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パスタと塩は相性抜群?塩を入れる意味や美味しい分量を紹介

手軽でおいしいパスタ料理。休日ランチの定番、という方も多いですよね。

ところで、パスタを茹でるとき、塩は何グラム入れていますか? また、なぜ塩を入れるのか知っていますか?

パスタを茹でるときに塩を入れる意味を知ると、パスタ料理がもっと楽しくなるはずです。今回は、パスタを茹でるときに塩を入れる理由と、おいしく茹で上げるための分量をわかりやすく解説します。

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■ パスタを茹でるときに塩を入れる理由

パスタを茹でるときに塩を入れるのは、大きく分けて3つの効果を期待しているからといわれています。その3つの効果とは、「下味をつける」・「コシを出す」・「ムラなく茹でられる」です。

それでは、この3つの効果について、詳しく見ていきましょう。

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・下味をつける

うどん、そば、そうめんなどの麺類には茹でる前から塩味がついています。しかし、乾燥パスタには塩が入っていません。ゆで湯に塩を入れずにパスタを茹でた場合は、パスタには全く下味が付いていないということになるんです。

麺にほんのり下味が付くことで、ソースとの一体感がでておいしく感じます。

・コシを出すため

パスタの主な成分はデンプン。デンプンは、茹でることでやわらかくなる性質があり、さらに、塩分はデンプンがやわらかくなることを妨いでくれます。

わかりやすい例では、パスタと同じくデンプンが主成分のお米も、水を加えて炊くことでやわらかくなることが挙げられます。でも、しょうゆや塩を加えて炊き込みご飯にすると、普段の白米より硬く感じるはず。それと同じ現象です。

パスタのベストな茹で加減は、少し芯が残った「アルデンテ」と言われてます。塩を入れて茹でることで、パスタの外側はやわらかいけれど、中に芯が残ったアルデンテに茹で上がるのです。

・ムラなく茹でられる?

小中学生のころに、「水に食塩を入れると、沸騰するときの温度が通常の100℃よりも高くなる」という実験をした記憶はありませんか? 「沸点上昇」という現象です。この現象を利用すれば、効率よく、温度の高いお湯でムラなく茹でられるのでは…と言われています。

・この3つの効果の裏付け

では、これら3つの効果は、本当に期待できるのでしょうか?

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少し前の産経新聞の記事に、興味深い実験が掲載されていました。
・ゆで湯の食塩量によって麺の状態に差があるのか調べてみました。
・水1リットルに対して、食塩量が0グラム▽5グラム▽10グラム▽15グラムの計4種類のゆで湯を用意し、それぞれのゆで湯で100グラムの麺を7分間ゆでた後、ザルにあけ、10秒後のものをサンプルとしました。
結果を簡単にまとめると、食塩添加量が多くなるほど、麺がしまる傾向がある…つまり、コシのあるパスタに茹で上がったということです。

0%食塩水で茹でたパスタの塩分含有量は0g。ゆで湯の食塩添加量が多くなると、パスタの塩分含有量もほぼ比例して多くなります。乾燥パスタ100gをゆでた場合、15gの塩を加えて茹でたパスタは、塩の量が5gの場合より約1.5gも多く塩分を含んでいる結果となりました。

つまり、ゆで湯に塩を加えることで「下味をつける」「コシがでる」という効果が期待できるのは本当のようです。

では、「ムラなく茹でられる」というのはどうでしょうか。水の沸点を上げるには、かなり大量の食塩を加えることが必要です。実は、水1リットルの沸点をたった0.5℃上げるには、約30 gの食塩を加えないといけません。さらに、沸点が0.5℃上がっただけでは、茹で時間や茹で上がりにほとんど変化はないでしょう。

■パスタを茹でるときの塩の適量

パスタを茹でるときに塩を加える理由がわかりました。それなら、ベストな塩加減もあるはずです。一方で、「パスタを茹でるのに塩はいらない」という意見もあります。

ここからは、パスタがおいしくなる塩の分量を解説していきます。

・パスタメーカーによって違う?おすすめの塩の量


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ほとんどのパスタメーカーでは、茹でるときに塩を加えることをすすめています。しかし、加える塩の分量はメーカーごとに違うのはご存じでしたか?

パスタメーカーの公式HPで紹介しているレシピや、パッケージに書かれている塩の分量はさまざま、
  • 日清フーズ株式会社(マ・マースパゲティ):1リットルに小さじ1(5g)
  • バリラジャパン株式会社(バリラ スパゲッティ):1リットルに7g
と、パッケージ裏の調理法を見ただけでも違いがあるんです。

レシピによっては、1リットルに塩10gとしているものもあったりします。

・プロは塩が多め?


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では、プロはどのくらいの塩加減で茹でているのでしょうか?

