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ぬか漬けが酸っぱい!その原因と適切な対策は?リメイク料理も!

せっかく漬けたぬか漬けが、酸っぱくて美味しくない…こんな悲しいことはないですよね。そもそもなぜ酸っぱくなってしまったのか。その原因から対策、さらには酸っぱいぬか漬けの美味しい食べ方までご紹介!

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■ぬか漬けが酸っぱくなってしまう原因

ぬか漬けを漬けるためのぬか床には、乳酸菌がたっぷりと含まれています。この乳酸菌が生きて腸まで届くことにより便秘が改善したり、肌が綺麗になったりと嬉しい効果がある反面、増えすぎるとぬか漬けを酸っぱくしてしまう原因になります。

ぬか床は、放っておくと乳酸菌が増えすぎてしまうので、漬けっぱなしではなく定期的に適切なお世話にをしてあげることが大切です。


・ぬか床を温度が高いところで保管している


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ぬか床の適正温度は20〜25度。これ以上だと異常発酵を起こし酸が出て、ぬか漬けが酸っぱくなってしまいます。なので、温度が高い夏場などは、冷蔵庫に保存するのがおすすめです。もし、ぬか床が大き過ぎて冷蔵庫に入らない場合は、保冷剤や凍らせたペットボトルなどをそばに置き、温度を調整してください。


・ぬか床をかき混ぜる回数が少ない


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乳酸菌は、酸素を嫌う嫌気性の細菌です。なので、かき混ぜて定期的に空気中の酸素と触れ合わせることで、増殖を抑えることができます。ぬか漬けを常温で管理している場合、冬は1日1回、夏は1日2回を目安によくかき混ぜるようにしてみましょう。


・ぬか床の塩分が少ない


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健康のため日頃から塩分を控えている方もいるのではないでしょうか。そんな方には、ぬか漬けなど漬物の塩分も気になるところ。抑えられるなら抑えたいですよね。しかし、ぬか床に加える塩を少なくしてしまうと、乳酸菌を増やしてしまう原因になり、結果的に酸っぱいぬか漬けができあがってしまいます。

ぬか床の塩分は、普通に漬けているだけで野菜などに吸収されるうえに、野菜から出た水分で薄まってしまいます。そのため、月1程度で塩を足す必要があります。加える塩の量は、だいたい1カップのぬかに対して塩小さじ1を目安に調整してみてください(このとき、ぬか自体が少なくなっていれば、ぬかも足してください)。最初に作ったぬかを直接食べて味を覚えておくとあとから加える塩の量の判断基準にもなります。

どうしてもぬか漬けの塩分が気になるという方は、野菜は切らずに丸のまま漬ける、漬ける時間を短めにして浅漬けにする、ぬかをしっかり落とし水につけて塩抜きするなどの方法がおすすめです。塩分が気になる方は活用してみてください。


・ぬか床の水分が多い


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前述した通り、ぬか床の水分が多いとぬか床内の塩分濃度が下がり、乳酸菌が増える原因になります。また、水分を含むことによって、ぬか床自体が柔らかくなってしまうことも異常発酵につながる原因の1つです。

もし、ぬか床内に水たまりを発見したら、そのつど清潔なキッチンペーパーなどで水分を吸い取りましょう。また、最初からぬか床の隅にくぼみを作っておくとその部分に水がたまり、水が取りやすくなります。専用の水取り器なども売っているので、そちらもおすすめです。

ほかにも、高野豆腐を入れておくと3〜4日で余分な水分を吸い取ってくれます。水分を吸い取った高野豆腐自体もそぼろにして炒めると美味しくいただけるため無駄がありません。


■ぬか漬けが酸っぱくなってしまったときの対策

温度管理、塩分管理、水分管理、どれも完璧に! と思ってもなかなか難しいですよね。それにどんなに気をつけていても酸っぱくなってしまうこともあります。そんなときは諦めずに以下の対策をすると改善するかもしれないのでぜひ試してみてください。


