えのきの賞味期限はいつまで?長持ちのコツや傷みの見分け方を紹介!
2021年3月31日 11:00そんなえのき、みなさんは正しく保存できていますか?買ってきたらとりあえずそのまま冷蔵庫に入れているという方や、いつの間にか悪くなってしまっていたという経験をした方も中にはいるのではないでしょうか?えのきは、正しい保存ができれば、より長く、よりおいしく食べられる食材なのです。
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■えのきの賞味期限はどのくらい?
えのきはきのこ類ですので、野菜と同様に生鮮食品に分類されます。そのため賞味期限が記載されておらず、どれくらいの期間保存ができるのかわからないという方が多いですよね。保存方法によって保存期間は大きく変わってきますので、方法別にみていきましょう。
・ 低温栽培なので常温保存はNG
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みなさんはえのきがどのように栽培されているのかご存じですか?現在市場に出回っているえのきの多くは人工栽培されたもので、光を遮断した低温の環境下で栽培されています。
えのきはほかの菌に弱く、気温が上がりると、別の菌が活性化することで生えなくなってしまうこともあります。そのためえのきを保存する際には、常温ではなく冷蔵庫で保存するようにしてください。
・冷蔵は未開封か否かで変わる
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冷蔵庫での保存をおすすめしましたが、スーパーで包装されたままの状態で冷蔵庫に入れるのは、おすすめできません。早めに食べ切ってしまったり、加工する予定があれば問題はありませんが、この方法ですと2〜3日程度しか保存ができません。
というのもスーパーの包装のままですと袋の中に水分がたまってしまい、えのきがたまった水分に触れることで劣化が早まってしまうからです。
冷蔵庫で保存するときは、一手間かかってしまいますが、袋から出してそのままキッチンペーパーに包み、保存袋で密閉して野菜室で保存するようにしましょう。こうすることで1週間は保存できます。
・ 冷凍ならうまみも増す!?
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えのきの保存方法としておすすめしたいのが冷凍保存です。この方法をやっている方は意外に少ないのではないでしょうか?えのきを冷凍することで約1カ月ほど保存可能になるだけでなく、うまみが増すと言われています。なんともお得な方法ではないでしょうか。
実は、これはえのきだけでなく、きのこ全般に言えることです。きのこ類は、冷凍してもそのまま加熱すればすぐに火が通りますし、使いたいときに必要な分だけ使えるので便利ですよね。
・乾燥させればさらに長持ち
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天日干しをするきのこというと、しいたけが思い浮かびますよね。この干しきのこはもちろんえのきでもできます。えのきを干して乾燥させることによって保存期間を伸ばし、ビタミンDやうまみ成分であるグアニル酸を増やす効果があります。
このグアニル酸、実は鰹節に含まれる「イノシン酸」や昆布に含まれる「グルタミン酸」にならぶ三大うまみ成分と言われています。えのきを乾燥させることによって、そのうまみ成分が十数倍にもなるそうです。
■賞味期限が長持ちしやすいえのきの見分け方
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スーパーで買い物してるとき、なんとなく目についたものをカゴに入れてませんか?同じコーナーで売られているえのきでも、それぞれ鮮度は微妙に違うのです。状態の良いえのきの見分け方がわかれば、少しでも新鮮なものを購入できますよね。
見分ける際に必要なポイントをご紹介するので、選ぶ際には実践みてくださいね。
・水滴の有無
まずはえのきを包装している袋をみてみましょう。袋の内側に水滴がついていないか確認してください。水滴が付いているものは、時間がたっているという証拠ですので、すでに鮮度が落ち始めています。選ばないようにしましょう。
・かさの大きさ・開き
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次にえのきのかさの状態をみてみましょう。かさが小さめで閉じているものが鮮度の高い証拠です。えのきのかさは時間がたつにつれ開いていきますので、かさが大きく、開いたものは選ばないようにしましょう。
・えのきの色の特徴
