おうちで作れる!【タルトタタン】フランス生まれのリンゴスイーツを歴史や由来とともにご紹介
2025年9月26日 06:00
こんがりと焼けたリンゴと、キャラメルのほろ苦さが溶け合うタルトタタン。見た目は素朴ですが、ひと口食べると、そのおいしさにすっかりハマってしまう不思議なスイーツです。

今回は、タルトタタンの歴史や発祥をはじめ、おうちで作れるレシピをご紹介。
甘酸っぱいリンゴをたくさん使うタルトタタン。この秋、ぜひ作ってくださいね!

タルトタタンは、たっぷりのリンゴを砂糖とバターでキャラメリゼし、その上から生地をかぶせてオーブンで焼き、焼き上がった後にひっくり返して仕上げるのが特徴です。
焼き上がったリンゴはツヤツヤと輝き、トロリと柔らかな果肉と、香ばしく焼けた生地のコントラストを楽しめます。
見た目はシンプルながら、リンゴの風味を最大限に引き出した奥深いケーキで、ひと口頬張れば果実の甘酸っぱさに続いて、ふんわりと広がるバターの香りが余韻を彩ります。

タルトタタンの発祥は、19世紀後半のフランス・ソローニュ地方ランモルーにあった「ホテル・タタン」。カロリーヌとステファニーのタタン姉妹が営んでいた宿で提供されていたリンゴのタルトが始まりとされています。
有名なのは「ステファニーが生地を敷き忘れ、リンゴの上から生地をかぶせて焼いた失敗が、かえっておいしいケーキを生んだ」という逸話です。
ただし、これは伝説として語り継がれているもので、もともと地方に伝わっていたリンゴ菓子を姉妹が洗練させたとも言われています。
その後、20世紀初頭にパリの名店「マキシム」で紹介されたことをきっかけに評判が広まり、タタン姉妹の名前を冠した「タルト・タタン」は、今やフランスを代表する伝統スイーツとして世界中で愛される存在になりました。

タルトタタンを失敗なくおいしく仕上げるには、リンゴ選びからキャラメルの扱いまで、いくつかのコツがあります。
1.リンゴは甘酸っぱい品種を選ぶ
紅玉やジョナゴールド、グラニースミスなど酸味がしっかりした品種がおすすめ。キャラメルの濃厚な甘さと調和し、味わいに奥行きが生まれます。
2.しっかりキャラメリゼする
砂糖とバターを焦がしすぎないように加熱し、琥珀色に仕上げたキャラメルをリンゴにしっかりからめましょう。香ばしさとコクが加わり、グッと本格的な味に。
3.リンゴはギュッと詰めて並べる
焼いている間に果肉が縮むため、ややきつめに敷き詰めるのがコツ。ひっくり返したときに隙間なく美しく仕上がります。
4.焼き上がったら熱いうちに返す
冷めると型にキャラメルが固まってくっついてしまうため、オーブンから出したら少し休ませ、熱いうちに一気にひっくり返しましょう。
タルトタタン

【材料】(21cmの耐熱鍋 1台分)
リンゴ(紅玉) 6個
グラニュー糖 100g
無塩バター 50g
バニラビーンズ 1/2本
<タルト生地>
薄力粉 200g
無塩バター 100g
卵黄 1個分
塩 少々
冷水 30~40ml
サワークリーム 適量
【下準備】
1、紅玉リンゴは8つに切り、芯を取って皮をむく

2、無塩バター50gは常温にもどしておく
3、バニラビーンズは切り込みを入れ、粒をしごき出す
4、オーブンを200℃に予熱する
【作り方】
1、<タルト生地>を作る。フードプロセッサーに薄力粉と1cm角に切った無塩バターを加え、かくはんする。サラサラになったら卵黄、塩、冷水を加え混ぜ、ひとまとまりになったらラップに包んで1時間冷蔵庫で休ませる。

2、鍋に無塩バターをぬり広げ、グラニュー糖を全体に振り、バニラビーンズの粒、紅玉リンゴを敷き詰め、蓋をして弱火で20~30分煮る。途中蓋を外して上下を返し、汁気が少なくなってきたら火を止める。

3、分量外の打ち粉をした台の上に<タルト生地>を広げ、厚さ5mmに伸ばして、鍋の大きさに合わせてカットし、ピケ(フォークなどで穴をあける)をして2の上にかぶせる。残った生地はお好みの型で抜き、180℃に予熱しておいたオーブンで20分焼く。※ここではガスオーブンを使用しています。オーブンにより、温度や焼き時間には違いがあるので、ふだんからお家のオーブンの癖を知っておくことをおすすめします。

4、200℃に予熱しておいたオーブンで焼き色がつくまで40~50分焼く。冷めたら強火にかけて表面を溶かしてひっくり返す。等分に切り分けて器に盛り、型抜きしたクッキー、サワークリームを添える。

