馬鈴薯とじゃがいもの違いって?基礎知識と馬鈴薯のおすすめレシピ5選
2021年10月14日 00:00
とても身近な食材であるじゃがいも。スーパーや加工食品の表示をみると、「馬鈴薯」と書かれていたり「じゃがいも」と書かれていたり、見た目や味は同じだけど何か違いはあるの?と疑問に思ったことはありませんか。
今回は、「馬鈴薯」と「じゃがいも」の違いや種類について解説。さらに、馬鈴薯をおいしく食べるためのコツやレシピもご紹介します。
馬鈴薯は江戸時代、16世紀末に日本に伝わりました。その後、日本の広い地域で栽培されるようになります。
揚げ物や煮物、ポテトチップスのようなお菓子など、いろいろな活用法がある馬鈴薯は、ビタミンCやカリウムなど豊富な栄養を含んでおり、保存もきくとても便利な食材です。
日本でじゃがいものことを馬鈴薯と呼ぶようになったのは、江戸時代後期に小野蘭山という学者が「馬鈴薯はじゃがいものことである」と解説したことが始まりだそうです。
馬鈴薯という名前は、その漢字の通り馬の首につける鈴に似ていたことから付けられたと言われています。
馬鈴薯は16世紀末にオランダ人によって、インドネシアのジャカルタを経由して伝えられました。その時は、ジャカルタのイモ「ジャカタライモ」と呼ばれていました。その後、ジャカタライモが短縮され、ジャガイモとなったそうです。
一般的にはじゃがいもと呼ぶことが多いようですが、その他にも以下のような使い分けをする傾向があります。
また四季がある日本では、冷涼な気候を追いながら1年中どこかで馬鈴薯が栽培されています。
1位「北海道」、2位「鹿児島県」、3位「長崎県」でした。
その中でも北海道は、全国の馬鈴薯の出荷量のうち78.6%を占めており、他の都道府県から抜きん出ています。
このように産地を南から北に移しながら長い期間収穫でき、保存もきくため、日本では季節を問わずおいしい馬鈴薯を食べることができます。
最近では、少し小ぶりなものや皮が赤いものなど新しい品種も見かけることが増えてきました。それぞれの特徴を知って、好みの馬鈴薯を見つけてみてはいかがでしょうか?
適した料理:じゃがバター、粉ふきいも、ポテトサラダ、フライドポテト
適した料理:カレー、おでん、ポトフなど
見た目は男爵薯とよく似ていますが、芽の部分に少し赤身があるので、ここで見分けがつきます。ビタミンCが多く栄養的にも優れています。火が通りやすく、電子レンジでの調理にも向いている品種です。
適した料理:粉ふきいも、ポテトサラダ、フライ、電子レンジでの調理
大規模栽培には適していないため、頻繁に見かける品種ではありません。しかし、濃厚な甘さと、サツマイモに似たねっとりとした食感で人気があります。
他の馬鈴薯と比べ、小ぶりで皮は黄色いのが見た目の特徴です。果肉は濃い黄色で、カロテンが多く含まれています。煮崩れしにくいので煮物にも向いていますが、インカのめざめの持つ濃厚な味わいを活かすのは、シンプルな食べ方です。
適した料理:煮物、味噌汁、素揚げ、じゃがバター、ポトフなど
皮がむきやすいなど、フライドポテトやポテトチップスの加工に適した特徴を持っています。一般に出回ることもあり、見た目や食感はメークインと似ています。
適した料理:カレー、おでん、ポトフ、フライドポテトなど
ホクホク感は少ないですが、煮崩れしにくく、煮物や炒め物などに向いています。あっさりとした味なので、茹でてサラダに添えてもおいしく食べられます。
適した料理:煮物、炒め物、カレー、サラダなど
加熱すると、ホクホクした食感になり甘みも感じられます。しかし生命力が強いため、芽が出やすく長期の保存には適していません。
