ワイン・スパークリングの開け方からコルク抜きがないときの裏技を解説!
2021年3月22日 10:00そこで本記事では、ワインやスパークリングの開け方についてわかりやすく解説します。万が一家にオープナーやソムリエナイフがなかったり、アウトドアに持って行くのを忘れた場合でも開けられるとっておきの裏技も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
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目次 [開く]
■スパークリングワインの開け方と3つのコツ
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まず最初は、スパークリングワインの開け方から紹介しましょう。スパークリングワインは炭酸が含まれているので、なれないと開ける前はドキドキするかもしれません。安全で確実に栓を抜く方法をお伝えするので参考にしてくださいね。
・開栓前によく冷やす
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スパークリングワインは、開栓する前によく冷やしておくのがポイントです。辛口なら6~8℃、甘口なら4℃くらいがおすすめです。冷えていないスパークリングは、まったくといって良いほど飲みごたえがなく、おいしくもないので注意しましょう。
さらにスパークリングワインは、冷やすことで開栓したときの噴きこぼれが防げます。スパークリングワインを開けるときのドキドキの理由はこれですよね。泡とともにたくさんのワインがこぼれてしまうととてももったいないです。冷蔵庫がそばにあれば良いですが、ない場合はワインクーラーを使って冷やしましょう。ワイン専用の温度計もあるので、必要に応じて買い求めてくださいね。
また、スパークリングワインは冷凍庫に入れると破裂の恐れがあるので絶対にやめてください。そして、口金は開栓する直前まではずさないでください。
・ワインオープナーは使用しない
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スパークリングワインを開けるときは、ワインオープナーは使わないようにしましょう。理由は、開栓中に瓶ごと破裂する危険性があるからです。また、先端を人や置物などに向けて開栓しないように気をつけましょう。ちなみにスパークリングワインは、一度開けたら再栓はせず専用のストッパーを使って栓をしてください。
・開栓時は斜めにして空気を少しずつ逃がす
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スパークリングワインの開栓時のコツをお教えしましょう。コルク栓が持ち上がってきたら、瓶を少し斜めに傾けて、隙間から少しずつガスを逃がします。こうすることで、ワインが噴きだしてくることはなくなるので安心です。
・コルク栓を開ける時の手順
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スパークリングワインのコルク栓を開ける際は、ナプキンを用意してください。まず栓をおおっているシールをはがします。片手で首を握って親指を使って栓をしっかりと押さえながら口金をゆるめます。つぎにナプキンで栓をおおって強く握り、もう片方の手でビンの下の方を握りながらゆっくりと回しましょう。
すると栓が徐々に上に向かって動き出すので、栓を抑えつつ静かに抜いていきます。先ほど説明したように、完全にコルクを抜く前に、少しずつ中の空気を逃すことを忘れないでくださいね。
■コルク栓ワインの開け方
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続いてワイン栓の開け方にうつりましょう。ワイン栓には、コルク栓とスクリューキャップの2パターンがあります。まずコルク栓の開け方から説明していきましょう。
・コルク栓用オープナーの種類
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コルク栓用のオープナーには、さまざまな種類があります。ほとんど力を入れなくても簡単に開けられるタイプと、少し力が必要なタイプがあります。とくに女性や初心者には、力がいらないソムリエナイフかスクリュープル型オープナーがおすすめです。
・フックが1つのソムリエナイフで開ける手順
フックが1つのソムリエナイフの使い方から解説しましょう。
- ナイフを使ってキャップシールに1周切れ込みを入れます。
- 下から上に向かって同じくナイフで縦方向に切れ込みを入れます。
- 刃先でキャップシールを切り取ります。
- スクリューをコルクの中央から差してからまっすぐ根元までねじ込みます。このとき、スクリューの先端を押し込んでからスクリューを立てると中央に差し込みやすくなります。
- 瓶口にフックをかけて手で握るようにしてしっかり押さえ、上方向に引き上げて抜きます。
・フックが2つのソムリエナイフで開ける手順
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フックが2つのソムリエナイフは、上記のフックが1つのタイプとスクリューをねじ込むまでの手順はまったく同じです。フックを瓶口にかけて真上に引き上げる際に、フックを2段階に分けてかけ直す点が違うだけです。力をほとんど使わずに開けることができ、とくにボルドーワインなど、長いコルクが使われている場合に便利です。
・スクリュープル型オープナーで開ける手順
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スクリュープルオープナーもソムリエナイフ以上に力を入れず簡単にコルク栓を開けることができるので、おすすめです。オープナーを瓶口にセットしたらスクリューが自然とコルクの中央にセッティングされるので、そのままくるくると時計回りに回していきます。すると自然とコルクが上に上がってくるので、簡単に抜き取ることができます。
