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初夏の行楽気分を味わえる、車浮代の「江戸の変わり飯」レシピ三品



現在、深川名物となっている『深川めし』は、醤油ベースの煮汁ごとぶっかけるタイプと、炊き込むタイプの2種類があります。 炊き込むタイプは、『深川めし』を持ち運びできるようにと、近年考案されたものだそうです。

『白魚飯』(二人分)「名飯部類」より

徳川家康存命中は「御止魚(おとめうお)」。高嶺の花だった白魚をご飯に乗せて。


■材料(二人分)
・白魚…20匹程度
・温かい御飯…2杯
・海苔…2枚
・鰹出汁…300ml
・醤油…小さじ1
・塩…少々
・芽葱(小葱でも)…適量
・山葵…少々(お好みで)

■作り方
1)白魚は水洗いして塩水に浸け、その間に蒸し器を温めておく。
2)蒸し器に クッキングシート等を敷き、白魚を並べて軽く蒸し、自然に冷ます。
(真っ直ぐな白魚にこだわらないのであれば、塩を入れた湯で軽く茹で、水気を切る)
3)出汁に塩と醤油を入れて温め、器に盛った御飯にかける。その上に炙った海苔と2を乗せ、芽葱、山葵などを添える。


成魚でも体長10cmに満たない白魚は足が速いため、夜の間に隅田川下流で漁を行い、魚河岸が開かれる早朝に合わせて出荷していました。

白魚が江戸で初めて漁にかかった時、透けて見える脳髄が葵の御紋に似ていたことから、佃島の漁師が不思議に思って徳川家康に献上したところ、「三河の海で獲れる白魚が、江戸前の海でも獲れるとは吉兆なり」とたいそう喜び、好物である白魚の漁獲量を確保するため「御止魚」にしました。
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