適した料理:じゃがバター、粉ふきいも、ポテトサラダ、フライドポテト
味は男爵薯に近いですが、ホクホク感はありません。煮崩れもしやすいので、形を残さず色を活かす料理がおすすめです。
適した料理:ポテトサラダ、ポタージュスープ、コロッケなど
食感はメークインに似て粘質ですが、ホクホク感も併せ持っていてどんな料理にも合います。皮がむきやすく色が華やかなので、蒸してそのまま付け合わせとして食卓に出しても良いでしょう。
適した料理:洋風の煮込み料理、グリル料理、肉料理の付け合わせ
適した料理:煮物、炒め物、丸揚げ
馬鈴薯を選ぶ時のポイントは、作りたい料理に合う品種を選ぶことです。馬鈴薯には、たくさんの種類があって食感や味が異なります。
どれを選べば良いかわからない場合は、「馬鈴薯の種類」で品種ごとの適した料理をご紹介していますので、ぜひそちらを参考にしてみてください。
次に、おいしい馬鈴薯をかんたんに見分ける方法をご紹介します。
実際に手に取って、ずっしりとしたものを選びましょう。また、すでに芽が出てしまっているものは、養分がとられて味が落ちています。
新じゃがいもの場合は、表面の皮がはがれそうなくらい薄いのが、新鮮なものを選ぶ目安になります。
解凍せず加熱調理をするなら、生の馬鈴薯を冷凍することもできます。水洗いをしてしっかり水気を拭き取ったあと、丸ごと保存袋に入れて冷凍庫で保存します。さらにカットした状態でも生のまま冷凍できます。フライドポテトや煮込み料理に、解凍せず使用してください。
定番の豚肉を使った肉じゃがです。馬鈴薯の種類を変えたり、新じゃがを使うと少し味わいが変わります。
手順1:鍋にサラダ油を中火で熱し、豚肉の色が白っぽくなるまで炒め、ジャガイモ、玉ネギを加えて炒め合わせる。油がまわったら、だし汁を加えてアクを取りながら10分位煮る。
手順2:<調味料>の材料とニンジン、しらたきを加え、煮汁がなくなるまでさらに煮る。器に盛り、キヌサヤを散らし、七味唐辛子を振る。
春は、皮付きのままの新じゃがと甘い新玉ねぎで作ってみてくださいね。
手順1:鍋にだし汁、ジャガイモ、玉ネギを入れて中火にかけ、玉ネギが透き通ってきたら、ジャガイモを竹串で刺して柔らかくなっているのを確認する。
手順2:みそを溶き入れて火を止め、刻みネギを加えてひと混ぜし、器に注ぎ分ける特に男爵薯など煮崩れしやすい品種を使うときは、火を通し過ぎないように気を付けましょう。
定番のポテトサラダです。下味がポイントのレシピです。
手順1:ジャガイモは皮をむいて一口大に切り、水にさらす。使うジャガイモはねっとり系のメークインより、ホクホク系の男爵で!ニンジンは皮をむき、縦半分に切って5mm幅の半月切りにする。手順2:キュウリは両端を切って薄い輪切りにし、塩少々でもんで5分位置き、サッと水洗いして水気を絞る。玉ネギは縦(繊維方向)に薄切りにして水に放ち、水気を絞る。
手順3:卵は殻ごときれいに洗い、アルミホイルで包む。鍋に水気を切ったジャガイモ、卵を入れ、かぶる位の水を加える。強火にかけ、煮立てば中火で10分ゆでる。途中でニンジンを加え、一緒に2~3分ゆでる。
手順4:卵は取り出して流水で冷まし、殻をむく。鍋のゆで汁は捨て、再び火にかけてジャガイモの水分をとばす。ジャガイモが熱いうちに、マッシャーで軽くつぶし<下味>をからめる。
手順5:卵を4に戻してマッシャーなどでつぶし、温かいうちに玉ネギを加えて混ぜ合わせる。(玉ネギが少し加熱されるくらいの温かさ。シャッキリ感を残しながら、甘味をもたせます)
手順6:粗熱が取れれば、マヨネーズ、マスタード、レモン汁、砂糖、コショウを加えてよく混ぜ合わせ、更にキュウリを混ぜ合わせる。器にサラダ菜を敷いて盛りつけ、パセリを散らす。
