシード小さじ1
水600ml
カレールウ100g
ショウガ(すりおろし)1片分
ニンニク(すりおろし)1片分
ニンジン1/4本
ご飯(炊きたて)2皿分
手順1:フライパンにサラダ油とクミンシードを入れて中火で熱し、香りがたってきたら豚肉と玉ネギを加えて炒め合わせる。
手順2:水、ニンジン、ニンニクを加え、煮たったらカレールウを加えて溶かす。
手順3:ホウレン草を加えて温め、お皿に盛ったご飯にかける。
圧力鍋で短時間に牛すじをトロトロに煮込みます。煮込んだスープもカレーに加えて絶品に仕上がります。
牛すじ肉250g
酒50ml
水300ml
玉ネギ1/2個
クミンシード小さじ2
サラダ油大さじ2
カレー粉大さじ2
水煮トマト(缶)200g
みそ小さじ1
ショウガ(すりおろし)1片分
ニンニク(すりおろし)1片分
ジャガイモ(小:すりおろし)1/2個分
塩適量
ご飯2皿分
パクチー(香菜)(刻み)適量
アーモンド(刻み)適量
手順1:圧力鍋に牛すじ肉、酒、水を入れて圧力鍋に蓋をし、25分加圧して火を止める。ピンが下がったら蓋をあける。
手順2:玉ネギは粗いみじん切りにして別の鍋に入れ、サラダ油、クミンシードを加えて中火でしんなりするまで炒める。
手順3:カレー粉を加えて炒め合わせ、粉っぽさがなくなったら水煮トマト、みそ、牛すじをゆで汁ごと加える。
手順4:ショウガ、ニンニク、ジャガイモをすりおろしながら加え、トロミがつくまで煮込み、塩で味を調える。
手順5:お皿にご飯をよそってカレーをかけ、パクチーとアーモンドをのせる。
トマトの酸味とカレーのスパイシーさがよく合います。どこか懐かしい味のキーマカレーですよ。
豚ひき肉150g
トマト1個
ショウガ汁1片分
白ネギ(みじん切り)1/2本分
<調味料>
カレー粉大さじ1.5
みそ小さじ1
酒大さじ2
みりん大さじ1
塩少々
ご飯(炊きたて)茶碗2杯分
パクチー(香菜)(お好み)適量
スライスアーモンド(お好み)適量
手順1:トマトはヘタをくり抜き、粗く刻む。スライスアーモンドは香ばしく煎る。
手順2:鍋に豚ひき肉、ショウガ汁、白ネギ、トマト、<調味料>の材料を入れ、菜ばし4~5本で混ぜ合わせる。
手順3:(2)の鍋を火にかけながら菜ばしで絶えず混ぜ続け、豚肉に火が通ったら火を止める。
手順4:ご飯を丼によそって(3)をのせ、スライスアーモンドを散らし、香菜を添える。
牛肉や豚肉、鶏肉にはそれぞれの特徴がありましたね。種類や部位によっては、カレーの味の決め手にもなります。ヘルシーにカレーを楽しみたいときは鶏肉や豚肉で。リッチにビーフカレーを味わいたいときはブロック肉で。
カレーは、1年を通してたのしむことができる料理のため、さまざまな部位の良さを活かして、飽きないように作ってみてくださいね!
《参考》
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ビタミンB1の働きと1日の摂取量」
・公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「三大栄養素のたんぱく質の働きと1日の摂取量」
・農林水産省Webサイト 「牛、豚、鶏の部位を徹底解説!お肉丸わかり図鑑」
みなさんはカレーを作るときに、お肉はどの種類、どの部位を使用されているでしょうか。豚肉や牛肉、鶏肉など種類によってさまざまな部位がありますよね。こだわりのカレーをつくるときにも、お肉は味の決め手になる重要な材料です。
今回は、普段のカレーがさらにおいしくなる、おすすめのお肉の種類や部位を紹介します。お肉の部位の特性によって、食感や味わいも異なり、煮込む時間なども変わると、またさらに違った風味となり、カレーを一段とたのしむことができますよ。カレーのおすすめレシピもご紹介します。ぜひ、作ってみてくださいね!
