タピオカってどんな食べ物?その原料から基本の作り方まで一挙解説!
2021年6月12日 00:00
2018年のタピオカ第三次ブームが始まって以降、タピオカドリンクを飲むことを「タピる」「タピ活」と表現するのが定着しました。店頭だけでなく自宅でもタピオカドリンクが飲めるようになり、今やすっかり私たちの生活の一部としてなじんでいますよね。
そんなタピオカが、どんな食材からどのように作られているかと問われると、答えるのは難しいのではないでしょうか。そこで今回は、タピオカの原料や作り方、明日から使えるタピオカレシピを見てみましょう。


「タピオカとは?」と聞かれたら「黒くてモチモチしててミルクティーに入っている」と答える方が多いのではないでしょうか。もちろん、それは間違ってはいません。
もっと具体的に、タピオカとはどんなものなのか見てみましょう。

一番の特徴と言えば、あの独特なモチモチとした粘り気のある食感です。あのモチモチ食感はタピオカだけ、と考えがちですが、私たちの食生活の中には、実は多くのモチモチ食感が存在するのです。
テレビなどの食レポで「もちもち」という単語を聞いたことがあるのではないでしょうか。モチモチのパン、モチモチとしたドーナツ、モチモチとした団子…それだけでおいしそうな響きですよね。多くのモチモチ食が存在する日本において、私たちの食生活の中で一番食べているモチモチと言えばご飯ではないでしょうか。タピオカとは、弾力や粘り気に差がありますが、日本で食べられている白米は、粘り気が強くもちもちしてます。
お米とタピオカではまったく違うでしょう、と思われるかもしれませんが実はこの二つの食材にはある共通点があるのです。それは、どちらもデンプンが含まれていることです。デンプンに水を加えることで膨らみ、粘り気がでます。多くのモチモチは、そうしてできているのです。

見た目は魚卵のようにも思えるタピオカの原材料は、デンプンが含まれている「ある根菜」。その正体はキャッサバという芋だとご存知でしたでしょうか。
キャッサバから取り出されたデンプンの名称がタピオカであり、私たちが口にしているあのモチモチはタピオカを加工した「タピオカパール」というものなのです。キャッサバは世界各地さまざまな場所で栽培されており、とくにアフリカではトウモロコシに次いで第二の主食として親しまれています。
実は、毒を持っているという一面もあるのですが、さまざまな加工方法で毒を抜いて食べられるようになっているそうです。貿易という点ではナイジェリア、タイが特に生産に力をいれており、日本でも2018年まではタピオカと言えばタイ産でした。
しかし、タピオカといえば台湾というイメージがありませんか? 実は、2018年以降のタピオカブームで、台湾発のタピオカティーのお店がヒットしたことにより、日本におけるタピオカの輸入は9割が台湾産となりました。そのほとんどが東京港から国内に入ってきていることで、都会での需要が高まったのかもしれませんね。

タピオカの色は? と聞かれると「黒」と答える方が多いのではないでしょうか。実は、あの黒色はタピオカ本来の色ではないのです。タピオカの色は白であり、タピオカパールを作るときに砂糖を加えていることで黒色になっています。いわばカラメルの色なんです。これだけ聞くと、砂糖が入っているから高カロリーなのでは、と考える方もいるのではないでしょうか。
実際に乾燥したタピオカは数字で現すと100gあたり346kcalあり、ご飯で言うと小盛3杯分ほどです。高カロリーと言えるでしょう。しかし、普段、タピオカティーなどで食べているタピオカは茹でてあるものですよね。実は、茹でると100gあたり61kcalになるんです。茹でることによって、炭水化物が出て行ってしまうので、このような現象が起こります。
タピオカドリンクは高カロリーというイメージがありますが、合わせるドリンクの種類や糖分によっても違うので、いろいろ試してみるのも良いでしょう。

タピオカのほとんどが炭水化物であること、砂糖を絡めて作られていることがわかりましたね。また、乾燥したものと茹でたものでは、含まれている栄養素の量が変わってしまうことでカロリーも変化していました。
そんなタピオカには、炭水化物をはじめどのような栄養素が含まれているのでしょうか。含まれている量が多い順番に見てみましょう。