手順7:粗引き黒コショウをきかせ、ベーコンを合わせ、クラッカーや薄切りフランスパンにのせてオードブル風に盛り付けても。
馬鈴薯が主役。甘みとホクホクした食感を活かしたレシピです。
手順1:鍋にだし汁、水気をきったジャガイモを入れて中火にかけ、煮たったら落とし蓋をして中火で10分煮る。煮汁はジャガイモがひたひたになる位にし、足りない場合は分量外のだし汁を加えて下さい。
手順2:<調味料>の材料を加え、落とし蓋をしてさらに10分煮る。
手順3:落とし蓋を取り、強火にして時々鍋をゆすりながら、からめるようにして煮汁が少なくなるまで煮詰める。
手順4:器に盛り、グリンピースを散らす。甘くて、ホクホク感があるキタアカリ、男爵薯などの品種が向いています。
ミキサーで簡単。冷やしても、温めてもおいしく食べられるスープです。
手順1:鍋にジャガイモ、玉ネギ、バター、牛乳、水、固形ブイヨン、塩を入れて中火にかけ、煮立てば、火を弱めて10~12分煮る。(ジャガイモに竹串がス~ッと刺さればO.K.です。)
手順2:ミキサーにかけ、細かめの網を通す。コショウで味を整え、粗熱がとれれば冷蔵庫で冷た~く冷やす。器によそい、クラッカーを砕いてのせる。網を通すことによって、滑らかな舌触りになります。濾し器がなくても、目の細かいザルや粉ふるいでOKです。
馬鈴薯とじゃがいもは同じもの。でも、一口に馬鈴薯と言っても、ここでは紹介しきれないほどたくさんの種類があり、食感や味が異なります。料理によって使い分けると、馬鈴薯のおいしさがより引き立ちますよ。
また、馬鈴薯にはビタミンCなどの栄養素が豊富という魅力もあります。1年中手ごろな価格で手に入り、さらに栄養豊富な優秀食材。これからも、活用していきたいですね。
《参考》
・農林水産省「統計情報(作況調査)」
・Calbee「じゃがいもDiary」
今回は、「馬鈴薯」と「じゃがいも」の違いや種類について解説。さらに、馬鈴薯をおいしく食べるためのコツやレシピもご紹介します。
@https://pixabay.com/
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■そもそも「馬鈴薯」とは
馬鈴薯は「バレイショ」と読みます。結論から言うと、馬鈴薯とじゃがいもは同じものです。馬鈴薯は江戸時代、16世紀末に日本に伝わりました。その後、日本の広い地域で栽培されるようになります。
揚げ物や煮物、ポテトチップスのようなお菓子など、いろいろな活用法がある馬鈴薯は、ビタミンCやカリウムなど豊富な栄養を含んでおり、保存もきくとても便利な食材です。
@https://www.photo-ac.com/
・馬鈴薯の由来
「馬鈴薯」という呼び方は、中国語が由来というのが有力な説です。しかし、中国で馬鈴薯は、ホドイモというマメ科の植物を指しています。日本でじゃがいものことを馬鈴薯と呼ぶようになったのは、江戸時代後期に小野蘭山という学者が「馬鈴薯はじゃがいものことである」と解説したことが始まりだそうです。
馬鈴薯という名前は、その漢字の通り馬の首につける鈴に似ていたことから付けられたと言われています。
・じゃがいもの由来
では、「じゃがいも」という呼び方はどこからきているのでしょうか?実は、じゃがいもという呼び方の方が歴史は古いんです。馬鈴薯は16世紀末にオランダ人によって、インドネシアのジャカルタを経由して伝えられました。その時は、ジャカルタのイモ「ジャカタライモ」と呼ばれていました。その後、ジャカタライモが短縮され、ジャガイモとなったそうです。
・馬鈴薯とじゃがいもはどう違う?