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乳白色のものもので黄色味がかっていたり、茶色っぽくなっていないか確認しましょう。変色しているものは傷んでいる証拠です。
ここで注意したいのが茶色のえのきがあるということです。これは「ブラウンえのき」や「味えのき」と呼ばれていて、状態が悪いというわけではありません。実は野生のえのきはかさが茶色という特徴があります。このブラウンえのきは野生種と普段目にしている栽培種を掛け合わせて作られたものです。
■えのきの賞味期限と食べられないときの特徴をチェック
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えのきが傷んでしまったり、腐ってしまって食べられない状態を見分けるときの特徴をご存知でしょうか。冷蔵庫の中で時間が経ったえのきが食べられるかどうか、判断基準を知っておきましょう。
・変色の有無
- 茶色に変色する
- えのきの締まりがなくなり、全体的にばらけたようになる
- かさが大きく開く
・匂いの有無
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見た目で傷んでいるか判断できないときには、匂いをかいでみましょう。生臭い匂いやツンと鼻にくるような匂いを感じたときには、食べないようにしましょう。すでに傷み始めている状態ですので、食べてしまうと体調不良を起こす可能性があります。少しでも異変を感じたのであれば食べないでください。
・匂い・変色無しのぬめりは問題無し
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私たちがよく見かける白いえのきは通常生の状態ではぬめりはないはずです。もし生の状態でぬめりがあれば、それは「腐敗菌」によるものだと考えられます。ちなみに、えのきを調理した際に出るぬめりは、食物繊維である「ムチン」によるものですので、別物です。
例外として、前の項目で登場したブラウンえのきには、かさの部分になめこに似たぬめりがあります。
・根元のカビと“気中菌糸”の見分け方
えのきの根元についている白いモコモコとしたものをみたことがありますか?これは「気中菌糸」と呼ばれるものであり、カビではありません。きのこは収穫、包装された後も生きているため表面の細胞が空気中に伸びていくのです。カビではなくきのこですので加熱して食べられます。
カビと気中菌糸をどうやって見分ければ良いの?と思う方もいるのではないでしょうか?本当にカビがついてしまった場合には、青や緑色に変色するほかに、異臭やぬめりがあるので、状態をみて判断するようにしましょう。
■えのきの賞味期限を延ばす保存ポイント【冷蔵庫編】
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では前半で軽く触れたえのきの冷蔵庫での保存方法のポイントを一つずつ見ていきましょう。普段そのまま冷蔵庫に入れている方も、この一手間を加えるだけで保存期間が伸びますので、おすすめしたい方法のひとつです。
・石づきは落とさない
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ポイントその1は、石づきを落とさないことです。これは意外なポイントですよね。石づきというときのこを調理するときに最初に切り落として捨ててしまう部分ですので、いらない部分だと考える方も多いですよね。
実は石づきを残して保存することでえのきのシャキシャキとした食感を損わずに保存できます。えのきを長持ちさせるためにも石づきは残したまま保存しましょう。
・キッチンペーパーで傷みの進行を予防
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ポイントその2はキッチンペーパーで包むことです。えのきは時間の経過とともに、水分が出てきます。キッチンペーパーで包むことによって出てきた水分を吸収するので、えのきが水分に触れることによる傷みの進行を防いでくれます。
スーパーで買ってきたら、包装袋から取り出しキッチンペーパーで包むようにしましょう。
・密封袋に入れる
ポイントその3は、密閉袋に入れることです。キッチンペーパーで包んだえのきをそのまま密閉袋に入れるか、ラップにしっかりと包んで乾燥しないようにしましょう。
また、調理する際にカットしたが、使いきれずに残ってしまったものに関しては、カットしていないものに比べて保存期間が短くなってしまいますので、同様に乾燥しないよう保存袋に入れて早めに使い切りましょう。
・野菜室で保存
ここまでのポイントを押えたうえで、野菜室で保存するようにしましょう。メーカーや機種によって多少の違いはありますが、野菜室の温度は3℃〜7℃に設定されています。
