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簡単にできるしじみの砂抜き方法!時短でできる裏ワザと保存方法も解説

シジミを食べたときに口の中で「ジャリッ」となった経験はありませんか?食べたときに砂にあたったりするとがっかりしますよね。コツさえしっかりおさえれば、難しいと思われがちな砂抜きも、意外と簡単にできますよ。基本的な砂抜きの方法や、シジミをおいしく食べるためのレシピもご紹介していますので、実際に挑戦してみて下さいね。

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■基本的なシジミの砂抜き方法

シジミは砂抜きが面倒で、難しいと思っていませんか?おいしいシジミを食べるうえで、砂抜きは一番大切な工程です。まずは基本的な砂抜きの方法を抑えておきましょう。アサリやハマグリも同じ方法で砂抜きできますので覚えておくと便利ですよ。

・用意するもの


  • ボウル、バット
  • ザル
シジミを砂ぬきするとき、ボウルやバットなどにシジミを直接入れて行う人も多いのではないでしょうか?シジミが容器の底に触れる状態にしておくと、底に溜まっている排出物を再び取り込んでしまう可能性があります。シジミはザルにあげるなどして、直接底に触れないようにしておきましょう。

用意するボウルやバット、ザルなどはシジミが重ならないように並べることができるよう、大きめのものを準備しましょう。

・砂抜き方法


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  1. 腐敗臭がしたり、貝が開いていて触っても閉じないものは取りのぞいておきましょう。
  2. ザルにシジミを平らになるようにならべます。
  3. シジミが浸かるように塩水をいれます。このとき、窒息死を防ぐために貝のスレスレ位の水位にしておきます。
  4. 新聞紙などをかぶせて3〜5時間ほど放置します。(夏:3〜4時間 冬:4〜5時間)
    基本的に常温で大丈夫ですが、夏場の室温が高い時期は冷蔵庫に入れておきます。
  5. シジミ同士をこすり合わせるようにして流水よく洗えば砂抜きは終了です。
すぐに食べる場合はこのまま調理できます。

・水から出しておくとうまみアップ


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砂抜きが終われば調理できますが、よく洗ったあとのシジミをボウルやバットにならべ、水をいれずに濡れ布巾をかぶせた状態で3時間ほど放置すると(夏場は冷蔵庫に入れておく)、うまみがアップします。時間があるときはぜひチャレンジしてみて下さいね。

■シジミの砂抜きのポイント

いっけん面倒そうに思えるシジミの砂抜きですが、時間さえあれば基本的には放置するだけです。コツさえ押さえれば「料理が苦手」という人でも簡単にできますよ。失敗しないための細かいポイントもおさえておきましょう。

・貝を平らに並べる


シジミ同士を重ねると上のシジミが砂を吐いたときに、下のシジミがとりこんでしまい、砂が残ってしまう原因になります。貝を並べるときは必ず平らに並べておきましょう。

・真水ではなくたっぷりの塩水を使う


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シジミを砂抜きするとき、真水でおこなうと教わった人も多いのではないでしょうか?実は、真水で砂抜きを行うとせっかくのシジミのうま味が抜けていってしまいます。水1Lに対して10g程度の食塩水で砂抜きするのが理想です。

・確実に砂が抜ける時間


あまり長時間シジミを砂抜きすると、うまみが逃げてしまう原因になります。長くても夏場なら4時間、冬場なら6時間あれば砂抜きできますので、それ以降はつけおきせずに調理してしまうか、冷蔵庫や冷凍庫で保存するようにしましょう。

・砂抜きに適した水温


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シジミをつけておく食塩水の温度は15℃~20℃程度が理想です。シジミがより活発になりますので砂を吐き出しやすくなります。一般家庭の水道水の温度は大体15℃程度ですが、地域や季節などでも少し異なってきますので、一度温度計などで調べてみるとある程度の基準を知ることができますよ。

■時短でできるシジミの砂抜き方法

シジミを含む貝類の砂抜きはどうしても時間がかかります。すぐに調理に取り掛かれないという点では少し不便ですよね。また、つけおきの時間にも限界があり、普段お仕事をされている方や、お出掛けの予定があると時間の調節がつけにくく面倒に思うこともあるのではないでしょうか?