実は、プロでも加える塩の分量は調理人によって違います。ただ、最低でもゆで湯の1%(水1リットルに対して塩10g)を入れていることが多く、人によっては2.5%以上の濃度のお湯でパスタを茹でているそう。つまり、1リットルに対して10g~25gの塩を入れていることになり、家庭向けのレシピより、かなり多く塩を加えています。

・基本は水1ℓに塩10g


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では、家庭でパスタを茹でるときの塩の分量は、どのくらいがいいのでしょうか?

基本は水1リットルに塩10gです。つまり、プロが使う最低限の塩の量がおすすめです。

下味がしっかりついたコシのあるパスタは、もちろんおいしいのですが。塩がたっぷりのお湯で茹でたときには、ソースの味付けに注意が必要! もし、ソースを絡めたあとにしょっぱ過ぎたということがおこっても、修正は難しいです。プロは、経験則により一度で味が決まるのかもしれませんが、ご家庭ではあとから味を足す方が失敗は少ないですよね。

また、市販のパスタソースを使用する場合は、1リットルに10gの濃度でも味が濃くなってしまいます。各メーカーおすすめの塩分濃度で茹でる方が安心です。

実は、塩10gって思ったより多いんです。今まで塩は適当に入れていたいう方、一度計って入れてみてください。水が2リットルになれば塩は20g入れることになります。

家庭のパスタが、プロの食感に近づくかもしれません。茹で上がりのパスタそのものを味わってから、味付けしてみてくださいね。

・「塩はいらない」も検証


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実際に、塩を加えずにパスタを茹でたことがある方もいるのでは? しかも、普通に美味しく食べられたのではないでしょうか。

パスタを美味しくするコツは、たっぷりのお湯(パスタの約10倍)を使って茹でることや、適切な茹で時間、食べるタイミングにも左右されます。下味についても、あまり濃い味が好きではなかったり、塩分を控えたいという方の場合は、茹でるときの塩は必要ないのかもしれませんね。


■おすすめのパスタレシピ5選

・ペペロンチーノ



シンプルなペペロンチーノは、パスタの茹で加減が重要!

材料(2人分)


スパゲティー160g
塩16g
赤唐辛子(刻み)1本分
ニンニク(薄切り)1~2片分
オリーブ油大さじ2
塩少々
粗びき黒コショウ少々


下準備


下赤唐辛子が刻みでない場合は、軸と種を取り、2~3つに割る。

作り方


手順1:塩を入れたたっぷりの熱湯にスパゲティーを入れ、くっつかないように時々菜ばしで混ぜながら、指定時間より少し短い時間ゆでてザルに上げる。
手順2:スパゲティーをゆでている間にフライパンにオリーブ油、ニンニクを入れて弱めの中火にかける。香りがたったら赤唐辛子を加える。
手順3:(1)のゆで汁50mlとスパゲティーを加え、オリーブ油が全体にからまる様に炒め合わせる。塩、粗びき黒コショウで味を調え、器に盛る。


味付けが、塩とこしょうだけ。パスタは塩多めで茹で、しっかり下味をつけましょう。

レシピ
ペペロンチーノ
ペペロンチーノ

素材のおいしさをシンプルに味わえる一品。ニンニクは焦がさないのが最大のポイント。

  • 15分
  • 420 Kcal


・冷製トマトパスタ



バジルの香りがさわやかな、暑い季節にピッタリの冷たいパスタです。

材料(2人分)


スパゲティー160g
塩16g
トマト2個
バジル(生)10枚
ニンニク1/2片
粉チーズ大さじ3
塩小さじ1/2
コショウ少々
EVオリーブ油大さじ1~2
ブラックオリーブ(種抜き)5~6粒


下準備


トマトはヘタをくり抜き、熱湯に入れて皮が破れたらすぐに冷水に取り、皮をむく(湯むき)。横半分に切って種を取り除き、粗く刻む。
バジルはサッと水洗いし、水気を拭き取る。飾り用のバジルを残し、残りは細かく刻む。
ニンニクは芽を取り除き、細かいみじん切りに、ブラックオリーブは輪切りにする。

作り方


手順1:ボウルにトマト、ニンニク、粉チーズ、塩、コショウ、EVオリーブ油を混ぜ合わせ、冷やしておく。
手順2:鍋にたっぷりのお湯を沸かして塩を加え、袋の指定時間より1分長めにスパゲティーをゆで、ザルに上げる。
手順3:流水で手早く洗い、水気をきる。さらに氷水に放ってしっかり冷やし、ザルに上げてしっかり水気をきる。
手順4:(1)のボウルに(3)のパスタを加えて混ぜ合わせ、最後にバジルを加えて全体に混ぜ合わせる。器に盛り、お好みで分量外の粉チーズをかけ、飾り用のバジル、ブラックオリーブを散らす。


冷製パスタを作るときは、パスタが硬くなるのを防ぐために、芯がなくなるまで茹でてください。

レシピ
冷製トマトパスタ
冷製トマトパスタ

フレッシュなトマトと香り高いバジルが、冷たいパスタにピッタリです! オリーブを散らして彩りも華やか。

  • 20分
  • 482 Kcal


・ひとくちおろしパスタ



ソースは火を使わず、とっても手軽なレシピです。夜食にもぴったり。

材料(1人分)