えのきの栽培過程には3℃〜5℃の環境下で茎の成長を抑える「抑制」という過程があります。そのため、野菜室で保存することは、実際の栽培環境に近い状態でえのきを保存をすることができるのです。
■えのきの賞味期限を延ばす保存ポイント【冷凍庫編】
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えのきを冷凍庫で保存するときのポイントをご紹介します。こちらも、えのきを買ってきてすぐに実践できるので、覚えておくと便利な保存方法のひとつです。
・束になっているものをばらす
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石づきを切り落として、束になっているものを手で裂くようにしてばらしましょう。このときお好みのサイズにカットするのも良いでしょう。冷凍庫から出してそのまま調理できて便利です。
・密封袋に入れて時々ほぐす
お好みのサイズにカットして、ほぐしたら密閉袋に入れて冷凍庫に入れましょう。時々冷凍庫から取り出して密閉袋の上からほぐすと、えのき同士がくっつくことなく冷凍できます。この一手間を加えることで、調理の際も取り出したい量だけすぐに使えるようになるので非常に便利です。
・えのき氷とダイエット効果
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えのき氷というものをご存じですか?えのき氷とは文字通りえのきをペースト状にして凍らせたもののこと。このえのき氷には、脂肪の吸収を抑える効果や、内臓脂肪を分解するなどのダイエット効果が望めると言われています。これはえのきに含まれる「キノコキトサン」や食物繊維によるものとされています。
材料(製氷皿二枚分)
- えのき:300g
- 水:400g
作り方
- 石づきを取り除き、えのきをざく切りにしていきます。
- えのきと水をミキサーにかけてペースト状にします。
- コゲや吹きこぼれに注意しながら鍋で60分煮込んでいきます。(沸騰が続く程度の弱火で)
- えのきのかさが煮詰めて減ったら、荒熱をとり、製氷皿に流して凍らせます。
■えのきの賞味期限を延ばす保存ポイント【ドライ編】
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最後はえのきを乾燥させて保存する方法をご紹介します。この方法はこれまで紹介した中でも、一番長期間の保存ができますが、少し工程も多いのでワンランク上の保存方法として、試してみるのも良いかもしれません。
・本単位でばらす
えのきの石づきを取り除いて、バラバラに手でほぐしていきます。束になっているところをほぐすことで、ムラなく乾燥させることができます。
・天日干しする
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ほぐしたえのきをザルかあみに重ならないように広げ、風通しの良いところで2時間ほど天日干しします。この状態をセミドライと言って、冷蔵庫で5日ほど保存が可能になりますよ。
・フライパンで乾煎り
2時間天日干しをしてセミドライ状態になったえのきをフライパンに移して、乾煎りします。このとき焦がさないように弱火〜中火の間で調節してください。えのきの水分がなくなりカラカラになったら完成です。この状態をフルドライといい、元の重量から1/10ほどの重量になります。
・ 密封袋に入れればどこでも保存可能
密閉袋に入れておけば、冷蔵、常温のどちらでも保存できます。乾燥剤などがあれば、一緒に入れておくとより長く保存できます。えのきの状態にもよりますが、大体1カ月〜半年ほど保存ができます。もちろんあくまで目安の期間ですので、状態を見ながら食べるようにしましょう。
■えのきを上手に保存していろいろな料理に使ってみよう
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安くておいしいえのきはついつい大量に購入してしまいますよね。今までは保存方法がわからず、腐らせたり傷んでしまって捨ててしまっていた方もいるのではないでしょうか。
しかし、ここでご紹介した方法を実践すれば、より長くよりおいしく保存ができます。保存方法も用途に合わせて、ポイントを押えられればとても簡単にできますので、えのきを上手に保存しておいしく食べましょう!
《参考》
・IKESUE「きのこの栄養について」
・ナニタベル「きのこの効能」
・特定非営利活動法人 うま味インフォメーションセンター「食材別うま味情報きのこ類」
・日本食生活学会誌「キノコは冷凍に適しているか」
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