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カリフラワーとブロッコリーの違いは?見た目・味だけでなく栄養にも差!

カリフラワーとブロッコリー、どちらも私たちにとって身近な野菜ですね。何となく似たかたちなので同じような野菜に思えますが、実は歴史も栄養価もまったく異なります。

この記事では、カリフラワーとブロッコリーの違いを詳しく見ていきましょう。また、それぞれの仲間の野菜についてもご紹介していきます。

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■カリフラワーとブロッコリーの違い

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カリフラワーもブロッコリーも私たちに身近な野菜です。見た目がよく似ているせいで、この2つの違いは色だけだと思っていませんか?詳しく調べていくと、カリフラワーとブロッコリーはまったく違う野菜だということがわかります。まずはそれぞれの特徴について解説していきます。

・見た目


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カリフラワーもブロッコリーも、つぼみと花序(かじょ)のこんもりとした形が特徴です。茎からは無数の房にわかれているのも共通しています。

カリフラワーのつぼみと花は白色、ブロッコリーは鮮やかな緑色をしています。どちらもつぼみの状態の花と、茎を食べることができるのもよく似ていますね。

・味や食感


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生の状態のカリフラワーとブロッコリーは、茎も房も硬い食感です。茎はしっかりとした歯ごたえがあり、房はゴツゴツとしています。しかし茹でると茎も房もコリコリと軽い口当たりになります。

生食の場合、カリフラワーもブロッコリーもやや苦味がありますが、茹でると独特の旨味が出ます。どちらも淡い味で野菜特有の青臭さが少ないため、サラダや食事の付け合わせなどによく利用されます。

・栄養価


カリフラワーは「畑のビタミンC」と呼ばれるほど、ビタミンCを豊富に含んでいます。ブロッコリーに含まれるビタミンCは茹でると失われてしまいますが、カリフラワーは茹でてもビタミンCが損なわれることはありません。また、食物繊維も豊富です。

一方でブロッコリーは、総合的な栄養価が高い野菜です。特にカリウム、タンパク質、葉酸、リン、βカロテンなどたくさんの栄養素を含んでいるのが特徴です。

・栽培過程


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カリフラワーとブロッコリーの栽培方法はよく似ています。種をまいて育苗したら土に植え付けます。特に生育初期は、害虫に対する薬剤散布が必要です。

カリフラワーのつぼみは、直接日光に当たると淡黄色に変色するため、日に当てないよう軟白を行います。ブロッコリーは10〜12cmになったら収穫ですが、生育のバランスを崩さないよう注意が必要です。

カリフラワーもブロッコリーも、種まきから4〜5ヶ月程度で収穫です。どちらも涼しい気候を好み、発芽時期は20〜25℃、育成時期は15〜20℃程度が適正温度です。

■カリフラワーとブロッコリーの共通点

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見た目が似ているカリフラワーとブロッコリーですが、共通点は外見だけではありません。ここではこの2つの野菜に共通している特徴についてご紹介していきます。

・アブラナ科アブラナ属でキャベツの仲間


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カリフラワーとブロッコリーは「アブラナ科アブラナ属」に区分される野菜です。アブラナ科の代表的な野菜にはキャベツがありますが、カリフラワーもブロッコリーもキャベツの仲間なのです。

キャベツは花の部分がなく、葉が中心に向かって巻いていますが、カリフラワーとブロッコリーは花部分を囲むように改良されました。アブラナ科の野菜は「医者いらず」といわれるほど、栄養をたくさん含む野菜が多いのが特徴です。

・収穫時期


カリフラワーもブロッコリーも年間を通して売られている野菜ですが、収穫期も共通しています。どちらの野菜も春と秋の年2回が収穫期ですが、旬の季節は冬です。どちらも11〜3月ごろは甘みが増し、もっともおいしく食べられる時期とされています。栄養価の高い野菜なので、寒い季節を元気に乗り切るためにもしっかり摂取したいですね。