・重曹を入れる


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ぬか漬けが酸っぱくなる原因は、乳酸菌から出る酸なので、その酸を中和してくれる弱アルカリ性の重曹(食用)を加えると、元の弱酸性のぬか床に戻すことができます。重曹は入れすぎると乳酸菌の活動を抑えすぎてしまうので、まずは小さじ1杯から様子を見ながら加えていきましょう。


・日本酒・ビールを入れる


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日本酒やビールなど、醸造酒の酵母の風味と旨味は、ぬか漬けの酸っぱさを緩和します。しかし、入れすぎるとアルコール臭が気になったり、水分バランスが崩れる原因にもなるので、上級者の手かもしれません。


・からしを入れる


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からしには殺菌作用があるので、乳酸菌の繁殖を抑えられます。練りからしでも粉からしでも同様の効果が得られますが、粉であればぬか床を水っぽくさせてしまう可能性がより低くなるのでおすすめです。小さじ1〜大さじ1程度入れて、2〜3日は野菜は漬けず混ぜるだけにしてぬか床を休ませるとより効果的です。


・卵の殻を入れる


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卵の殻の主な成分は、炭酸カルシウムというアルカリ性の物質です。なので、重曹と同じようなはたらきをしてくれます。ただ、殻を熱湯消毒してから、薄皮をはがし、粉砕してからぬか床に混ぜなければならいので少々手間がかかります。なので、ゆで卵の殻がたくさん余って困ってるというような状況でなければ、重曹がおすすめです。

ほかにも、小松菜などの青菜にはカルシウムが比較的多く含まれているので、ぬか床に混ぜれば同様の効果が得られます。青菜を使う場合は多めの塩で塩揉みして、水分を抜いてからぬか床に入れてください。


・ぬか床を休ませる



ぬか床に何かを加えて落ち着かせるというのも手ですが、シンプルに休ませるというのも十分な対処法です。その場合、ぬか床をしっかりかき混ぜてから、2〜3日ほど休ませて様子を見てみましょう。保存場所は、これ以上乳酸菌が発生しないように涼しい場所がおすすめです。


・ぬか床を気温の低い場所へ移動させる



乳酸菌の活動は、前述の通り25度以上を超えると活発になってしまいます。逆に、20度以下であればその活動は鈍くなるので、特に夏場は置き場所に気をつけてください。その際、冷蔵で保存すれば、ゆっくり漬けることができるので、漬けても2〜3日は漬けぱなしにできるという利点もあります。



■酸っぱいぬか漬けのリメイク料理

酸っぱいぬか漬けは、腐ってるわけではないので食べることはできますが、そのままでは正直あまり美味しくありません。ですが、ひと工夫加えれば美味しく食べられるので、よもや食卓に出しても失敗作とは気づかれません!

料理に加える際は、ぬか漬けについているもともとの塩味のことを忘れなように注意しましょう。味付けは控えめにすると、よりぬか漬けの酸味や風味が生かされます。


・タルタルソース


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ピクルスの代わりにぬか漬けを刻んでタルタルソースに加えれば独特なコクも加わり、いつもと違ったタルタルソースになります。


・マカロニサラダ


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キュウリやニンジンのぬか漬けを薄くスライスして、ゆでたマカロニとマヨネーズなどであえれば立派なマカロニサラダに! そのほかにも同じ手法で、ポテトサラダなどにも応用できます。


・チャーハン


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ぬか漬けに火を通すと酸味も程よく和らぎ、柔らかくもなるので、細かく刻んでチャーハンなどの具にするのもおすすめです。



■失敗しても大丈夫!

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酸っぱさの原因となってしまう乳酸菌ですが、乳酸菌そのものは腸のはたらきを助け、健康や美容をサポートしてくれます。ぬか漬けには、ほかにもビタミンB群やビタミンA、カルシウム、鉄分などといったさまざまな栄養素が豊富に含まれているため、立派な健康食ともいえます。

家で漬ければ、添加物の心配もなく安心して食卓に出すことができますよね。もし、失敗して酸っぱくなっても、今回ご紹介した方法でぬか床はよみがえる可能性は十分にあるので、諦めずにコツコツ続けてみてください。
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