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■さつまいもの植え付け時期
さつまいもは、梅雨の時期に根張りをして、夏の日差しをたっぷりと浴びて成長する植物です。丈夫な植物ですが、湿気や寒さには弱いので、暖かくなってきた春に植え付けをしましょう!・5月~6月がベスト

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霜が降りる心配のなくなった5〜6月頃(平均気温が18℃以上、地温が15℃以上)が植え付けにもっとも適した時期です。条件がよければ、3〜5日で根付きます。
植え方には、イモの数が多くなる「水平植え」、根付きやすい「斜め植え」、イモが大きくなる「垂直植え」などがありますが、水平植えが一般的です。
・生育の適温

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野菜づくりに大切な条件は温度です。さつまいもの育成温度は、25〜30℃といわれています。栽培に適した土は、通気性と撥水性のよい痩せた土です。水捌けが悪いと、せっかく根付いた根が枯れてしまうので気をつけましょう。
■さつまいもの収穫時期は品種で異なる
近年ではニーズに合わせて多くの種類のさつまいもが、四国や九州などの温暖な地域で栽培されています。どの品種もおおむね秋に収穫時期を迎えますが、それぞれの品種によって時期に微妙なズレがあるので、品種別にご紹介します。
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・安納芋
絶対的な人気を誇る安納芋の収穫時期は、9〜12月頃とされています。主な産地は種子島です。時期に幅があり収穫時期を見極めるのは難しいですが、タイミングとしては葉の一部が枯れ、黄色くなってきたら収穫の準備をしましょう。ちなみに、安納芋という名前での品種登録はなく、「安納紅」と「安納こがね」と「安納もみじ」という品種がこれにあたります。
・紅芋
沖縄名物紅芋の収穫時期は、10〜11月頃とされています。収穫が早すぎると、紅芋の最大の特徴でもあるあの鮮やかな紫色が薄いので、色も味もよくなる根付から5〜6ヶ月後程度で収穫するのが最適です。
・紅はるか
期待のニューフェイス「紅はるか」の収穫時期は、九州などの暖かい地域では10月、本州では11月頃とされています。広く栽培されていることから価格も安価です。今あるほかのさつまいもより「はるか」に甘く優れているということからネーミングされました。
・シルクスイート
人気急上昇中のシルクスイートの収穫時期は、9〜10月頃とされています。茨城県産や福島県産が多いですが、最近では九州などでも作られており、生産地は広がっています。「春こがね」に「紅まさり」を交配させて生まれた、比較的新しい品種です。
・鳴門金時
見た目が美しい鳴門金時の収穫時期は、8〜11月頃とされています。収穫の最盛期は、9〜10月です。7〜8月頃に取れるものは甘みは少ないですが、旬の先取りとしてお中元などの贈答品として人気があります。徳島県の特産品です。
・紅あずま
歴史のある紅あずまの収穫時期は、9〜11月頃とされています。主に茨城県や千葉県で栽培され、関東で人気です。約2ヶ月貯蔵期間があり、実際の旬は12〜2月頃です。この時期を逃すとスーパーなどでは見かけなくなります。
・紅さつま
栄養価の高い紅さつまの収穫期は、6〜9月頃とされています。収穫後すぐにおいしく食べられるのが魅力的な品種です。「さつま」の名前とおり産地は鹿児島県です。
■さつまいもの収穫時期を見極める方法
さつまいもは地中で育つ野菜なので、地表から見ただけでは収穫時期がなかなか判断できません。そこにさつまいもの収穫時期を見極める難しさがあります。ただ、目安はあるので、収穫時期が近づいたら注意してよく観察してみましょう!・植え付けから約5か月

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さつまいもは、植え付け後おおよそ110〜150日で収穫時期を迎えます。5〜6月頃に植え付けをしたさつまいもは、9〜10月頃には収穫時期を迎えるということです。品種によって早生品種のものもあるので事前に確認しておきましょう。
収穫のタイミングを逃さないためにも、あらかじめ植え付けた日を手帳やスマホに記録しておくことをおすすめします。
また、さつまいもは寒さに弱いので、霜が降りはじめる前(11月はじめ頃)には収穫を済ませておくのを忘れないでください。
・葉の色を見る

