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【梅干しの保存方法】容器の選び方や傷みにくくするポイントを徹底解説

日本を代表する保存食といえば、真っ先に梅干しを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?ご飯のおともやお弁当に添えるのはもちろん、梅肉の和え物にしたり、サラダにトッピングしたりと、さまざまな方法でおいしくいただけますよね。1000年近くの歴史を持つ梅干しですから、その使い方やレシピも実にバリエーション豊富です。

そんな梅干しには、賞味期限が存在するのでしょうか?もしあるとするなら、きちんと保存する必要があります。本記事では、梅干しの保存方法について詳しく解説していきます。

冷蔵や冷凍、保存する際に注意すること、さらに食べられない梅干しの見分け方についても掘り下げるので、ぜひ参考にしてください!


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■梅干しの保存方法と塩分濃度の関係

梅干しに保存が必要かどうか、基本的なことから解説していきましょう。ひとことに梅干しといっても、大きさや味、作り方を見ていくと、実にさまざまな種類の商品が市販されていますよね。純粋にすっぱい梅干しが好きな人もあれば、はちみつ入りの甘い梅干しが好みという人もいるでしょう。

また、自宅で手作りするとなれば、その種類は無限といって良いかもしれません。いずれにしても梅干しが長持ちするかどうかは、塩分濃度と深い関係があるようです。好んで食べている梅干しを適切に保存できているかどうか、しっかり確認してくださいね。

・塩分18%の場合は常温OK


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現在市販されている梅干しの中で、もっとも塩分濃度が高くてすっぱいものは、20%くらいです。梅干しは、塩分濃度が18/%以上だと基本的に腐ることはありません。つまり賞味期限は存在せず、常温保存で構わないということです。

現存する最古の梅干しは、室町時代の500年近くも前のものですが、いまだに腐ることもなく食べられる状態といわれています。ちなみに、梅干しの塩分濃度とは、梅干しの重さに対する塩の重さのパーセンテージです。たとえば塩分濃度18%の場合なら、100kgの梅に対して18kgの塩を加えて作ったものを意味します。

もし自宅で梅干しを作っているとするなら、塩分濃度が18%以上なら常温保存で問題ないということになりますね。

・塩分10%の場合


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現在では、減塩志向がすっかり定着したため、塩分濃度18%以上の梅干しを食する人は少数派のようです。主流は、塩分濃度8~10%の梅干しです。ただし、塩分濃度10%を下回ると、常温保存は危険です。塩分が少ないため、梅干しといえども劣化して品質が落ちていきます。

未開封のままなら常温保存で構いませんが、開封後は10℃以下で冷蔵保存が必須となります。そのため、買った梅干しの塩分濃度をチェックして、塩分濃度が10%以下なら、ただちに冷蔵保存してください。

・『月向の梅』『極上月向』『しそ漬の梅』の場合


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日本一有名な梅干しのブランドである紀州南高梅の発祥の地、和歌山県みなべ町に、とても有名な「月向農園」があります。丹精込めて手入れされた600本の梅の木から生まれる月向農園の梅干しは、大変美味で全国に大勢のファンがいます。この農園が販売している商品を例にとって、具体的に塩分濃度や保存期間を見ていきましょう。

まず『月向の梅』は、糖類や昆布エキスなどが入った最高級の梅干しで、塩分濃度は10%。未開封なら直射日光の当たらない涼しいところで保存という条件で、保存期間は5ヶ月とされています。さらに選りすぐりの最高級の梅を使ったフルーティーなおいしさが人気の『極上月向』も、同じく塩分濃度10%で、未開封なら保存期間は5ヶ月です。

『しそ漬の梅』は、同農園で育ったしそを使った塩分濃度14%の人気商品です。前の二つに比べると塩分濃度は高めですが、やはり保存期間は5ヶ月とされています。また、開封後は10℃以下の冷蔵庫が必須とされています。いずれも化学調味料は非使用で、天然由来のものばかりですので、保存方法も限られています。

冷暗所にての保存期間が指定されていて、開封後の冷蔵保存も必須という月向農園の保存条件は、ほかの梅干しを食するうえでも大変参考になるのではないでしょうか。

・調味料の有無にも注意


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梅干しの保存期間は、塩分濃度だけでなく調味料によっても大きく左右されます。塩のみが18%以上の濃度で使用されている「白干梅」の場合は、賞味期限はありません。しかし、先ほどの月向農園の梅干しのように、調味料が加わるとたちまち保存期間は制限されます。

しそ以外にもはちみつ入りの梅干しは大変人気がありますが、塩分濃度は5~6%と低めのものが多く、必ず賞味期限がもうけられています。

■梅干しの保存方法が悪いとカビることも!

