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「あけび」って何?味・美味しい季節・おすすめの食べ方までまるっと紹介!

 

ビルだらけの都会で育った方々にはあまり馴染みがないようですが、山がある地方で育った人々は「あけび」を採取したり、食べたことがある方もいるはずです。とろりとした白い甘いゼリーの味は、優しい自然の甘さです。子供のころに食べた経験はあっても、大人になるとあまり食べる機会もないようです。

今回は、あけびの味やおいしい時期や食べ方を紹介しますので、食べる機会があるときはご参考にしてください。身近であけびを採集できる方も必見です。

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■あけびとは

みなさんは、大きな木に巻き付いた蔓に実をつけた「あけび」を見た経験がありますでしょうか。身近に里山があったのなら、秋になって実ったあけびを見つけて食べたことがある人も多いはずです。

「あけび」は東アジアが原産のアケビ科アケビ属の植物です。北海道を除く日本全国の山間部には「ミツバアケビ」「アケビ」「ゴヨウアケビ」の3種類が自生していて秋になると実を結びます。アケビの実は10cmほどの大きさで、少し大きい卵のような楕円形の形になります。

・あけびってどんな果物?


あけびの実が熟すと皮は紫色になります。実の中には筋子のような形をした白い果肉が実っています。乳白色のゼリー状の実の中に、小さな黒い種がたくさん入っています。種は食べられません。見慣れない方の中には白い果肉と黒い種の形状が少し気持ち悪いと感じる方もいるようです。

・あけびの味


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熟したアケビの果肉はねっとり感がある透明がかった白いゼリー状で、優しい自然な甘みです。秋の味覚である、熟れた柿に似た味で、酸味は感じられません。素朴なおいしさが味わえる果実です。

あけびは皮も食べることができます。そのままでは食べられませんが、調理して加熱すると食べられます。少し苦みが感じられますが、それもあけびのうま味です。

・あけびの旬はいつ?


自然な甘さが楽しめるあけびの旬の時期は秋です。あけびは、5月ごろに花が咲いて、実が大きくなり熟すのが9月〜10月ごろです。

・あけびの産地


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あけびは日本各地の山間部で自生していますが、一部の地域ではあけびを栽培しています。特に、東北の山形県ではあけび栽培が盛んです。

山形県のあけびの生産量は2015年に約54t。国内シェアの約90%のあけびが山形県で栽培されています。四国の愛媛県でもあけびが栽培されていますが、生産量は3.3t、シェアは5.5%ですので、山形県が生産王国と言えますね。

・あけびの栽培方法


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あけびは家庭で栽培することもできます。庭植えで育てる場合でも、日当たりや水はけなど制約された環境条件はありません。

ただ、あけびを収穫するためには多少の栽培条件があります。あけびは1本の木に雌花と雄花が咲きますが、自前の花粉では受粉が困難なために、ほかの品種を植える必要があります。2種類のあけびを植えると収穫が期待できます。

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あけびは、12月~3月の期間であればいつでも植え付けできます。深さ、直径ともに50cmほどの穴を掘って、堆肥などの養分を入れ、あけびの根を広げて植えます。水は豊富にあげ、切らさないようにしましょう。

アケビはつる性の植物ですから、仕立てができます。庭の一画にあけびのアーチも完成できますので、ガーデニングを楽しむことができますね。ただ、あけびを上手に収穫するには、剪定や摘蕾(てきらい)と摘果など、細かい手入れが必要になります。数年かけて楽しみながら収穫しましょう。

・漢字でどう書くの?