目次 [閉じる]
■カレーに合う肉の部位【牛肉】
・カレーにおすすめの牛肉の部位
牛バラ肉
カレーを作るときは、牛バラ肉をよく使うことが多いという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 牛バラ肉は、赤身と脂肪がうすい層が交互に重なっているのが特徴で、三枚肉ともよばれています。肉質はやわらかく、脂肪分が多いため脂のうまみを味わうことができますよね。煮込み料理に元々向いている部位のため、カレーの部位として牛バラ肉はおすすめです。
牛バラ肉は、薄切り、角切りの場合も、おいしく濃厚なビーフカレーに仕上がりますよ!
牛肩肉
牛肩肉は、牛がよく動かす部位であり、肉の質感はかたく、脂肪分が少ないです。そのため、タンパク質やコラーゲンが豊富です。牛肩肉を使うときは、薄切りにしてカレーにすると良いですよ。うまみ成分が凝縮されているため、煮込むとさらに濃厚な味わいを楽しむことができます。
牛すね肉
牛のふくらはぎの部位のため、すじが多く、お肉全体の質感としても硬いですが、長時間煮込むことでホロホロと柔らかいカレーに仕上がりますよ! ポトフやシチューなどのだしにとるためにも使われる牛すね肉。カレーの味にもプラスになるため、おすすめの部位です。
煮込む時間が長いことが懸念されますが、1時間ほど煮込むと噛める硬さになるでしょう。2時間ほど煮込むとほどよい柔らかさになるため、圧力鍋などを使用して、牛すね肉でカレーを作るとすじがコラーゲンに変わり、口当たりの良いカレーに仕上がりますよ!
牛すじ肉
牛すじ肉は、おでんや牛すじの煮込みなどが人気ですよね。おいしいけれど、臭みなどが気になって、カレーを作るときにはあまり登場しないかもしれませんね。カレーに使用する牛すじ肉は、下処理をしっかりしておくことがポイントです。
牛すじ肉下処理方法
- 鍋に牛すじ肉を入れて、たっぷりの水で茹でる。
- 沸騰したら、弱火にして30分〜50分ほどさらに茹でる(臭みを消すためには、青ネギや生姜を入れる)
- 茹で上がったら、ザルにあげてまわりについているアクをしっかり洗い流す
- 食べやすい、お好みの大きさに切る(脂など気になる方は取り除く)
牛すじ肉は非常に硬い部位ですが、下処理をしっかり行うことによって、コラーゲンがゲル化して、プルプルとしたやわらかい食感をたのしむことができますよ。特別な日にはぜひ、牛すじカレー作ってみてくださいね!
ネック
首の部位は、よく動く部分のため筋肉質で、脂肪分が少なく、赤身が多いことが特徴です。きめが粗い肉質ですが、風味と味わいは濃厚で、カレーなどの煮込み料理にはもってこいなのです。煮込む時間が長いほど、うまみエキスがたっぷり出るため、ネックを購入したときは、カレーを作るのがおすすめですよ。
・カレーに合わない牛肉の部位は?