梅干しは、どこで保存しても良いわけではありません。冷蔵庫のないはるか昔から、保存場所は直射日光の当たらない涼しいところ、というのが鉄則だったといって良いでしょう。このルールを守らなければ、梅干しといえどもカビが生えることすら考えられるので、十分に注意が必要です。

・保存場所が高温多湿


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梅干しは、高温多湿の保存環境を大変嫌います。日本は、四季や雨季と乾季の違いが明確で、その分気温と湿度が変化しやすいので、梅干しにとってはリスクが高いといえます。そのため、特に長期保存するなら、風通しが良く涼しい場所を選ぶのが大切です。

・直射日光が当たる場所も注意


直射日光が当たるとおのずと室温が上がり梅干しにとっては大きなダメージとなります。なるべく陽の光が入らない冷暗所を選んで保存するように心掛けましょう。

・箸などから水分や雑菌が繁殖


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梅干しを取り出す際には、菜ばしを使うことが多いですよね。このときに気をつけなければならないのは、使用済みの箸を使用しないということです。ほかのおかずを挟んだ箸でつい梅干しもつまんでしまうことがあるかもしれませんが、これをすると箸についた細菌が梅干しの保存容器の中で増殖してしまいます。

すると残された容器内の梅干しがカビることがあるので、絶対にNGと覚えておきましょう。

・梅雨や夏場は特に気をつけよう


上記のように、梅干しは高温多湿を大変きらいます。その象徴ともいえる季節が、梅雨です。雨が多く降ってじめじめするので、梅干しにもカビが生えやすい危険な時期といって良いでしょう。これは、夕立や台風が多く発生する夏場も同じです。涼しい秋が到来するまでは、気を抜かないように注意してくださいね。

・市販の梅干しは冷蔵保存が原則


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スーパーなどで市販されている梅干しや、通販で取り寄せる商品も、多くの場合なんらかの調味料が使われています。純粋に梅と塩(しかも18%以上)だけでない限り、冷蔵保存が原則と考えてください。梅干しは保存食だから常温保存でも大丈夫という考えは、今日を限りにきれいに捨て去りましょう。


■減塩の梅干しは傷みやすい

市販されている梅干しの多くは、減塩タイプになります。減塩タイプは傷みやすいのですが、その理由などについて理解すれば、保存方法もおのずとわかってくるでしょう。

・塩分濃度3%のものまで登場


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梅干しを販売する業者も、商売である限りは利益を出さなければなりません。そのためにも、消費者が志向する商品を売るのが鉄則になりますが、梅干しの場合は、すっぱすぎると敬遠されてしまう傾向が強いです。よって、食べやすい減塩タイプが市場に数多く出回るようになりました。

なかには、塩分濃度3%という超減塩タイプも販売されているため、保存には十分注意が必要です。

・減塩の梅干しが傷みやすいワケ


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塩は浸透圧の作用で、食品などから水分を奪う性質があります。そのため、梅干しに限らず野菜や肉に塩をまぶしても、水分が目に見えて排出されてきます。ナメクジに塩をかけると水分が出てしなびてしまうのも、浸透圧によるものです。水分がなければ微生物さえも生きてはいけないため、塩を使うことで殺菌効果が生まれます。

この浸透圧の作用は、塩が多ければ多いほど強くはたらきます。そのため、減塩の梅干しは、塩分濃度の高い商品に比べて傷みやすいといえるのです。

・『有機酸』が少ないと傷みやすい


梅干しをすっぱくしている物質は、有機酸といわれるもので、クエン酸やリンゴ酸、コハク酸などがあります。一般的に梅干しには、有機酸が5%ほど含まれています。ところが減塩タイプになると、この数字を下回り、特に3%を切ると急激にカビが繁殖しやすくなるので注意が必要です。

しかし、パッケージには有機酸の量は記載されていないため、塩分濃度と賞味期限を確認するのが現実的といえるでしょう。


■梅干しの保存容器に適したものは?

