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ホーローは電子レンジで使えない!正しく上手に使っておいしい料理を

鍋やカップ、保存容器など、身近なキッチン用品・食器として活躍しているホーロー製品。そんなホーローですが、電子レンジでつかえないという注意すべきポイントがあり、利用するにあたって、製品について十分に理解する必要があります。

今回はホーローの特性・性質や、ホーローをつかったおすすめ料理を紹介します。

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■ホーローは電子レンジ非対応

・ホーローってどんなもの?


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ホーローとは、鉄やアルミニウムなどの金属材料の表面にシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とするガラス質の釉薬(ゆうやく)をかけて、高温で焼き付けたものです。ホーローは漢字で「琺瑯(ほうろう)」と書きます。難解な漢字のため、「ホーロー」と表記されるようになりました。

ホーローの歴史は、紀元前にまでさかのぼります。紀元前にはホーローをつくる技術が誕生したとされており、古代エジプト時代にも、ホーローの技術をつかった装飾品や宗教器具などがつくられていたそうです。日本にホーロー製品が伝わったのは飛鳥時代だといわれており、当時のホーローは銅、銀、金などの下地にガラス質の釉薬をかけていました。

現代では、食器や調理器具、浴槽などの家庭用品に用いられています。また、工芸品や屋外広告看板、道路標識、鉄道設備用品、ホワイトボードなどにも用いられており、工芸品のホーローは、「七宝」あるいは「七宝焼き」と呼ばれており、素地には主に銅、銀、金がつかわれています。

・ホーローのメリット・デメリットとは



まずはホーローのメリットを紹介します。
・表面に雑菌が繁殖しづらい。
・食材の味や風味を変化させにくい。
・においが移りにくい。
・酸や塩分の高い食材に強い。
・耐熱性に優れている。
・保温性も抜群に良い。
・熱伝導性がよいので、加熱性に優れている。
メリットがとても多いですね。ホーロー製品は美しくシンプルな見た目の製品が多いため、とても人気が高い商品です。

次にホーローのデメリットを紹介します。
・陶磁器と同様、急な温度変化があると割れてしまう。
・値段が高めで重たい。
・衝撃に弱いため、落としたり強い衝撃を与えると壊れやすい。
・中身が金属のため、電子レンジで使用できない。
・水分や塩分に長期間さらされると、さびが生じる場合が多い。
ほかの製品とは違い、陶磁器のように慎重な扱いが求められます。また、安価で軽い新素材に比べ、職人の技術が必要とされるホーロー製品は、どうしても価格が高くなってしまいます。

しかし、耐久性もあり長くつかえることから、「購入時は高価であっても使用する年数で計算するとかえってお得だろう」と考える人が多いそうです。


・ホーローを電子レンジで使うとどうなる?


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ホーロー商品はすべて電子レンジの使用はNGです。この理由は、ホーローの構造をみるとわかります。ホーローは、鋳物とガラスの層でできているので、電子レンジの電磁波を反射してしまいます。 そのため、ホーロー容器の中の料理は温まりません。

さらに、電子レンジの故障などにより、ひどい場合は発火する原因にもなりますので注意しましょう。「短時間なら問題ないだろう」と電子レンジにかける人がいますが、いくら短時間でも大変な事故になる場合もありますので、「電子レンジは厳禁である」と覚えておきましょう。


■ホーローは電子レンジ以外で使える

・オーブンではホーローOK


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ホーローのメリットでも紹介しましたが、ホーローは熱に強いのでオーブンをつかっても問題ありません。ホーローは見た目も素敵な器が多いので、ホーロー容器に入れた状態で食材を下ごしらえし、そのまま調理すれば、そのまま食卓に出せます。余分な入れ物をつかう必要がなく、洗い物も減って非常に便利です。


・IHは条件次第でつかえる


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家庭用の熱源といえば「ガスコンロ」と「IHクッキングヒーター」の2種類が主流です。最近、安全面やお手入れのしやすさからIHを選択する人が増えています。「ホーローはIHでもつかえるのか」と気になっている人も多いでしょう。

基本的にホーローはIHで使用可能です。IHは土鍋や陶磁器、耐熱ガラス、アルミなどはつかえませんが、家庭にある鉄製・ステンレス製・ホーロー製はつかえます。なので、鉄を素地にしたホーロー鍋なら、IHでも問題なくつかえます。

ただし、IHに使用するホーローはお鍋であることが条件です。IHでの使用に想定していないものを使用すると、調理器のパフォーマンスもホーローの特性も発揮できません。

ホーロー鍋の選ぶポイントは、IHのトッププレートとの接地面、つまり鍋底のみが加熱されますので、その鍋底の熱を均一に鍋全体に伝えることができるお鍋が望ましいです。また、IHは非常に高火力ですので鍋底が薄いお鍋は変形してしまうことがありますので、底の薄い鍋はNGです。


・ホーローは直火にかけられる


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ホーロー製のお鍋やフライパン、やかんなどがあるように、そのまま直火でもつかえるのもメリットの1つです。スープやカレーを作りたいときは、お鍋をつかってグツグツ直火で煮たいですよね。金属の熱伝導性のよさ、ガラスの酸・塩分への強さを兼ね備えたホーロー鍋が最適です。

スープやカレーなどを保管して、温めたい時にはそのままコンロの上で温めましょう。洗い物も減って嬉しいですよね!


・冷凍はできる?


