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紅あずまの味や食感は?おいしい食べ方とさつまいもの品種も徹底解説!

「焼き芋」と聞くと「秋が来たな」と感じませんか。肌寒くなった秋の日、焼き芋の移動販売車を見つけると、よく親にねだった子ども時代を思い出す人も多いのではないでしょうか。ホクホクでほんのり甘い焼き芋は、老若男女問わず人気のある食べ物です。

しかし、みなさんはさつまいもの品種を意識していますか?実は、さつまいもは品種によって味や食感が変わり、おいしく食べられる方法も違います。特に、今回紹介する「紅あずま(べにあずま)」は、全国的に広く普及しており、味や食感が良くとても人気のある品種です。また、紅あずまは焼き芋に適しているので、当時みなさんが食べていたのも紅あずまだったのかもしれません。

この記事を読めば、焼き芋についての理解が深まり、よりおいしく食べることができるようになるはずです。ぜひ、最後までお読みください。

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目次 [開く][閉じる]

■紅あずまの特徴

まず、紅あずまの特徴を説明します。紅あずまは茨城県や千葉県など関東を中心に、東日本で多く栽培されている品種です。品種改良によって新種のさつまいもが多く開発されていますが、味と食感の良さから、全国的に広く普及しています。
ここでは、紅あずまの味と食感から、カロリーや旬の時期などについて説明します。

・紅あずまの味と食感


紅あずまは、繊維質が少なく甘みがかなり強いのが特徴です。また、食感は粉質でホクホクです。なめらかな口当たりが好みなら、ひげ根が少なく適度な太さの紅あずまを選ぶようにしましょう。

・紅あずまの糖度


紅あずまは甘みが強いとお伝えしましたね。紅あずまに限らず、さつまいもは加熱するとさらに糖度が高まるので、焼き芋にして食べるとより甘みを楽しめます。

とても甘くて有名な紅はるかや鳴門金時も焼き芋に向いていますが、甘すぎるものが苦手な方は、紅はるかがちょうどいいかもしれません。昔ながらの焼き芋の甘さを感じることができるでしょう。

・紅あずまのカロリー


糖度が高いと気になるのが、カロリーですよね。文部科学省が公表している「さつまいも類・焼き芋」のカロリーを参考にすると、100gあたり163kcalと、実はご飯1杯分より少ないことがわかります。

さつまいものそれぞれの品種のカロリーについては、調査ができないのが事実です。その上、個体差もあるはずですので、このカロリーを平均値として参考にしてくださいね。

・紅あずまの産地


皮の色がきれいで芋のかたちが揃いやすい関東85号と、芋が大きくなりやすいコガネセンガンという品種を交配して育成されたのが紅あずまです。2つの品種の良いところを受け継いでいるため、育てやすいのが特徴。紅あずまは、茨城県や千葉県など関東を中心に、東日本で多く栽培されています。

西日本で多く栽培されている「高系14号」に対して、紅あずまは東日本で多く栽培されていることから、東の紅あずま、西の高系14号と言われています。

・紅あずまの旬


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紅あずまが最もおいしく食べられる時期は、12月から2月にかけてです。収穫自体は9月〜11月頃から行われますが、収穫してから2ヶ月ほど貯蔵すると、芋のでんぷんが糖質に変化するため甘みが強くなります。

また、紅あずまは貯蔵性があまり良くないため、旬の時期を過ぎると店頭から姿を消すので、早めに買うことをおすすめします。

■紅あずま・紅はるか・紅まさりの違いは?

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ここまで、紅あずまの特徴について説明してきました。紅あずまはとてもおいしく食感も良いので、広く普及していることがわかりました。しかし、さつまいもには紅あずまのほかにもさまざまな品種があります。
ここからは、代表的な品種である「紅はるか」、「紅まさり」について紹介し、紅あずまとの違いを説明します。

・甘味


まず、甘みの強さに違いがあります。最も甘みが強いのは、紅はるかです。紅はるかはさつまいもの中で一番糖度が高いと評されることも多いので、感じる甘さに期待が持てますね。とても甘い焼き芋が好きな方は、紅はるかがおすすめです。

紅まさりと紅あずまは、同じくらいの糖度でしっかりとした甘みが感じられます。

・水分量


水分量にも違いがあります。最も水分量が多いのは、紅まさりです。まるで芋ようかんを食べているような食感で、滑らかな喉ごしが楽しめる「しっとり系」の品種。次に水分量が多いのは紅はるかで、クリーミーな味わいが楽しめる「ねっとり系」と言えます。

一方、紅あずまは水分量が少ないため、さらさらとした粉質の舌触りが楽しめる「ホクホク系」です。昔ながらの焼き芋と言えば、紅あずまなのです。

■さつまいもの代表的な品種

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さつまいもにはさまざまな品種がありますが、水分量の違いによって「しっとり系」、「ホクホク系」、「ねっとり系」に分けられます。紅あずま・紅はるか・紅まさり以外にも、代表的な品種がありますので紹介します。

・しっとり系


水分をたっぷり含んだしっとり系の代表的な品種は、「シルクスイート」、「ひめあやか」、「めんげ芋」などです。特に有名なのはシルクスイートでしょうか。種苗が販売されたのが2012年と新しい品種にも関わらず、ほどよい甘みと滑らかな食感が話題となっています。

・ホクホク系


水分量が少なくサラサラとした粉質のホクホク系の代表格といえば、「鳴門金時」、「高系14号」、「宮崎紅」などがあります。高系14号は成長して大きくなるまでの期間が短く、優れた肥大性によって早掘りできることで有名です。また、各地で選抜や改良がされており、鳴門金時、宮崎紅は高系14号から生まれたブランドです。