さきほども述べましたが、タピオカのおよそ85%の栄養素は炭水化物です。ほぼ炭水化物で作られていると言えるでしょう。炭水化物が多く含まれている代表的な食べ物と言えばご飯やパンといった主食ですよね。炭水化物は脂質、タンパク質とともに三大栄養素と呼ばれており、身体を動かすための大切なエネルギー源です。

炭水化物に次いでタピオカの栄養素の中で多いのは、脂質です。そうは言っても全体の2%ほど。食べると太るイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらも三大栄養素の一つで、身体を動かすための大切なエネルギー源の一つであり、生きていく上で欠かせない栄養素です。

ここまでタピオカに含まれる栄養素を含有量が多い順にご紹介しましたが、それ以外にも、微量の鉄やたんぱく質、カリウムを含んでいます。栄養素というとビタミンやミネラルといった言葉も連想されますが、タピオカはそれらを一切含んでいません。炭水化物の塊といっても良い食べ物かもしれません。

「炭水化物の塊」こと、タピオカは、弾力のあるモチモチな姿であることが多いはずです。ここ1年ほどはスーパーでも冷凍タピオカや乾燥タピオカが販売されるようになり、自宅でも簡単にタピオカが楽しめるようになりました。おうち時間を使ってご自宅でタピオカを作ってみるのも楽しいでしょう。
そこで、市販されている乾燥タピオカの基本の作り方をみてみましょう。
用意する材料は、乾燥したブラックタピオカのみです。100gという少量でも販売されているので、購入しやすいでしょう。
特別な器具も必要ありません。ご自宅にある調理器具だけで、十分に調理が可能です。なべ、ボール、ざる、ラップ(ボールにかぶせるもの)だけあれば、乾燥タピオカをモチモチ食感にすることができます。
作り方についてご説明する前に、調理目安時間が半日~1日ほどと、即席では作れないことを覚えておいてください。硬めのタピオカが好みの方、また1時間ほどで作りたい方には時短で作る方法もありますので「時短でつくる場合」をチェックしてみてくださいね。

10時間ではなく、1時間で作りたい場合は、煮る時間を長く取ってください。

乾燥タピオカではなく、キャッサバからタピオカを作ってみたいと思うこともあるでしょう。砂糖の量が調節できるので、自分好みのタピオカドリンク作りも楽しいですよ。
キャッサバは国内で買えるの? と驚くかもしれませんが、国内でも販売されているので買うことができるんです。作業は6日ほどかかるので、お子さんがいらっしゃるなら、ご一緒に過程を楽しむのもおすすめです。
また、キャッサバの苗も売っているので一から育てても面白いかもしれませんね。
キャッサバ(甘味種)…400g
砂糖…大さじ4
水…大さじ2
ボール
包丁
タオル(濾過できるもので代用可能)
ミキサー
手順1:キャッサバの毒抜きをする
キャッサバには毒が含まれているので、毒抜きする必要があります。ここでは甘味種の一般的な毒抜き方法をご紹介しますが、種類によって違うため、購入元へ必ず確認してください。
デンプンを取り出すため、キャッサバをすりおろします。ミキサーを使うと簡単にできます。
手順3:濾す
すりおろしたキャッサバからデンプンを取り出すため、タオルですりおろしたキャッサバを包んでしぼります。絞って出てきた水分をボールに入れて3日おきます。
手順4:でんぷんを取り出す
デンプンがボールのそこに沈んでいる状態になっているので、上澄みの液体を捨て、一晩乾かします。乾かすと粉ができるので、ふるいにかければ、デンプン粉の完成です。
手順5:カラメルソースを作る
まず砂糖と水を鍋に入れて火にかけ、全体に色がつくように鍋をゆすります。泡が小さくなり、全体が濃い目のあめ色になったら火をとめます。
手順6:でんぷんを入れて混ぜる
先ほど作ったカラメルソースに少しずつでんぷんを混ぜてこねていきます。いっぺんに入れてしまうと混ざらないので、調節しながら入れてください。混ぜていくと大きな塊になります。
手順7:ちぎって丸め、茹でる
大きな塊をちぎって丸めていきます。丸めたら鍋に水を張り煮たたせます。そこに丸めたデンプンを入れて中火の弱火で煮ます。タピオカの外側が透き通ったら、火を止めて冷水で冷やせば完成です。
時間はかかりますが、自分で一から作ったタピオカはおいしさも格別ではないでしょうか。