現在、日常生活では「馬鈴薯」「じゃがいも」「ポテト」などの呼び方が使われています。では、それぞれの名称に何か違いはあるのでしょうか?一般的にはじゃがいもと呼ぶことが多いようですが、その他にも以下のような使い分けをする傾向があります。
- 農林水産省(行政)、農業協同組合…「馬鈴薯」「馬鈴しょ」「ばれいしょ」
- 学術的な植物の和名…「ジャガイモ」
- 一般的名称…「じゃがいも」
- 料理や商品名など…「ポテト」
■馬鈴薯の旬と主な産地
馬鈴薯と言えば、北海道というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。その通りで、馬鈴薯は涼しい気候を好むため、北海道で主に生産されています。また四季がある日本では、冷涼な気候を追いながら1年中どこかで馬鈴薯が栽培されています。
@https://images.unsplash.com/
・馬鈴薯の主な産地
農林水産省によると、令和2年度(2020年度)の馬鈴薯の都道府県別出荷量は1位「北海道」、2位「鹿児島県」、3位「長崎県」でした。
その中でも北海道は、全国の馬鈴薯の出荷量のうち78.6%を占めており、他の都道府県から抜きん出ています。
・馬鈴薯の旬
馬鈴薯の旬は、主に春~夏で産地によって違います。鹿児島や長崎といった暖かい地域では春、北海道のような涼しい地域では初夏からが旬です。このように産地を南から北に移しながら長い期間収穫でき、保存もきくため、日本では季節を問わずおいしい馬鈴薯を食べることができます。
■馬鈴薯の種類
馬鈴薯の2大品種と言えば、男爵とメークイン。こちらの2つの品種は、食感や調理性の違いから使い分けられることが多いようです。最近では、少し小ぶりなものや皮が赤いものなど新しい品種も見かけることが増えてきました。それぞれの特徴を知って、好みの馬鈴薯を見つけてみてはいかがでしょうか?
・皮が黄色い品種
@https://pixabay.com/
男爵薯
日本で最も多く生産され、食卓で愛されている品種です。見た目はゴツゴツとしており、芽の部分のくぼみが大きいのが特徴です。馬鈴薯の中でもでんぷん質が多く、調理するとホクホクした食感が楽しめます。煮崩れしやすいのが難点。適した料理:じゃがバター、粉ふきいも、ポテトサラダ、フライドポテト
メークイン
男爵薯につづく、馬鈴薯の代表品種です。楕円形で表面はツルっとしており、男爵薯とは見た目でかんたんに区別できます。調理後は、滑らかなねっとりとした食感で甘味が強いのも特徴。煮崩れしにくいので、煮込み料理に向いています。適した料理:カレー、おでん、ポトフなど
キタアカリ
男爵薯とメークインにつづいて、青果コーナーでよく見かける品種です。ホクホク感や甘みが男爵薯よりも強く、近年人気が高まっています。見た目は男爵薯とよく似ていますが、芽の部分に少し赤身があるので、ここで見分けがつきます。ビタミンCが多く栄養的にも優れています。火が通りやすく、電子レンジでの調理にも向いている品種です。
適した料理:粉ふきいも、ポテトサラダ、フライ、電子レンジでの調理
インカのめざめ
©︎https://unsplash.com/
大規模栽培には適していないため、頻繁に見かける品種ではありません。しかし、濃厚な甘さと、サツマイモに似たねっとりとした食感で人気があります。
他の馬鈴薯と比べ、小ぶりで皮は黄色いのが見た目の特徴です。果肉は濃い黄色で、カロテンが多く含まれています。煮崩れしにくいので煮物にも向いていますが、インカのめざめの持つ濃厚な味わいを活かすのは、シンプルな食べ方です。
適した料理:煮物、味噌汁、素揚げ、じゃがバター、ポトフなど