実は、そんな貝類を簡単に手早く砂抜きできる方法があります。

・用意するもの


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使用する道具もシンプルで、シジミの他にはバットと45〜50℃のお湯のみです。準備に時間がかからないのも大きなメリットですよね。ちなみにこの方法はアサリやハマグリなどの他の貝にも行うことができますよ。

・50℃洗いの方法


シジミを軽く水洗いしておき、バットに平らに並べておきます。あとはシジミがつかる程度のお湯を注いで5分程度放置します。

・シジミの砂抜きが3分の1以下に時短


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通常なら何時間もかかる砂抜きが簡単に時短できますが、シジミのような小さな貝の場合、5分の放置時間では完全に砂を吐き出すことができないこともあるようです。50℃洗いをするときはシジミが砂を吐き出しているか観察しながら、少し長めに行うと良いですよ。

また、50℃洗いは普段水の中に生息している貝類にとってはストレスを与えてしまうので、うまみが逃げてしまう可能性もあります。実際、プロの料理人は時間をかけて砂抜きを行っています。便利な裏技ではありますので、ご家庭で砂抜きするときは状況によって使い分けても良いですね。

■おいしいシジミの選び方

水が綺麗な場所で育ったシジミは貝にツヤや光沢があり、柄がはっきりしています。また、国内で流通しているシジミのほとんどがヤマトシジミという品種のシジミですが、最近では台湾、中国、韓国などからも流通しているので、気になる人は産地も確認してから購入しましょう。

・軽く揺らすと泡がたくさん出る


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シジミに限らず、魚介類を購入するときはなるべく活きの良いものを選びたいですよね。シジミを揺らしてみて泡がたくさんでるものや、水管を出すもの、水を飛ばしているものは活きの良いシジミの証拠です。

・半開きになった貝は食べられない


シジミを含む貝類は、貝柱が殻を閉じようと引き寄せる働きをしています。そのため、生きている貝は貝殻がしっかり閉じられています。

死んでしまった貝は、貝殻を閉じておく力を失い半開きの状態となります。生きている貝の場合でも半開きになる事はありますが、触ると口を閉じますので見分けることができます。購入の際は貝が口をしっかり閉じている物を選びましょう。

■シジミをおいしく保存する方法

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シジミをたくさん頂いたり、その日に消費出来なくなってしまった場合は、冷蔵庫や冷凍庫での保存ができます。例え塩水であっても長時間水にさらし続けるとうまみが逃げてしまったり、シジミが死んでしまう原因にもなりますので避けた方が良いでしょう。

・冷蔵保存の方法


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シジミを冷蔵庫で保存したい場合は、砂抜きしたシジミをよく洗って保存袋などの密閉できるもので保存します。このとき空気はしっかり抜いておきましょう。

先ほどもご紹介しましたが、洗い終わったシジミを水からあげて3時間程放置してから冷蔵庫に保存すると、うまみが増して、よりおいしくいただくことができますよ。

・冷凍保存の方法


シジミは冷凍保存することで、うまみ成分が増えるという報告もされています。また、冷蔵庫での保存よりも長持ちしますので、「普段から食品はまとめ買いしている」というご家庭にもピッタリですよ。

冷凍保存する場合も、砂抜きしたものを保存袋に入れて保存するだけでなので方法もお手軽です。ラップを使って1回分ずつに小分けして冷凍すれば、調理のときにさらに便利になりますよ。

・冷凍したシジミは解凍せず直接調理する


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冷凍シジミは、そのまま調理することができます。

みなさんは貝類を冷凍して、うまく口が開かなかったという経験はありませんか?一度冷凍したシジミは、急激な温度変化によって貝殻の口が開きます。普段シジミをお味噌汁やお吸い物に使うときは、水からシジミを入れて加熱しているかと思いますが、冷凍したシジミの場合は、沸騰したお湯にシジミを入れると上手く口が開きます。

他の調理法でも同じで、口が開くまではなるべく強火で調理するのが理想です。

・保存期間の目安


冷蔵保存の場合、夏場であれば3日程度、冬場なら1週間ほど保存が可能ですが、冷蔵庫の設定温度や環境などによってかわってきますのでなるべく早めに消費する方が良いでしょう。

冷凍保存の場合は1ヶ月程度保存ができますので、ストックしておくといつでも手早く1品作ることができます。とくにシジミの場合は汁物と相性がよいので、もう一品欲しいという時には大変便利です。

■生鮮シジミと冷凍シジミの味の違い

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食品は冷凍保存することで長持ちします。便利な方法ではありますが、肉や魚の場合、冷凍保存することで多少なりとも味が落ちてしまうのがデメリットです。生鮮シジミと冷凍したシジミとではどうでしょう?冷凍することでどんな変化がおこるのか比べてみましょう。

・生鮮シジミは身にハリがある


生鮮シジミは身にハリがあり、食感もプリっとしています。また、生のシジミ特有の風味があり、調理することで冷凍シジミでは味わえない風味をうま味を一緒に楽しむことができます。