タピオカティーの代表格といえばタピオカミルクティーですよね。おうちでも簡単に作れちゃうんです。
紅茶(ティーバッグ)…2個
熱湯…100ml
牛乳…300ml
砂糖…大さじ2.5
黒タピオカ…大さじ2
黒タピオカは水に浸けて、一晩置く。
手順1:カップにティーバッグを入れ、半量の熱湯を注いで1分ほど置く。
手順2:残りの熱湯、牛乳、砂糖を鍋に入れて、混ぜ溶かしながら沸騰直前まで加熱する。(1)に注いで3分ほど置き、ティーバッグを取り出して冷蔵庫で冷やす。
手順3:鍋にたっぷりの熱湯を沸かし、準備した黒タピオカを入れて3分ゆでる。
手順4:ザルに上げて水洗いしてぬめりを取る。水気を切ってグラスに入れ、(2)を注ぐ。

もちもちとした食感のタピオカはデザートに使ってもおいしいですよね。
タピオカ(小粒)…20g
砂糖…大さじ2
バナナ…1本
レモン汁…少々
ココナッツミルク…200ml
水…50ml
塩…少々
ミントの葉…適量
鍋に水を煮たて、サッと水洗いしたタピオカを入れる。混ぜながら4~5分強火で煮、分量外の水50mlを加えてさらに1分煮、最後に砂糖を加えて煮溶かす。バナナは皮をむいてひとくち大に切り、レモン汁をかける。
手順1:鍋にココナッツミルク、水、塩を加え、ひと煮たちさせる。
手順2:器に水気をきったタピオカを入れて温かい(1)を注ぎ、バナナをのせてミントの葉を添える。

ミルクとも相性ばっちりなタピオカはヨーグルトとも相性ばっちりです。
タピオカ(小粒)…40g
パイナップル(輪切り)…2枚
プレーンヨーグルト…200ml
ココナッツミルク…180~200ml
ハチミツ…大2
鍋に水を煮立て、サッと水洗いしたタピオカを入れる。混ぜながら4~5分強火で煮、50さらに水を加え、更に約1分煮る。ザルに上げて水につけ、粗熱が取れれば水気をきる。タピオカは少し芯が残る位が丁度良いゆで加減。パイナップルは小さめのひと口大に切る。
手順1:ボウルにパイナップル、ココナッツミルク、ハチミツを加え、泡立て器でよく混ぜ合わせ、プレーンヨーグルトを加えて更によく混ぜ合わせる。
手順2:器に1を注ぎ、ゆでたタピオカをのせる。好みでハチミツをかける。
ご紹介したレシピ以外にもタピオカを使ったおいしいデザートがあるので、ぜひ試してみてくださいね。
《参考》
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・独立行政法人農畜産業振興機構(alic)「タイのタピオカでん粉の生産と流通について(2)」
・東京税関「タピオカの輸入」PDF」
そんなタピオカが、どんな食材からどのように作られているかと問われると、答えるのは難しいのではないでしょうか。そこで今回は、タピオカの原料や作り方、明日から使えるタピオカレシピを見てみましょう。

目次 [閉じる]
■タピオカとは?

「タピオカとは?」と聞かれたら「黒くてモチモチしててミルクティーに入っている」と答える方が多いのではないでしょうか。もちろん、それは間違ってはいません。
もっと具体的に、タピオカとはどんなものなのか見てみましょう。
・モチモチ食感が特徴

©https://www.photo-ac.com/
一番の特徴と言えば、あの独特なモチモチとした粘り気のある食感です。あのモチモチ食感はタピオカだけ、と考えがちですが、私たちの食生活の中には、実は多くのモチモチ食感が存在するのです。
テレビなどの食レポで「もちもち」という単語を聞いたことがあるのではないでしょうか。モチモチのパン、モチモチとしたドーナツ、モチモチとした団子…それだけでおいしそうな響きですよね。多くのモチモチ食が存在する日本において、私たちの食生活の中で一番食べているモチモチと言えばご飯ではないでしょうか。タピオカとは、弾力や粘り気に差がありますが、日本で食べられている白米は、粘り気が強くもちもちしてます。
お米とタピオカではまったく違うでしょう、と思われるかもしれませんが実はこの二つの食材にはある共通点があるのです。それは、どちらもデンプンが含まれていることです。デンプンに水を加えることで膨らみ、粘り気がでます。多くのモチモチは、そうしてできているのです。
・原料はキャッサバ