インカのひとみ
2009年に品種登録されたばかりの新しい馬鈴薯です。特徴はインカのめざめによく似ています。皮の色が、やや赤みがかっています。ホッカイコガネ
ホッカイコガネは、主に加工用に栽培されている品種です。個体のでんぷん含有量が均一で、保存中も品質が安定しています。皮がむきやすいなど、フライドポテトやポテトチップスの加工に適した特徴を持っています。一般に出回ることもあり、見た目や食感はメークインと似ています。
適した料理:カレー、おでん、ポトフ、フライドポテトなど
とうや
丸い形でツルンとしているのが特徴。比較的大きくなるのが早く収穫時期が早いため、「新じゃが」として見かけるのはこの品種であることが多いです。味はあっさりとしていて、くせがありません。ホクホク感は少ないですが、煮崩れしにくく、煮物や炒め物などに向いています。あっさりとした味なので、茹でてサラダに添えてもおいしく食べられます。
適した料理:煮物、炒め物、カレー、サラダなど
・皮が赤い品種
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アンデスレッド
形は男爵薯とよく似てゴツゴツしていますが、皮が鮮やかな赤色をしています。一方、中の果肉は黄色く、時々グラデーションのように赤色が混ざることもあります。加熱すると、ホクホクした食感になり甘みも感じられます。しかし生命力が強いため、芽が出やすく長期の保存には適していません。
適した料理:じゃがバター、粉ふきいも、ポテトサラダ、フライドポテト
シャドークイーン
シャドークイーンの外見は、赤色というより暗い紫色で形は楕円形です。特徴は、果肉も鮮やかな紫色をしており、加熱してもその色は失われません。味は男爵薯に近いですが、ホクホク感はありません。煮崩れもしやすいので、形を残さず色を活かす料理がおすすめです。
適した料理:ポテトサラダ、ポタージュスープ、コロッケなど
シェリー
シェリーはフランスで生まれた品種で、日本でも少量ながら栽培されています。形は楕円形で表面はツルっとしていて、加熱すると皮がむきやすいのが特徴です。食感はメークインに似て粘質ですが、ホクホク感も併せ持っていてどんな料理にも合います。皮がむきやすく色が華やかなので、蒸してそのまま付け合わせとして食卓に出しても良いでしょう。
適した料理:洋風の煮込み料理、グリル料理、肉料理の付け合わせ
・新じゃがいも
新じゃがいもとは、春先から夏にかけて収穫される馬鈴薯のこと。普通の馬鈴薯と比べると、皮が薄く小ぶりでみずみずしいのが特徴です。皮を剥かず、丸ごと調理するのがおすすめです。適した料理:煮物、炒め物、丸揚げ
■馬鈴薯の選び方と保存のコツ
・馬鈴薯の選び方
@https://pixabay.com/
馬鈴薯を選ぶ時のポイントは、作りたい料理に合う品種を選ぶことです。馬鈴薯には、たくさんの種類があって食感や味が異なります。
どれを選べば良いかわからない場合は、「馬鈴薯の種類」で品種ごとの適した料理をご紹介していますので、ぜひそちらを参考にしてみてください。
次に、おいしい馬鈴薯をかんたんに見分ける方法をご紹介します。
・おいしい馬鈴薯の見分け方
- 皮が薄く表面がなめらか
- 大きすぎずふっくらとした形をしている
- しなびた感じがなく、固い
新じゃがいもの場合は、表面の皮がはがれそうなくらい薄いのが、新鮮なものを選ぶ目安になります。
・馬鈴薯の保存方法
@https://www.photo-ac.com/
基本の保存方法
