さくらんぼは常温保存が基本?正しい保存方法と注意点を徹底レクチャー
2021年7月16日 00:00さくらんぼは、非常に繊細なフルーツのため、正しい保存方法を知ることが重要です。とくに、保存時の温度や湿度、環境に気をつける必要があります。今回は、さくらんぼをさらにおいしく味わうことができる保存方法に関して、詳しくレクチャーしていきます。
「さくらんぼは実際どれくらい日持ちするのか」「冷凍保存をして、冷凍焼けが心配」など、実際はどうなんだろう……と、疑問点はたくさんありますよね。さくらんぼの気になる保存方法など、たっぷりお伝えします!
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目次 [開く]
■さくらんぼの正しい保存方法は?
・さくらんぼは日持ちしない?
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はちきれそうな実の中に、ぎっしりと甘みと酸味がつまったフルーツであるさくらんぼ。思わずぱくぱくと食べすすめてしまいますよね。さくらんぼには、栄養成分であるビタミンCが多く含まれており、免疫機能を高める効果が期待されています。また、細胞が老化してしまう活動を抑える効果があるといわれているビタミンEなども含まれており、わたしたちに必要な栄養素が小さな実にたっぷりつまっている、すぐれものなのです。
そんな万能なさくらんぼですが、夏頃に収穫される果実のため、日持ちはあまりしません。長期保存ができる果物でもないため、時間が経過してしまうと、劣化がどんどん進んでしまいます。「あれ? 味に違和感があるなあ」と感じたときは、保存方法が少しまずかったのかもしれません。保存状態によって、さくらんぼの品質は左右されやすいため、とくに注意が必要なフルーツなのです。
・温度や湿度の変化に弱い
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さくらんぼを選ぶときに、みなさんはどの部分をチェックするでしょうか? 良い状態でさくらんぼを保存するためにも、選び方は大事な要素です。
さくらんぼの皮の色が濃い赤色をしており、皮の艶やハリ、光沢ができるだけあるものを選ぶと良いですよ! 軸の部分が、緑色のものは比較的新鮮である証拠です。ただし、茶色っぽくなっているものは劣化の可能性があるため、避けるようにしましょう。
さくらんぼの風味が悪くなったり、皮がブヨっとしてしまう原因として、温度や湿度(霜、乾燥)などの変化があげられます。急に気温が下がりすぎてしまうと、さくらんぼの特徴である、果肉のやわらかさがなくなってしまいます。さくらんぼは、少しの環境の変化でも反応しやすいため、正しく保存をおこないましょう。
・さくらんぼに適した保存環境は?
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さくらんぼは5月下旬から収穫が始まりますが、収穫したときから、鮮度はどんどん落ちていきます。さくらんぼは、一番おいしい状態で収穫されるため、長期保存を考えている場合は、できるだけ新鮮な状態であるさくらんぼを選ぶようにしましょう。購入した状況にあわせて、保存方法を変えることをおすすめします。
気温が高すぎる場所で保存することを避けることはもちろん、冷えすぎてしまうことも、さくらんぼにとってストレスが非常にかかります。また、霜などが発生してしまうこともあるため、冷蔵庫から急に常温に戻したりしてしまうと、品質低下につながり、風味を損なう原因につながります。そのため、一定した保存環境がさくらんぼに大変適しているのです。
■さくらんぼの保存の注意点!
・クール便で届いたものは冷蔵保存を
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注文したさくらんぼが届いたワクワク感はたまらないものですよね! クール便で到着した場合、プラスチックや箱から取り出してすぐに新聞紙やキッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫に入れると良いですよ。さくらんぼは冷蔵中に、芯まで冷えてしまうと、おいしさが半減してしまうこともあります。
そのため、さくらんぼを包むことで、冷蔵庫からの冷気や乾燥を防ぐことができるため、鮮度低下を防ぐことができるのです。
・冷凍すると食感が変わる?