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ホーローは冷凍庫に入れてもOKです。ただし、中身が膨張する場合があるので、バルブは少し開けておく必要があります。

つくり置きでつくったカレーを保存容器のまま冷凍しておいて、そのままIHクッキングヒーターで温めなおすということもできますね。


■ホーローを電子レンジ以外でつかっておいしく

・ホーローをつかって作るおすすめの料理


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ホーローは酸や塩に強く、においや汚れも付きにくいので、料理の下ごしらえや保存に最適です。さらに、煮る、焼くなど、直火、オーブンもOKなので、つかい勝手も良いですし、そのまま器としてつかえる優れた製品です。

ホーローの容器は、保存・調理・器のすべてをまかなえる最高のキッチン用品なので、幅広い料理に対応できます。それでは、ホーローをつかったお料理のおすすめを紹介していきます。

・ジャム
ホーロー鍋でジャムをつくってみてはどうでしょうか。お好みの果物と砂糖・レモン汁を用意して、火加減に注意しながらコトコト煮詰めていくだけで完成です。できたら容器ごと冷まして冷蔵庫へ保存します。容器ににおいや汚れも付きにくいので、安心ですね。

・ケーキ・お菓子
見た目も機能性も兼ね備えたアイテムであるホーローバットはオーブンにつかえるので、ケーキやお菓子づくりに最適です。近頃はお菓子づくりにつかっている人が増えているみたいです。特に焼き菓子の大半は混ぜて焼くだけで完成するので、お菓子づくり初心者にもおすすめです。

また、大きめのバットを使えば一度にたくさん用意できるので、ホームパーティー用のスイーツづくりにもぜひチャレンジをしてみてください。

・カレー
ホーロー鍋はにおい移りが気にならず保温性も高いという特徴から、長い時間煮込んでつくる料理にも適しています。いろいろな種類のホーロー鍋がありますが、密閉性が高く食品の素材の風味や栄養までしっかりキープしてくれる製品もあります。

ただ、保温性が高く焦げ付きにくいといわれるホーロー鍋ですが、うっかり焦がしてしまうことがあるかもしれません。ホーロー鍋を使ったお料理で、焦げ付き汚れができてしまったときには、重曹をつかいましょう。

焦げ付き汚れが気になる鍋に水を入れ、重曹(小さじ2~3杯)を入れて中火で10分ほど加熱します。火を止めて中の水が冷めるまで待ち、汚れをスポンジなどで軽くこすってみると、簡単に焦げが取れます。

もし、これでも焦げが取れない場合は「ホーロー用」のクリーム状のクレンザーを使いましょう。ただし、タワシなどでゴシゴシこすってしまうと、ホーロー鍋の素材を痛めてしまいますから注意が必要です。


・ホーローのおいしくなる秘密は『熱伝導率』


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ホーローをつかった料理がおいしくなる秘密は『熱伝導率』にあります。
熱伝導率とは、物質の移動無しに、熱が高温から低温へ運ばれる現象のことです。この熱移動(=熱伝導)のしやすさを数値化したものが熱伝導率です。

ホーローは、熱伝導率が高いので素早く加熱できるのが特徴です。この特徴を活かしたお料理やレシピがたくさんあり、鍋やカップ、保存容器など、身近なキッチン用品・食器として活躍しているホーロー製品。そんなホーローですが、電子レンジでつかえないという注意すべきポイントがあり、利用するにあたって、製品について十分に理解する必要があります。


■電子レンジではホーロー以外のものを

・電子レンジで使える素材



前述したとおり、ホーローで電子レンジを使用するのはNGです。では、電子レンジでつかえる素材とはなんでしょうか。

電子レンジは、内部がマイクロ波など特殊な電波で食品内の水分を振動させ、その摩擦熱によって食品を温めるという原理になっています。そのため使える容器は限られています。電子レンジ非対応の容器をつかってしまうと、容器自体が溶けてしまったり、火災が発生する原因にもなりかねません。

電子レンジで使用できる容器の種類は、
・耐熱性ガラス容器
・陶器・磁器
・耐熱性プラスチック容器
・シリコン容器
・耐熱性ラップ
などがあります。
陶磁器ですが、低温焼成した陶器の使用は破裂の可能性があるため、控えた方が良いです。また、容器に金属の模様がプリントされているとスパークが発生する可能性があるので気をつけてください。


・耐熱プラスチック製品がおすすめ


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一般的な家庭で電子レンジでつかう容器の代表格といえば、プラスチックやガラス製の容器ではないでしょうか。ただ、「電子レンジ対応可」の表記がある耐熱性をもった容器でなければ電子レンジで使用してはいけないので、使用前には注意が必要です。

普段コンビニやスーパーで買ったお弁当を何気なく電子レンジで温めている方が多いと思います。しかし、耐熱プラスチック製品でないと、熱により容器が変形したり、最悪の場合、事故につながる可能性があります。

ガラス製品にも共通して言えますが、耐熱性かどうかは法律に基づいて商品に表記がされてあるので、耐熱性かどうかチェックするようにしましょう。

見分け方は、容器の底に「PP」と記載があるものは電子レンジで使用可能です。反対に、「PS」と記載された容器は電子レンジでの使用は避けましょう。


・ラップにも注意


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ラップがかかっている食品を温める際に、気を付けるべき点があります。それは、「ラップの両端に指1本くらいが入るスキマを開けてから、電子レンジにかける」ということです。

電子レンジで食材を温めると、大量の蒸気が吹き出します。ラップがピタッと容器にかかっていると、吹き出した蒸気の逃げ道がなくなり、途中でラップが弾け飛ぶことがあります。


■ホーローは正しくつかっておいしい料理をつくりましょう! 

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ホーロー製品は非常に機能性が高く、また見た目も美しくおしゃれで、さまざまな使い方ができる製品です。ただし、電子レンジは使用不可など注意点さえ意識すれば、調理をする上で万能に活用できます。

ぜひホーローの特性を活かし、オーブン・IHでの調理や食べ物の保存などに利用して、より充実した料理ができるようにしてみてください!
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