©https://unsplash.com/
見た目は魚卵のようにも思えるタピオカの原材料は、デンプンが含まれている「ある根菜」。その正体はキャッサバという芋だとご存知でしたでしょうか。
キャッサバから取り出されたデンプンの名称がタピオカであり、私たちが口にしているあのモチモチはタピオカを加工した「タピオカパール」というものなのです。キャッサバは世界各地さまざまな場所で栽培されており、とくにアフリカではトウモロコシに次いで第二の主食として親しまれています。
実は、毒を持っているという一面もあるのですが、さまざまな加工方法で毒を抜いて食べられるようになっているそうです。貿易という点ではナイジェリア、タイが特に生産に力をいれており、日本でも2018年まではタピオカと言えばタイ産でした。
しかし、タピオカといえば台湾というイメージがありませんか? 実は、2018年以降のタピオカブームで、台湾発のタピオカティーのお店がヒットしたことにより、日本におけるタピオカの輸入は9割が台湾産となりました。そのほとんどが東京港から国内に入ってきていることで、都会での需要が高まったのかもしれませんね。
・茹でと乾燥でカロリーが違う

タピオカの色は? と聞かれると「黒」と答える方が多いのではないでしょうか。実は、あの黒色はタピオカ本来の色ではないのです。タピオカの色は白であり、タピオカパールを作るときに砂糖を加えていることで黒色になっています。いわばカラメルの色なんです。これだけ聞くと、砂糖が入っているから高カロリーなのでは、と考える方もいるのではないでしょうか。
実際に乾燥したタピオカは数字で現すと100gあたり346kcalあり、ご飯で言うと小盛3杯分ほどです。高カロリーと言えるでしょう。しかし、普段、タピオカティーなどで食べているタピオカは茹でてあるものですよね。実は、茹でると100gあたり61kcalになるんです。茹でることによって、炭水化物が出て行ってしまうので、このような現象が起こります。
タピオカドリンクは高カロリーというイメージがありますが、合わせるドリンクの種類や糖分によっても違うので、いろいろ試してみるのも良いでしょう。
■タピオカに含まれる栄養素

©https://www.photo-ac.com/
タピオカのほとんどが炭水化物であること、砂糖を絡めて作られていることがわかりましたね。また、乾燥したものと茹でたものでは、含まれている栄養素の量が変わってしまうことでカロリーも変化していました。
そんなタピオカには、炭水化物をはじめどのような栄養素が含まれているのでしょうか。含まれている量が多い順番に見てみましょう。
・炭水化物

©https://tabe-photo.com/
さきほども述べましたが、タピオカのおよそ85%の栄養素は炭水化物です。ほぼ炭水化物で作られていると言えるでしょう。炭水化物が多く含まれている代表的な食べ物と言えばご飯やパンといった主食ですよね。炭水化物は脂質、タンパク質とともに三大栄養素と呼ばれており、身体を動かすための大切なエネルギー源です。
・脂質

©https://www.photo-ac.com/
炭水化物に次いでタピオカの栄養素の中で多いのは、脂質です。そうは言っても全体の2%ほど。食べると太るイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらも三大栄養素の一つで、身体を動かすための大切なエネルギー源の一つであり、生きていく上で欠かせない栄養素です。
・その他の栄養素

©https://www.photo-ac.com/
ここまでタピオカに含まれる栄養素を含有量が多い順にご紹介しましたが、それ以外にも、微量の鉄やたんぱく質、カリウムを含んでいます。栄養素というとビタミンやミネラルといった言葉も連想されますが、タピオカはそれらを一切含んでいません。炭水化物の塊といっても良い食べ物かもしれません。
■タピオカの基本の作り方