牛肉の種類や部位によって、やわらかさや硬さは異なります。特に、ステーキによく使用される部位のサーロインなどは、肉質がやわらかいため、調理するときは、加熱をしすぎてしまうことは避けたほうが良いです。
牛もも肉はローストビーフなど、かたまりで調理することが多く、カレーに使用すると食感がパサパサになってしまうため、あまりおすすめできません。
煮込み料理であるカレーには、肉質が硬い牛肉の部位のほうがが、カレーのダシになって、おいしさを増す作用をもっていると言えます。
■カレーに合う肉の部位【豚肉】
・カレーにおすすめの豚肉の部位
豚肩肉
豚の肩の部位は、最もよく動く部位ですので、肉質はやや硬めです。脂肪分が少しあるため、長時間煮込むと肉の質感がやわらかくなり、ポークカレーには大変おすすめです。
豚ヒレ肉
ヒレ肉は、ヒレカツやポークステーキに使う方が多いのではないでしょうか。豚ヒレ肉は万能な部位で、鉄や亜鉛など、わたしたちに不足しがちであるミネラル成分が豊富に含まれており、ビタミンB1の含有量はもっとも多く、栄養価の高い部位なのです。豚ヒレ肉は、淡白な味わいのため、カレーに必要なコクを引き出してくれる作用がありますよ! 脂っぽさが気になる方は豚ヒレ肉がおすすめです。
豚もも肉
豚もも肉は、豚のお尻の部位で、赤身が多くキメが細かいことが特徴です。スーパーに並んでいるものは、ブロックや角切り、ひき肉などさまざまなかたちに加工されていますよね。
部位の種類の中でも、高タンパク・低脂肪で、調理の幅が広い豚のもも肉は、カレーにもおすすめです。ボンレスハムやトンカツなどによく使われますが、カレーにもあっさりした味わいをプラスしてくれるので、魅力的ですね!
・カレーに合わない豚肉の部位は?
全体的な肉質感としては、牛肉と同様に硬めの部位がカレーにはおすすめです。肉質がやわらかく、脂肪分が多い豚バラは、カレーに加えるとコッテリ感が増し、脂っぽさを感じてしまうかもしれません。
・カレーにおすすめの鶏肉の部位
鶏むね肉
本格的なインドカレーを作りたいと思ったとき、真っ先に思い浮かぶ鶏肉の部位は鶏むね肉ではないでしょうか。鶏むね肉は食感があっさりしており、脂肪分も少ないため、さっぱりとした味わいのカレーに仕上がります。
しかし、カレーに鶏むね肉を使うときは、硬くなりすぎないように注意が必要です。煮込むときは、低温でじっくりコトコト煮込むことがポイントです。
カレーのカロリーを抑えたい方は、お好みのスパイスと組み合わせて、鶏むね肉で作ってみてくださいね!
鶏もも肉
肉類のなかでは安価で、食卓に並ぶことが多い鶏もも肉。非常に肉厚でうまみとコクのある部位です。食感をやわらかくしたい場合は、スジの部分を切って、フォークなどでぷすぷすと穴をあけ、ヨーグルトやはちみつを塗って30分ほど冷蔵庫に入れます。お店で味わえるようなやわらかさを味わうことができますよ!
手羽元
手羽元は、手羽先よりも淡白な味わいが特徴です。煮込み料理であるカレーにつかうと、良いダシが出るんです。食べごたえも抜群で、贅沢感を味わうことができる手羽元。こだわりのあるカレーを作りたいなと思ったときは、ぜひ手羽元を使ってみてくださいね。
手羽中
手羽中はスペアリブと呼ばれることが多い、手羽先の先端を取り除いた部位のことです。肉質はよく引き締まっており、骨についたお肉にはうまみがあります。カレーに入れると濃厚なうまみエキスをたっぷり味わうことができます。
・カレーに合わない鶏肉の部位は?
