寝る前のコーヒーはどんな効果があるの?正しい飲み方や注意点を解説
2021年3月22日 11:00しかし、一定の条件を満たせば、寝る前のコーヒーは眠れなくなるどころか、逆にリラックス効果さえあるといわれています。その具体的理由や寝る前コーヒーの正しい飲み方、さらに注意点についても深くほり下げるので、ぜひ参考にしてください!
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■寝る前にコーヒーを飲むメリット
寝る前にコーヒーを飲むと体によくないといわれることが多いですが、実際はそうでもないようです。むしろメリットがいくつもあるとのこと。これはコーヒー好きには嬉しいですよね。そのメリットを知って、おいしいコーヒーを味わいながら活用できれば、一石二鳥です。早速、詳しく見ていきましょう。・リラックス効果
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コーヒーの香り成分には、リラックス効果があるとされています。その証拠に、コーヒーの香りをかぐと、脳波はリラックスしたときに発せられるα波になるといわれているんですよ。たしかにコーヒーの匂いをかぐだけでホッとしますし、心癒されますよね。
静かな音楽やヒーリングミュージックなどをBGMに流せば、なおさらリラックスムードが高まるでしょう。
・血流促進効果
寝る前のコーヒーには、血行促進効果もあるといわれています。コーヒーのもつ血管を広げる作用により、血の巡りが良くなると考えられているからです。からだ全体の代謝が良くなれば、冷え性の改善やダイエット効果も期待できるかもしれませんね。
・疲労緩和効果
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上記の血流促進効果により血液循環が良くなれば、からだのすみずみまで血液がスムーズに巡り、栄養素も十分に行きわたるため、疲れがたまらなくなると考えられます。さらにコーヒーを飲むとドーパミンが活発となり交感神経が刺激されると考えられるため、疲労回復効果も期待できるのです。
■寝る前コーヒーの正しい飲み方
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寝る前のコーヒーにメリットがあるからといって、好きな時間に好きな味で好きなだけ飲んで良いというわけではありません。効果が見こめる正しい飲み方があるので、そのやり方にしたがって飲むように心がけてくださいね。
・ホットがおすすめ
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寝る前に飲むのは、ホットコーヒーがおすすめです。とくに寒い時期は、ホットコーヒーで体を温めることであまり寒さを感じなくなり、リラックスして眠りにつけるでしょう。逆にアイスコーヒーを飲むと、体が冷えるうえにカフェインの利尿効果で、夜中にトイレに起きる回数が増えてしまうかもしれません。
そうなると眠りが浅くなったり、睡眠時間が十分確保できなくなる恐れがあるので注意しましょう。
・ミルクを入れる
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寝る前のコーヒーは、ミルクをたっぷり入れたカフェオレにするのがおすすめです。ミルクには睡眠を促すセロトニンの原料になるトリプトファンが豊富に含まれているため、深い睡眠が期待できます。さらにミルクにはカルシウムも含まれているので、脳の興奮が抑えられて眠りやすい状態が整うと考えられています。
たしかにブラックで飲むよりは、ミルクを入れた方が味がまろやかで優しくなるような気がしますよね。
・ゆっくり飲む
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寝る前コーヒーは、ゆっくりと時間をかけて飲みましょう。目安は30分です。間違っても一気飲みはしないように気をつけてくださいね。一気にコーヒーを口に入れると、胃に負担がかかり、カフェインによる刺激も相まって、かえって眠りにくくなる恐れがあります。
部屋の灯りをこうこうとつけるのではなく、少し暗めにして、スマホやパソコンからもできるかぎり目を離して過ごしましょう。そうすることで脳の興奮がおさまり、睡眠モードにシフトしやすくなると考えられてます。
・気になる人はカフェインレスから
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長年の習慣から、寝る前にコーヒーを飲むのはどうしても抵抗があるという人もいるかもしれません。その場合は、カフェインをとり除いたデカフェコーヒーを用いるのも良いでしょう。
飲んだときの味でカフェインレスと判別できるかどうかは別として、カフェインが入っていないと思うことが安心感につながって、リラックスできる香りも手伝って深い眠りにつけるかもしれませんよ。
■寝る前にコーヒーを飲むときの注意点