スクリュープル型は、もともと石油発掘用のドリルの原理を応用したもので、スクリューの表面に摩擦を低くする特別なコーティングがほどこされているため、簡単にコルクを抜くことができるのです。ただし、気をつけないとコルクの一部がワインの中に落ちてしまうことがあるので、ゆっくりと回しながら開けるようにしてくださいね。
・T字・ハサミ・ウイング型・エアーポンプ式オープナーは危険
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ほかにもコルク栓用オープナーには、T字型やハサミ抜き型、ウイング型、エアーポンプ式などがあります。とくにT字型は、スクリューを差し込んだらそのまま力任せに引き抜くという原始的な構造になっているので、女性や初心者にはおすすめできません。
ハサミ抜き型やエアーポンプ式も瓶が割れてしまう危険性があるため、初心者には不向きといえるでしょう。ウイング型も左右のウイングを押し下げるだけで簡単に開きますが、スクリュー自体が太くてコルクを傷つける恐れがあるため、瓶口の細いワインにはおすすめできません。
■コルク栓ワイン3つの開け方のコツ
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コルク栓タイプのワインを開けるには、いくつかのコツがあります。そしてそのコツを会得するみそは、「習うより慣れろ」です。何度か繰り返すことで誰でも難なく開けれるようになるので、その日を楽しみにして繰り返してみてくださいね。
・初心者にはダブルアクションがおすすめ
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初心者には、フックが2つついたダブルアクションのソムリエナイフがおすすめです。上記のようにフックが2つあることで、2段階に分けてコルクを引き上げることができ、女性でも比較的楽に開けることができます。スクリュープル型も良いですが、少し値がはるものが多いので、予算に合わせて検討してください。
・コルクを引き抜く時はてこの原理を使う
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コルク栓はかなりの圧力で瓶口に詰められているため、相当の力を加えなければ簡単に開けることはできません。そこで活きてくるのが、「てこの原理」です。てこの原理は、支点と力点と作用点の3点が存在してはじめて成り立ちます。
ソムリエナイフを使えば、スクリューをコルクにねじ込んで作用点を定め、フックで支点が定まり、力点である取っ手をまっすぐ引き上げれば、てこの原理がしっかりはたらいて楽にコルク栓が開けられます。フックが上手く引っかかったときは、独特の気持ちよさがありますので体感してくださいね。
・古いコルクの場合は力加減に注意する
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コルク栓はゆっくりと引き上げて開ける方が良いでしょう。とくにビンテージものなどでコルクが古くなっている場合は、無理やり力を入れてあけようとすると、途中でコルクが折れてしまったり、粉々に砕けてしまうことがあります。そのため、コルクの状態を見ながら、力加減には注意して開けるようにしてくださいね。
■スクリューワインの開け方と3つのコツ
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最近はコルク栓だけでなく、スクリューワインの割合が急激に増えてきています。スーパーやコンビニで買ってくればジュース感覚で開けられるのでとても手軽です。しかし、スクリューワインも開け方にはコツがあるので、解説していきましょう。
・キャップだけを回して開けようとしない
スクリューキャップを見るとペットボトルのように一番上のふたを回して開けようとしてしまいがちですが、これではうまく開きません。
・キャップのつなぎ目に注意する
一番上のふたのすぐ下につなぎ目があるのを確認してください。スクリューキャップを開けるためには、このミシン目状のつなぎ目を切ることが肝心です。
・瓶底をしっかりと握る
ミシン目のを切るためには、手の平をしっかりと開いて五本の指で瓶底を鷲づかみにすることがポイントになります。
・スクリューキャップを開ける時の手順
以上の3つのコツをふまえた上での開け方をまとめました。
- ミシン目の下を片手でしっかり握ります。
- もう片方の手で瓶底をしっかり握ります。
- 瓶底を握った手を反時計回りに回して「カチッ」と音がしてミシン目が切れたら上のふたを回して開けます。
■【緊急時専用】ワインオープナーなしでコルク栓を開ける裏ワザ
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突然ワインをお土産に友人が訪れてきたものの、ワインオープナーがなかったり、アウトドアにお気に入りのワインを持っていったのにワインオープナーを忘れてしまったりすることがあります。そのようなときは、おあずけとなって飲めないのでしょうか?というと、そうでもありません。
いくつかとっておきの裏技があるので、いざというときのために覚えておきましょう。
・コルク抜き付きの缶切りか栓抜きなら簡単
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コルク抜き付きの缶切りか栓抜きがあれば、簡単にコルク栓を抜くことができます。スクリューをコルクの真ん中に差し込んで回転させながらしっかりとねじ込みます。そして上に引き上げて、コルクが半分くらい出てきた時点でスクリューを抜いて、あとは指でつまんで引っ張るだけです。
・ねじとペンチとドライバーを併用する