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さくらんぼは繊細なフルーツであるため、「冷凍焼けをしないか不安」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、さくらんぼを外気にあまり触れさせないようにすることで、冷凍焼けを防ぐことができますよ! 外気は、さくらんぼの水分を吸いとってしまい、甘みなどを低下させてしまうため、注意が必要です。
さくらんぼのたのしみ方はさまざまレパートリーがあるとうれしいですよね。冷凍保存した場合、冷蔵保存したさくらんぼとはまた違った食感をたのしむことができます。クラッシュアイスのような食感に変わり、ほんのりとした、さくらんぼの風味も感じることができます。「冷凍に少し抵抗があるな〜」という方も、ぜひ試してみてくださいね!
・傷つけないようやさしく扱う
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さくらんぼを保存するときは、汚れが気にならない限り、洗わなくても大丈夫なのです。万が一、水で洗う場合は注意が必要です。水の圧力が強いと、さくらんぼの皮が傷つきやすくなるため、軽く水洗いするだけにしましょう。ボールに水とさくらんぼを入れて軽く揺する程度で十分なので、しっかり洗う必要はありません。
洗いすぎてしまうと、実が割れてしまい、さくらんぼの表面から水分が入ってしまいます。風味が落ちる原因にもなるため、やさしく扱うようにしましょう。(アメリカンチェリーなどの輸入物は、農薬の心配もあるため、気になる方は皮を傷つかない程度によく洗うようにしてください)
■さくらんぼを常温保存する方法
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・保存方法
- 通気性の良い容器にさくらんぼを入れる。(ザルなど)
- キッチンペーパーなどでさくらんぼをかぶせる。
- 風通しがよく、10℃前後の冷暗所で保存する。
・常温保存したさくらんぼの食べ方
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さくらんぼは、冷蔵庫の中で保存をすると、どうしても冷えすぎてしまうことがあります。しかし、常温保存したさくらんぼや、購入後にすぐ食べたいときは、ひと手間加えるだけで、ほどよい冷たさで味わうことができるのです!
実は、さくらんぼを氷で冷やすだけで、果肉がさらにひきしまり、食感や甘みがさらに引き立ちます。
温度調整がむずかしいさくらんぼですが、できるだけ最高の状態で食べたいですよね。どうも生あたたかいのは苦手だな〜と感じる方も、常温保存したときにはぜひ試してみてくださいね!
・保存期間
繊細なさくらんぼにとって、常温保存は温度変化も少なく、非常に快適な保存方法なのです。しかしながら、賞味期限は短いため、なるべく早く食べることをおすすめします。さくらんぼの冷暗所での保存期間は、1〜3日程度。常温状態で長く置いてしまうと、カビが生えてしまう場合や、甘さが減ってしまうこともあるため、様子をみながら保存をすると良いですよ。
■さくらんぼを冷蔵保存する方法
・保存方法
- さくらんぼに水分がついている場合は、ふきとる。
- 密閉できる容器にキッチンペーパーを敷き、さくらんぼを並べる。
- キッチンペーパーでさくらんぼをやさしく包む。
- 野菜室に入れて保存する。
・保存期間
さくらんぼは、冷蔵庫に保存した場合も、あまり日持ちしない果実です。そのため、冷蔵庫で長期間保存することは避けた方が良いでしょう。冷蔵保存したさくらんぼは、2〜3日程度で食べ切ってくださいね。
新鮮なさくらんぼや、保存性が高い品種などであれば保存期間は長くなる場合もあります。中には1〜2週間も日持ちするさくらんぼもあるので驚きですよね。どちらにしろ、さくらんぼの品質上、冷蔵庫内での乾燥などには気をつけるようにしましょう。
■さくらんぼを冷凍保存する方法
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保存方法
- さくらんぼは水でやさしく洗う。(洗わずそのままの場合でも良い)
- 洗った場合は、水をふきとる。
- さくらんぼの軸を取り、金属トレイなどに並べ、冷凍庫に入れる。
- さくらんぼが冷凍したら、密閉容器に入れて保存する。
・保存期間
さくらんぼのデザートを作りたいときや、さくらんぼが余ってしまったときなど、どうしても長く保存したいこともありますよね。さくらんぼは長期保存には向いていないのですが、冷凍することで日持ちもしますし、使いたいときにも重宝します。また、普段とは違った食感もたのしむことができます。
さくらんぼを冷凍した場合の保存期間は、1ヶ月程度です。1ヶ月を超えて保存することも可能ですが、状態をみながら早めに食べることをおすすめします。
・冷凍保存したさくらんぼの食べ方
半解凍で食べる
半解凍をしたさくらんぼは、そのまま食べることができます。食感も、普段のさくらんぼとは違った、シャリシャリとしたクラッシュアイスのような食感に変化します。ひんやりとしたさくらんぼが口いっぱいに広がるので、清涼感を味わうことができますよ。
冷凍庫からさくらんぼを取り出して、2分半ほどで半解凍できるでしょう。また、水を入れたボールに冷凍したさくらんぼを入れて、10秒ほど置いて半解凍する方法もありますよ。どちらも少し違った味わいをたのしむことができます。ぜひ試してみてくださいね!