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あけびを漢字で書く場合は、「木通」と書きます。「木通」は、つるに空洞があって空気が通ることから、そのように表記されたといわれています。そのほかにも、通草・丁翁・山女も使われています。

そもそも「あけび」名前の由来ですが、実ると実が裂けることで「開け実」になり、それがなまって「あけび」になったという説があります。また、「赤い実」が訛りあけびになった、など諸説あります。

・あけびに似た『ムベ』との違い


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ムベは、アケビ科に属する常緑性の植物です。熟してもあけびのように割れませんが、実は食用にもなり、10月~11月が収穫期です。関東以西の地域に自生していますが、近年は比較的栽培が容易なこともあって、観賞用の植物として栽培されることが増えています。

■あけびの種類

みなさんはあけびに種類があることをご存じでしょうか?あけびについて種類まで知っている方は、植物学に見識が深い方か、あけびマニアの方かもしれませんね。

あけびは5種類あり、4種の原種と一つの雑種があります。東アジアが原産地であり、日本には原種2種と雑種の1種類が自生しています。

また、ムベはあけびと同じアケビ科の植物ですが、ムベ属に分類されています。日本にはあけび・ミツバアケビの原種と、雑種のゴヨウアケビが自生しています。3種類の見分け方は葉の形です。

・三つ葉あけび


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「三つ葉あけび」の特徴は、名前の通り少しギザギザした丸い葉が3枚ついています。濃い紫色の花つけます。実は熟すと真っ二つに裂けて白い果肉が出てきます。熟したあけびの実は甘味が強く、あけびの実は若干ずんぐりした形でサイズも大きくなります。

・五葉あけび


「五葉あけび」は、「あけび」と「三つ葉あけび」の交雑種といわれています。特徴は、こちらも名前の通り、小葉が5枚ついています。三つ葉あけびと比べると、全体的に小さなサイズになっています。実は三つ葉あけびよりも細長い形になります。

五葉あけびと紛らわしいのが「あけび」です。「あけび」も葉が5枚です。「あけび」は日本のあけびの原種の一種です。

・白あけび


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「白あけび」はバナナアケビとも呼ばれます。あけびの実は淡黄色の皮で、1房に5個くらいあけびの実が実ることもあります。あけびの実は熟すと皮が割れて、中の白い実は、ほかのあけびと同じように食べることができます。新芽や果皮も油炒めめや茹でて食べることができます。

■あけびの食べ方

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多くの人々が、あけびは果実だけが食べられると思っているようですが、あけびはほかにも食べるところがたくさんあります。秋に実る果実だけでなく、果実を包む皮も料理すれば食べられます。また、春先に芽を吹く新芽も料理して食べられます。さらに、ツタの一部も食べることができますので、あけびの食べ方を詳しくご紹介しますね。

・種は食べない


あけびの種は食用ではありません。白いゼリー状の果肉には種がたっぷりと詰めこまれていますので、種と果肉を分けるのはかなり困難です。スイカを食べるときと同じように、あけびも果肉と種を一緒に食べて種だけを後で出すのが楽なようです。

くれぐれもあけびの種は食べないようにしましょう。食べると便秘の原因になることがあるそうです。

・果肉の食べ方


一般的にあけびの果肉は生のまま食べます。ザックリ割れた口から果肉を手ですくって食べたり、スプーンですくって食べます。先述いたしましたが、種は食べてはいけません。

どうしても果肉だけを取り出したい場合は、目の細かい裏ごし器で裏ごししてから食べることができます。また、裏ごしして取り出したゼリー状の果肉をシャーベットにしてもおいしくいただけますよ。

・皮の食べ方


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あけびの栽培が盛んな東北では、以前からあけびの皮を調理して食べています。皮は生のままだと苦みと渋みがあって食べられないようです。下ごしらえをして調理の手を加えるとおいしくいただけるようです。

あけびの皮は苦みが強く、そのアク抜きのために水に数時間浸けることをおすすめします。あく抜きしたあけびの皮は、炒めたり、油で揚げたりすることで旨味が増します。天ぷら料理や炒めものやきんぴらでおいしくいただけます。

・あけびは新芽もおいしい


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あけびはほかの山菜のように新芽が食べられます。あけびの新芽は「木の芽」と呼ばれていて、新潟県ではあけびの新芽を昔からお浸しや炒め物として食べていました。

ただ、新芽が食べられる種類は「三つ葉あけび」だけです。新芽の苦みが弱い三つ葉あけびは、日本海側に多く自生し、雪国では4月から6月にかけて人気の山菜の一つになっているそうです。