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芋類は、葉や茎が枯れると収穫時期だといわれています。青々と茂った葉が水気を失い、赤や黄色に変色して枯れるのは、実にしっかりと栄養が行き渡ってるサインです。
しかし、さつまいもは必ずしもそうとはかぎりません。植え付け日から必要日数が経過していることと、葉や茎が枯れはじめていること、この2つ両方ともを見極めるポイントにしてください。
■さつまいもの収穫方法
収穫時期を見極められたら、いよいよ実際に収穫してみましょう。事前に段取りよく準備すれば、よりいっそうスムーズに収穫作業が行えます。・試し掘りをする

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じつは、大きく育ちすぎてしまったさつまいもは、色や形が悪くなるうえに甘みが少なくなりおいしくありません。品種によって多少異なりますが、一般的なさつまいもは、長さ20〜30cm、直径7cm程度まで育ったら収穫時期です。そのタイミングを見極めるために収穫目安の1ヶ月ほど前に「試し掘り」を行います。
もし、このとき、大きさが足りないようであれば、土の中に戻して、また2週間後に試し堀りをしてみましょう。
・掘り起こす前にツルを切る

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地面を覆い尽くすように茂ったツルは、収穫のときに邪魔になります。なので、収穫の前にツルは地面から4〜5cmほど高さのところで切っておきましょう。収穫予定の1週間前にツルを刈り取っておくと、さつまいもにデンプンが逆流して甘みが増すそうです。
ちなみに、切ったツルも食べることができます。皮をむいて水にさらして灰汁を抜き、きんぴらにしたりおひたしにしたりして楽しめます。また、土に埋めれば栄養にもなるので次の作物を作るのに役立てることもできますよ。
・周りから少しずつ掘り起こす

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いきなりスコップを土の奥まで刺してしまうのはNGです。せっかく育てたさつまいもを傷つけてしまっては元も子もありません。
まず、さつまいもの周りの土を柔らかくすることからはじめます。スコップで地面近くを掘ってから、軍手をはめた手でさらに慎重に掘り進めていきましょう。思った以上に深い場所に大きいさつまいもがなっていることもあります。
■さつまいもを収穫する際の注意点
せっかく収穫しても条件が悪いとさつまいもの状態が悪くなってしまいます。今後の保存にも大きく関わってくることなので、しっかり把握しておきましょう。・雨の後は収穫しない

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さつまいもは、湿気に弱く、水分がつくと腐りやすくなってしまううえに保存性も落ちます。そのため雨が降った場合は、収穫日を変更しましょう。土がしっかり乾いていることが絶対条件です。晴れの日が2〜3日続いた日を収穫日に選びましょう。
・一株丸ごと掘り起こす

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ツルを引っ張れば、それこそ「芋づる式」にズラズラ〜と採れるのがさつまいものいいところです。逆に1本ずつ掘っていたのでは日が暮れてしまいますし、傷をつけてしまう原因にもなりかねません。伸びたツル下にある塊根を持って一株丸ごと引き抜きましょう。
■収穫したさつまいもの保存方法
採れたてをさっそく食べたいところですが、さつまいもは収穫してから約1〜2週間後からデンプンがゆっくり糖に変換され、さらに数ヶ月かけてより甘さが増すといわれています。なので、その期間中、きちんと保存できるかどうかがさつまいもの味を左右するといっても過言ではありません。正しい方法で保存できれば、その後約3ヶ月と長い間さつまいもを楽しむことも可能です。しかし、収穫後のさつまいもはとてもデリケートなので、温度管理や湿度管理に気を配りながら保存しなくてはなりません。
・天日干し

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収穫したさつまいもは、まずしっかりと乾燥させることがポイントです。ツルから切り離し1本1本にして、2〜3日かけて乾かします。さつまいもが乾いたら、ついている土を払い落としてください。さらに1週間日陰干しをすると、より日持ちします。
・ダンボールで保存する