飲み物に入れる
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さくらんぼは、甘さと酸味のバランスが適度にとれているフルーツです。飲み物に入れることで、さくらんぼがアクセントとなり、爽やかなデザートになるのです! 炭酸水にさくらんぼを入れて少しつぶすと、さっぱりとしたオリジナルさくらんぼソーダのできあがりです。
また、冷凍したさくらんぼはスムージーにすることもできます。冷凍したほかのフルーツと、ブレンダーやミキサーで混ぜるだけで簡単に作ることができますよ。忙しいときや手軽に栄養を摂り入れたいときに、さくらんぼスムージーはおすすめです!
さくらんぼスムージーの作り方
材料
さくらんぼ10粒
お好みの冷凍フルーツ(ブルーベリーやバナナなど)
ヨーグルト130cc
牛乳少々
はちみつ少々
砂糖少々
下準備
スムージーに使うさくらんぼは冷凍する前に、タネをとっておく。
- ミキサーやブレンダーに全ての材料を入れて撹拌する。(撹拌するときにまわりが悪い場合は、少し牛乳を加える。)
さくらんぼビネガーにする
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冷凍したさくらんぼは、お酢に漬けることでさっぱりとしたさくらんぼビネガーにすることもおすすめです。お酢には、疲労回復や、腸内環境の改善につながる作用も期待できます。さくらんぼの色がさらに映えて、見た目もオシャレにできますよ。
漬け込んださくらんぼビネガーは炭酸水やジュース、お湯で割ってたのしんでくださいね。ヨーグルトにかけてもさっぱりとした味わいでおいしいですよ。おうちで簡単に作ることができるので、ホームパーティーにもおすすめです。ぜひ作ってみてくださいね。
さくらんぼビネガーの作り方
材料
さくらんぼ200g
砂糖200g(氷砂糖で作るとさくらんぼをカビから防ぐ効果も期待できるため、おすすめ)
お酢200g(穀物酢、黒酢、玄米酢などお好みのお酢で。)
密閉できる瓶
- 瓶は煮沸消毒をする。
- 冷凍したさくらんぼを瓶の中に入れる。
- 砂糖を加える。
- お酢を加える。
- 容器の蓋をして、軽く揺する。
- 冷蔵庫に入れて2週間ほどして砂糖が溶けてきたら完成。
■さくらんぼを正しい方法でおいしく保存しよう
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さくらんぼは繊細なフルーツではありますが、正しく扱い、正しく保存することで、おいしく味わえる期間を少し長くすることができます。購入したらすぐ食べることが基本であるさくらんぼですが、調理方法も多種多様にあるため、せっかくならさまざまな方法でたのしみたいですよね。
冷凍保存をしたさくらんぼは、朝時間がないときにスムージーとして。冷蔵保存したさくらんぼは、チェリータルトやさくらんぼジャムに。保存方法によって、さくらんぼの食べ方も広がりますよね。さくらんぼの旬の期間は短く、非常にたくさんの品種が存在しています。品種によって風味や粒の大きさなども変わりますので、さまざまなさくらんぼを正しい方法でおいしく保存してみてくださいね!
《参考》
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ビタミンEの働きと1日の摂取量」
・ニチレイ 【さくらんぼの保存】正解は常温保存!冷凍なら1ヵ月長持ち!
・農林水産省 さくらんぼ(佐藤錦)達人レシピ
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