タルトタタン

【材料】(20×15cm型 1台分)
冷凍パイシート 1枚
強力粉(打ち粉用) 適量
リンゴ(紅玉) 6個
レモン汁 1/2個分
グラニュー糖 120g
水 小 1
無塩バター 50~60g
バター(型にぬる用) 適量
強力粉(型に振る用) 適量
【下準備】
1、リンゴは皮をむき、縦4等分に切り、芯を取る。
2、オーブンを200℃に予熱する。
【作り方】
1、冷凍パイ生地は、打ち粉をふった平らな所で、容器よりひとまわり大きめにのばし、フォークで所々穴をあけ、ラップに包んで冷蔵庫に入れておく。

2、深めの鍋にグラニュー糖、水を入れて中火にかけ、鍋面の半分位の面積のグラニュー糖が溶けてくれば、鍋を振りながら全体にキツネ色にする。バター、リンゴ、レモン汁を加えて火を弱め、リンゴがくったりするまで時々混ぜながら煮る。

3、型にバターを薄くぬり、強力粉を全体に振る。2のリンゴを、型の底や側面にきれいに並べる。煮汁は弱めの中火にかけ、木べらで混ぜた時に底が見えるくらいまで煮詰める。(こがさないように注意して煮詰める。)

4、リンゴを並べ入れた型に、煮詰めた汁を全体に流し入れる。冷やしておいたパイ生地をかぶせ、端は型とリンゴの隙間に押し込む。

5、200℃に予熱したオーブンで、表面に焼き色が付くまで、30分位焼き、取り出してそのまま冷ます。取り出しやすいように型の表面を少し温め、型にお皿をかぶせてひっくり返す。仕上げに分量外のホイップクリームやシナモンをかけても。

【このレシピのポイント・コツ】
パイ生地は冷たく固いうちに、手早く扱うのがポイント。
一晩おくと、全体がしっとりと落ち着きます。
ここではガスオーブンを使用しています。オーブンにより、温度や焼き時間には違いがあるので、ふだんからお家のオーブンの癖を知っておくことをおすすめします。
失敗から生まれたと言われるスイーツ「タルトタタン」。今ではフランスを代表する伝統菓子となり、世界中で愛される存在です。おもてなしのデザートにはもちろん、自分へのご褒美にもぴったり。焼き上がった瞬間に広がる甘く芳ばしい香りとともに、旬のリンゴが織りなす秋ならではの味わいをぜひ楽しんでみてください。

今回は、タルトタタンの歴史や発祥をはじめ、おうちで作れるレシピをご紹介。
甘酸っぱいリンゴをたくさん使うタルトタタン。この秋、ぜひ作ってくださいね!
目次 [閉じる]
■タルトタタンってどんなお菓子?

タルトタタンは、たっぷりのリンゴを砂糖とバターでキャラメリゼし、その上から生地をかぶせてオーブンで焼き、焼き上がった後にひっくり返して仕上げるのが特徴です。
焼き上がったリンゴはツヤツヤと輝き、トロリと柔らかな果肉と、香ばしく焼けた生地のコントラストを楽しめます。
見た目はシンプルながら、リンゴの風味を最大限に引き出した奥深いケーキで、ひと口頬張れば果実の甘酸っぱさに続いて、ふんわりと広がるバターの香りが余韻を彩ります。
■タルトタタンの発祥と歴史

タルトタタンの発祥は、19世紀後半のフランス・ソローニュ地方ランモルーにあった「ホテル・タタン」。カロリーヌとステファニーのタタン姉妹が営んでいた宿で提供されていたリンゴのタルトが始まりとされています。
有名なのは「ステファニーが生地を敷き忘れ、リンゴの上から生地をかぶせて焼いた失敗が、かえっておいしいケーキを生んだ」という逸話です。
ただし、これは伝説として語り継がれているもので、もともと地方に伝わっていたリンゴ菓子を姉妹が洗練させたとも言われています。
その後、20世紀初頭にパリの名店「マキシム」で紹介されたことをきっかけに評判が広まり、タタン姉妹の名前を冠した「タルト・タタン」は、今やフランスを代表する伝統スイーツとして世界中で愛される存在になりました。
■おいしく作るコツは?

タルトタタンを失敗なくおいしく仕上げるには、リンゴ選びからキャラメルの扱いまで、いくつかのコツがあります。
1.リンゴは甘酸っぱい品種を選ぶ
紅玉やジョナゴールド、グラニースミスなど酸味がしっかりした品種がおすすめ。キャラメルの濃厚な甘さと調和し、味わいに奥行きが生まれます。
2.しっかりキャラメリゼする
砂糖とバターを焦がしすぎないように加熱し、琥珀色に仕上げたキャラメルをリンゴにしっかりからめましょう。香ばしさとコクが加わり、グッと本格的な味に。
3.リンゴはギュッと詰めて並べる
焼いている間に果肉が縮むため、ややきつめに敷き詰めるのがコツ。ひっくり返したときに隙間なく美しく仕上がります。
4.焼き上がったら熱いうちに返す
冷めると型にキャラメルが固まってくっついてしまうため、オーブンから出したら少し休ませ、熱いうちに一気にひっくり返しましょう。
■おうちで作れる本格的なタルトタタン
リンゴをたっぷり6個を使う、絶品のタルトタタン! サワークリームをからめながら食べてもおいしいですよ。リンゴは酸味が強い紅玉がイチオシ。タルトタタン