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コーヒーは好きな人ほど、その飲み方にこだわりがあるかもしれません。しかし、寝る前のコーヒーの場合は、好みは二の次と考えてください。それよりも注意すべき点があるので、それにしたがって効果のあがる飲み方を心がけましょう。
・ブラックコーヒーはNG
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寝る前のコーヒーは、ブラックコーヒーにしないようにしてください。コーヒー好きの人からすれば、ブラックコーヒーこそ寝る前に飲みたい、と思うかもしれません。ブラックの場合はカフェインの覚せい作用が強くはたらくと考えられているので、かえって目が覚めてしまって眠れなくなる可能性があります。
ブラックは翌朝の楽しみにとっておいて、寝る前は前述のようにミルクを多めに入れたカフェオレにしましょう。
・100mlを目安に
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寝る前コーヒーの量は、100mlを目安にしましょう。100mlでもコーヒーには約60mgのカフェインが含まれています。しかし、この量なら体内にカフェインが残留しにくいため、眠れなくなる心配はほとんどないようです。
ただ、これ以上摂り過ぎると利尿作用も強くはたらき、夜中にトイレに行く回数が増えて睡眠時間をしっかりと確保できなくなる可能性があるので注意が必要です。
・歯の着色に注意
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寝る前コーヒーで注意しなけれなならないのは、気持ち良くなってウトウトし、そのまま歯を磨かずに眠ってしまうことです。コーヒーには、カフェイン以外にもポリフェノールが豊富に含まれており、これが歯を茶色くさせてしまう大きな原因になります。
コーヒーは酸性のため、飲んでそのまま放置すると、歯のエナメル質を溶かしてしまいます。そこにコーヒーのポリフェノールが付着して歯に色をつけてしまうのです。長く使ったコーヒーカップの底が茶色くなるのは珍しくありませんよね。
それと同じで、1日や2日ではさほど変化は見られませんが、寝る前コーヒーが習慣となって長く続くと、目に見えて歯が汚れる可能性があるので十分に注意してください。
・空腹時は胃もたれの原因にも
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コーヒーは、とくに空腹時に飲むと胃もたれを起こすことがあるので注意が必要です。たとえば、ブラックコーヒーを大量に、しかも一気に飲んでしまうと胃への負担は相当なものになります。胃の弱い人なら、不快感で眠れなくなるかもしれません。
寝る前コーヒーは、嗜好品というとらえ方ではなく、サプリメントの一種くらいに考えて、あくまで適量をゆっくりと、ミルクを加えて飲むくらいがちょうど良いと認識しておきましょう。
■寝る前コーヒーで眠れなくなるのでは?
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寝る前のコーヒーの正しい飲み方や、注意点について具体的に解説してきました。しかし、やはり寝る前にコーヒーを飲んでしまったら眠れなくなるのでは?という疑念がはれない人も少なくないでしょう。そこで、カフェインの覚せい効果や1日の摂取目安量などについて、もう少し分かりやすくほり下げていきましょう。
・カフェインの覚せい効果
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カフェインは、摂取すると血液に溶け込んで脳関門を通過し、疲労感や眠気を誘うアデノシンが結合する受容体と拮抗することにより覚せい作用を発揮します。すると頭がさえ、記憶力もアップし、疲労回復効果も期待できます。
ただしこれには、個人差があります。コーヒーを飲んで気持ちもからだもスッキリして前向きになれる人もいれば、いくらコーヒーを飲んでも眠気がおさまらず、気持ちがダラダラしてスッキリしない人もいます。つまり、コーヒーの覚せい効果は、人によって現れ方が異なるということです。
・覚醒効果は4時間続く
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では、コーヒーの覚せい効果はどのくらいの時間持続するのでしょうか?目安は、4時間です。4時間たつと、覚せい作用がだいたい半分になるといわれています。覚せい作用のピークは摂取後30分~1時間くらいと考えられます。それから徐々に減少しますが、長ければ8時間近くまで何らかの覚せい効果が続く人もいるようです。
たとえば大切な試験や仕事のプレゼンなどを控えている場合には、その30分くらい前を目安にコーヒーを飲むことで、そこから4時間くらいは集中できる可能性があるということですね。このパターンが自分にどれくらい当てはまるのか、実際に検証してみる価値はあるでしょう。
自分に効くコーヒーの量や種類、そして覚せい時間を正確に把握できれば、大きなメリットがあるといえそうです。
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・寝る何時間前までOK?