馬鈴薯を正しい方法で保存しないと、芽が出やすくなったり、ソラニンという毒素が生成されてしまいます。馬鈴薯を保存するときは、冷蔵庫には入れず、風通しの良い冷暗所に保存しましょう。冷蔵庫で保存する場合
夏場やマンションなど、冷暗所を確保するのが難しいときは冷蔵庫の野菜室を利用しましょう。馬鈴薯は低温障害を起こしやすいので、冷蔵庫に入れる場合は新聞紙などでくるんで、冷気が直接当たるのを防いでください。冷凍保存する場合
冷凍保存する場合は、1度火を通すのが基本です。茹でるまたは蒸すなどして、小分けにして冷凍しましょう。ただし、冷凍した馬鈴薯は食感が変わってしまいますので、マッシュしてコロッケやポテトサラダなどに活用するのがおすすめです。解凍せず加熱調理をするなら、生の馬鈴薯を冷凍することもできます。水洗いをしてしっかり水気を拭き取ったあと、丸ごと保存袋に入れて冷凍庫で保存します。さらにカットした状態でも生のまま冷凍できます。フライドポテトや煮込み料理に、解凍せず使用してください。
■馬鈴薯のおすすめレシピ5選
・肉じゃが
定番の豚肉を使った肉じゃがです。馬鈴薯の種類を変えたり、新じゃがを使うと少し味わいが変わります。
材料(2人分)
- 豚肉(薄切り)100g
- しらたき(糸コンニャク)100g
- ジャガイモ2個
- 玉ネギ1個
- ニンジン1/4本
- キヌサヤ4枚
- だし汁300ml
- 砂糖大さじ1
- みりん大さじ2
- 薄口しょうゆ大さじ2
- サラダ油適量
- 七味唐辛子少々
下準備
- 肉は食べやすい大きさに切り。しらたきはサッと水洗いし、食べやすい長さに切ってザルに入れ、熱湯をまわしかけ、しっかり水気をきっておく。
- ジャガイモは皮をむき、4つに切って面取りし、水に放ってザルに上げておく。玉ネギは幅1cmに切り、ニンジンは皮をむき、乱切りに。
- キヌサヤは筋を引き、分量外の塩を入れた熱湯でゆでて水に取る。粗熱が取れたら、斜め半分に切る。
作り方
手順1:鍋にサラダ油を中火で熱し、豚肉の色が白っぽくなるまで炒め、ジャガイモ、玉ネギを加えて炒め合わせる。油がまわったら、だし汁を加えてアクを取りながら10分位煮る。
手順2:<調味料>の材料とニンジン、しらたきを加え、煮汁がなくなるまでさらに煮る。器に盛り、キヌサヤを散らし、七味唐辛子を振る。
・ジャガイモのみそ汁
春は、皮付きのままの新じゃがと甘い新玉ねぎで作ってみてくださいね。
材料(4人分)
- ジャガイモ2個
- 玉ネギ1/2個
- ネギ(刻み)大さじ3
- だし汁800ml
- みそ大さじ3~4
下準備
- ジャガイモは皮をむき、大きめのひとくち大に切る。
- 玉ネギは6つのくし切りにし、さらに横半分に切る。
作り方
手順1:鍋にだし汁、ジャガイモ、玉ネギを入れて中火にかけ、玉ネギが透き通ってきたら、ジャガイモを竹串で刺して柔らかくなっているのを確認する。
手順2:みそを溶き入れて火を止め、刻みネギを加えてひと混ぜし、器に注ぎ分ける
・ポテトサラダ
定番のポテトサラダです。下味がポイントのレシピです。
材料(2人分)
- ジャガイモ(男爵)2~3個
- ニンジン1/4本
- キュウリ1/2本
- 卵1個
- 玉ネギ1/4個
- 塩コショウ少々
- レモン汁小1
- サラダ菜4枚
- ドライパセリ少々またはパプリカ
- マヨネーズ大3
- マスタード小1/2
- レモン汁(又は酢)小1
- 砂糖小2
- コショウ少々
作り方
手順1:ジャガイモは皮をむいて一口大に切り、水にさらす。使うジャガイモはねっとり系のメークインより、ホクホク系の男爵で!ニンジンは皮をむき、縦半分に切って5mm幅の半月切りにする。手順2:キュウリは両端を切って薄い輪切りにし、塩少々でもんで5分位置き、サッと水洗いして水気を絞る。玉ネギは縦(繊維方向)に薄切りにして水に放ち、水気を絞る。