【材料】(21cmの耐熱鍋 1台分)
リンゴ(紅玉) 6個
グラニュー糖 100g
無塩バター 50g
バニラビーンズ 1/2本
<タルト生地>
薄力粉 200g
無塩バター 100g
卵黄 1個分
塩 少々
冷水 30~40ml
サワークリーム 適量
【下準備】
1、紅玉リンゴは8つに切り、芯を取って皮をむく

2、無塩バター50gは常温にもどしておく
3、バニラビーンズは切り込みを入れ、粒をしごき出す
4、オーブンを200℃に予熱する
【作り方】
1、<タルト生地>を作る。フードプロセッサーに薄力粉と1cm角に切った無塩バターを加え、かくはんする。サラサラになったら卵黄、塩、冷水を加え混ぜ、ひとまとまりになったらラップに包んで1時間冷蔵庫で休ませる。

2、鍋に無塩バターをぬり広げ、グラニュー糖を全体に振り、バニラビーンズの粒、紅玉リンゴを敷き詰め、蓋をして弱火で20~30分煮る。途中蓋を外して上下を返し、汁気が少なくなってきたら火を止める。

3、分量外の打ち粉をした台の上に<タルト生地>を広げ、厚さ5mmに伸ばして、鍋の大きさに合わせてカットし、ピケ(フォークなどで穴をあける)をして2の上にかぶせる。残った生地はお好みの型で抜き、180℃に予熱しておいたオーブンで20分焼く。※ここではガスオーブンを使用しています。オーブンにより、温度や焼き時間には違いがあるので、ふだんからお家のオーブンの癖を知っておくことをおすすめします。

4、200℃に予熱しておいたオーブンで焼き色がつくまで40~50分焼く。冷めたら強火にかけて表面を溶かしてひっくり返す。等分に切り分けて器に盛り、型抜きしたクッキー、サワークリームを添える。

■冷凍パイシートで作る!タルトタタン
冷凍パイシートで簡単に作るタルトタタン。一晩休ませると、キャラメルがリンゴになじんで全体がしっとりと落ち着き、より深い味わいに。秋のリンゴの甘酸っぱさをギュッと閉じ込めた贅沢なスイーツは、仕上げに生クリームを添えたり、シナモンをふりかけるとさらに風味豊かに楽しめます。タルトタタン

【材料】(20×15cm型 1台分)
冷凍パイシート 1枚
強力粉(打ち粉用) 適量
リンゴ(紅玉) 6個
レモン汁 1/2個分
グラニュー糖 120g
水 小 1
無塩バター 50~60g
バター(型にぬる用) 適量
強力粉(型に振る用) 適量
【下準備】
1、リンゴは皮をむき、縦4等分に切り、芯を取る。
2、オーブンを200℃に予熱する。
【作り方】
1、冷凍パイ生地は、打ち粉をふった平らな所で、容器よりひとまわり大きめにのばし、フォークで所々穴をあけ、ラップに包んで冷蔵庫に入れておく。

2、深めの鍋にグラニュー糖、水を入れて中火にかけ、鍋面の半分位の面積のグラニュー糖が溶けてくれば、鍋を振りながら全体にキツネ色にする。バター、リンゴ、レモン汁を加えて火を弱め、リンゴがくったりするまで時々混ぜながら煮る。

3、型にバターを薄くぬり、強力粉を全体に振る。2のリンゴを、型の底や側面にきれいに並べる。煮汁は弱めの中火にかけ、木べらで混ぜた時に底が見えるくらいまで煮詰める。(こがさないように注意して煮詰める。)

4、リンゴを並べ入れた型に、煮詰めた汁を全体に流し入れる。冷やしておいたパイ生地をかぶせ、端は型とリンゴの隙間に押し込む。

5、200℃に予熱したオーブンで、表面に焼き色が付くまで、30分位焼き、取り出してそのまま冷ます。取り出しやすいように型の表面を少し温め、型にお皿をかぶせてひっくり返す。仕上げに分量外のホイップクリームやシナモンをかけても。

【このレシピのポイント・コツ】
パイ生地は冷たく固いうちに、手早く扱うのがポイント。
一晩おくと、全体がしっとりと落ち着きます。
ここではガスオーブンを使用しています。オーブンにより、温度や焼き時間には違いがあるので、ふだんからお家のオーブンの癖を知っておくことをおすすめします。
失敗から生まれたと言われるスイーツ「タルトタタン」。今ではフランスを代表する伝統菓子となり、世界中で愛される存在です。おもてなしのデザートにはもちろん、自分へのご褒美にもぴったり。焼き上がった瞬間に広がる甘く芳ばしい香りとともに、旬のリンゴが織りなす秋ならではの味わいをぜひ楽しんでみてください。
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