キャベツは洗う必要が無いの?正しい洗い方から保存方法まで紹介
2021年2月17日 11:00使う機会の多いキャベツだからこそ、洗い方や保存方法はしっかり抑えておきたいところではないでしょうか。気になるキャベツに関する疑問をこの記事で詳しく解説していきます。
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■キャベツは洗わなくてもいい?
スーパーで売られているキャベツは、土で汚れているということはほとんどないので、洗う必要性はわからないけど、とりあえず洗っているという人も中にはいるのではないでしょうか。キャベツは洗うべきかどうか、詳しく解説していきます。・内側は安全
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キャベツは、葉っぱが何枚も重なることで球状になる結球野菜の1つです。キャベツの成長過程は、内側から新しい葉がどんどん出てきて重なっていくとともに、外葉の外形が大きくなっていきます。内側にいくにつれて新しい葉ということになるので、内側は常に外側の葉に守られていて、汚れや農薬が直接つくことなくきれいな状態なのです。
調理するときは、汚れのつきやすい外葉を数枚はがすだけで良く、内側は洗わなくても問題ないということです。
・水溶性のビタミンの流出
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キャベツには、ビタミンCと『キャベジン』という成分でおなじみのキャベツ特有のビタミンUが豊富に含まれています。これらの栄養素は水溶性ビタミンと呼ばれ、その名の通り、水につけることで流出してしまいます。キャベツを5分間水につけることで2割もビタミンが減ってしまうともいわれているのです。
特に外側の緑の濃い部分にビタミンCが多く含まれているため、むいてしまう外葉は最小限に抑え、洗うときは素早くさっと洗うようにしましょう。
・外側の葉は洗おう
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キャベツに含まれるビタミンCは外側の方が多く含まれているため、できる限り外葉も食べたいところです。しかし、外葉は汚れや虫などが付着しやすいため、洗ってきれいにすることをおすすめします。繰り返しになりますが、洗うときには水溶性ビタミンが流出しないように、素早く洗うことを忘れないでください。
・無農薬の場合は内側も洗う
野菜の中には農薬を使わずに栽培された無農薬野菜というものがあります。こだわりがあって、無農薬野菜を好んで食べているという人も中にはいるかもしれません。
スーパーで売られている野菜は、ほとんどの場合農薬を使って虫を防除しているため、虫食い穴すらほとんど見ないかと思います。しかし、無農薬野菜は虫を完全に防ぐことは難しく、特にキャベツは野菜の中でも虫がつきやすいと言われています。無農薬のキャベツには、内側まで虫が侵入している場合もあるため、内側まで洗うことをおすすめします。
・洗うと出てくる白い粉と油の実体は?
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キャベツを洗った後に白い粉や油のようなものが出てきた、という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。白い粉をみると、農薬が付着して残っているのではないのかと不安に思うこともあるでしょう。しかし、これは『ワックスブルーム』と呼ばれる天然のロウ成分で、食べても人間の身体に害のあるものではないためご安心ください。
洗うことにより水滴が集まりやすい芯の部分にロウ成分が蓄積して、乾燥することによって白い粉や油のように現れるのです。キャベツなどの植物でも、病気や乾燥、摩擦などの外傷から身を守るための成分を出すこともあるため、知っておくと不安に思わず、冷静に対処できるのではないのでしょうか。
・固い外葉に向いた料理
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キャベツは外側にいくにつれて硬いため、外葉をむいて処分してしまっている人も多いかもしれません。しかし、外葉ほど緑が濃く、ビタミンCも豊富に含まれていて、固さを活かせる料理方法もあるため、捨ててしまってはもったいないです。
外葉の歯ごたえを活かせる料理は炒め物で、特に焼きそばやお好み焼きなどに使うのがおすすめです。キャベツの味は薄いですが、逆に味付けの濃い炒め物に使うことで、シャキシャキとした歯ごたえを活かすことができ、栄養素も豊富なので、ぜひ試してみてください。
・柔らかい内葉に向いた料理
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キャベツの内側は甘くて柔らかいため、千切りにしてサラダなど生食用に使ったり、漬物にしたりするのがおすすめです。また、煮物など加熱することで甘みがさらに引き立つため、ロールキャベツにしてもおいしく食べることができます。外葉のように炒め物に使っても問題ないため、キャベツの内側はいろいろな料理に使うことのできる便利な部分です。
■キャベツを洗う方法
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キャベツの部位ごとに洗う必要性が詳しく分かったことと思いますが、具体的な洗い方も気になりますよね。ここからは、キャベツの効率的な洗い方を解説していきます。
・芯を取る
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キャベツを丸ごと洗いたい場合には、芯を包丁で取り除いてから洗うと、効率よく汚れを落とすことができます。キャベツ1枚1枚の葉はすべて芯につながっているため、芯を取り除き、そこから水を流すことによって、全体的に水がいきわたるようになるのです。短時間で、効率よくキャベツ全体を洗うことができますよ。