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梅干しの保存容器について詳しく解説していきましょう。市販の梅干しは、ほとんどのものが薄いプラスチック製の容器に入っています。その多くは、梅干しの量が少ないため、さほど長期間保存することも少ないでしょう。しかし、大量に手作りした場合は、そうともいきません。

どのようなことに注意して保存容器を選べばよいのか、しっかりと認識しておきましょう。

・必ず『食品用』のものを


梅干しの保存容器として昔から重宝されているのは、甕(かめ)です。今では見かけることが少なくなりましたが、長年自家製梅干しを作っている家の多くで、この甕が使われています。理由は、陶器でできた甕は、酸にも湿気にも強いため、梅干しを良い状態で長期間保存できるからです。

甕は、大きくて重いですから、あまりよい印象がないかもしれません。気が進まない場合は、ガラスやホーロー製のものをおすすめします。ただし、いずれを使うにしても『食品用』のものを必ず選びましょう。

同じガラスや陶器でも、食品用でないものは、鉛が溶け出す恐れがあり、人体に悪影響を及ぼす危険性が否定できません。くれぐれも気をつけましょうね。

・酸に強く消毒しやすい材質


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金属製の容器に入れて保存したい場合もあるかもしれませんが、おすすめはしません。梅干しは、有機酸のはたらきで非常にすっぱくて酸が強いため、金属製の容器は錆びてしまう可能性が高いです。それよりも消毒がしやすい陶器やホーロー、ガラス、タッパーなどの密閉容器が良いでしょう。

・広口で乾燥しにくいもの


梅干しを保存するためには、口が広くて乾燥しにく容器がおすすめです。先ほどの甕なら、広口でふたも大きく開けやすいため、乾燥することも少ないといえます。それ以外にも口の広いガラス製の容器なら中身が見えるので、梅干しの量が分かりやすくて便利でしょう。

・深すぎず収納しやすいもの


広口の容器は、ときに深すぎる場合が少なくありません。広口で深いと多くの梅干しが1ケ所で保存できるので便利かもしれませんが、収納しにくいというデメリットがあります。昔ながらの日本家屋で、床下や蔵など収納スペースに余裕がある場合は別として、収納が限られた集合住宅などでは特に不向きといえるでしょう。

また深さがあると、どうしても梅干しを幾重にも重ねることになります。すると下の方にある梅干しがつぶれてしまう恐れがありますよね。せいぜい5~6段くらいで収まる程度の深さのものが良いでしょう。

・インスタントコーヒーの容器も使える


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梅干しを保存するには、ガラスでできたインスタントコーヒーの容器でも良いでしょう。酸に強いうえに消毒しやすく、鉛などの有毒物質が溶け出す恐れもなく、コンパクトで収納もしやすいためおすすめです。ただし、容量が小さので、大粒の梅干しよりは小粒のタイプを保存するのに向いていますよ。


■梅干しの保存方法とポイント

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場所が決まり、容器も決めたらいよいよ梅干しの具体的な保存方法についてつめていきましょう。梅干しはデリケートな食べもののため、ポイントをおさえて丁寧に保存する必要があります。決して難しくはありませんが、忘れずに必ずチェックしておきましょう。

・容器は蓋まで必ず消毒


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梅干し自体に強い殺菌作用があるため、あまり神経質になる必要もありませんが、容器は基本的にすべて消毒しておきましょう。保存場所に自信がない場合はアルコール殺菌すると安心ですが、そこまでしなくとも熱湯消毒で大丈夫です。その際、ふたも必ず消毒しておいてくださいね。

・容器の水分をきちんと拭く


容器を熱湯消毒したあとは、完全に乾燥させてください。また保存したあとでも、何らかの理由で容器に水分が付着した場合は、きちんと拭き取っておくようにしましょう。

前述のように、たとえ箸の先であっても水分や食べ物の一部が付いていれば、梅干しをつまんだだけと思っていても、そこから雑菌が繁殖してカビる可能性があります。それくらい梅干しはデリケートな食べものなので、くれぐれも注意してください。