「炭水化物の塊」こと、タピオカは、弾力のあるモチモチな姿であることが多いはずです。ここ1年ほどはスーパーでも冷凍タピオカや乾燥タピオカが販売されるようになり、自宅でも簡単にタピオカが楽しめるようになりました。おうち時間を使ってご自宅でタピオカを作ってみるのも楽しいでしょう。
そこで、市販されている乾燥タピオカの基本の作り方をみてみましょう。
・材料
用意する材料は、乾燥したブラックタピオカのみです。100gという少量でも販売されているので、購入しやすいでしょう。
・器具
特別な器具も必要ありません。ご自宅にある調理器具だけで、十分に調理が可能です。なべ、ボール、ざる、ラップ(ボールにかぶせるもの)だけあれば、乾燥タピオカをモチモチ食感にすることができます。
・作り方
作り方についてご説明する前に、調理目安時間が半日~1日ほどと、即席では作れないことを覚えておいてください。硬めのタピオカが好みの方、また1時間ほどで作りたい方には時短で作る方法もありますので「時短でつくる場合」をチェックしてみてくださいね。
手順1:乾燥ブラックタピオカを水に浸す
タピオカを鍋からザルにあげます。冷水でぬめりと取り、水が切れたら完成です
- 乾燥ブラックタピオカとたっぷりの水をボールに入れます
- ボールにラップをし、1晩(10時間)ほど冷蔵庫に入れます
- その後、タピオカと戻し汁それぞれを分けておきます
※水に戻したタピオカは崩れやすいので優しく扱ってください
- 戻し汁を鍋に入れ、火にかけます
- 煮立ったら弱めの中火にし、タピオカを入れて10分ほど煮ます
※このとき、タピオカが鍋の中で踊るくらいの火加減が理想です - タピオカの外側が透き通ったら火を止めます
タピオカを鍋からザルにあげます。冷水でぬめりと取り、水が切れたら完成です
・時短で作る場合

©https://www.photo-ac.com/
10時間ではなく、1時間で作りたい場合は、煮る時間を長く取ってください。
- 鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させます
- 弱めの中火にしたらタピオカを入れて50分から60分ほど煮ます
- タピオカの外側が透き通ったら火を止めて、氷水で締めてを行って完成です
・キャッサバから作る場合

©https://www.photo-ac.com/
乾燥タピオカではなく、キャッサバからタピオカを作ってみたいと思うこともあるでしょう。砂糖の量が調節できるので、自分好みのタピオカドリンク作りも楽しいですよ。
キャッサバは国内で買えるの? と驚くかもしれませんが、国内でも販売されているので買うことができるんです。作業は6日ほどかかるので、お子さんがいらっしゃるなら、ご一緒に過程を楽しむのもおすすめです。
また、キャッサバの苗も売っているので一から育てても面白いかもしれませんね。
材料
キャッサバ(甘味種)…400g
砂糖…大さじ4
水…大さじ2
器具
ボール
包丁
タオル(濾過できるもので代用可能)
ミキサー
作り方
手順1:キャッサバの毒抜きをする
キャッサバには毒が含まれているので、毒抜きする必要があります。ここでは甘味種の一般的な毒抜き方法をご紹介しますが、種類によって違うため、購入元へ必ず確認してください。
- 毒が一番含まれているのは皮の部分なので、しっかり皮を剥き、2時間茹でます
- 茹でたらボールに水をはって、キャッサバを漬けてふた晩おきます
- 終わったらキャッサバを縦半分に切って真ん中にある黄色い筋をとります
デンプンを取り出すため、キャッサバをすりおろします。ミキサーを使うと簡単にできます。
手順3:濾す
すりおろしたキャッサバからデンプンを取り出すため、タオルですりおろしたキャッサバを包んでしぼります。絞って出てきた水分をボールに入れて3日おきます。
手順4:でんぷんを取り出す
デンプンがボールのそこに沈んでいる状態になっているので、上澄みの液体を捨て、一晩乾かします。乾かすと粉ができるので、ふるいにかければ、デンプン粉の完成です。
手順5:カラメルソースを作る
まず砂糖と水を鍋に入れて火にかけ、全体に色がつくように鍋をゆすります。泡が小さくなり、全体が濃い目のあめ色になったら火をとめます。
手順6:でんぷんを入れて混ぜる
先ほど作ったカラメルソースに少しずつでんぷんを混ぜてこねていきます。いっぺんに入れてしまうと混ざらないので、調節しながら入れてください。混ぜていくと大きな塊になります。
手順7:ちぎって丸め、茹でる
大きな塊をちぎって丸めていきます。丸めたら鍋に水を張り煮たたせます。そこに丸めたデンプンを入れて中火の弱火で煮ます。タピオカの外側が透き通ったら、火を止めて冷水で冷やせば完成です。
時間はかかりますが、自分で一から作ったタピオカはおいしさも格別ではないでしょうか。
■タピオカのおすすめレシピ3選
おうちで作ったタピオカをよりおいしくいただくために、タピオカのおすすめレシピをご紹介します。・珍珠奶茶~タピオカミルクティー〜