「カレーに鶏肉はパサパサして合わない」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。鶏肉の部位によっては、カレーに入れるとコクが出て良いダシが取れます。香辛料が効いたカレーを作るときは、鶏肉のどの部位でも使うことができるのですが、煮込むタイプのカレーにはあまり合わない部位があります。
それは、低カロリーであっさりとしているささみです。蒸したり茹でたりするときはおいしく調理ができますが、カレーには少し物足りないと感じるかもしれません。
■おすすめのカレーレシピ5選
・基本のカレーライス 簡単ひと手間で美味しい!by 中島 和代さん
カレールウを使った基本のカレーライスです。隠し味やライスへの簡単なひと手間で家庭でもおいしいカレーが作れます。
材料(2人分)
<ビーフカレー>
牛肉(ブロック)200g
塩コショウ少々
玉ネギ1個
ジャガイモ2個
ニンジン1/2本
サラダ油大さじ2
バター10g
水450~500ml
カレールウ(市販品)3皿分
しょうゆ大さじ1
チョコレート(板チョコレート)10g
<バターライス>
ご飯(炊きたて)茶碗3杯分
バター10g
ドライパセリ小さじ1
レーズン適量
ピクルス(薬味用)適量
作り方
手順1:牛肉に塩コショウをもみ込む。玉ネギは薄切りにする。ジャガイモは皮をむき、4~6つに切る。ニンジンは皮をむき、すりおろす。
手順2:フライパンにサラダ油(半量)、バターを入れて中火で熱し、玉ネギを炒める。ジャガイモを加えてサッと炒め合わせ、鍋に入れる。(ポイント)全体に油がまわるようにフライパンを大きく振って、手前に引いて!
手順3:(2)のフライパンに残りのサラダ油を熱し、牛肉を強火で炒める。焼き色がついたら、鍋に入れる。
手順4:フライパンに水を加えて木ベラで混ぜ、鍋に加えて強火にかける。アクを取り、蓋をして弱めの中火で約12~15分煮込む。
手順5:いったん火を止め、ニンジン、しょうゆ、カレールウを加えてルウを溶かす。弱めの中火で7~8分煮込む。さらにチョコレートを加え、1~2分煮て火を止める。
手順6:ご飯にバター、ドライパセリを加え、混ぜ合わせる。
手順7:器にバターライスを型抜きしてのせ、ビーフカレーを盛る。レーズンを散らし、ピクルスを添える。(ヒント)型がない場合はお茶碗等で代用して下さい!
・少ない材料で簡単!バターチキンカレー
お店で大人気のバターチキンカレーをおうちで手軽に。コクがあってクリーミー、辛すぎないため、お子さまにも食べやすいでしょう。カレーパウダーで本格的な濃厚バターチキンカレーのできあがり!
材料(2人分)
鶏もも肉1枚
<マリネ用>
ヨーグルト100g
カレーパウダー大さじ1/2
塩ふたつまみ
コショウ少々
バター大さじ2
ニンニク(みじん切り)1片分
ショウガ(みじん切り)1片分
カレーパウダー大さじ1/2
カットトマト缶400g
砂糖大さじ1/2
塩小さじ1/2
生クリーム100ml
ピーナッツバター(無糖)大さじ1
下準備
- 鶏肉は余分な脂身や筋をとり、一口大に切る。
- <マリネ用>の材料をボウルに入れ、切った鶏肉を入れて揉み込み、1時間程度漬けておく。
作り方
手順1:深めのフライパンにバターを入れ、弱火で熱し、ニンニク、ショウガを加える。
手順2:カレーパウダーを入れ、弱火で香りが立ってくるまで炒める。
手順3:カットトマトを加え、中火で5分ほど煮る。
手順4:マリネ液に漬けていた鶏肉を液ごと加え、10分ほど煮込む。
手順5:鶏肉に火が入り、とろみが付いてきたら、ピーナッツバター、生クリーム、砂糖、塩の順に加えて、ひと煮立ちさせる。
水を使わずに、トマト缶1缶(400ml)で作るバターチキンカレー。マリネでしっかり時間をおけば鶏むね肉でも柔らかくなります。
・豚肉とホウレン草のカレー
最初にクミンシードを炒めることで、本格的な風味を楽しめますよ!