・漬けた日を記録しておく


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梅干しをつけた日付は、念のために記録しておくことが望ましいでしょう。特に毎年のように漬けるとすれば、だんだんどの年に漬けたのかが分かりにくくなることがあります。容器自体に手書きのシールかテップラーで印字して貼っておくのが一番確実でしょう。毎年同じ方法で漬けたとしても、味が微妙に異なることがあります。

「○年の梅干しはなぜおいしかったのか?」と、あとで検証することで、おいしい梅干しを確実に作るコツがつかめるかもしれません。そして、わが家自慢の特製梅干しが作れるようになれば、ご近所や友達にもおすそ分けする楽しみも増えるでしょう。

■梅干しの保存期間

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梅干しを毎日食べる習慣があれば確実に減っていきますが、ときどきしか食べないとすると忘れられた存在となり、保存期間を過ぎてしまうこともあります。そのようなことが起きないように、正しい保存期間を把握して、それまでに食べ切るように心掛けましょう。

・市販の調味料なしのもの


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市販の、調味料が使われていない梅干しは、塩分濃度によって保存期間が異なります。塩分濃度が18%以上のものであれば、保存期間は半永久的と考えて構いません。しかし、市販品の主流は、8~10%ですから、賞味期限が存在します。

商品によって必ずパッケージに塩分濃度と賞味期限が記載されているので確認してくださいね。開封後、密閉容器に入れて冷蔵保存すれば、3~6ヶ月はもちます。

・市販の調味料使用のもの


市販の調味料使用のタイプは、調理梅といわれ、塩漬け後に水洗いしてはちみつやかつおなどで味付けされています。未開封なら、保存期間は3~6ヶ月が目安です。開封後も密閉容器に入れて冷蔵すれば、長くて4~5ヶ月は持ちますが、ものによっては2週間という場合もるので、なるべく早くに食べ切りましょう。

商品ごとに設けられている賞味期限をよく確認するようにしてください。

・手作りのもの


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手作りの梅干しの保存期間は、塩分濃度によって異なってきます。18~20%以上の濃いものであれば、半永久的にもつでしょう。しかし、そこまで塩を使っていなかったり、塩以外の調味料などを使っている場合は、1年を目安に食べ切るのが無難です。

・冷凍した場合


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梅干しを冷凍保存した場合は、賞味期限プラス1ヶ月と考えてください。つまり、賞味期限が6ヶ月の商品なら7カ月はもつということです。ちなみに、梅干しのパッケージに表示されている「賞味期限」は、「消費期限」とは意味が異なります。

賞味期限は、保存食や調味料など長持ちする商品に使用される「この日までならおいしく食べれますよ」という目安です。つまり、少々その期限を過ぎても食べる分には問題ないという意味合いを含みます。特に梅干しの場合は、賞味期限を過ぎたからといって1日や2日で目くじらを立てる必要はありません。

日付による管理も大切ですが、後述する「食べられない梅干しとは」の項目を覚えておいて、しっかり自分の感覚で大丈夫かどうかを見極める心構えも大切です。

・お弁当に入れたら本当に傷まない?


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昔から梅干しを1つお弁当に入れておけば、腐らないから安心といわれることがありますが、これは過信しないようにしてください。というのも、梅干しをご飯の中に入れると、その周辺の限られた米には防腐効果がありますが、離れている米やおかずには、まったく効果が及びません。

そのため、少しでも防腐効果を高めたければ、梅干しをほぐして梅肉をご飯に混ぜると良いでしょう。または、小梅を複数個所にちりばめておくのも良いかもしれません。

■梅干しの長期保存方法とコツ

どうせ梅干しを作るなら、少しでも長持ちさせたいものです。そのために、梅干しを長期保存する方法とコツをお伝えしましょう。

・調味料不使用で塩を多めに


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梅干しを長期保存するためには、調味料は使わないようにして塩を多めに使いましょう。塩分濃度が高ければ高いほど、梅干しは長期保存が可能になります。理想は塩分濃度18%以上ですが、あまりにすっぱいと苦手意識が勝ってしまい、食べなくなってはもとも子もありませんよね。