タピオカティーの代表格といえばタピオカミルクティーですよね。おうちでも簡単に作れちゃうんです。
材料(2人分)
紅茶(ティーバッグ)…2個
熱湯…100ml
牛乳…300ml
砂糖…大さじ2.5
黒タピオカ…大さじ2
下準備
黒タピオカは水に浸けて、一晩置く。
作り方
手順1:カップにティーバッグを入れ、半量の熱湯を注いで1分ほど置く。
手順2:残りの熱湯、牛乳、砂糖を鍋に入れて、混ぜ溶かしながら沸騰直前まで加熱する。(1)に注いで3分ほど置き、ティーバッグを取り出して冷蔵庫で冷やす。
手順3:鍋にたっぷりの熱湯を沸かし、準備した黒タピオカを入れて3分ゆでる。
手順4:ザルに上げて水洗いしてぬめりを取る。水気を切ってグラスに入れ、(2)を注ぐ。
・タピオカバナナミルク

もちもちとした食感のタピオカはデザートに使ってもおいしいですよね。
材料(2人分)
タピオカ(小粒)…20g
砂糖…大さじ2
バナナ…1本
レモン汁…少々
ココナッツミルク…200ml
水…50ml
塩…少々
ミントの葉…適量
下準備
鍋に水を煮たて、サッと水洗いしたタピオカを入れる。混ぜながら4~5分強火で煮、分量外の水50mlを加えてさらに1分煮、最後に砂糖を加えて煮溶かす。バナナは皮をむいてひとくち大に切り、レモン汁をかける。
作り方
手順1:鍋にココナッツミルク、水、塩を加え、ひと煮たちさせる。
手順2:器に水気をきったタピオカを入れて温かい(1)を注ぎ、バナナをのせてミントの葉を添える。
・タピオカヨーグルト

ミルクとも相性ばっちりなタピオカはヨーグルトとも相性ばっちりです。
材料(4人分)
タピオカ(小粒)…40g
パイナップル(輪切り)…2枚
プレーンヨーグルト…200ml
ココナッツミルク…180~200ml
ハチミツ…大2
下準備
鍋に水を煮立て、サッと水洗いしたタピオカを入れる。混ぜながら4~5分強火で煮、50さらに水を加え、更に約1分煮る。ザルに上げて水につけ、粗熱が取れれば水気をきる。タピオカは少し芯が残る位が丁度良いゆで加減。パイナップルは小さめのひと口大に切る。
作り方
手順1:ボウルにパイナップル、ココナッツミルク、ハチミツを加え、泡立て器でよく混ぜ合わせ、プレーンヨーグルトを加えて更によく混ぜ合わせる。
手順2:器に1を注ぎ、ゆでたタピオカをのせる。好みでハチミツをかける。
■一日のご褒美にタピオカを
身近な存在となったタピオカの正体は、でんぷんと砂糖をからめたものでした。今では、タピオカの需要が高まったことにより、近所のスーパーなどでも手軽に乾燥タピオカが買えるようになっています。ちょっとした日常のご褒美に、おいしいタピオカミルクティーやデザートを作ってみるのはいかがでしょうか。ご紹介したレシピ以外にもタピオカを使ったおいしいデザートがあるので、ぜひ試してみてくださいね。
《参考》
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・独立行政法人農畜産業振興機構(alic)「タイのタピオカでん粉の生産と流通について(2)」
・東京税関「タピオカの輸入」PDF」
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