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発酵バターと普通のバターは何が違う?知って得する乳酸菌の働きとは

 

発酵バターについて、詳しくご存知でしょうか。バターはすべて発酵食品ではないの? 思っている方もいるかもしれませんね。しかし、普通のバターと発酵バターとでは、発酵を含め、製造方法が異なります。

また、発酵バターを聞きかじると、フランス産の高級品を思い浮かべる人もいるでしょう。でも、実は意外とリーズナブルに手に入る食材です。時期によってはバター自体が手に入りにくくなることもありますが、そういった高騰を除けば、普段使いしやすいですよ。

本記事では、発酵バターの魅力や発酵バターを活かした使い方などを紹介していきます。

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■バターとは

発酵バターの魅力を知る前に、バターの基本をおさらいしましょう。法律上のバターの定義、作り方、マーガリン類などとの違いを紹介していきます。

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・バターの規格


バターは、国が定める規格によって製法と成分が定められています。厚生労働省の「乳等省令」(正式名称は「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」)によると、「生乳、牛乳又は特別牛乳から得られた脂肪粒を練圧したもの」かつ「乳脂肪分80.0%以上、水分17.0%以下」とあります。

乳脂肪分が少ないなど、この規格に満たないものは「乳等を主要原料とする食品」に分類されます。このほか、レーズンなど別の食品を混ぜたものも、規格上はバターではなく「乳等を主要原料とする食品」ということになります。

・乳からバターができる理由


バターは、牛乳に含まれる乳脂肪を集めて作ります。牛乳を振ると、その衝撃で乳脂肪を包んでいる膜が破れ、その脂肪同士が結合して固まりになります。この固まりがバターです。

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日本乳業協会によると、バターは「分離」「殺菌・冷却」「エージング」「チャーニング」「水洗」「加塩」「ワーキング」「充填・包装」の8工程で製造されます。

・バターとマーガリンの違い


スーパーなどで、バターと同じ乳製品コーナーに置かれている商品にマーガリンがあります。バターとマーガリンは、とても似ていますが原料がまったく異なります。バターが乳脂肪分から製造されるのに対して、マーガリンは、コーン油・大豆油・紅花油といった食用の植物性油脂を主原料としています。

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実は一般に「マーガリン」と呼ばれる商品は、油脂の含有率によってさらに細かく分類されます。油脂含有率が80%以上のものは「マーガリン」、油脂含有率が80%未満のものは「ファットスプレッド」です。両方を合わせて「マーガリン類」と呼ばれることもあります。

■バターと発酵バターの違い

ここ数年、発酵バターを耳にする機会が増えてきました。「エシレ」「ボルディエ」といったブランドのバターが有名になったからかもしれません。これらのバターは、いずれもヨーロッパの老舗メーカーが作る発酵バターです。ここでは、一般的なバターと発酵バターの違いを紹介します。

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・発酵バターには乳酸菌が含まれている


発酵バターも、ここまで説明してきたバターの一種ですが、一般的なバターとの違いは、文字通り「発酵」にあります。加工の工程で乳酸菌を添加して作るのが発酵バターです。

添加する方法には、生クリームに乳酸菌を添加して発酵させる、バターに乳酸菌を練り込んでから発酵させるという2種類の方法があります。「発酵」をうたわずに販売されている非発酵バターは、特に「甘性バター」と呼ばれることがあります。

・ヨーロッパでは主に発酵バターが食べられている


ヨーロッパでは古くから「発酵バター」が主流であり、広く親しまれてきました。これは、古くはバターを作るのに時間がかかり、しかも殺菌技術も無かったことから、バターを作る過程で自然に発酵してきたことが背景にあります。後発でバター製造に乗り出した国は、発酵なしにバターを作ることができたというわけです。

・発酵バターの特徴は乳酸菌による香り


発酵バターは、コクと香りがあると言われます。これは、製造工程で添加される乳酸菌によるもので、バターが本来持っているコクと風味に加えて、ヨーグルトのような酸味と独特の芳香があります。

・発酵バターの値段は?


通常のバターに比べて、発酵バターの値段はさほど変わりません。大手のネットショッピングモールをみると、よつ葉(食塩不使用)450gについて、通常のバターが1,000円弱に対して、発酵バターは1,000円強。いずれも1,000円前後となっています。季節変動はありますが、バター自体が年間を通じて品薄状態にあり、価格よりも流通にネックがあるかもしれません。

もし「発酵バターが高い」と思われている方がいるとすると、それは外国産のバターの価格をみているからかもしれませんね。外国産のバターには関税がかかっているため、日本のバターに比べて割高になっています。

■発酵バターに含まれる乳酸菌の働き

発酵バターに含まれる乳酸菌は、腸内細菌のバランス改善により、健康に良い効果を及ぼす微生物(プロバイオティクス)としてここ数年注目度が上がっています。ここでは、乳酸菌のはたらきをおさらいしましょう。

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厚生労働省が運営する健康情報サイト「e-ヘルスネット」によると、乳酸菌には以下のはたらきがあるとされています。
・大腸菌など悪玉菌の繁殖を抑え、腸内菌のバランスをとる
・便通の改善
・コレステロールの低下や免疫力を高めがんを予防する
ピロリ菌を排除するなど、特徴のある機能を持つ乳酸菌も研究されているそうです。

