歓声が上がる鍋に、幸せになれる釜飯！　京都の秋に舌鼓

みずな鍋だしと塩、薄口醤油のみであっさりと。取材日の白身魚はハモで、鯛などを使用することも。￥1,300

深まる秋を待ちかねたように、滋味深い食材が次々と登場する京都。お腹も気持ちも温まるとっておきのお店と食事を、名だたる料理人にもファンの多い「おだしのうね乃」の副社長・采野佳子さんに紹介してもらいました。

■四季料理 かわむら――みずな鍋
路地奥に佇む気さくな小料理店。「おばんざいをはじめ、お品書きがたくさんあっていつも迷いますが、この季節に必ず頼むのがみずな鍋。おあげと白身魚、そして寒さとともにやわらかく美味しくなった水菜がたっぷり入っています」。グツグツと沸き立つ熱々が目の前に供される瞬間は、思わず歓声が上がりそう。「ほどよくシャキシャキ感が残った水菜が最高のごちそう。エキスが出たおだしも、最後の一滴まで飲み干してしまいます」

中京区錦小路通室町東入占出山町310―7 17：00～22：00LO 日曜休 つき出し￥800。小芋煮￥500など、カウンターに並ぶおばんざいの大鉢も魅力。

■割烹 日吉野――かぶら蒸し
にぎやかな河原町界わいで38年間愛される一軒。「秋が深まるととびきり甘くなる、京野菜の聖護院かぶらは、かぶら蒸しでいただくのが一番。