日本酒の賞味期限はどのくらい?開封・未開封別に紹介!おいしい保存方法も
2021年2月13日 13:00旅行のお土産などでいただくことも多い日本酒ですが、すぐに飲めないときもありますよね。今回は日本酒がおいしく飲める期間を日本酒の種類や、未開封、開封済みに分けて紹介します。
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■日本酒の賞味期限はどのくらい?
・日本酒に賞味期限はない
アルコール度数が10%以上のものは、殺菌作用が強く長期間保存が可能なため、日本酒を含む酒類には賞味期限の表示義務がありません。外のラベルに貼ってある表示は、賞味期限ではないので、買ったときに「過ぎてる?」と勘違いしないようにしましょうね。
・ラベルの日付は製造年月
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賞味期限が表示されていない酒類には、製造年月日が表示されています。日本酒は仕込みの日付ではなく、瓶詰めした日付が製造年月日にあたります。
・日本酒の賞味期限目安は製造方法によって違う
吟醸酒、生貯蔵酒、純米酒…製造年月日より約10ヶ月
常温で流通が可能な生酒…製造年月日より約6ヶ月
冷蔵での保管が必要な生酒…製造年月日より約3ヶ月
風味が付けられた日本酒リキュールなど…製造年月日より3~9ヶ月
■未開封の日本酒の賞味期限【種類別】
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日本酒にもさまざまな種類があります。火入れをしているものとそうでないものなどの、未開封の賞味期限を種類別に詳しく載せましたので参考にしてくださいね。
・火入れされている場合
1年くらいが目安です。火入れはいわゆる加熱処理のことで、製造過程の中で仕込みの後と、瓶詰めの前に2回行われます。火入れをすることで、酵母のはたらきが止まり、品質や風味を一定に保てます。
・火入れをしない生酒の場合
一切火入れをしていない生酒の場合、3~8ヶ月が賞味期限になります。生貯蔵酒との違いは火入れをしているかどうか。生酒は瓶詰めまで火入れを一切しないのに対し、生貯蔵酒は瓶詰めの前に1度だけ火入れをします。火入れをしない生酒はしぼりたての「生」の風味と香りを楽しむことができますが、おいしく飲める期間は短くなります。
・スパークリング日本酒の場合
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火入れをしていれば約1年、火入れをしていない生酒のスパークリング日本酒なら約6ヶ月が賞味期限です。一口にスパークリング日本酒といっても、ベースになる日本酒の仕込み方法によって賞味期限も変わってくるのが特徴です。製造日から日にちが経つと炭酸が抜けてしまうのでないかという心配もありますが、未開封であれば炭酸が抜けることはありません。
・古酒の場合
古酒は長期熟成酒とも呼ばれ、「満3年以上蔵元で寝かせ、糖類を添加した酒を除いた清酒」と定義されています。中には5年や10年以上寝かせた古酒、というものも存在します。賞味期限についてはさまざまな見方があり、未開封であれば何年でも大丈夫、というのが多数の意見のようです。何年も置いておくことでワインのような個性が出てきますが、この個性の強さが好きかどうかは、飲み手の好みによるものだという考えです。
■未開栓でも保存環境で日本酒の賞味期限は変わる
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日本酒は蔵や銘柄によって風味が違うもの。これを活かすかどうかは瓶に詰められた後の、保存状態が大きく左右するといっても過言ではありません。
・常温保存の場合
製造年月日から1年くらいですが、可能であれば冷蔵保存が望ましいとされています。日本酒は温度が低いほど味の変化が少ないため、常温でも光が入らない涼しいところに置くことが条件です。冷蔵庫に置き場所がないようであれば、床下収納や押し入れの奥などにしまうようにしましょう。生酒や生貯蔵酒は開封、未開封にかかわらず冷蔵庫保管が絶対条件ですので、注意しましょう。
・冷蔵保存の場合
同じく1年くらいになりますが、常温保存に比べると保存環境が良いために味や風味は買ったときとさほど変わらないはずです。常温でも冷蔵でも1年はおいしく飲める範囲ですが、冷蔵で保存したほうが、瓶詰めしたときのままの味わいを楽しむことができます。
温度以外にも日本酒は、光がとても苦手な飲み物です。保管の際は新聞紙などにくるんで光を通さないようにしましょう。冷蔵庫の電灯も厳密にいえばNGですので、冷蔵庫に入れるときも光を通さない工夫をすることが望ましいですね。
■開封後の日本酒の賞味期限は?