・冷凍することでうまみ成分が増加する


シジミは冷凍することで細胞が壊れ、うまみ成分が溶けだしやすくなるので、調理後もより強くうまみを感じることができます。また、一度に下ごしらえして冷凍保存しておくと、凍ったまま料理に使うことができるので、手軽で時短にもなりますよ。

■砂抜きしたシジミをおいしく調理しよう

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シジミは栄養価も高くうまみが豊富なので、それさえあればみそ汁や炊き込みご飯として十分成立する程の優れた食材です。砂抜きさえ確実に行えば、砂にあたって憂鬱な思いもすることなく調理も比較的手軽にできますよ。

今回は簡単にできるパスタの他に、シジミのみそ汁と炊き込みご飯のレシピもご紹介します。今まで砂抜きがネックでシジミと疎遠になりがちだったという人も、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

・味噌汁




シジミを使った料理の中でも定番のみそ汁のレシピです。冷凍庫に砂抜きしたシジミをストックしておけば、忙しい朝でも手軽に作ることができるのでおすすめですよ。冷凍シジミを使う場合は鍋が沸騰してからシジミを入れます。

材料(2人分)


シジミ(砂出し)1パック
だし汁400ml
みそ大さじ1~1.5
ネギ(刻み)大さじ1.5


下準備


シジミは殻と殻をこすり合わせるように水洗いし、ザルに上げる。

作り方


手順1:鍋にだし汁、シジミを入れて中火にかける。シジミの殻が開いてきたらアクを取り、みそを溶き入れ火を止める。刻みネギを加え、器によそう


レシピ
シジミのみそ汁
シジミのみそ汁

シジミは肝臓に良い成分がたくさん!

  • 15分
  • 25 Kcal


・炊き込みご飯




うまみたっぷりのシジミは、炊き込みご飯にしても絶品です。具材はシジミのみでご紹介していますが、お好みでキノコやニンジン、ゴボウを一緒にいれてもおいしいですよ。自由にアレンジしてみてくださいね。

材料(4人分)


お米3カップ
シジミ(むき身)150~200g
ショウガ1片
<調味料>
・酒大さじ3
・みりん小さじ2
・薄口しょうゆ大さじ2
・ミツバ(刻み)1/2束分

下準備


お米は炊く30分以上前に水洗いし、ザルに上げておく。しじみはザルに入れ、ぬるま湯でサッと洗い水気を切る。ショウガは皮をむき、細かいみじん切りにする。

作り方


手順1:炊飯器にお米、<調味料>、分量の位置までの水を加えひと混ぜする。しじみ、ショウガを加え、スイッチを入れる
手順2:炊きあがれば10分そのままにして蒸らす。炊飯器の縁にそってしゃもじを1周してご飯との間に隙間を作り、底から持ち上げるようにほぐしながら混ぜて余分な水分を飛ばす。刻みミツバを加えてサックリ和え、お茶碗によそう
レシピ
しじみの炊き込みご飯
しじみの炊き込みご飯

  • 1時間10分
  • 436 Kcal


・シジミの味噌チゲ




材料(2人分)


白菜2枚
シジミ(砂出し)1パック
ジャガイモ(小)1個
シメジ(小)1/2パック
木綿豆腐1/2丁
クコの実大さじ1
ネギ(刻み)2~3本分
テンジャン(韓国みそ)大さじ2
だし汁(煮干し)500ml
ニンニク(すりおろし)1片分

下準備


白菜は1cm幅に切る。シジミは分量外の塩水で殻と殻をこすりあわせるようにして洗い、ザルに上げる。ジャガイモは皮をむき、1cm幅のイチョウ切りにする。シメジは石づきを切り落とし、小房に分ける。木綿豆腐は2cmの角切りにする。

作り方


手順1:鍋にだし汁、シジミ、ニンニクを入れて火にかける。シジミの殻が開いてきたらアクを取り、テンジャンを溶き入れる
手順2:白菜、ジャガイモ、シメジを加えて柔らかくなるまで煮る。木綿豆腐、クコの実を加え、ひと煮たちしたら、器によそい、刻みネギを散らす
レシピ
白菜とシジミのみそチゲ
白菜とシジミのみそチゲ

肝機能を高めるシジミとみそに白菜を加えて。辛くないチゲです。

  • 30分
  • -


■実はシジミは優秀な食材

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シジミは放置時間や砂抜きするときの並べ方、水温などに気を付けて行うと成功率も上がります。また、今回ご紹介した塩水を使う方法や冷凍保存は、シジミのうまみが増す方法のひとつですので、ぜひ活用してみて下さいね。

シジミはいっけん面倒な食材に思われがちですが、砂抜きさえ上手く行えば調理も比較的簡単で優秀な食材です。「普段あまりシジミを食べない」という人も、この機会にいつものレパートリーに加えてみてはどうでしょう?
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