■あけびの栄養と効能

栄養価が高いあけびは果物として人気ですが、薬用効果があることをご存じでしょうか?日本の大自然の中で悠然と成長するあけびは、たくさんの日光を浴び、栄養豊富な山間地の土壌からたっぷりと栄養分を引き出します。

大自然の恵みをたくさん享受して実を付けるあけび。そんなあけびにはたくさんの栄養素が入っています。まずあけびの栄養と、あけびが持つ栄養素の効能について紹介します。

・あけびの栄養


「文部科学省の食品データベース」に、あけびの栄養素の説明があります。あけびのカロリーは果肉の可食部分100gあたりで82kcal、あけびの皮100gには34kcalとなっています。

脂質は果肉部分は0.1g、皮には0.3gが含まれています。炭水化物は果肉分に22g、皮には8.6gほど含まれています。たんぱく質は果肉部分は0.5g、皮は0.3g。

あけびの果肉には多くのビタミンCも含まれています。その量は可食部100gの中にビタミンC が65mgあります。カリウムも多く、可食部100g中に95mgもありますよ。

・あけびはカロリー控えめ


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あけびのカロリーは可食部分100gあたりで82kcalです。ほかの果物100gあたりのカロリーと比較してみましょう。いちごは100gで33.9 kcalになりますが、8個くらい食べると300gですので、101.7kcalになります。

秋の味覚・柿は60kcalですが、1個200gほどですから120gになります。りんごは54 kcalですが、1個が255gあり、138kcalほどになります。バナナは88.7 kcalです。

あけびは100gあたりのカロリーは低くありませんが、食べられる量が多くなく、ほかの果物に比べてもカロリーはさほど高くならいようです。

・あけびの効能


あけびの効能といえば「美肌効果」です。あけびの果肉にはビタミンCが多く含まれています。ビタミンCはシミなどが発生するメラニン発症の原因となるチロシナーゼのはたらきを阻害します。また、ビタミンCはお肌の張りを保つコラーゲンの合成を助け、肌のしわを防ぐ効能も期待できます。

また、あけびの果皮には高血圧を予防するカリウムが多く含まれています。高血圧を引き起こす原因となる塩分の摂り過ぎに対し、カリウムを摂取することで、体内の過剰になったナトリウムの排出が促進され、高血圧になるリスクを軽減する効果があります。

加えて、あけびには腸内環境を整える効果もありますよ。あけびは食物繊維が豊富ですので、腸内に溜まった老廃物を体外へ排出するはたらきがあります。また、腸内の善玉菌を増やすはたらきもします。あけびには、便秘解消の効果があるようですね。

■あけびは生薬になる!?

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みなさんは生薬を知っていますか? テレビコマーシャルなどで「生薬」という言葉は聞いたことがあるはずです。

生薬(しょうやく)は自然由来の動物や植物や鉱物から作る薬です。古くからあけびは生薬として利用されていました。その生薬を複数種類調合して、体の不調を整えていくために服用するのが「漢方薬」です。あけびから生成される生薬はさまざまな漢方薬に使われています。

・あけびの生薬としての効能


あけびは主にツルの部分が生薬として利用されており、「木通(もくつう)」と呼ばれ乾燥させて使われています。消炎、利尿やのぼせ、ほてり、イライラを抑える清熱効果や、女性の通経作用などがあります。あけびの実や根も漢方薬などに利用されていますが、木通が一番有名ではないでしょうか。

・調製方法


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あけびや三つ葉あけびの茎を乾燥させて利用する、漢方の木通(もくつう)という生薬は、あけびをどのように処理して調整するのでしょうか。

あけびが実り葉が落ちた11月頃に、直径が1cm~2cmの大きさになったツタを採集して、2mm~3mmの厚さに輪切りにし、天日で乾燥させて調製されてつくられます。家庭でやるよりは、漢方薬を買ってしまった方が良いでしょう。