■カリフラワーとブロッコリーの歴史

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カリフラワーもブロッコリーも、実は日本古来の野菜ではありません。日本の食卓に乗るようになったのはつい最近で、歴史が浅い野菜なのです。

ここではカリフラワーとブロッコリーが日本で普及した歴史についてご説明します。

・どちらも明治初期に伝わった


カリフラワーとブロッコリーの原産地はヨーロッパの地中海沿岸地域です。海外の文化を取り入れるようになった明治初期に日本に伝わました。しかし冷蔵庫のない時代でしたからどちらも傷むのが早く、当時の日本には定着しにくかったようです。

・カリフラワーが先に日本の食卓に広まった


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カリフラワーが日本で本格的に普及したのは、第二次世界大戦後のことです。明治時代のカリフラワーは「花梛菜(はなはぼたん)」と呼ばれ、国内でも試作が行われましたが、食用としても観賞用としてもなかなか定着しませんでした。

第二次世界大戦後、日本に駐在しているアメリカ軍向けに栽培が行われたことで、日本人にも広く知られることになります。当時は洋食が急速に広まったこともあり、1955年(昭和30年)ごろから日本の食卓にも登場するようになったのです。

・昭和50年代以降ブロッコリーが急速に普及


ブロッコリーの普及は1970年ごろから始まります。特に1980年以降は緑黄色野菜の栄養価の高さが認められ、カリフラワーの生産量を上回るようになります。

また同年には、国内で「緑嶺(りょくれい)」という品種が普及します。栽培しやすい品種であるため生産が安定し、当時はアメリカや中国からの輸入が増加していたにもかかわらず、ブロッコリーの国内での生産量も消費量もさらに伸びていきました。

■カリフラワーとブロッコリーの食べ方

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カリフラワーとブロッコリー、みなさんはどのように調理していますか?ゆでる・蒸す・焼く・炒める…、などさまざまに調理ができるオールマイティーな野菜ですね。

ここではカリフラワーとブロッコリーの一般的な調理方法についてご紹介します。

・茹でて食べるのが一般的


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カリフラワーとブロッコリーは焼いても炒めてもおいしく食べられますが、やはり茹でて食べるのがもっとも一般的です。栄養をできるだけ逃さずに食べるには、茹で過ぎを防ぐことがポイントです。電子レンジを使っても簡単にできます。

適度な歯ごたえを残して茹でれば、コリコリとした食感と野菜本来の甘みが味わえます。柔らかい食感がお好きな方は、クタクタになるまで茹でてパスタの具にしたりなど、バリエーションが楽しめます。茎は房よりもやや硬いので細かくカットしてから茹でるか、長めに茹でると良いでしょう。

・生でも食べれる!


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カリフラワーとブロッコリーは、生でも食べることができる野菜です。房やつぼみの隙間まで丁寧に水洗いして、カットするだけで手軽に食べられますね。

ゴツゴツして食べにくい、という方は、薄くスライスすれば適度な歯ごたえが楽しめますよ。生ならば野菜の栄養を失うことはありませんし、何より洗って切るだけなのですぐに食べられるのも魅力です。野菜サラダや酢の物、ごま和えなど、ほかの食材と組み合わせて食べるのも良いでしょう。クセがないのでどんな食材とも合わせやすく、使い勝手の良い野菜です。

■カリフラワーとブロッコリーどっちを選ぶ?