・外葉の固さが気になる場合は取り除く
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キャベツの成長過程は、外側にいくにつれて古い葉になるため、外葉の方が固くなりやすいのです。固さが気になるという場合は、先に取り除いてしまってから洗うと良いでしょう。しかし、外側の葉の方が内側よりもビタミンCをはじめとする栄養素が豊富に含まれているため、できる限り食べることをおすすめします。
・カットする前に使う分だけ洗う
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キャベツを使用するときに、買ってきたときの玉の状態でそのまま洗いがちですが、キャベツの栄養素が水とともに流出してしまうのを防ぐため、洗うのは使う分だけにしましょう。カット面からは特に栄養素が抜けだしやすくなっているため、洗いやすいからといって細かくカットしてから洗うのではなく、使う分の葉を芯からはがしたままの状態で洗うことをおすすめします。
・「食用の重曹」なら汚れ落ち良し
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野菜の汚れや残留農薬までしっかりと落としたいという場合は、食用の重曹を使うという手があります。ボウルに水を入れ、水洗いしたキャベツを浸したのち、食用の重曹をひとつまみ入れて1分程度待ちます。つけすぎてしまうと、栄養素の流出が多くなってしまうため注意しましょう。
また、昨今の農作物に使用されている農薬は、国によって定められた厳しい基準をクリアしたもので、スーパーに並ぶ野菜はきっちりと農薬の用法が守られていると判断されています。そのため、そこまで神経質になる必要もないかと思いますが、汚れを含め、気になる場合には、食用の重曹を試してみてはいかがでしょうか。
・千切りキャベツの場合は剥がしてから
千切りキャベツにする場合は、丸ごと洗ってから、葉が芯についた状態でカットしていくということが多いのではないでしょうか。しかし、栄養素が流出してしまうという観点から、千切りキャベツにする場合も、使う分だけを芯からはがして、洗うようにして、洗った後に、千切りにするのがおすすめです。
・水にさらすと噛み応えアップ
栄養素よりも、食べたときの食感を重要視しているという場合は、キャベツを冷水に浸して洗うと良いでしょう。汚れをきれいに落とせるだけでなく、食べたときにシャキシャキとした食感を味わうことができますよ。水に浸すことによって、キャベツの苦みを抑えることもできるため、食感や味を大切にしたい場合は、冷水につけて洗ってみてください。
・塩もみ後ならさっと済ませよう
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キャベツの料理方法によっては塩もみする場合もあるかと思いますが、基本的に塩もみ後は、洗わずにそのまま次の調理手順に進んで問題ありません。塩分が気になるというときには、塩を水で洗い流しますが、長時間洗ってしまうとキャベツに含まれる栄養素が水と一緒に流出してしまうため、さっと洗い流すようにしましょう。
・レタスや白菜も同じ方法でOK
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レタスや白菜もキャベツと同じ葉野菜であり、成長過程もキャベツと同様に内側から新しい葉がどんどん重なって出てくるため、外葉が一番汚れやすいということになります。よって、洗い方に関してもキャベツと同じ方法で行えば問題ありません。一緒に覚えておくと便利です。
■キャベツが美味しいまま長持ちする保存方法
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いろいろな料理に使うことのできるキャベツですが、1玉をまるごと1回の料理で使い切るのは難しいかと思います。万能なキャベツだからこそ、いつでも使えるように冷蔵庫には常に忍ばせておきたいですよね。
そこで気になるのが、キャベツを美味しいまま長持ちさせる保存方法ではないのでしょうか。ここからは、キャベツの鮮度をなるべく落とさないように保存する方法を紹介していきます。
・芯に「つまようじ」を刺す
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キャベツを長持ちさせる方法で1番簡単なのは、キャベツの芯につまようじを3本さすという方法です。キャベツは収穫してからも成長しようとして、葉の栄養を芯が吸収してしまうといわれています。芯につまようじをさすことによって、成長がとまり、葉からの栄養の流出を防ぐことができるのです。
つまようじをさした状態でポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存することで、約2週間も長持ちさせることができるといわれています。ポリ袋は完全にふさぐのではなく、キャベツが呼吸できるように、少しすき間を開けて密閉しないように気をつけましょう。
・芯をくり抜き「キッチンペーパー」を詰める
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つまようじをさすよりも少し高度な方法になりますが、効率のよいキャベツの洗い方でも紹介したように、芯を取り除いた場合は、この方法を用いると便利です。保存するときには、芯をくり抜いた部分に、濡らしたキッチンペーパーを詰めることで鮮度が落ちにくくなります。