また、家族に高血圧の人がいれば、減塩した方が良いかもしれません。そのあたりの事情を総合的に加味して、少しでも塩分濃度を高める工夫をしてみてくださいね。

・冷凍がおすすめ


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梅干しの長期保存に最もおすすめできるのは、冷凍保存です。冷凍保存すれば、賞味期限よりプラス1ヶ月は長持ちさせることが可能になります。また、梅干しは冷凍保存するとすっぱさが軽減する効果もありますよ。そのため、塩分濃度を少しアップさせるという技を使うことも可能になります。

するとその分だけさらに傷まなくなるので、一石二鳥といえるでしょう。ちなみに、梅干しを冷凍するとカチカチにはならず、塩を含んだ海水と同じでシャリシャリになり、独特の食感が楽しめます。そのままお弁当に入れても自然解凍されるため、おいしく食べることができますよ。

・梅干しを冷凍保存する方法


梅干しを冷凍保存するときは、1個ずつラップに包みましょう。そのまま冷凍すると梅干しどうしがくっついてしまいますし、取り出すたびにほかの梅干しの劣化が進んでしまいます。ラップで包んだら密閉容器に入れてしっかりふたをして冷凍庫に保存してください。

■食べられない梅干しとは

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梅干しが傷んで食べられなくなるとどうなるのでしょうか?見た目や臭いなどに特徴が現れるので、しっかりと覚えておきましょう。

・異臭がする


梅干しが傷んだり腐ったりすると、すっぱい異臭を放ちます。梅干しなのに「すっぱい異臭」と聞くとおかしいと思うかもしれません。しかし、梅干し本来の食欲をそそるような新鮮なすっぱさではなく、明らかに嫌悪感を誘う腐敗臭がします。いつもと違う臭いがする、と感じたらためらわずに廃棄してください。

・水っぽい


梅干しが傷むと、異様に水っぽさが増します。触るとドロっとしていたり、糸を引いたりもします。これが菌が増殖して腐っているあかしですし、食べると嘔吐やしびれ、深刻な胃腸障害を起こす恐れもあるので、絶対に食べないでください。

・カビが生えている


表面が白くなってヌルヌルしていたら、それは白カビなので注意が必要です。さらに、梅干しが黒くなったり、茶色くなったり、梅酢が茶色っぽくなっても要注意です。

ちなみに、梅干しが乾燥すると皮に白い粒が付くことがあります。これはカビではなく、塩なので食べても大丈夫です。ヌルヌルしているかどうかで判別してください。


■梅干しは梅酢に戻すべき?

梅干しを漬ける過程で、梅酢から出して天日干しをします。残った梅酢はどうすれば良いのでしょうか?具体的に解説していきましょう。

・梅酢に戻すとふっくらする


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天日干しした梅干しは、それをもって完成になります。しかし、残った梅酢に梅干しを戻すかどうかは、好みによります。ちなみに梅酢に戻すとふっくらとしてさらに赤く染まり、すっぱさが増します。

・漬けっぱなしはよくない


梅酢に戻さなければ、色は薄めのままでねっとりとしたまろやかさが残ります。漬けっぱなしだと酸っぱくなり過ぎたり、色が濃くなりすぎるので程よいところで取り出すのも良いかもしれません。

・梅酢は薄めて飲んでも


梅酢はすっぱいですが、梅酢ドリンクとして市販もされていますし、料理に使うと程よい酸味が利いておいしくなります。手に塗っておにぎりを握ると、ご飯に酸味が染みてよいアクセントにもなりますよ。

梅酢は、特に暑い夏の時期に口に入れるとさっぱりとしておいしくいただけますので、飲用として活用するのもいいですね。

■梅干しを上手く保存して長持ちさせよう

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梅干しは、昔から伝わる日本を代表する伝統的な保存食です。しかし、デリケートな食べもののため、きちんとポイントをおさえて保存する必要があります。塩分濃度を確かめて、賞味期限を把握しておくことも大切でしょう。

うまく保存できれば、そのまま食べたり料理にちょいたししたり、さまざまな楽しみ方が広がります。ぜひ梅干しを活用して食卓をさらに豊かにしてください!
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