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3cm以上のネジが1本とペンチ、ドライバーがあれば、コルク栓を抜くことができます。ネジをドライバーでコルク栓に埋め込んで、上の部分をペンチでしっかりとつまんで引き抜きます。ネジが短すぎるとペンチで引っ張ったときにコルクから抜けてしまう可能性がありますので、引っかかりを強くするためにも、長さは3cm以上ある方が良いでしょう。
・釘とかなづちとペンチを併用する
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ネジの代わりにくぎを使ってもコルク栓を抜くことができます。釘をかなづちでコルク栓に打ち込み、上の部分をペンチでつまんで引き上げます。この場合も釘が短すぎるとコルク栓から抜けてしますので、ある程度長いものを使いましょう。ペンチの代わりに釘抜きがあれば、さらに楽に開けることができるでしょう。
・はさみを使う
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子ども用の小さなはさみが2本あれば、コルク栓を抜くことができます。2本のはさみの小さな刃の方をそろえてコルクに突き刺します。そのまま2本のはさみの取っ手の部分をもってくるくると回せばコルクが上がってきます。ある程度までくれば、あとは手で簡単に抜けるでしょう。
・ナイフを使う
果物ナイフや小型ナイフでもコルク栓を抜くことができます。コルクに上から突き刺してゆっくりと回しながら抜ます。ただし、ナイフの幅が瓶の首の幅よりも小さなものでなければ、突き刺すことができません。また、ナイフの幅が広すぎても回しているうちにコルクが切れることもあるので注意が必要です。
なかなかピッタリのナイフを見つけるのは難しいかもしれないので、これは最後の奥の手といえるかもしれません。
・靴に入れて壁に叩きつける
少しあらっぽい方法ですが、靴を使ってもコルク栓を抜くことが可能です。瓶の底を靴に垂直に乗せて、そのまま靴底の方から壁に叩きつけます。すると、少しずつコルクが浮いてきます。ただし、叩きつけると相当の音が響くので、それが許される環境でのみ行ってくださいね。
靴の代わりに、クッションやタオル、ゴム素材や座布団などを使っても良いでしょう。
・コルクを瓶の中に落とす
スプーンやフォークの柄を部分でコルクを押せば、コルクを瓶の中に落とすことができます。そのままだとコルクの砕けた粉がワインに混ざってしまうので、こし器などでこして飲むようにしてください。印鑑や太めのマジックなどをコルクに当てて、上からかなづちなどで叩いても良いでしょう。
■ワインキャップとワインの性質
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・コルク栓には種類がある
見た目が同じように見えても、実はコルク栓には大きく分けて3種類あります。天然コルクと合成コルク、そして圧搾コルクです。もともとコルクは、ワインの劣化を防ぐために約300年前に樫の木を使って作られるようになりました。樫は軽くて弾力性に富み、断熱性にも優れているので、ワインの保管にはうってつけなのです。
その樫でできたもともとのコルクが天然コルク、その残りの切れ端を細かく砕いて成型したのが圧搾コルクです。天然コルクはワインが染みるほどに組織が密になって酸素透過率が下がるというメリットがあります。そして圧搾コルクは、ときに天然以上に酸素透過率を下げることもできるため、高級ワインにも多用されています。
合成コルクはプラスチック製で、酸素透過率も他の2種に比べると高く、安価なワインに使われる例が多いようです。
・スクリューキャップはほとんど酸素を通さない
スクリューキャップは、ほとんど空気を通さないようにできているため、ワインの劣化を遅らせることができます。そのため、飲み残した場合でもそのままスクリューキャップをしておけば、密閉性に優れているのでしばらくの間なら質をあまり落とさずにワインを楽しむことができるでしょう。
・ヴィンテージワインはデキャンタージュの必要がある理由
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ヴィンテージワインには、澱(おり)と呼ばれるワインの成分であるタンニンやポリフェノールなどが結合したものが、浮遊していたり沈殿していることがあります。これをそのままグラスに注いでしまうと、見た目が良くないうえに、せっかく熟成したワインを渋みのかたまりとともに飲むことになり、繊細な風味が台無しになってしまいます。
そのためデキャンダージュをして、ワインの上澄みを移して澱を分離させるのがおすすめなのです。
・デキャンタへの注ぎ方
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デキャンタへのワインの注ぎ方には、いくつかコツがあります。
- 数日間ワインの瓶を垂直に立てておきます。これは、澱を瓶底に沈殿させておくためです。
- 注ぐ際には、静かに栓を抜きます。あまり動かし過ぎると、せっかく沈んだ澱が浮いてきてしまう恐れがあるからです。
- 瓶の首元に下からライトやロウソクを使って光を当て、傾けたデキャンタに澱がはいらないように注意を払ってゆっくり注義ます。
■コツを知ってワインを上手に開けよう
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ワインには、コルク栓とスクリューキャップの2種類があります。スクリューキャップは特別な道具がいらないため、手軽で簡単に開けることができるでしょう。しかし、ワイン通を目指していたり、ヴィンテージワインを飲みたい場合は、コルク栓タイプを避けて通れません。
ぜひ、記事内で紹介した中から、お気に入りの道具と開け方を見つけ出してみてください。誰にも頼らずに、どのようなワインやスパークリングでも開けられるようになれば、ちょっとした自慢にもなるかもしれませんよ。繰り返し練習してマスターしてくださいね!
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