材料(2人分)
豚肉(こま切れ)200g
ホウレン草1束
玉ネギ1/2個
サラダ油大さじ1
クミンシード小さじ1
水600ml
カレールウ100g
ショウガ(すりおろし)1片分
ニンニク(すりおろし)1片分
ニンジン1/4本
ご飯(炊きたて)2皿分
下準備
- ホウレン草は熱湯でサッとゆでて水に放ち、粗熱が取れたら水気を絞る。
- 根元を少し切り落とし、粗く刻む。
- 玉ネギは縦薄切りにする。ニンジンは皮をむき、すりおろす。
作り方
手順1:フライパンにサラダ油とクミンシードを入れて中火で熱し、香りがたってきたら豚肉と玉ネギを加えて炒め合わせる。
手順2:水、ニンジン、ニンニクを加え、煮たったらカレールウを加えて溶かす。
手順3:ホウレン草を加えて温め、お皿に盛ったご飯にかける。
・圧力鍋で!トロトロ牛すじカレー
圧力鍋で短時間に牛すじをトロトロに煮込みます。煮込んだスープもカレーに加えて絶品に仕上がります。
材料(2人分)
牛すじ肉250g
酒50ml
水300ml
玉ネギ1/2個
クミンシード小さじ2
サラダ油大さじ2
カレー粉大さじ2
水煮トマト(缶)200g
みそ小さじ1
ショウガ(すりおろし)1片分
ニンニク(すりおろし)1片分
ジャガイモ(小:すりおろし)1/2個分
塩適量
ご飯2皿分
パクチー(香菜)(刻み)適量
アーモンド(刻み)適量
下準備
- 牛すじ肉は鍋に入れ、かぶる位の水を注ぎ入れて火にかけ、煮たったら5分ゆでて水に放つ。
- 粗熱が取れたらひとくち大に切る。
- 玉ネギは粗みじん切りにする。
作り方
手順1:圧力鍋に牛すじ肉、酒、水を入れて圧力鍋に蓋をし、25分加圧して火を止める。ピンが下がったら蓋をあける。
手順2:玉ネギは粗いみじん切りにして別の鍋に入れ、サラダ油、クミンシードを加えて中火でしんなりするまで炒める。
手順3:カレー粉を加えて炒め合わせ、粉っぽさがなくなったら水煮トマト、みそ、牛すじをゆで汁ごと加える。
手順4:ショウガ、ニンニク、ジャガイモをすりおろしながら加え、トロミがつくまで煮込み、塩で味を調える。
手順5:お皿にご飯をよそってカレーをかけ、パクチーとアーモンドをのせる。
・トマトキーマカレー
トマトの酸味とカレーのスパイシーさがよく合います。どこか懐かしい味のキーマカレーですよ。
材料(2人分)
豚ひき肉150g
トマト1個
ショウガ汁1片分
白ネギ(みじん切り)1/2本分
<調味料>
カレー粉大さじ1.5
みそ小さじ1
酒大さじ2
みりん大さじ1
塩少々
ご飯(炊きたて)茶碗2杯分
パクチー(香菜)(お好み)適量
スライスアーモンド(お好み)適量
作り方
手順1:トマトはヘタをくり抜き、粗く刻む。スライスアーモンドは香ばしく煎る。
手順2:鍋に豚ひき肉、ショウガ汁、白ネギ、トマト、<調味料>の材料を入れ、菜ばし4~5本で混ぜ合わせる。
手順3:(2)の鍋を火にかけながら菜ばしで絶えず混ぜ続け、豚肉に火が通ったら火を止める。
手順4:ご飯を丼によそって(3)をのせ、スライスアーモンドを散らし、香菜を添える。
■お肉の種類や部位によってカレーは変わる!
牛肉や豚肉、鶏肉にはそれぞれの特徴がありましたね。種類や部位によっては、カレーの味の決め手にもなります。ヘルシーにカレーを楽しみたいときは鶏肉や豚肉で。リッチにビーフカレーを味わいたいときはブロック肉で。
カレーは、1年を通してたのしむことができる料理のため、さまざまな部位の良さを活かして、飽きないように作ってみてくださいね!
《参考》
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ビタミンB1の働きと1日の摂取量」
・公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「三大栄養素のたんぱく質の働きと1日の摂取量」
・農林水産省Webサイト 「牛、豚、鶏の部位を徹底解説!お肉丸わかり図鑑」
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