・大腸菌や悪玉菌の繁殖を抑える


乳酸菌の効用としてまず注目したいのが、大腸菌や悪玉菌(腸内腐敗菌)の繁殖を抑える可能性です。乳酸菌を摂取すると、善玉菌(腸内有用菌)が増えると期待されています。

・便通の改善


上記の善玉菌の増加によって期待できることの1つが便通の改善です。善玉菌を増やすことによって、悪玉菌が原因となる便秘や下痢を抑えられる可能性があります。

・コレステロールの低下


乳酸菌がコレステロール値を低下させる効果があるという実験結果も古くから報告されています。これは、乳酸菌がもっているコレステロールや胆汁酸の排出促進作用、あるいはコレステロールの合成抑制作用によるものと推測されているようです。

■発酵バターおすすめの使い方

ここまではバターそのもの、そして発酵バターの基礎知識を解説してきました。ここからは、発酵バターの使い方について紹介します。

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・フランスパンに塗る


発酵バターは、一般的なバターと同じように使えますが、まずお勧めしたいのは「パンに塗って食べる」。王道中の王道ですが、パンの風味とバターの風味を合わせた香りをかぐと幸せな気持ちになります。特にフランスパンとの相性は抜群です。

パンに塗るときにときにおすすめしたいのが、常温に戻しておくこと。クリーム状に柔らかくなった発酵バターからは、特有の豊潤な香りをより強く感じることができます。

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・焼き菓子作りにおすすめ


次におすすめするのが、焼き菓子の材料として使うこと。焼き菓子は、発酵バターが持つ風味を引き出しやすい食品の1つです。例えば代表的な焼き菓子の1つであるフィナンシェは、まず発酵バターを熱して「焦がしバター」にしてから作り始めます。発酵バター特有の香りがなお一層引き出され、風味がアップします。なお、バターを焦がしたときの香りはヘーゼルナッツの香りがすることから、「ブール(フランス語でバターの意)・ノワゼット(同、ヘーゼルナッツ)」と呼ばれます。

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・発酵バターしょうゆご飯


発酵バターのおいしい食べ方として、一風変わったところでは、「バターしょうゆご飯」がおすすめです。あつあつのご飯にバターとしょうゆをかけるだけ。お好みで鰹節や海苔をかけてもよいでしょう。

バターとしょうゆは、和風パスタにも使われる組み合わせですが、両者の相性は抜群。ご飯派にも「この手があったか!」と喜んでもらうこと請け合いです。

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■発酵バターと相性の良い調味料は?

発酵バターと相性が良い調味料には何があるでしょうか。以下では、相性が良い調味料をいくつか紹介しましょう。

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・ケチャップ


まず挙げたいのが、ケチャップとの組み合わせ。ケチャップを使った料理には、チキンライスやハンバーグなどたくさんありますね。発酵バターを加えることでなお一層コクが増します。ハヤシライスなど、ケチャップをベースとしたソースの仕上げに加えると、発酵バター特有の風味が加わります。

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・カレー粉


カレー粉も相性が良い調味料の1つです。代表的な料理にはバターチキンカレーがあります。バターを溶かしてニンニクとショウガを炒めた後、缶入りトマトを入れて煮込み、カレー粉とヨーグルトをあえた鶏肉を加えます。仕上げに生クリームを入れればできあがりです。

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・醤油


先に挙げたとおり、バターとしょうゆの相性は抜群です。バター醤油ご飯は、熱々のご飯にバターと醤油をかけてかきまぜるだけ。時間のないときにさっと作って食べることができます。バター醤油ご飯のほかにもパスタ料理にも応用がききます。きのこやホウレン草、しらすなどの具材を使ったバター醤油味の和風パスタにもぜひトライしてみてください。

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・めんつゆ


醤油と同じように、めんつゆも相性が良い調味料です。だしが効いためんつゆは醤油に比べてまろやかな味になりますから、和風パスタにも使うといいですし、発酵バターとめんつゆで炒めたピーマンは、お酒のアテやご飯のおかずになるでしょう。

・コンソメ


発酵バターはフランス産が多いだけあって、コンソメも相性が良い調味料です。コンソメを使ったスープの仕上げとして発酵バターを加えてみてください。発酵バターの香りをより一層楽しむことができるはずです。

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・味噌


レシピサイトをみると、ドライフルーツやペッパーなどのフレーバーを入れた「フレーバー付き発酵バター」が紹介されています。えっと思われるかもしれませんが、味噌との相性もよいので試してみてはいかがでしょうか。パンケーキや食パンに塗ったり、野菜ディップに使ってみたり、さまざまな食材との相性が良いソースとして楽しんでいただけると思います。

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■ぜひご家庭でも、バターの多様な楽しみ方を!

発酵バターの基本から使い方まで紹介してきましたが、興味を持っていただけたでしょうか?国産品であれば、発酵バターはお手軽な価格で手に入ります。パンやご飯のお供、あるいはお菓子の材料などとして、ぜひお楽しみください!

《参考》
日本乳業協会「バターの製造方法」
e-ヘルスネット「乳酸菌」
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