・あけびの生薬と似ているもの


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説明した通り、日本で木通と呼ばれる生薬は、あけびや三つ葉あけびの茎を乾燥させたものをそのように呼びます。漢方薬として使われる場合は、膀胱炎やむくみ解消、湿疹、月経不順などの症状に用いられます。

生薬の中には木通のほかに「〇〇通」と呼ばれるものがあります。大部分が、蔓状の植物の茎を原料として生成されています。ただし、使用される植物も効能も木通とは異なり、中には日本での使用が控えられているものもあります。漢方薬は複雑でデリケートな薬ですので、服用したいときは有資格の薬剤師の方に相談しましょう。

■あけびの選び方

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街中ではなかなか目にすることがないあけびだけに、おいしいあけびの選び方が気になりませんか?

最近はたまにスーパーに並んでいることもあります。スーパーに並ぶあけびは山形県で栽培されたものが多いようですよ。あけびについて選び方を知っておくと、おいしいあけびが手に入ります。おすすめのあけびの選び方を紹介しますね。

・鮮やかな色とハリのある皮


あけびの実は、熟すときれいな淡紫か紫色の皮に変化し、ハリのある楕円形の実に成長します。新鮮なあけびの皮はハリがあり、ぱっくり割れているものはよく熟している証なのです。まさにその時期こそが食べごろになります。

完熟したあけびの皮は鮮やかな美しい紫色になります。あけびを選ぶ際には綺麗な紫色のものを選びましょう。傷があったり変色しているものは避けた方が良いようです。

・ふっくらとした見た目


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あけびの実がふっくらとしているものがおすすめです。しぼんでいたり、萎びた印象を受けるあけびは避けましょう。さらに、手に持った時にずっしりした感じがするあけびは、実がぎっしりと詰まっていてよく実っています。ふっくら、ずっしりがおすすめです。

・割れているものが完熟


あけびを食べる時期の問題もありますが、あけびの皮が少し割れたものは完熟しています。あけびの実が割れていない場合は、冷蔵庫で保管して1日~2日経過して皮が割れたら食べごろになります。完熟していないあけびは甘さが足りません。せっかくいただくのですからもっともおいしい時期に食べましょう。

・白あけびの場合


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白あけびは、実が熟れてもあけびのように紫色に変色しませんが、実が割れるという特徴は共通です。実が割れて食べ頃になったら、中にある粘り気があるゼリー状の果肉を食べます。果肉にはたくさんの黒い種があります。種は食べられませんのでゼリー状の果肉と一緒に食べて、後で種だけを口から出します。

■あけびの保存方法

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一度で食べられないほどたくさんのあけびを収穫したり、たくさんのあけびをもらったときは、どう保管したらよいか悩むでしょう。あけびには最適の保存方法があります。生鮮食料品のあけびは、熟す前と熟してからの状態で保存方法が異なってきます。その保存方法を紹介します。

・完熟したあけびは日持ちしない


実が二つに大きく口をあけたあけびは熟していて食べごろになっています。この状態のあけびは日持ちしません。おいしくいただくにはできるだけ早く食べるのがおすすめです。どうしてもその日に食べられない場合でも、3日以内には食べましょう。完熟したあけびはできるだけ早く食べたほうがおいしいですよ。

・乾燥を防ぎ冷蔵庫へ


完熟前であけびの実が割れていないものは、あけびの乾燥を防ぎ、みずみずしさを保つためにラップでくるんだり、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存することをおすすめします。冷蔵庫で保管したあけびも少しずつ成熟が進行しますので、実が割れた3日~5日後に食べるとおいしあけびがいただけます。

■自然の恵み優しい甘さのあけびを食べよう!

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日本人は古くからあけびを身近な果物として親しんできました。秋になると日本の山間地であけびが実っています。最近は、自然のあけびだけでなく、栽培されたあけびもあります。あけびは日本の自然が作り出した優雅な優しい甘さが特徴です。あけびは果実だけでなく果肉も食べられます。健康にも良い効果が期待できる「あけび」を食べましょう。
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