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江戸のパワースポットの名をいだく甘酒で夏バテ知らず!

酒粕でつくる冬の飲み物という印象が強い甘酒。しかし本来は、米と米麹に水をあわせて発酵させた飲み物であり、江戸時代の書物「守貞謾稿(もりさだまんこう)」には、「京都や大坂では夏の夜だけ、江戸では年中売っている」と記されているように、もともとは厳しい暑さを乗り切るための夏の飲み物でした。

『江戸な日用品』(平凡社刊) 撮影/喜多剛士


発酵食品である甘酒は、タンパク質分解酵素やでんぷん質分解酵素などの100種類以上の酵素が含まれ、ブドウ糖がたっぷりと含まれるので「飲む点滴」ともいわれています。また麹に含まれるコウジ酸が肌にいいともされて「飲む化粧水」という人もいるほど。さらにほぼアルコール成分は入っていなので、子どもから老人まで安心して飲めるのがうれしいですね。

明神甘酒¥380(税込) 『江戸な日用品』(平凡社刊)撮影/喜多剛士


さて江戸の鎮守神、神田明神の大鳥居下に店を構える「天野屋」。幕末の弘化3(1846)年の創業以来、甘酒を作り続けています。「材料や作り方は、ほぼ昔のままですよ」とご店主・天野亀太郎氏。

蒸した米に種麹を加えて丸2日間ほど発酵させ、でき上がった麹に蒸した米と水を加えて寝かせること十数時間。おおよそ5日間かけて天野屋の“明神甘酒”は完成します。柔らかな口当たりとサラリと優しい甘味で、多くの人に愛されてきた明神甘酒。

味の秘訣を尋ねると「甘酒は麹が命。天野屋の麹は、店の地下6メートルにある室(むろ)で発酵をさせます。温度や湿度が年中一定の室で発酵させていること、また室にいる家つき酵母のおかげもあって、この味が生まれるんですよ」と教えてくれました。

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