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一般的には、カフェインの覚せい作用が半減するのが4時間ですから、寝る4時間前くらいまでに飲むのはOKといえるでしょう。もし23時に就寝するのなら、19時までなら大丈夫といえそうです。ただし、これには相当の個人差があり、コーヒーの量や種類などによっても違いが生じてくると考えられています。
・昼寝の前におすすめ
昼寝前のコーヒーは、その後の行動を考えるととてもおすすめです。睡眠障害や寝不足により、日中に眠気に襲われて仕事や家事が思うようにはかどらないという人は、非常に多いようです。わずか20分でも昼寝をすると頭も気持ちもスッキリして、その後の行動がはかどるといわれ、昼寝の効果は大変注目されています。
その昼寝の前にコーヒーを飲むと、カフェインの覚せい効果が約30分ほどで現れるので、昼寝後は眠気が飛んでよく動けるようになると考えられています。この効果が広く認められ、最近ではおもに働く人をターゲットとした、睡眠ができるカフェまで営業されるようになりました。
・『夕方以降は控えるべき』との見方も
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前述のように、人によってはカフェインの覚せい効果が8時間ほど続くケースがあります。そのため、人によっては夕方以降のコーヒーの摂取は控えた方がよい場合もあるのです。
1日のカフェインの摂取量にも目安があるので、1日の前半に多くのカフェインを摂取する習慣のある人は、夕方以降のコーヒーは控えめにした方が良いかもしれません。
・利尿作用で起きてしまう
カフェインには利尿作用があるため、寝る前コーヒーは夜中にトイレで起きる原因となりかねません。その結果睡眠不足になると、日中の疲労感が増し、家事や仕事に集中できず、健康を害する要因となる恐れも考えられます。
とくに注意する必要があるのが、夏です。昨今は年々猛暑日が増えて行く傾向にあり、熱中症の罹患者も増加の一途をたどっています。そのため、カフェインの利尿作用によりトイレに行く回数が増えると、知らないうちに脱水症状を起こして熱中症の引き金になるリスクが高まります。これでは元も子もないので、細心の注意が必要でしょう。
・1日のカフェイン摂取量の目安
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カフェインの1日の摂取量の目安についてふれておきましょう。もともとコーヒーは薬として使用されていたともいわれますが、カフェインのとり過ぎは気になりますよね。WHOなどの国際機関では、妊婦なら1日マグカップ2杯(237ml/杯)で約300mgまでと定めています。授乳中の女性ならその2/3の200mg、健康な成人でマグカップ3杯分の400mgが目安です。
そのため、健康な大人の場合は、朝に1杯、昼間に1杯、そして寝る前に1杯というのが、目安になるでしょう。もちろん、それ以外にカフェインを摂取していないことが前提です。ちなみに玉露はコーヒーよりもカフェイン量が多いため、飲む習慣がある人は注意してくださいね。
■寝る前におすすめの飲み物
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コーヒー以外にも寝る前におすすめの飲み物があります。その日の気分や好みによって変えてみるのも良いでしょう。それぞれに違ったメリットがあるので、自分にあったものを見つけてみてくださいね!
・ココア
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ココアはコーヒーに比べるとカフェインの量が少ないです。ミルクココアなら皆無ですし、ピュアなココアでもコーヒーの1/12の量にすぎません。ココアはコクもあり、ホットにして飲めば体も温まりますし、何より気持ちがホッとしますよね。
一日の終わりにはうってつけで、寝る前ココアを習慣としている人も少なくありません。一度ぜひ試してみてください。
・ハーブティー
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寝る前の飲み物としては、ハーブティーもおすすめです。おおよそ「茶」と名のつくものには、多かれ少なかれカフェインが含まれています。ただ、ハーブティーの場合は、コーヒーと比べると半分かそれ以下という程度です。さらに最近では、カフェインレスの商品も多数販売されているので、あまりカフェインを摂取したくない方はそちらがおすすめです。
ハーブティーの良さは、何といってもその香りです。好みの香りが見つかれば、とてもリラックスした気分で1日の終わりを迎えることができるでしょう。好みによってハチミツを足せば飲みやすくなります。またミルクを混ぜても自律神経が整って眠りやすくなるといわれているので、試してみてはいかがでしょうか?
・ルイボスティー
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ルイボスティーも寝る前の飲み物としては高い注目を浴びています。その理由は、カフェインゼロであるばかりでなく、ノンカロリーでもあるからです。1日の最後でカフェインやカロリーをとるのは、少し罪悪感がありますよね。そんな方でもルイボスティーだと、安心して毎日でも頂けます。
就寝1時間前くらいにホットルイボスティーをゆっくり飲み干して体を芯から温めれば、ぐっすりと眠ることができるかもしれませんよ。
■注意点を守って寝る前コーヒーでぐっすり眠ろう
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近年充実したワークライフのためにも、医学界だけでなく国をあげて睡眠の重要性が説かれるようになってきました。その意味では、就寝前の過ごし方がとても大切といえるでしょう。そこで寝る前コーヒーの存在が注目されています。
カフェインが睡眠にとって悪という考え方は、必ずしも正確ではないことが分かってきたようです。しかもカフェインの覚せい効果は人によってまちまちです。記事内で紹介した観点から、自身の体質を分析し、ホットミルクを活かすなどして、うまく寝る前コーヒーを取り入れることができれば良いですよね。
深い眠りについて充実した睡眠タイムを過ごせれば、それがそのまま次の1日のクオリティに直結します。ヘルシーでハッピーな日々を送るためにも、ぜひ寝る前コーヒーをうまく活用してみてください!
≪参考≫
全日本コーヒー協会「コーヒー図書館 カフェイン」
ネスレのなぜなにコーヒー「Vol.6 眠気覚ましにはコーヒー。では睡眠との関係は?」
農林水産省「カフェインの過剰摂取について」
ドトールコーヒーが、毎日を豊かにする『冬ギフト』の注文受け付けをスタート
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