手順3:卵は殻ごときれいに洗い、アルミホイルで包む。鍋に水気を切ったジャガイモ、卵を入れ、かぶる位の水を加える。強火にかけ、煮立てば中火で10分ゆでる。途中でニンジンを加え、一緒に2~3分ゆでる。
手順4:卵は取り出して流水で冷まし、殻をむく。鍋のゆで汁は捨て、再び火にかけてジャガイモの水分をとばす。ジャガイモが熱いうちに、マッシャーで軽くつぶし<下味>をからめる。
手順5:卵を4に戻してマッシャーなどでつぶし、温かいうちに玉ネギを加えて混ぜ合わせる。(玉ネギが少し加熱されるくらいの温かさ。シャッキリ感を残しながら、甘味をもたせます)
手順6:粗熱が取れれば、マヨネーズ、マスタード、レモン汁、砂糖、コショウを加えてよく混ぜ合わせ、更にキュウリを混ぜ合わせる。器にサラダ菜を敷いて盛りつけ、パセリを散らす。
手順7:粗引き黒コショウをきかせ、ベーコンを合わせ、クラッカーや薄切りフランスパンにのせてオードブル風に盛り付けても。
・ジャガイモの煮物
馬鈴薯が主役。甘みとホクホクした食感を活かしたレシピです。
材料(2人分)
- ジャガイモ2~3個
- グリンピース(冷凍)大さじ1~2
- 塩小さじ1
- だし汁200ml
- 酒大さじ2
- みりん大さじ1.5
- 砂糖小さじ2
- しょうゆ大さじ1
- サラダ油小さじ1
下準備
- ジャガイモは皮をむき、ひとくち大に切って水に放ち、5分置く。
- グリンピースは塩を入れた熱湯で柔らかくもどし、ザルに上げる。
作り方
手順1:鍋にだし汁、水気をきったジャガイモを入れて中火にかけ、煮たったら落とし蓋をして中火で10分煮る。煮汁はジャガイモがひたひたになる位にし、足りない場合は分量外のだし汁を加えて下さい。
手順2:<調味料>の材料を加え、落とし蓋をしてさらに10分煮る。
手順3:落とし蓋を取り、強火にして時々鍋をゆすりながら、からめるようにして煮汁が少なくなるまで煮詰める。
手順4:器に盛り、グリンピースを散らす。
・ヴィシソワーズ
ミキサーで簡単。冷やしても、温めてもおいしく食べられるスープです。
材料(4人分)
- ジャガイモ3個
- 玉ネギ1/2個
- バター10g
- 牛乳200g
- 水400ml
- チキンブイヨン1個
- 塩小さじ1
- コショウ少々
- クラッカー2枚
下準備
- ジャガイモは皮をむき、小さめの乱切りにし、水に放つ。
- 玉ネギは横に薄切りにする。
作り方
手順1:鍋にジャガイモ、玉ネギ、バター、牛乳、水、固形ブイヨン、塩を入れて中火にかけ、煮立てば、火を弱めて10~12分煮る。(ジャガイモに竹串がス~ッと刺さればO.K.です。)
手順2:ミキサーにかけ、細かめの網を通す。コショウで味を整え、粗熱がとれれば冷蔵庫で冷た~く冷やす。器によそい、クラッカーを砕いてのせる。
■種類が豊富な馬鈴薯は料理によって使い分けましょう
@https://pixabay.com/
馬鈴薯とじゃがいもは同じもの。でも、一口に馬鈴薯と言っても、ここでは紹介しきれないほどたくさんの種類があり、食感や味が異なります。料理によって使い分けると、馬鈴薯のおいしさがより引き立ちますよ。
また、馬鈴薯にはビタミンCなどの栄養素が豊富という魅力もあります。1年中手ごろな価格で手に入り、さらに栄養豊富な優秀食材。これからも、活用していきたいですね。
《参考》
・農林水産省「統計情報(作況調査)」
・Calbee「じゃがいもDiary」
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