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美容や健康が気になる方の中には、食生活の改善を心がけている方もいらっしゃることでしょう。カリフラワーもブロッコリーもそれぞれ異なる栄養効果のある野菜ですが、気になる栄養価の高い野菜を効率よく摂取したいですよね。

ここでは目的別に、カリフラワーとブロッコリーのどちらを食べればいいのか見ていきましょう。

・美容やダイエットにはカリフラワー


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美容に必須の栄養素といえば、ビタミンCがありますね。美肌効果が高いことから、スキンケア製品に取り入れるメーカーもあるほど。日焼けを防いだり皮膚のメラニン色素の生成を抑えたりすることから、ドリンク剤としても多く販売されていますね。

ビタミンCには無駄なエネルギーの蓄積を防ぎつつ、細胞の代謝を上げる作用が望めます。そのためダイエットの強い味方になるでしょう。ストレスを感じるとビタミンCは大量に消費されますから、ダイエット中は積極的に食べるようにしたい栄養素です。

カリフラワーには、ブロッコリーよりも多くのビタミンCが含まれています。カリフラワーのビタミンCは茹でても失われないのも嬉しいですね。

・健康維持や妊婦さんにはブロッコリー


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ブロッコリーには、多くの栄養素が豊富に含まれています。そのため、健康維持にはブロッコリーが適しているといえそうです。

ブロッコリーに含まれるカリウムは、骨密度の増加、血圧の低下、イライラの軽減、脳卒中の予防など、実にさまざまなはたらきが期待できます。また、ブロッコリーには健康維持や老化防止に役立つと有名なβカロチンが、カリフラワーの約45〜48倍含まれています。そのため栄養素を総合的に摂取したい方におすすめです。

また、ブロッコリーは葉酸を含みます。葉酸は細胞の生産や再生を助け、体の発育にも重要とされている栄養素。特に胎児にとっては大切な栄養なので、妊娠中の女性には欠かせない野菜であるといえるでしょう。

■カリフラワーとブロッコリーの仲間

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カリフラワーとブロッコリーはキャベツの仲間ですが、ほかにはどのような種類があるのでしょうか。ここでは4種類の仲間をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

・ロマネスコ


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ロマネスコはイタリアのローマが発祥とされるアブラナ科アブラナ属の野菜です。日本ではあまり見かけませんが、ヨーロッパでは一般的な野菜として知られています。最大の特徴は、何といっても螺旋状の外観です。全体だけでなく、1つひとつの塊までクルクルと渦を描く姿は面白いですよね。

ロマネスコはビタミンC、食物繊維、鉄分を多く含むとされています。カリフラワーやブロッコリー同様、茹でたり煮たりとさまざまな調理法が可能です。サラダやスープによく使用され、コリコリとした食感も似ています。

・スティックセニョール


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その名の通り、スティックのような形が印象的なスティックセニョール。日本で品種改良して生まれたブロッコリーの一種です。スティックセニョールはつぼみも茎も柔らかく、サラダやメインの付け合わせなどに用いられます。味と食感はアスパラガスに似ているのが特徴です。

・パープルフラワー


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パープルフラワーは、鮮やかな紫色をしたカリフラワーです。紫色はつぼみの部分だけで、茎は一般的なカリフラワー同様緑色をしています。パープルフラワーの紫は、アントシアニンという成分によるもので、抗酸化作用があるといわれています。味や食感は私たちがよく知る白いカリフラワーとほとんど同じですが、熱湯で茹でると紫の色は緑に変色します。

・ホワイトバニラッシュ


ホワイトバニラッシュはブロッコリーの一種で、薄い黄緑色をしています。葉は大きいものの茎が長く、つぼみのつく房がいくつもできます。クセのない味なのでサラダや和え物に適していて、茹でて食べることが多いようです。

■カリフラワーとブロッコリーの栄養価を知って賢く食べよう!

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カリフラワーとブロッコリーの違いについてご紹介してきました。身近な野菜であるにもかかわらず、栄養価や歴史などについてあまりご存知なかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

カリフラワーはビタミンC、ブロッコリーは健康維持に適した栄養素がたくさん含まれています。ご自身の体調や望む効果に合わせて食べれば、健康的な食生活が期待できるでしょう。どちらもほかの食材との相性も良い野菜ですので、日頃の食卓に上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。

《参考》
文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「カリウムの働きと1日の摂取量」
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ビタミンCの働きと1日の摂取量」
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「葉酸の働きと1日の摂取量」
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