・ねっとり系


ほど良い水分量を含み、クリーミーな味わいが人気なねっとり系は「安納芋」が有名です。安納芋の特徴はなんといっても甘さです。糖度は熱を加えると40度前後になると言われています。甘党の方におすすめの品種です。

ほかには「クイックスイート」、「紅天使」などがあります。

■さつまいもに含まれる栄養素と期待できる効果

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さつまいもは、NASAが「準完全食」として研究しているほど、栄養素が高い食材ということをご存知でしょうか。さつまいもには健康・美容に嬉しい栄養素が含まれており、ダイエットのお供としても注目を集めています。

そこで、さつまいもに含まれる栄養素と期待できる効果について説明していきます。

・便秘解消


さつまいもには、腸の調子を整えると有名な栄養素「食物繊維」が含まれています。

ここで、さつまいもには水溶性食物繊維と不水溶性食物繊維という2種類の食物繊維が含まれていることに注目しましょう。水溶性食物繊維は茹でたり焼いたりすると流れ出てしまいがちな栄養素。焼き芋の場合は中が蒸された状態なので、食物繊維が流れ出てしまう心配がありません。焼き芋という調理法は、理にかなっているのですね。

・高血圧、むくみ防止


高血圧・むくみの原因のひとつと言われているのが「ナトリウム」の過剰摂取です。さつまいもには余分なナトリウムを体外に排出してくれる「カリウム」が豊富に含まれています。

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・がんの発生原因のひとつを抑制


意外かもしれませんが、さつまいもには「ビタミンC」が含まれています。がんの発生原因のひとつである活性酸素の発生を抑制する効果が期待できると有名な栄養素ですよね。ただし、ビタミンCは体内に蓄積されないため、こまめに補給することが必要です。

また、がんのリスクを下げるためには、生活習慣を見直し規則正しい生活をすることが大切だと言われています。ビタミンCを摂取していればがんにならない…なんて保証はありませんが、積極的に摂取すると、健康を保てる可能性は高くなるでしょう。

・美肌効果


ビタミンCを摂取することにより、肌のシミ対策や炎症防止の効果が期待できます。さつまいもにはリンゴの約5倍のビタミンCが含まれており、血流の流れを良くすると望めるビタミンEも含まれているので、より効果を発揮すると言われています。

・血糖値が上がりにくい


最近、「低GI食品」という言葉を聞いたことはありませんか?さつまいもは低GI食品の代表格と言われています。GIとは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、食後血糖値の上昇度を示す指標のことです。つまり、さつまいもは血糖値が上がりにくい食品ということですね。

■紅あずまの保存方法

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紅あずまの正しい保存方法を知っていますか?おいしさを長続きさせるためには、いくつかのポイントがあります。ここでは、紅あずまの保存方法について説明します。

・保存に適した温度


紅あずまは常温で保存するのが望ましく、温度は10〜15度くらいが適温です。適温であれば数ヶ月であれば保存できます。

・新聞紙に包んで冷暗所で保存する


保管場所は、涼しくて風通しが良く日が当たらない「冷暗所」が適しています。日光の影響を受けないよう、紅あずまを新聞紙に包んで保管しましょう。

・収穫直後のものを手に入れた場合


収穫直後の紅あずまを手に入れた場合は、まず土を軽く手ではらって落とし、天日干しなどをして乾かします。そして新聞紙に包んで段ボールに入れて10〜15度くらいの場所で保管します。その際、段ボールに小さな穴を空けて通気性を高めるのがポイントです。

くれぐれも水洗いをしないようにしましょう。紅あずまは水分に弱く、水分が付着すると傷んでしまうのです。収穫直後は土がついていて水洗いしたくなりますが、手ではらって落とすのが重要ですよ。

■ホクホク系紅あずまのおいしい食べ方

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ホクホク系さつまいもの代表格である、紅あずまのおいしい食べ方を紹介します。どの食べ方もとてもおいしいので、みなさんも是非お試しください。

・焼き芋


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ここまでご紹介してきたように、紅あずまの最もポピュラーな食べ方といえば、焼き芋です。粉質でホクホクとした食感と、どこか懐かしい味が楽しめます。

表面をサッと洗って、オーブントースターで15分焼くだけで、おいしい焼き芋ができあがりますよ。トースターではないオーブンの場合はアルミホイルを巻いてくださいね。

・天ぷら


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紅あずまは、天ぷらにしてもおいしいです。サクッとした衣とホクホクの紅あずまの相性は抜群です。

おいしく作るコツは、厚さを1cmほどに均等に切り、熱の入りをスムーズにすること。また、衣をつける前に10分ほど水にさらしますが、よく水気を切るのも大事です。

・大学芋


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紅あずまで大学芋を作ると、昔ながらのホクホクとした食感を味わえます。また、紅あずまは水分量が少ないため、油はねの心配もなく簡単に安全に作ることができるのが嬉しいですね。

紅あずま本来の甘みを楽しみたい場合は、蜜の糖分をやや少なめにしましょう。

■“食欲の秋”に紅あずまを味わおう!

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今回は、さつまいもを代表する品種である紅あずまについて紹介しました。味や食感の特徴、保存方法、おいしい食べ方はご理解いただけたでしょうか。

紅あずまはおいしいだけでなく栄養素もたっぷり含まれており、美容・健康に売れしい食品であることもお分かりいただけたと思います。紅あずまは、秋から冬にかけて旬を迎えます。紅あずまを片手に“食欲の秋”を楽しんでみてはいかがでしょうか。

《参考》
文部科学省「e-ヘルスネット」カリウム
文部科学省「e-ヘルスネット」ナトリウム
文部科学省「e-ヘルスネット」ビタミン
文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
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