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さつまいもは、収穫されてからも呼吸をしています。なので、ビニール袋や発泡スチロールに入れて密閉してしまうと、二酸化炭素でさつまいもが劣化してしまいます。1本1本新聞紙で包み、ダンボールのような通気性のあるに箱で保存しましょう。
・水洗いはNG

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とにかくさつまいもは水を嫌います。雨の日に収穫してはいけないのも、天日干しをするときも土を水で洗い流してはいけないのも、このためです。一度水分を含んでしまうと、とたんに腐りやすくなってしまいます。スーパーなどで売られているさつまいもはきれいに洗われてしまってるケースもよくあることから、長期保存には向いていません。
■さつまいもの収穫時期と食べごろ
前述したとおり、さつまいもをもっともおいしく食べられる時期は、収穫後すぐではありません。正しい保存方法で保存したさつまいもは採れたてよりもっともっとおいしく食べることができます。・貯蔵すると甘くなる

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さつまいもは、かぼちゃと同じで追加熟成と呼ばれる期間を一定期間経ることで、デンプンが糖に変わり甘さが増します。最低でも1週間、できれば1〜2ヶ月の熟成期間をつくるといいでしょう。
スイーツなどに加工するにしても、十分に甘くなったさつまいもを使う方が、より一層さつまいも本来の風味や味が楽しめるはずです。
・約13~16℃の場所に置く

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さつまいもは、温かい地域で育つ野菜だということを思い出してください。貯蔵するのに適切な温度は13〜16℃で、湿度は80〜90%。暖かすぎると芽が出てしまったり、寒すぎると低温障害で腐ったりしてしまいます。
■さつまいもは品種によって食感や甘さが異なる
食べ頃を迎えて、さあ、いよいよ食べるぞ! といきたいところですが、品種によって食感や甘さが異なるさつまいもは、それぞれ適した食べ方があります。せっかくなら、そのおいしさを最大限味わいたいですよね。ここでは、《しっとりタイプ》、《ほくほくタイプ》、《ねっとりタイプ》の3つに分けてそれぞれの特徴をお伝えします。食べ方の参考にしてみてください!・《しっとりタイプ》紅はるか、シルクスイートなど

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滑らかな食感と高い糖度で人気を集める紅はるかは、焼き芋向きです。焼き立てもおいしいですが、冷めてもおいしいのが特徴。また、蒸すと糖度が増し、よりしっとりした食感になるので蒸すのもおすすめです。すっきりとした上品な甘さが魅力。貯蔵することで食感が、「しっとり」から「ねっとり」に変わります。
その名のとおり絹のような舌触りが特徴のシルクスイートもこのタイプです。甘さはやや紅はるかに劣りますが、シルクスイートの方が水分が多く繊維が少なめなので、なんといっても滑らかです!
・《ほくほくタイプ》紅あずま、鳴門金時、紅さつまなど

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繊維が少なくホクホクした芋らしい食感が楽しめる紅あずまは、ふかし芋や大学芋、てんぷらなど向きです。そのまま食べたり、スイーツにしたりするよりも料理に向いているのがこのタイプです。
ほかにも栗のような食感が楽しめる鳴門金時、よりほくほく度の高い「高系14号」から選抜された紅さつまなどがこのタイプに属します。この系統は昔ながらの良さがあり、素朴な味が魅力です。
・《ねっとりタイプ》安納芋

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従来のさつまいもより水分が格段に多く蜜がたっぷりの安納芋は、焼き芋やスイーツ向きです。とにかくクリームのような濃厚な甘さが売りで、糖度が40度を超えているものもあります。もはや天然スイーツですね。
■一から自分で育ててみよう!

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その甘さから子供や女性に人気のさつまいも。一から自分で育てたとなれば、そのおいしさもひとしおでしょう。家族みんなで芋掘りをすれば、秋のイベントにもなりますし、掘ったさつまいもを一緒に調理する楽しみも待っています。品種ごとにいろいろな調理法で食べ比べをするのもいいかもしれません。
収穫時期や保存方法さえ間違えなければ、比較的扱いやすい野菜なので、ぜひ育てるところからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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