さらにキャベツ全体を、濡らした新聞紙またはキッチンペーパーで包み込み、ポリ袋の中にいれます。つまようじをさしたときと同様にポリ袋を密閉してしまうとキャベツが呼吸できなくなってしまうため、少し口を開けてしばるようにしましょう。その状態で、芯があった方を下にするように冷蔵庫の野菜室に入れます。こちらの方法もつまようじをさす方法と同様に、芯を取り除くことでキャベツの成長がとまるため、葉の栄養と鮮度をなるべく維持できるという原理です。
・外葉で内葉を包む
カットしたキャベツを保存するときには、カット面から酸化するので、変色して鮮度や食味が落ちてしまいます。そのため、保存するときには、カットした内葉を外葉で包むようにして冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。外葉を処分してしまったというときには、濡らしたキッチンペーパーで包み、ラップでくるむことで酸化を防ぐ方法がおすすめでです。こうすることで、カットしたキャベツでも1週間程度日持ちするといわれています。
・冷蔵庫に入れる
キャベツは比較的冷涼な気候のもと育つ野菜で、温暖な地域では冬から春にかけての収穫、夏場は高原地域など比較的平均気温の低い地域で収穫される野菜です。最適な保存温度も0℃〜5℃と低くなっています。暑い時期に出回るキャベツはもちろんのこと、冬場も冷蔵庫内で保存することをおすすめします。
冷蔵庫で保存するときには、酸化を防止するために、濡らしたキッチンペーパーとラップで包むようにしましょう。
・急速冷凍する
キャベツも他の食材のように冷凍保存することができ、冷凍することで1ヶ月程度日持ちするといわれています。しかし、冷凍するときにはポイントがあり、それは短時間で急速に冷凍するということです。
ゆっくり冷凍させると、キャベツに含まれる水分が凍ってできる、氷の結晶が大きくなってしまいます。それが原因で組織が壊れてしまい、解凍しても食感や味が大きく落ちてしまう恐れがあるのです。氷の結晶が大きくならないうちに急速に冷凍するためには、急速冷凍機能のある冷蔵庫の場合はその機能を使えば問題ありません。機能がない場合は、すでに凍っている保冷剤などをキャベツの周りに敷きつめて、なるべく早く凍るように工夫してみましょう。
■新鮮なキャベツの見分け方
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キャベツの鮮度を長持ちさせる方法は分かりましたが、そもそもスーパーで買う段階で、できる限り新鮮なキャベツを選びたいですよね。ここでは、新鮮なキャベツを選ぶ方法を紹介していきます。
・重さ
手に取った時の重さがずっしりと重みのあるキャベツは、葉がしっかりと巻いていてぎっしりとつまっている証です。葉がしっかりとつまっている方が、たくさん料理に使えるということなのです。
しかし、キャベツの品種によっても特徴が異なるため、注意して見るようにしましょう。スーパーなどでしっかりと説明がある場合はいいのですが、収穫時期がほぼ同じ、『冬キャベツ』と『春キャベツ』は見分けられるようにしておくと良いでしょう。
『春キャベツ』は1枚1枚の葉がすき間のないほどぎっしりとつまっている訳ではありませんが、柔らかく甘いため、サラダなどの生食用に向いています。それに対して、『冬キャベツ』は硬めですが、ぎっしりと葉がつまっていて、焼きそばやお好み焼きなど炒めるときに適しています。
同じ時期でも、違う品種が出回ることを把握した上で購入すると、料理にも応用がききますよね。いずれにしても重さを確認することでずっしりと重みのある方が、ぎっしりと葉がつまっている証拠のため、確認して購入することをおすすめします。
・切り口
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キャベツの収穫時にカットする、芯の切り口をみてみましょう。収穫時に1番最初にカットされるということもあり、この切り口をみることで鮮度が確かめられるのです。芯の切り口が乾燥しておらず、みずみずしいものが鮮度が高く、芯が太すぎないものが柔らかいといわれています。新鮮なキャベツを選びたい場合は、芯の切り口がみずみずしく、芯が細いキャベツを選ぶと良いでしょう。
・葉の状態
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キャベツの成長過程でも分かるように、外葉が一番古いため、その外葉ができる限りみずみずしいものを選ぶようにしましょう。外葉がしなびていたり、色あせたりしているキャベツは鮮度が落ちている証拠のため、外葉がみずみずしく、色鮮やかなキャベツを選ぶことをおすすめします。
・断面
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キャベツ1玉は大きく、家族構成によってはなかなか消費しきれないため、半玉を購入するという人も多いのではないのでしょうか。半玉ということはカット面をみることで、葉のつまり具合やみずみずしさもよくわかりますよね。葉がしっかりとつまっていて、断面がみずみずしいキャベツを選ぶようにしましょう。
■外葉に包まれているキャベツは意外にきれい!
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キャベツは何枚もの葉でできている結球野菜ということで外葉を何枚かむくことでほとんど洗う必要がないということが分かりましたね。いろいろな料理に使うことができ、栄養も豊富でおいしいキャベツ。気になる洗い方や保存方法が分かったところで、今後もより一層キャベツを使って料理することが楽しみになったのではないのでしょうか。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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