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いざ飲もうと封を開けたけど1度では飲みきれない、そんなこともありますよね。一度封を切ってしまった日本酒の賞味期限はどれくらいなのでしょうか。
・開封後の日本酒の賞味期限
開封後は3~5日以内に飲みきることが理想といわれています。この間であれば味の変化はあまり感じられませんが、1週間を過ぎるとまったく違った味になってしまう日本酒もあるからです。
・開封後の日本酒を保存・保管する方法
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開封後は冷蔵庫で保存するようにしましょう。日本酒は15℃以下で保存するのがもっとも適していますので、冷蔵庫がベストです。遮光瓶でないときは新聞紙で包んだり、光を通さない袋などに入れることが重要です。
・熟成と劣化は違うので注意
腐らないのであれば、飲みきれない日本酒をそのまま置いておいたら熟成するのではないかと考える人もいるかもしれませんが、答えはNOです。基本的に熟成は、作り手がタンクで醸造するときに熟成させるか、瓶に詰めた後に熟成を見込んで完成させるものです。熟成するとウイスキーに近い、コクがあって豊かな味わいになります。
その反対に劣化は、酸化によって風味が変わってしまうことをいいます。劣化による風味の変化は、菌が繁殖してしまったときや、空気に触れて酸化が進んでしまった状態をいいます。角のあるくどさと、辛さが強い味になり、味わって飲むのは難しくなります。
未開封であればうまく熟成する日本酒もありますが、それをうまく見極めるのは慣れている人でないと難しいので、むやみに長期間保管するのはおすすめしません。
■日本酒の賞味期限切れのサイン
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腐らない日本酒もこのような状態になってしまったら、おいしく飲むことはできません。そのようなサインを見逃さないためにも、変化を目と鼻、舌で感じ取ることが大事になってきます。
・濁り・沈殿物の有無
元々は透明だった日本酒が白く濁ったり、もろもろとしたものが浮いてくるときがあります。もろもろとしたものを、60℃以上に加熱し消えるときは、日本酒に含まれるタンパク質が固まったものであることがわかります。この場合は飲むことができますが、逆に消えなかったら違う菌が繁殖していることがあります。その場合は風味がかなり落ちている状態といえるので、そのまま飲むのは避けて、別の用途に使うようにしましょう。
・風味の劣化
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アルコールのくどさが口に残って、辛さばかりが舌につくようなときは風味が落ちています。開けたての香りがなくなっていることも、その日本酒の賞味期限が切れたといってもいいでしょう。
・異臭の発生
たくあんの匂いのような老香(ひねか)は、酸化が進んだ代表的な匂いです。他にも火落ち菌が原因の、ヨーグルトのような酸っぱい匂い、けもののような匂いの日光臭などがあり、原因によって匂いの種類も少しずつ変わってきます。これらは全て飲みどきを過ぎてしまった目安です。
・色の変化
透明に見える日本酒も少しは黄色がかっているものがあります。これはアミノ酸によるもので、これが進むと茶色く変化します。この場合は飲んでも大丈夫ですが、白く濁ってきたときは注意が必要です。これは、火入れをしても耐えられる「火落ち菌」と呼ばれる菌が繁殖したときに起こってしまう変化だからです。このような状態になってしまったときは、飲めない状態なので捨ててしまうのが無難です。
・古くなった日本酒の使い道
腐らないとはいえそのまま飲むのは少し怖い、というときは料理に使うのが一番です。肉じゃがや豚の角煮など、じっくり食材に火を通してやわらかくするような料理に向いています。
口に入れるのも気が引けるというときには、お風呂に入れて日本酒風呂にしてしまうのはどうでしょうか。体が芯から温まって、日本酒のいい香りが気分をリラックスさせてくれるます。たくさん入れると浴槽を傷めたり、体がベタベタしてしまうので、コップ1杯程度が適量です。
■日本酒を劣化させにくくする保存のポイント
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お土産や頂き物でもらった日本酒は、少しいいものだったりしますよね。最後に、そんな日本酒をおいしいまま保管するためのコツをご紹介しますので、参考にしてくださいね。
・光を避ける
日本酒は光に弱いデリケートなお酒のため、最も気をつけなくてはいけないポイントの一つです。光に当たることで紫外線が日本酒を劣化させてしまいますので、日光はもちろん、蛍光灯の光も注意が必要です。茶色や緑色などの濃い色の瓶は光を通しにくいですが、透明や薄い青色などの瓶は光を通しやすいため、新聞紙を巻くなどして保管するようにしましょう。
・高温を避ける
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5~6℃で保管するのが望ましいですが、最低でも15℃以下の冷暗所に保管するようにしましょう。酒の中の菌は温度が高くなると活性化してしまうものもあります。風味を落とさないようにするためにも、冷蔵庫などの涼しい場所に保管するようにしましょう。
・外気を避ける
空気に触れることで、酸化が始まってしまいますので、なるべく空気に触れないようにすることが望ましいです。そのためには日本酒の瓶は縦に置き、瓶の中の空気に触れる面積を少なくします。開封後は瓶の内部の空気を抜く、『バキュバン』という器具を使って空気抜きをしてから栓をすると、真空に近い状態で保管できますよ。
・強い匂いを避ける
匂いの強いものの近くに置いておくと、その匂いが日本酒に移ってしまうことがあります。日が当たらない場所は日用品の保管場所とも似ているので、せっけんや洗剤といった匂いの強いもののそばに置かないようにしましょう。
■日本酒は保存状態で長期間楽しめることができる!
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日本酒は光や温度に弱いデリケートなお酒であることがわかりました。
また、日本酒の種類によって製造方法が異なるために、おいしく飲める期間も違いがあります。日本酒を手に入れたらどの種類なのかを確認して、それに合った保管をすることが重要です。銘柄や蔵によってもおいしく飲める期間は変わってきますから、酒屋や酒蔵で買ったときなどは、実際に現場の人の意見を聞いた方がよさそうですね。それぞれの種類に合った一番良い保存方法で、日本伝統の味をおいしくいただきましょう!
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