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100g9,500円! 高級ホテルの一番高い肉を食べてみた



目の前に運ばれてきたのは、調理前の「恵比寿牛ロースステーキ 200g」。鮮やかな赤色に美しくさしが入り、うっとりする見た目。

さっそく280度近くに温められた鉄板に、「恵比寿牛」を置く。すぐに焼けた肉の香りが満ちていく。表面にしっかりと焦げ目がつく程度に焼くこと10分。焼きあがった肉をカットし、皿に盛りつける。添えられた「焼き野菜」は、ワサビ菜と新ジャガイモ、マコモタケだ。

肉を口に含んだ瞬間、衝撃が筆者に走る。口当たりが優しくさっぱりとした肉汁、ぷるっとした柔らかい肉質に打ち震えてしまった。後味には上質なコクが残り、幸せすぎてため息が漏れてしまう……。「恵比寿牛」はさしが多いのも特徴だが、脂肪の融点が低く、脂っこさがない。食べ進めても胃もたれしづらいのはうれしいところだ。

成宮氏によると、イギリス・マルドンのシーソルトとおろしたての本わさびをつけると、肉のうま味がより引き立つそうだ。目の前でシェフがすりおろしてくれる新鮮なわさびの香りが、肉の脂をよりさっぱりとさせてくれていた。そのほか、牛すじと醤油で煮込んだ秘伝の肉醤油と、タマネギと赤ワインのソースも用意されている。

続いて、みじん切りにして揚げたニンニクチップとニンニクを漬け込んだ特製醤油を一緒に炒めた「ガーリックライス」だ。軽くおこげがついて香ばしくなったご飯は、自家製の香の物(ぬか漬け)と一緒にいただく。

「恵比寿牛」の味わいはもちろん、22階からの景色、シェフが目の前で調理してくれるぜいたく感など、すべてが最高級だった今回。高級肉のぷるっとした肉質とさっぱりとした脂のうま味に感動した筆者は、この余韻を消したくないと思い、翌日の夜まで何も食べられなかった。

※価格は全て税・サービス料別
※メニュー情報は2016年4月のもの
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