スパゲティー100g
塩10g
大根おろし1カップ
ツナ(缶)70g
瓶入りナメタケ大さじ3~4
刻みのり適量


下準備


大根おろしはザルに上げ、軽く汁気をきる。ツナはザルに上げ、油をきる。

作り方


手順1:鍋にたっぷりの湯を沸かして塩を加え、スパゲティーを袋の時間通りにゆで、ザルに上げる。
手順2:(1)に大根おろし、ツナ、瓶入りナメタケを加えてからめる。器に盛り、刻みのりをのせる。


レシピ
ひとくちおろしパスタ
ひとくちおろしパスタ

食べたい時にすぐできる、お手軽パスタ!

  • 15分
  • 314 Kcal


・魚介トマトソースパスタ



アサリとトマトのうまみがたっぷりの、ごちそうパスタです。

材料(2人分)


アサリ(砂出し)小1パック
酒大さじ3
ゆでタコ足1本
塩(洗う用)少々
スパゲティー160~180g
ゆでる塩16~18g
水煮トマト(缶)1缶(1缶400g入り)
ルッコラ1/2袋(約5~6株)
ニンニク1片
オリーブ油大さじ2
塩適量
粗びき黒コショウ適量
生クリーム大さじ2


作り方


手順1:砂出しアサリは殻と殻をかるくこすり合わせて水洗いし、ザルに上げて水気を切る。ゆでタコ足は小さめのひとくち大に切り、塩水で洗って水気を切る。トマト水煮缶はホールの場合は手でつぶしておく。ルッコラは水洗いし、根元を切り落として半分の長さに切る。ニンニクは縦半分に切り芽を取って薄切りにする。スパゲティーをゆでる湯を鍋に沸かしておく。
手順2:フライパンにオリーブ油、ニンニクを入れて熱し、香りが立ってきたらアサリを加えてサッと炒める。酒を加えて蓋をし、アサリの口が開いたらアサリを取り出す。タコ足、トマト水煮缶を加え、煮立ったら火を弱めて15分位煮込む。
手順3:ソースを煮込む間にスパゲッティーをゆでる。鍋に沸かした湯に塩を加え、スパゲッティーをゆでる。表示の時間より1分手前でザルに上げ、2のフライパンに移し、ソースをからめる。
手順4:塩、粗びき黒コショウで味を調えて火を止め、アサリを戻し入れる。生クリームを加えてサッと合わせ、器に盛り、ルッコラをのせる。
魚介類にも塩気があるので、塩分を控えたい方はパスタを茹でるときに入れる塩を少なめに。

レシピ
魚介トマトソースパスタ
魚介トマトソースパスタ

魚介の旨味が美味しいトマトソースパスタ。

  • 30分
  • -


・キノコの和風パスタ



麺つゆを使った、簡単な和風パスタのレシピです。最後に加えるチーズでコクがでます。

材料(2人分)


スパゲティー160g
塩16g
シイタケ(生)5個
マイタケ1/2パック
ニンニク(みじん切り)1/2片分
オリーブ油小さじ1
バター20g
麺つゆ(2倍濃縮)大さじ2
粉チーズ適量
粗びき黒コショウ少々

下準備


シイタケは石づきを切り落とし、軸と笠に切り分け、軸は縦に裂き、笠は薄切りにする。マイタケは小房に分ける。


作り方


手順1:塩を入れたたっぷりの熱湯2000mlにスパゲティーを入れ、常にクツクツ煮たった状態を保ちながら、時々菜ばしで混ぜ、指定の時間より30秒短めにゆでてザルに上げる。
手順2:ゆで上がりに合わせて、フライパンにオリーブ油、バター、ニンニクを入れて弱火で熱し、香りがたってきたらマイタケ、シイタケを加えて炒める。
手順3:(1)を加えて炒め合わせ、麺つゆ、粉チーズを加えて全体にからめる。器に盛り、粗びき黒コショウを振る。
キノコの食感が悪くなってしまわないように、パスタを加えてからも手早く火を通しましょう。

レシピ
キノコの和風パスタ
キノコの和風パスタ

シンプルにキノコだけのパスタ。麺つゆを使って簡単に仕上げます。

  • 20分
  • 441 Kcal


■塩とパスタの相性はGood!

©︎https://unsplash.com/


パスタを茹でるときに塩を加えるメリットは「パスタにコシが出る」「下味が付く」の2つです。

また、家庭で調理するときの塩の分量は、以下は参考にしてみてください。
  • 基本は水1リットルに10g
  • 市販のソースを使う時は、パッケージに書いてある分量
好みによっては、塩は入れなくても大丈夫です。でも、茹でるときに塩を入れた方が、おいしくなることは間違いなさそうですね。ソースの味付けも、パスタの塩分量によってしっかり調節してくださいね。
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